一本のゲームを何周も遊べますか?
なので、「そんなことを思っているヤツはけしからん!!」とか怒らないでやって下さいね。
こないだ『まさかて』の往乃さんにコメントを頂いて「『どき魔女2』面白いよねー」ととうとう値下げ率68%まで来た『どき魔女2』の魅力について語り合っていたのですが、同じソフトを同じように「面白い」と思っている僕と往乃さんでも、その楽しみ方が違うということに気付いたのです。
つか、多分……僕って『どき魔女』ファンの中では異端だと思うんですよね。
こんなに大ファンを公言しておきながら、『どき魔女』も『どき魔女2』も1周しかプレイしていないという。これは同じ松下プロデューサーの『キミの勇者』もそうなんですが、何周もプレイすることが前提のゲームデザインになっているにも関わらず、僕はそうしたソフトを1周遊んだだけで満足してしまうのです。
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これは別に「昔のゲームは面白かったから何周も遊んだけど、最近のゲームは1周遊んだら飽きてしまう!」という懐古主義的な話ではなくて、リアル小学生の頃から僕はそうだったんですよ。
スーパーファミコンの『FF5』とか『FF6』が僕は大好きだったんですけど、1周目はネタバレなしでガンガン進めていくから「取り逃した召還獣」とか「助けられなかったキャラ」が出てきてしまって、1周目をクリアした後に「2周目はカンペキなプレイをしてやる!」と情報集めてから始めるんだけど2周目の序盤で早々に飽きてしまうという。
流石にアクションゲームとかだとこの範疇にないんですが、ストーリー性の強いRPGやSRPG、自分なりの進め方をするシミュレーションゲームなんかは特にこの傾向が強くて―――『FF5』『FF6』の“2周目”をクリアしたのは、1周目の7~8年後という有様。
というのも多分、何も知らずにプレイした1周目の記憶が忘れられないからなんだと思うのです。それはカンペキなプレイとは呼べないかも知れないけれど、その悪戦苦闘っぷりや迷いや悩みといった人間くささがそのゲームの想い出を強固なものにしていったというかうんたらかんたら。
僕にとっての『FF5』の冒険は「カトブレパスを取り逃した」1周目ですし、僕にとっての『FF6』は「○○○○を死なせてしまった」1周目ですし(ネタバレ自重)、僕にとっての『ドラクエ5』の嫁さんはフローラ以外にありえませんし(これは1周しかやっていないけど)、僕にとっての『スパロボF完結編』はクリア直前にセーブデータが吹っ飛んだ1周目なんです。アレはホントに泣いた。何十時間かかったと思ってんだ。
そうした記憶は、2周目でどんなにカンペキなプレイをしたところで塗り替えられません。
いやもうむしろ、好きな漫画がアニメになった時に「オイオイ!俺の好きだったシーンがカットされてんじゃねえか!」と怒りを感じるのと同じように、「ここで召還獣取り逃してこその『FF5』じゃねえのかよ!」と怒りを感じることすらあります。もはや末期。
「ギャルゲーやエロゲーの文化」に敬意を払いつつも、僕自身はそうしたゲームをプレイするのが苦手な理由にもこれがあるのかも。1周目はAというヒロインとくっ付いたのに、2周目はBというヒロインとくっ付こうとしてAが空気化してしまうという。何かもう、申し訳ない気持ちになっちゃうんですよ。俺、こないだまであんなにAのことが好きだったのに、Aとくっ付いた途端にBに夢中になるなんて……と。
でも、そうしたらいつまで経ってもAルートの話しか観れないワケですしねぇ。
というのは屁理屈で、実際に僕がギャルゲーをやったら常に孤独エンドです。ハッハッハ。モテすぎた時のことを想像して不安になるなんて愚かだな!
(関連記事:自分にとってのギャルゲーとは、カーブだらけのレースゲームみたいなものだ)
多分……僕が「ネタバレが嫌い」なのも、「原作好きだとアニメは観ない」のも、根っこは一緒だと思うんですよ。そして、これらの記事を書いても誰にも同意されないというのも一緒(笑)。
現実には「何周も遊べます!」というゲームは沢山出ています。
それはもちろん中古対策とかの理由もあるんでしょうけど、「何周も遊べるゲーム」が大好きな人が沢山いることの表れなんだと思うのです。だから僕はそうしたゲームが悪いだなんて微塵も思いませんし、自信たっぷりにゲーム雑誌に「このゲームは何周も楽しめるんですよ!」と書かれているのも当然なんだろうと考えています。
好きなゲームは何周も楽しみたい―――それはとっても自然なことですからね。
ただ、僕にはそれが出来ないというだけの話。
ここで再び過去語り。
小学生の頃、友達の家で初めて『弟切草』というスーパーファミコンのソフトをプレイした時は衝撃でした。スゲー怖かったし、スゲーどきどきしたし、エンディングにはスゲー戦慄を覚えました。ネタバレになるからどのエンディングだったかは書きませんけど、今でもあの時の結末は忘れられませんもの。
で、このゲーム―――しばらく経ってから兄貴が買ってきたんですよ。
このゲームはサウンドノベルというジャンルで、選択肢によってストーリーの展開やエンディングが変わるというのが最大の魅力だったワケですし、そのことを僕は最初にプレイする前からもちろん知っていたのですが。兄貴がプレイしている『弟切草』は、僕の知っている『弟切草』の結末とは違うのが許せなくてね。あの戦慄のエンディングを返せよ!と思ったものです。
なので、実はサウンドノベルも僕の苦手なジャンル。
1周遊ぶのはスゲー楽しいけれど、2周目からは楽しめなくなってしまうのです。
こんなにも苦手なジャンルだらけなのにゲーマーを名乗っているのも凄い話ですね(笑)。
そんな僕が、現在気になっているのが『428~封鎖された渋谷で~』。
上で述べた『弟切草』を作ったチュンソフトの最新作で、東京ゲームショウの評判や、体験版をプレイした人達の評判も上々。『レッツタップ』とか『フラジール』とか年末年始には気になる他のソフトもあるんですけど、お金と時間を考えて「『428』を買う」か「何も買わない」かの二択だろうなぁというのが現状です。
でも、上に書いたようにサウンドノベルは苦手ジャンルなんです。
もちろん同じサウンドノベルでもシステムは全然違うんでしょうけど、バッドエンドを繰り返してフラグ立てて正解を目指すというプレイが自分の肌に合うのかが本当に未知数で。まだまだウダウダと悩んでいるのです。あー、ホント原チャリさえ壊れなければ迷わず買っていたのになぁ(修理費1万9000円)。
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