fc2ブログ

やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

「つまらなかった作品」の「面白かったというレビュー」を読む面白さ

 「知らない作品」よりも「知っている作品」を増やしたいということもあって、ここ数年の私は「名前は聞いたことがあるけど観たことはない昔の映画」がテレビで放送されていたり、(今はもう解約しちゃいましたが)Amazonプライムビデオにあったりしたら積極的に観るようにしています。

 自分が生まれるよりももっと昔の映画なんかもたくさん観るのですが、「こんな面白い映画がこんな昔からあるんだ!」と思えるものもあれば、「名作だと言われているけど何が面白いのかさっぱり分かんねえ!」と言いたくなるものもあります。
 “その時代の名作”とは得てしてそういうもので……例えばファミコンのゲームだって、『スーパーマリオブラザーズ』みたいなアクションゲームは今でも問題なく楽しめると思いますが、シミュレーションゲームはCPUの思考が遅かったり表示が見づらかったり、アドベンチャーゲームはシステム的に不便だったり、RPGはひたすらレベル上げをしなければならなかったり、「今でも楽しめるもの」と「その後の作品と比べるとちょっと厳しいもの」がありますからね。


 んで、最近の私は……「名作だと言われているけど何が面白いのかさっぱり分かんねえ!」と言いたくなるものに出会ったとき、その作品のレビューをネットで検索して読むのにハマっています。
 私には何が面白いのか分からない作品なのだけれど、名作だからちらっと検索しただけでもたくさんの人がレビューしていたり、解説していたりしてくれているのを読むことが出来ます。そうすると、「あー、当時はこれが斬新だったのか」とか「自分にはピンと来なかったシーンが高く評価されているのか」とか、自分には持ちえない角度からの感想を読むことが出来るんですね。
 特に、昔の作品は“その時代だから面白かったところ”もありますからね。当時の社会情勢が反映されているとか、当時はものすごく斬新だったのだけど後追い作品で溢れてしまったために今観ると「すげーよくある作品だ」と思えてしまうとか。

(関連記事:名作だからこそ薄れてしまう味




 もちろん「名作だと言われているけど何が面白いのかさっぱり分かんねえ!」という作品のレビューを検索したら、「この映画は大ヒットしたけど超駄作です」というレビューが出てきて、「だよねぇ!俺もそう思った!」と溜飲を下げることもあるんですけど(笑)。

 「自分にとって面白かった作品」を、「面白かったと言っているレビュー」は
→ 「そうそう!そこが良かったよね」と共感できる

 「自分にとってつまらなかった作品」を、「つまらなかったと言っているレビュー」は
→ 「そうそう!そこが酷かったよね」と共感できる

 「自分にとって面白かった作品」を、「つまらなかったと言っているレビュー」は
→ これは、正直あまり読みたくないのだけど……(笑)

 「自分にとってつまらなかった作品」を、「面白かったと言っているレビュー」は
→ “自分にはない視点”を得ることができて、作品を楽しむ視野が広がる気がするのです



 あ、でもこれは「テレビでやってた」とか「見放題サイトで観た」とかだから許せる話であって、1800円払って映画館で観た場合は「こっちは1800円払って損したと思ってんだよ!どうしてわざわざ面白かった探ししなきゃならねえんだよ!」となる気がしますね(笑)。
 映画はまだ2~3時間のロスで済むからイイけど、ゲームは何十時間と時間が吹き飛ぶから「つまらなかったゲームはつまらなかった!他の人が面白いとか言ってようが俺には時間の無駄だった!」と怒りが収まらないことが多いです。その上でパッケージソフトは6000~8000円くらいしたりするのだから、ゲームって「一か八か」で買いづらい商品ですよねぇ。そりゃ「絶対自分が楽しめる」シリーズソフトばかり買うようになるって。




 閑話休題。
 私もブログなんざをやっていまして、「レビュー」と呼べるかどうかも分からないようなものを書いたりもするのですが、レビュー記事って基本的にアクセス数は低いですし叩かれることの方が多くて……「レビューなんて何のためにあるのだろう」と悩んだこともあるのですが。


 「つまらなかった作品」の「面白かったというレビュー」の面白さに気づいて、
 シンプルに「その作品の良さ・魅力を伝える」のが一番大事なのかなぁと思いました。
 時代だったり環境だったりがちがうと、その作品に実際に触れても良さが分からないということもあるワケで。そうした人でもレビューを読めば「ここが良いんだ」「ここが魅力なんだ」と発見してもらえるのが、レビューの役割なのかなと思ったのです。それでその作品を「面白い」と思えるようになるワケじゃありませんが、「面白い人もいる」と思ってもらえることに意味があるのかなと。

このストーリーは、ボックスではお届けできません アマゾンボックス傑作カスタマーレビュー集─Amazon.co.jp 15周年企画 「あなたとアマゾンボックス」コンテストより─このストーリーは、ボックスではお届けできません アマゾンボックス傑作カスタマーレビュー集─Amazon.co.jp 15周年企画 「あなたとアマゾンボックス」コンテストより─
Amazon.co.jp

2015-11-27
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ひび雑記 | 17:51 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

自分がここのブログを読むようになったのは、それがキッカケです。

とあるゲームが、ハッキリ言ってつまらなかったのですが、みんなの批評をググっていたところ、そのゲームを絶賛している記事がありまして。それが、やまなしさんのブログでした。

確かに、自分が持たない視点でレビューされていたので、それ以降、作品を観る目が少し変わった気がします。

| しらたき | 2018/03/18 14:41 | URL |

>しらたきさん

 まず何に驚いたかって、「俺がゲームを絶賛しただと……」でした(笑)。

 最近ずっとゲームに文句ばっか言っているので、「昔は絶賛することもあったのか……」と遠い目に。僕の場合は、自分の昔の記事を読むだけで「自分にはない視点」を得られるかもですね(笑)。

| やまなしレイ(管理人) | 2018/03/21 00:51 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

https://yamanashirei.blog.fc2.com/tb.php/2405-bfe9961e

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT