新規IPのゲームは本当に減っているのか?(任天堂編)
タイトルに「任天堂編」と付けましたが、他のメーカー編もやるかどうかはこの記事のアクセス数次第です。
こんな記事を読みました。
<任天堂が久々の新規タイトル「スプラトゥーン」>既存の人気シリーズに依存しないことがゲーム業界の未来を切り開く
今週いよいよ発売されるWii U期待の新作ゲーム『Splatoon』について、「マリオやポケモンといった有名キャラクターに頼らない作品」と紹介している記事です。
自分も1年前に『Splatoon』を初めて見た際の記事に「新しい「ゲームの遊び」を提案するためだけに生まれたキャラクター達」という表現を使って絶賛していました。このゲームがマリオやMiiにインク銃を持たせているゲームだったら、こんなにも「新しいゲームが来た!」とは思えなかったことでしょう。
任天堂自身もこのことを意識しているらしく、「社長が訊く」にて「情報開発本部としては(『ピクミン』以来)14年ぶりくらいに生まれた新しいキャラクター」という話をされています。『Splatoon』も『ピクミン』も「あの遊び」にマッチした「新しいキャラクター」を生み出したゲームということで、通じるものがあるように思えます。
さて。
任天堂に限らず「最近のゲーム業界は新規タイトルが減った」という話は定期的に出てきます。確かに家庭用ゲーム機用のソフトで言えば新規タイトルのゲームが減ったような印象がありますし、ヒット作と言ったらしばらくの間見ていないような気さえしてしまいます。今世代だと『妖怪ウォッチ』くらいですかねぇ……。
しかし、それは本当に「最近」に限った話なのだろうか?
ふとそんなことを思ったのです。
割と昔からゲーム業界はそういうところがあったんじゃないのかと確認してみたくなりました。流石に世に出ている全てのゲームソフトを網羅することは不可能ですが、『Splatoon』が「任天堂にとって久々の新規タイトル」と言われているタイミングなので、「任天堂一社」に絞って調べてみるのならそんなに労力はかかりません。
2年前に書いた「まだバーチャルコンソールに出ていない任天堂ソフトまとめ」の記事を流用すればイイだけですし、そこから配信開始されたバーチャルコンソールのソフトもついでにまとめてしまえばイイや。
しかし、問題となるのは「新規タイトル」の定義です。
以前この記事に書きましたが、「新規タイトル」と一言で言っても定義が人によって違っていて。「既存のブランド名やキャラクターを使わない作品」という意味で「新規タイトル」と言っている人もいれば、「既存のゲームシステムの延長線に則っていない作品」という意味で「新規タイトル」と言っている人もいるのです。
なので、この記事では両方カウントすることにしました。
今回の『Splatoon』が「マリオやポケモンではない新しいタイトル」と言われているように、「既存のブランド名やキャラクターを使わない作品」は「◎」表記+赤い字にしています。これは、今回の話題のきっかけが「ブランド名」や「キャラクター名」の話から始まっているからです。
しかし、例えば『スーパーマリオ64』や『新パルテナ』のように、「既存のブランド名やキャラクターを使っているけれどゲーム体験は全く新しいジャンルを開拓している作品」は「○」表記にしています。アニメ作品のゲーム化なんかも、第1弾はここに入れています。
「既存のブランド名やキャラクターを使っていて、ゲーム体験も前作の延長線にある作品」は「●」表記にしています。
ややこしいのは「移植作品」ですが、「家庭用ゲーム機への移植が初めての作品」は「新規タイトル」としました。
例えば『ドンキーコング』は1981年にアーケードゲームとして世に出ていて、1983年にファミコン版が出た際には「あの『ドンキーコング』が家ででも遊べる!」と話題になったので「新規タイトル」として呼ぶのには抵抗があるのですが……「アーケード版」自体は「新規タイトル」で間違いないのだから、そこは「新規タイトル」としてカウントしないとファミコン初期のゲームなんか「新規タイトル」がほとんどなくなっちゃいますからね。
また、『サッカー』のように既に有名なスポーツなどをゲーム化しているのは「新規タイトル」なのかという問題もありますが、今回の記事では「それをどうゲームに落とし込むのか」が発明なのだから「新規タイトル」としています。じゃないと、「『Splatoon』は水鉄砲という既に人気の玩具をゲーム化しただけなので新規タイトルとは呼べない」とか偏屈言ってくる人が出てきそうですから。
ただし、それが何作も続けばそれはもちろん「続編」ですし、『マリオのピクロス』のように「既存のブランド名やキャラクターを使っている」ものは「○」表記にしています。
とりあえず予め書かなきゃいけないのはこんなとこですかね……
まとめていく間に例外はいっぱい出てくると思うので、その辺は臨機応変に自分の判断で定義付けていこうと思います。異論がある人は、貴方もまとめを作ってトラックバックを送ってください。
ついでなので、「新規タイトル」と「シリーズ作品」のヒット作の傾向もまとめることにしました。Wikipediaにはミリオンセラーのゲームソフト一覧というページがあって、「国内100万本」か「全世界500万本」を売り上げたソフトがまとめてあるのでこれを使わせてもらいます。このリストに入っているソフトは「太字」で表記することにしました。
リストは2015年5月までに発売されるソフトで、それ以降に発売されたソフトを追加していく予定はありません。
それぞれのリストはWikipediaのタイトル一覧を元にしています。株式会社ポケモンから発売のソフトも含めています。「モンハン同梱Wii U本体」のような商品は任天堂から発売になりますが、流石にこういうのを任天堂のゲームとするのは違うと思うので含めていません。
【ファミリーコンピュータ】
※ 「W」はWii、「3」は3DS、「U」はWii Uでバーチャルコンソール配信されているソフト
※ 「ア」は3DSアンバサダー・プログラムで配布されたソフト
◎ ドンキーコング(W、3、U)
● ドンキーコングJr.(W、ア、3、U)
○ ポパイ ※版権モノ
◎ 五目ならべ 連珠(W、U)
◎ 麻雀
◎ マリオブラザーズ(W、3、U)
● ポパイの英語遊び ※版権モノ
◎ ベースボール(W、U)
● ドンキーコングJrの算数遊び(W、U)
◎ テニス(W、U)
◎ ピンボール(W、U)
◎ ワイルドガンマン ※光線銃専用
◎ ダックハント ※光線銃専用(U)
◎ ゴルフ(U)
◎ ホーガンズアレイ ※光線銃専用
◎ ファミリーベーシック
○ ドンキーコング3(W、3、U)
◎ デビルワールド(W、3、U)
● 4人打ち麻雀
◎ F1レース
◎ アーバンチャンピオン(W、U) ※3DSには3Dクラシックスが
◎ クルクルランド ※ディスクシステム版が配信されている
◎ エキサイトバイク(W、U) ※3DSには3Dクラシックスが
◎ バルーンファイト(W、ア、3、U)
◎ アイスクライマー(W、ア、3、U)
● ファミリーベーシックV3
◎ サッカー(W、U)
◎ レッキングクルー(W、ア、3、U)
○ スパルタンX ※映画を題材にしている
◎ ブロックセット ※ロボット専用
○ ジャイロセット ※ロボット専用
○ スーパーマリオブラザーズ(W、ア、3、U)
◎ マッハライダー(W、3、U)
◎ ゼルダの伝説(W、ア、3、U)
※ WiiはGC版、3DSはROMカセット版、Wii Uはディスクシステム版を再現している
◎ 謎の村雨城(W、3、U)
● スーパーマリオブラザーズ2(W、3、U)
◎ バレーボール(W、U)
◎ メトロイド(W、ア、3、U)
◎ プロレス
◎ 光神話 パルテナの鏡…W、U ※3DSには3Dクラシックスが
○ リンクの冒険(W、ア、3、U)
● ゴルフJAPANコース
● スマッシュピンポン(W、U)※ MSXで先に出ている
● ゴルフUSコース
○ 夢工場ドキドキパニック ※メディアミックス商品、『マリオUSA』と同内容
◎ ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(W、3、U) ※これは新規IPでイイですよね…?
○ ファミコングランプリ F1レース
○ マイクタイソン・パンチアウト!!
※ マイクタイソンが出ないバージョンは配信済(W、3、U)
○ 中山美穂のトキメキハイスクール ※タレントもの
● 銀河の三人 ※元はエニックスのPCゲーム『地球戦士ライーザ』 ※MSX版が先に出ている
◎ アイスホッケー(W、U)
○ ファミコングランプリII 3Dホットラリー
◎ ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(W、3、U)
◎ ファミコンウォーズ(W、3、U)
● スーパーマリオブラザーズ3(W、3、U)
● アイスクライマー(ディスクシステム版)※ アーケード版に準拠
● 帰ってきたマリオブラザーズ ※ゲーム内に広告が入っている
● VS.エキサイトバイク
● ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女(W、3)
◎ MOTHER
○ ふぁみこんむかし話 遊遊記
◎ ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣(W、3、U)
◎ ナイトムーブ
○ Dr.マリオ(U)
◎ バックギャモン
● 新4人打ちマージャン 役満天国
◎ タイムツイスト 歴史のかたすみで…
● マリオオープンゴルフ(W、ア、3、U)
○ ヨッシーのたまご(W、ア、3、U)
○ ファイアーエムブレム外伝(W、3、U)
● クルクルランド(ディスクシステム版)(W、3、U)
○ スーパーマリオUSA(W、3、U)
○ ヨッシーのクッキー(W)
● 星のカービィ 夢の泉の物語(W、U )※3DSには3Dクラシックスが
◎ ジョイメカファイト(W、3、U)
● テトリスフラッシュ
○ ワリオの森(W、3、U)
【全77作品】
◎:39作品(51%)
○:18作品(23%)
●:20作品(26%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト24作品】
◎:15作品(63%)
○:5作品(21%)
●:4作品(17%)
『五目ならべ』や『バックギャモン』を「新規タイトルのゲーム」と言い張るのは流石にアレな気もする……(笑)。
悩むのは『マリオブラザーズ』や『レッキングクルー』。どちらもマリオが主人公がゲームなのだけれど、『マリオブラザーズ』の頃にはまだ「マリオ」という名前の付くゲームがなくて、むしろ「ドンキーコング」の方がブランド化していた時期だと思うので、悩みましたが「既存のブランドに頼っていないゲーム」として「◎」にしました。
『レッキングクルー』は逆にマリオが主人公ながら「マリオ」というタイトルを付けなかったので「既存のブランドに頼っていないゲーム」として「◎」にしました。そうしないと、『テニス』とかもマリオシリーズなのかって話になっちゃいますし。
当然のことながら、ファミコン初期というのはまだ「人気シリーズ」が確立されていないので「新規タイトル」ばかりと言えますね。『ドンキーコング』シリーズと、スポーツゲームやテーブルゲームを中心にしたソフトが並んでいます。後期になると続編モノや「マリオ」や「ヨッシー」を使ったゲームが増えてきますが、それでも全体の過半数が「新規タイトル」という結果になりました。
ヒット作品も「新規タイトル」が過半数越えです。スポーツゲームやテーブルゲームが中心なだけではなく、マリオ、ゼルダ、メトロイド、パルテナと現在も任天堂の顔として活躍するシリーズがこの時期に生まれてヒットしています。
【ゲームボーイ】
※「3」は3DSでバーチャルコンソール配信されているソフト
◎ アレイウェイ(3)
● スーパーマリオランド(3)
● ベースボール(3)
● 役満
● テニス…3
● テトリス ※ファミコン版が先に出ている ※VCの配信は終了
● ゴルフ(3)
◎ ソーラーストライカー
● クイックス(3)※ Atari 5200など様々な機種で出ているので…
○ ドクターマリオ(3) ※ ファミコン版と同時発売
◎ 海戦ゲーム レーダーミッション(3)
● F1レース ※版権モノ
● ゲームボーイウォーズ
○ ヨッシーのたまご ※ ファミコン版と同時発売
● メトロイドII RETURN OF SAMUS(3)
◎ 星のカービィ(3)
◎ X(エックス)
◎ カエルの為に鐘は鳴る(3)
● スーパーマリオランド2 6つの金貨(3)
○ ヨッシーのクッキー ※ ファミコン版と同時発売
● ゼルダの伝説 夢をみる島
● カービィのピンボール(3)
○ スーパーマリオランド3 ワリオランド(3)
● テトリスフラッシュ ※ ファミコン版が先に出ている
○ ドンキーコング(3)
○ マリオのピクロス(3)
● 星のカービィ2(3)
● スーパードンキーコングGB(3)
○ カービィのブロックボール(3)
◎ ポケットモンスター 赤
◎ ポケットモンスター 緑
◎ モグラ〜ニャ(3)
● ポケットモンスター 青
● ピクロス2(3)
● ヨッシーのパネポン
● ドンキーコングランド(3)
○ カービィのきらきらきっず(3)
● ゲームボーイギャラリー(3)
● ゲームボーイギャラリー2(3)
◎ ポケットカメラ
● ポケットモンスター ピカチュウ
● テトリスDX
● ワリオランド2 盗まれた財宝(3)
● ゼルダの伝説 夢をみる島DX(3)
○ ポケモンカードGB(3)
● ゲームボーイギャラリー3
○ ポケモンピンボール
● マリオゴルフGB(3)
● ポケットモンスター 金
● ポケットモンスター 銀
● ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング(3)
◎ トレード&バトル カードヒーロー(3)
● ワリオランド3 不思議なオルゴール(3)
○ バルーンファイトGB(3)
○ コロコロカービィ ※動きセンサー搭載ソフト
○ とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ ※版権モノ
● ポケモンでパネポン
○ 怪人ゾナー ※ 版権モノ
● マリオテニスGB(3)
◎ モンスタータクティクス
● ポケットモンスター クリスタルバージョン
● ドンキーコング2001
● ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 ~時空の章~(3)
● ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 ~大地の章~(3)
● スーパーマリオブラザーズデラックス ※ ニンテンドー3DSのニンテンドーネットワークID取得者に無料で先行配信
● とっとこハム太郎2 ハムちゃんず大集合でちゅ ※版権モノ
● モバイルゴルフ
【全67作品】
◎:12作品(18%)
○:14作品(21%)
●:41作品(61%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト21作品】
◎:3作品(14%)
○:4作品(19%)
●:14作品(67%)
ゲームボーイは前半と後半で全く印象の変わるハードです。
初期の頃は、マリオや麻雀やスポーツゲームなど「既にファミコン等で定番化しているソフトが外でも遊べる」ということを売りにしたラインナップになっています。なので「新規タイトル」は少な目。『カービィ』はちょっと例外だと思いますが、全体的にラインナップが渋いですよね。『クイックス』『レーダーミッション』『X』……
しかし、『ポケモン』の超特大ヒットで市場がガラッと変わり、それ以降はポケモン、カービィ、ドンキー、ワリオといった人気キャラクターを使ったゲームが増えていきます。『とっとこハム太郎』のゲーム化もその流れかなと思うのですが、ここから『トモダチコレクション』が生まれるというのはまた別の話。
ということで、ソフト自体は「続編モノ」「シリーズモノ」が非常に多い結果となりました。それでもまぁ、『カービィ』と『ポケモン』という超大型「新規タイトル」を生んでいるんだから数ではないとは思いますけど。
『ポケモン』は赤と緑で2タイトル同時発売なので、このように「発売日が同じソフト」は両方を「新規タイトル」としたのですが……これが後に大変なことになっていくとはこの頃には想像もしていなかったのでした。
【スーパーファミコン】
※ 「W」はWii、「U」はWii Uでバーチャルコンソール配信されているソフト
● スーパーマリオワールド(W、U)
◎ F-ZERO(W、U)
◎ パイロットウイングス(W、U)
◎ シムシティ(W)
● ゼルダの伝説 神々のトライフォース(W、U)
○ マリオペイント ※マウス専用
○ スーパーマリオカート(W、U)
◎ スターフォックス ※スーパーFXチップ使用
◎ スーパースコープ6 ※スーパースコープ専用
◎ スペースバズーカ ※スーパースコープ専用
● ヨッシーのクッキー ※ ファミコン&ゲームボーイ版が先行発売
○ ヨッシーのロードハンティング ※スーパースコープ専用
● スーパーマリオコレクション ※Wiiディスク版が出ている
○ マリオとワリオ ※マウス専用
● ファイアーエムブレム 紋章の謎(W、U)
● スーパーメトロイド(W、U)
◎ ワイルドトラックス ※スーパーFXチップ使用
● MOTHER2 ギーグの逆襲(U)
○ カービィボウル(W、U)
○ スーパードンキーコング(W、U)
○ スーパーマリオ ヨッシーアイランド ※スーパーFXチップ使用
● マリオのスーパーピクロス(W、U)
◎ パネルでポン(W、U)
● スーパードンキーコング2 ディディー&ディクシー(W、U)
○ スーパーマリオRPG(W)
● 星のカービィ スーパーデラックス(W、U)
● ファイアーエムブレム 聖戦の系譜(W、U)
◎ マーヴェラス~もう一つの宝島~(U)
● スーパードンキーコング3 謎のクレミス島(W、U)
○ 糸井重里のバス釣りNo.1 ※版権モノ?
● 星のカービィ3(W、U)
● 平成 新・鬼ヶ島(W前後、U前後)
● レッキングクルー'98
● カービィのきらきらきっず(W、U) ※ ゲームボーイ版が先に出ている
● スーパーパンチアウト(W、U)
● ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女(W、U)
● スーパーファミコンウォーズ(W、U)
● ドクターマリオ
◎ Zooっと麻雀!
◎ すってはっくん(W、U)
● ダービースタリオン98 ※版権モノ?
● POWERロードランナー
● POWER倉庫番
● ピクロスNP Vol.1
● ピクロスNP Vol.2
◎ ファミコン文庫 はじまりの森(W、U)
● ピクロスNP Vol.3
● ファイアーエムブレム トラキア776(W、U)
● ピクロスNP Vol.4
● ピクロスNP Vol.5
● ピクロスNP Vol.6
● ピクロスNP Vol.7
● ピクロスNP Vol.8
● メタルスレイダーグローリー
【全54作品】
◎:12作品(22%)
○:9作品(16%)
●:33作品(61%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト10作品】
◎:0作品(0%)
○:4作品(40%)
●:6作品(60%)
「続編モノ」の割合を上げようかと画策されたかのような、最後に来て『ピクロス』ラッシュ(笑)。ゲームボーイの初期タイトルがテニスや麻雀といった定番タイトルだったのと比較すると、スーパーファミコンは初期に『F-ZERO』『パイロットウィングス』『シムシティ』といった新規タイトルを立ち上げて「ファミコンには出来ないことをやれるゲーム機」を印象付けたと思います。『シムシティ』はPC版がもちろん先にありますが、これが初の家庭用移植でイイのかな……?とにかく当時は衝撃的でしたね。
しかし、「ヒット作」というとこれらの作品ではなく、『スーパーマリオカート』や『スーパードンキーコング』と言った「既存のキャラクター・ブランド名を活用した新しいシリーズ」がスーパーファミコンを代表するヒット作となりました。
もちろん『スーパードンキーコング』のドンキーコングと『ドンキーコング』のドンキーコングは別人(別ゴリラ)なのだけど、名前を引き継いでいるのだから「新規IP」とは呼べないと思うんですね。よって「新規IP」によるヒット作は0本。
【バーチャルボーイ】
◎ ギャラクティックピンボール
◎ テレロボクサー
○ マリオズテニス
○ マリオクラッシュ
● バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝
【全5作品】
◎:2作品(40%)
○:2作品(40%)
●:1作品(20%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト0作品】
◎:0作品(-)
○:0作品(-)
●:0作品(-)
一応、リスト化しないと文句言われそうだったので!
自分は視力の問題で立体視ができないんで、どれもプレイしたことがないのですが……同じような立体視対応のゲーム機であるニンテンドー3DSが「既存のゲームに立体視を加えるとどうなるのか」というラインナップだったことと比べると、こちらは「新しいゲームを提案している」んですね。この違いはなかなか興味深いけれど、私にはプレイできないので語るのはここまで。
【NINTENDO64】
※ 「W」はWii、「U」はWii Uでバーチャルコンソール配信されているソフト
○ スーパーマリオ64(W、U)
● パイロットウイングス64
○ ウェーブレース64(W)※ 日本で未発売のゲームボーイ版が前作
● マリオカート64(W)
◎ ブラストドーザー
● スターフォックス64(W)
○ スター・ウォーズ 帝国の影 ※版権モノ
○ ゴールデンアイ 007 ※版権モノ
○ ディディーコングレーシング
● ヨッシーストーリー(W)
◎ テン・エイティ スノーボーディング(W)
● F-ZERO X(W)
○ ポケモンスタジアム
○ ゼルダの伝説 時のオカリナ(W)
○ マリオのふぉとぴー
◎ バンジョーとカズーイの大冒険
○ ピカチュウげんきでちゅう ※マイク必須
● F-1 World Grand Prix ※様々な機種で発売されている
○ マリオパーティ
○ ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(W)
○ ポケモンスナップ(W)
● ポケモンスタジアム2
● マリオゴルフ64(W)
● オウガバトル64(W)
○ スター・ウォーズ エピソード1 レーサー ※版権モノ
○ スター・ウォーズ 出撃!ローグ中隊 ※版権モノ
◎ スターツインズ
◎ カスタムロボ
○ ドンキーコング64(U)
◎ 巨人のドシン1 ※64DDソフト
● マリオアーティスト ペイントスタジオ ※64DDソフト
● マリオパーティ2(W)
● シムシティー64 ※64DDソフト
◎ ランドネットディスク ※64DDソフト
◎ マリオアーティスト タレントスタジオ ※64DDソフト
● 星のカービィ64(W)
● 糸井重里のバス釣りNo.1 決定版! ※版権モノ
● ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(W)
● 巨人のドシン 解放戦線チビッコチッコ大集合 ※64DDソフト
○ エキサイトバイク64
◎ マリオアーティスト コミュニケーションキット ※64DDソフト
● マリオテニス64(W)
○ マリオストーリー(W)
◎ マリオアーティスト ポリゴンスタジオ ※64DDソフト
● 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!
◎ パーフェクトダーク
● カスタムロボV2(W)
◎ 罪と罰 ~地球の継承者~(W)
●バンジョーとカズーイの大冒険2
● マリオパーティ3
● ポケモンスタジアム金銀
○ ミッキーのレーシングチャレンジUSA ※版権モノ
◎ どうぶつの森
【全53作品】
◎:13作品(25%)
○:18作品(34%)
●:22作品(42%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト12作品】
◎:0作品(0%)
○:6作品(50%)
●:6作品(50%)
64DDのソフトをカウントしていくのはどうなんでしょうね……
最後の最後、後に任天堂の看板を背負うタイトルへと成長する『どうぶつの森』が生まれたハードではあるんですが……それを除くと、実は「新規IP」がなかなか生まれなかったのが64だと言えます。
新しい遊びの提案という意味では、3D箱庭空間を遊び場にしてしまった『マリオ64』、アナログスティックを活かした大乱闘ゲーム『スマブラ』などが生まれているのですが……それらのソフトも「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめているというカンジなんですよね。この流れはスーパーファミコン時代の『スーパーマリオカート』や『スーパードンキーコング』を引き継いでいるかなぁと思います。
そう考えると……「新規IP」を立ち上げて「新しい遊びの提案」をして、それが第1作からちゃんとヒットするというのはもうこの時期の時点で難しくなっていたと言えるんじゃないかなぁと思います
【ゲームボーイアドバンス】
※ 「W」はWii、「3」は3DS、「U」はWii Uでバーチャルコンソール配信されているソフト
※ 「ア」は3DSアンバサダー・プログラムで配布されたソフト
● F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE(ア、U)
◎ くるくるくるりん(U)
● スーパーマリオアドバンス(U) ※『スーパーマリオUSA』のリメイク
◎ ナポレオン(U)
● タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis
● マリオカートアドバンス(ア)
◎ 黄金の太陽 開かれし封印(U)
● ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝(ア、U)
● どこでも対局 役満アドバンス
◎ マジカルバケーション
● スーパーマリオアドバンス2(U)※『スーパーマリオワールド』のリメイク
◎ トマトアドベンチャー
○ どーもくんの不思議てれび ※版権モノ
◎ コロコロパズル ハッピィパネッチュ! ※動きセンサー搭載ソフト
● ファイアーエムブレム 封印の剣
● とっとこハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ ※版権モノ
● 黄金の太陽 失われし時代(U)
○ さくらももこのウキウキカーニバル ※これは版権モノか?
● カスタムロボGX
● ミッキーとミニーのマジカルクエスト ※版権モノ ※ スーファミソフト『ミッキーのマジカルアドベンチャー』のリメイク
◎ 伝説のスタフィー
● スーパーマリオアドバンス3(ア、U) ※『ヨッシーアイランド』の移植
● 星のカービィ 夢の泉デラックス(U)※ファミコン版のリメイク
● ポケットモンスター サファイア
● ポケットモンスター ルビー
● くるりんパラダイス
● メトロイドフュージョン(ア、U)
○ ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣
※『神トラ』はスーファミの移植で、『4つの剣』はDSiウェアで出ていた
○ メイド イン ワリオ(ア、U)
● ファイアーエムブレム 烈火の剣(U)
● とっとこハム太郎4 にじいろ大行進でちゅ ※版権モノ
● MOTHER1+2 ※ファミコン版とスーファミ版の移植
● スーパーマリオアドバンス4 ※『スーパーマリオブラザーズ3』のリメイク
● ポケモンピンボール ルビー&サファイア
● 伝説のスタフィー2
● オリエンタルブルー 青の天外 ※『天外魔境』シリーズの外伝
● マリオ&ルイージRPG(U)
● F-ZERO ファルコン伝説(U)
● スーパードンキーコング
● ポケットモンスター ファイアレッド
● ポケットモンスター リーフグリーン
● 星のカービィ 鏡の大迷宮(ア、U)
● マリオゴルフ GBAツアー(U)
● メトロイド ゼロミッション(U)
○ マリオvs.ドンキーコング(ア、U)
● スーパードンキーコング2
○ とっとこハム太郎 ハムハムスポーツ ※版権モノ
● 伝説のスタフィー3
○ スーパーマリオボール(U)
● ポケットモンスター エメラルド
● ファイアーエムブレム 聖魔の光石(ア、U)
● まわるメイド イン ワリオ ※回転センサー搭載ソフト
● F-ZERO CLIMAX
● ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし(ア、U)
● ゲームボーイウォーズアドバンス1+2(U)
○ ヨッシーの万有引力 ※傾きセンサー搭載ソフト
● マリオパーティ アドバンス
◎ 千年家族
● ザ・タワーSP
○ ぶらぶらドンキー(U)
○ のののパズルちゃいリアン
● ドクターマリオ&パネルでポン
● マリオテニスアドバンス(U)
◎ スクリューブレイカー 轟振どりるれろ
● 通勤ヒトフデ ※DSソフトの移植
○ ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊
● スーパードンキーコング3
● アイシールド21 DEVILBATS DEVILDAYS ※版権モノ
● MOTHER3
◎ サッカーチーム育成シミュレーション カルチョビット
◎ bit Generations DIAL HEX
◎ bit Generations dotstream
◎ bit Generations BOUNDISH
○ bit Generations ORBITAL
○ bit Generations COLORIS
○ bit Generations Soundvoyager
○ bit Generations DIGIDRIVE
◎ リズム天国
【全78作品】
◎:14作品(18%)
○:15作品(19%)
●:49作品(63%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト8作品】
◎:0作品(0%)
○:0作品(0%)
●:8作品(100%)
来たぜ、扱いが難しい「bit Generations」。
今回の記事では、このように「それぞれ独立したゲームに共通のタイトルを付けることでブランド化していくシリーズ」も一つのシリーズとして考えることにしました。Wiiウェア&DSiウェアの「Art Styleシリーズ」や、Wiiの『Wii ○○』とかです。
『Wii Sports』『Wii Fit』『Wii Music』『Wii Party』はそれぞれ全然違うゲームですが、『Wii ○○』という名前が付いていることで『Wii ○○』シリーズと認識されていたと思うので、「マリオ○○」と同じ扱いで構わないと思うのです。例えば『Wii Music』は国内40万本を売り上げていて、全く新しいゲームと考えれば立派な大ヒットと言えると思うのですが……『Wii ○○』という名前が付いていたことで、「『Wii Sports』や『Wii Fit』に比べて売れなかったな…」と言われていたのですから。
ただし、同時発売ソフトはそれぞれ「新規タイトル」として認識するというルールなので、最初に出た3本はそれぞれ「新規タイトル」扱いです。それでも「新規タイトル」18%は過去のハードと比べて若干数字を落としていますね。作品数で考えるとそうでもないのですが、ゲームボーイアドバンスはソフトの数が多いので割合で見れば「新規タイトル」が少なくなってしまうという。
ゲームボーイアドバンスって任天堂の歴史を考えると面白い時期のハードだと思うんです。据置機ではPSとPS2にシェアを奪われながら、携帯機では『ポケモン』パワーで圧倒的王者だという。なので、新規IPを立ち上げたり、『ファイアーエムブレム』『メトロイド』『F-ZERO』といったシリーズソフトを集中して発売したり、アグレッシブなことが行われていたと思うのです。それがまぁ、この次のDSに繋がるのかなぁと。
【ゲームキューブ】
● ウェーブレース ブルーストーム
○ ルイージマンション
◎ ピクミン
● 大乱闘スマッシュブラザーズDX
● どうぶつの森+
◎ 動物番長
● 巨人のドシン
● NBAコートサイド2002※ 日本では未発売の64版が前作
● スーパーマリオサンシャイン
○ ミッキーマウスの不思議な鏡
○ スターフォックスアドベンチャー
◎ エターナルダークネス ~招かれた13人~
● マリオパーティ4
● ゼルダの伝説 風のタクト
● ニンテンドーパズルコレクション
○ メトロイドプライム
◎ ギフトピア
○ ポケモンボックス ルビー&サファイア
● どうぶつの森e+
○ カービィのエアライド
○ ポケモンチャンネル 〜ピカチュウといっしょ!〜
● F-ZERO GX
○ ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル
● マリオゴルフ ファミリーツアー
● あつまれ!!メイドインワリオ
● マリオカート ダブルダッシュ!!
○ ポケモンコロシアム
● マリオパーティ5
○ ドンキーコンガ
● テン・エイティ シルバーストーム
● カスタムロボ バトルレボリューション
● ゼルダの伝説 4つの剣+
● ピクミン2
○ ワリオワールド
● ドンキーコンガ2 ヒットソングパレード
● ペーパーマリオRPG
● くるりんスカッシュ!
● マリオテニスGC
● マリオパーティ6
○ ドンキーコングジャングルビート
● スターフォックス アサルト
● ドンキーコンガ3 食べ放題!春もぎたて50曲
● ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
● メトロイドプライム2 ダークエコーズ
◎ ちびロボ!
○ Dance Dance Revolution with MARIO
○ スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
● ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア
○ 突撃!!ファミコンウォーズ
● マリオパーティ7
◎ 伝説のクイズ王決定戦
○ スーパーマリオストライカーズ
● バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子
◎ 大玉
● ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
【全55作品】
◎:7作品(13%)
○:16作品(29%)
●:32作品(58%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト3作品】
◎:0作品(0%)
○:0作品(0%)
●:3作品(100%)
数・割合ともに随分減ってしまった「新規タイトル」。
普及台数を考えると任天堂にとって一番苦しいハードだったと言えるのですが、それを象徴するように「新規タイトル」もなかなか生まれませんでした。『ピクミン』の印象があるんで、これは意外でした。
スーパーファミコン→NINTENDO64でも行われていた“「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめている”流れは、『スターフォックスアドベンチャー』『メトロイドプライム』『カービィのエアライド』『ドンキーコンガ』『突撃!!ファミコンウォーズ』などがあり、「○」のソフトの割合はさほど下がっていないのも特徴ですかね。
こう見ると、「新規タイトル」が生まれないのは最近どころか10年以上前からという気もするのですが……↓みたいなモンスターハードがあるから、説明が困るという(笑)
【ニンテンドーDS】
※ 「U」はWii Uでバーチャルコンソール配信されているソフト
● さわるメイド イン ワリオ(U)
● スーパーマリオ64DS
◎ 大合奏!バンドブラザーズ
◎ 直感ヒトフデ
○ ポケモンダッシュ
○ キャッチ!タッチ!ヨッシー!
◎ アナザーコード 2つの記憶
○ タッチ!カービィ
● 役満DS
◎ エレクトロプランクトン
◎ nintendogs 柴&フレンズ
◎ nintendogs ダックス&フレンズ
◎ nintendogs チワワ&フレンズ
◎ 東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング※ 先行配信は終了
◎ DS楽引辞典
● ファミコンウォーズDS
◎ やわらかあたま塾(U)
◎ 押忍!闘え!応援団
○ ジャンプスーパースターズ
○ スーパープリンセスピーチ
○ ポケモントローゼ
◎ だれでもアソビ大全
◎ 大人のDSゴルフ
○ ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
● おいでよ どうぶつの森
● とっとこハム太郎 ナゾナゾQ 雲の上の?城※ 版権モノ
● マリオカートDS
● 東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング
● マリオ&ルイージRPG2
○ メトロイドプライム ピンボール
◎ 英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け
○ アイシールド21 MAX DEVILPOWER!
● 瞬感パズループ
○ ポケモンレンジャー
● 漢字そのまま DS楽引辞典
● 伝説のスタフィー4
◎ 旅の指さし会話帳DS DSシリーズ1 タイ
◎ 旅の指さし会話帳DS DSシリーズ2 中国
◎ 旅の指さし会話帳DS DSシリーズ3 韓国
● テトリスDS
● 旅の指さし会話帳DS DSシリーズ4 アメリカ(任天堂)
● 旅の指さし会話帳DS DSシリーズ5 ドイツ
◎ まわしてつなげる タッチパニック
● New スーパーマリオブラザーズ(U)
● メトロイドプライム ハンターズ
● マジカルバケーション 5つの星がならぶとき
◎ プロジェクトハッカー 覚醒
◎ しゃべる!DSお料理ナビ
◎ ニンテンドーDSブラウザー(ニンテンドーDS用)
◎ ニンテンドーDSブラウザー(ニンテンドーDS Lite専用)
○ マリオバスケ 3on3
● スターフォックス コマンド
◎ 超操縦メカ MG
○ もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド
● Wi-Fi対応 役満DS
● ポケットモンスター ダイヤモンド
● ポケットモンスター パール
● 激闘! カスタムロボ
◎ 監修 日本常識力検定協会 いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS
● 星のカービィ 参上! ドロッチェ団
◎ マジック大全
● ジャンプアルティメットスターズ
○ 健康応援レシピ1000 DS献立全集
◎ タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿
● 怪盗ワリオ・ザ・セブン
◎ ウィッシュルーム 天使の記憶
● ピクロスDS
◎ ジェットインパルス
● ヨッシーアイランドDS(U)
● 英語が苦手な大人のDSトレーニング もっとえいご漬け
● マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!
● Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全
● パネルでポンDS
● 燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2
◎ くりきん ナノアイランドストーリー
◎ 見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング
◎ 数陣タイセン
● ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
● 咲かせて!ちびロボ!
◎ がんばる私の家計ダイアリー
◎ スライドアドベンチャー マグキッド
◎ フェイスニングで表情豊かに印象アップ 大人のDS顔トレーニング
● ドンキーコング ジャングルクライマー
◎ シータ
● ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊
● ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊
◎ ASH -ARCHAIC SEALED HEAT-
◎ タシテン たして10にする物語
◎ DS文学全集
● マリオパーティDS
● 高速カードバトル カードヒーロー
● マリオ&ソニック AT 北京オリンピック
◎ ソーマブリンガー
◎ DS美文字トレーニング
● ポケモンレンジャー バトナージ
◎ ぼくらはカセキホリダー
● ヘラクレスの栄光 魂の証明
● 大合奏!バンドブラザーズDX
● 伝説のスタフィー たいけつ!ダイール海賊団
● リズム天国ゴールド
● ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣
● ポケットモンスター プラチナ
◎ わがままファッション ガールズモード
◎ 歩いてわかる 生活リズムDS
● 星のカービィ ウルトラスーパーデラックス
● 世界のごはん しゃべる!DS お料理ナビ
◎ DS占い生活
● マリオ&ルイージRPG3!!!
○ 立体ピクロス
● ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊
○ メイドイン俺
◎ トモダチコレクション
● おかえり!ちびロボ! ハッピーリッチー大そうじ!
● いろづきチンクルの恋のバルーントリップ
◎ 日本経済新聞社監修 知らないままでは損をする「モノやお金のしくみ」DS
● ポケットモンスター ソウルシルバー
● ポケットモンスター ハートゴールド
● マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック
● ゼルダの伝説 大地の汽笛
● ラストウィンドウ 真夜中の約束※ 『ウィッシュルーム』の続編
◎ 大人の恋愛小説 DSハーレクインセレクション
● ポケモンレンジャー 光の軌跡
● 絵心教室DS※ DSiウェア版が先行発売している
● ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~
● ポケットモンスター ブラック
● ポケットモンスター ホワイト
● 黄金の太陽 漆黒なる夜明け
● スーパーカセキホリダー
● マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド
○ えいごで旅する リトル・チャロ
○ バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS
○ あつめて!カービィ
○ ポケモン+ノブナガの野望
● ポケットモンスター ブラック2
● ポケットモンスター ホワイト2
◎ クルマでDS
【全136作品】
◎:48作品(35%)
○:19作品(14%)
●:69作品(51%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト31作品】
◎:10作品(32%)
○:0作品(0%)
●:21作品(68%)
来ましたよ!スーパーモンスターゲーム機!
任天堂タイトルだけの比較でも、ファミコン(ディスクシステム含む)の全タイトルが77作品、ヒット作が24作品だったことを考えると……ニンテンドーDSの全タイトルが136作品、ヒット作が31作品というのはとてつもない数字です。まさにファミコン以来の超社会現象を起こしたゲーム機と言ってイイでしょう。
「新規タイトル」の比較でも、家庭用ゲーム機の黎明期のファミコンが39作品(その内ヒット作が15作品)だったのに比べて、この時期のDSは48作品(その内ヒット作が10作品)というのも悪くない数字です。ソフトも多い、ヒット作の数も多い、新規タイトルも多ければ、新規タイトルのヒット作も多いという異次元っぷりが分かります。
ただ、このリストは“Touch!Generations”を別々のシリーズとしてカウントしています。『Wii ○○』と違って、“Touch!Generations”はタイトルに付いていないことで消費者もそれほどそこを見て買っていたワケではなかったと思いますし、比較対象になっていなかったと思うのです。例えば「『もっと脳トレ』が500万本売っているのに『お料理ナビ』や『常識力』は100万本しか売れなかった」みたいに言う人はいませんでしたしね。
ちなみに新規タイトルのヒット作10作品の内、9作品が“Touch!Generations”です(笑)。実を言うと、“Touch!Generations”以外の新規タイトルのヒット作は『トモダチコレクション』しかないんですね。
まぁ……この「ヒット作」の定義が厳しすぎるので、「現在でもシリーズが続いている作品」で考えるならば『バンドブラザーズ』『ガールズモード』『カセキホリダー』がありますし、「続編が出たゲーム」ならば『アナザーコード』『応援団』『パズループ』なんかがあるんですけどね。
でも、「『スマブラ』に参戦するような作品」は実はDSからは生まれなかったと考えると……これだけたくさんのソフトが出て、たくさんの新規タイトルが生まれて、ヒット作も数多かったのにも関わらず、任天堂IPとして定着したシリーズは少ない印象はありますね。不思議なハードでした。
【ニンテンドーDSiウェア】
● ニンテンドーDSiブラウザー
◎ うごくメモ帳
● 鳥とマメ
● 紙ヒコーキ
● ちょっとマジック大全 3つのシャッフルゲーム
● ちょっとマジック大全 ファニーフェイス
● ちょっとマジック大全 恐ろしい数字
○ Art Styleシリーズ: AQUARIO
○ Art Styleシリーズ: DECODE
● ちょっとDr.MARIO
● うつすメイド イン ワリオ
● ちょっとアソビ大全 おてがるトランプ
● 東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修 ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 文系編
● 東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修 ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 理系編
◎ ニンテンドーDSi時計 フォトスタンドタイプ
◎ ソリティアDSi
○ ほぼ日路線図 2009
○ Art Styleシリーズ: PiCOPiCT
○ Art Styleシリーズ: SOMNIUM
● ちょっとパネルでポン
● ちょっと数陣タイセン
● ちょっとアソビ大全 じっくりトランプ
○ ニンテンドーDSi電卓 ファミコンマリオタイプ
○ ニンテンドーDSi電卓 どうぶつの森タイプ
○ Art Styleシリーズ: nalaku
○ Art Styleシリーズ: HACOLIFE
● ちょっとアソビ大全 おなじみテーブル
● ちょっとDS文学全集 世界の文学20
● 井出洋介の健康麻将DSi
● ニンテンドーDSi時計 ファミコンマリオタイプ
● ニンテンドーDSi時計 どうぶつの森タイプ
● ちょっとマジック大全 スキ・キライ発見器
● がんばる私のおさいふ応援団
◎ 囲んで消して ワクグミの時間
● くるくるアクション くるパチ6
● フォトスタンド付き バンブラDXラジオ
● ちょっとマジック大全 デート占い
◎ あつめる笑顔帳
◎ いつでもプリクラ☆キラデコプレミアム※ 家庭用初?ちょっと自信ない
○ 東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修 ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 数独編
● うごくメモ帳 Version2
● どこでも Wiiの間
● ちょっとマジック大全 念写カメラ 任天堂
○ パズルいろいろ 月刊クロスワードハウス Vol.1
○ ポケットるるぶ東京
○ ポケットるるぶ京都
○ リズムで鍛える 新しいえいご漬け やさしい会話編
○ できすぎチンクルパック
● リズムで鍛える 新しいえいご漬け ネイティブ会話編
● パズルいろいろ 月刊クロスワードハウス Vol.2
● エレクトロプランクトン トレーピー
● エレクトロプランクトン ハネンボン
● エレクトロプランクトン ナノカープ
● エレクトロプランクトン ツリガネムシ
● ゲーム&ウオッチ ボール
● ゲーム&ウオッチ フラッグマン
● ゲーム&ウオッチ バーミン
● ゲーム&ウオッチ ジャッジ
● エレクトロプランクトン レックレック
● エレクトロプランクトン ヒカリノワ
● うごくメモ帳 Version2.1
● ゲーム&ウオッチ ヘルメット
● ゲーム&ウオッチ シェフ
● パズルいろいろ 月刊クロスワードハウス Vol.3
● ポケットるるぶ北海道
● ポケットるるぶ沖縄 任天堂
● カードヒーロー スピードバトルカスタム
● エレクトロプランクトン ルミナリアン
● エレクトロプランクトン タイヨウチョウ
● ゲーム&ウオッチ ドンキーコングJR.
● ゲーム&ウオッチ マリオズセメントファクトリー
● ゲーム&ウオッチ マンホール
● エレクトロプランクトン マリンスノー
● エレクトロプランクトン ボルボイス
◎ ニンテンドーDSiメトロノーム
◎ ニンテンドーDSi楽器チューナー
◎ あぁ無情 刹那
● 懸賞付 パズルいろいろ 月刊クロスワードハウス Vol.4
● 今日からはじめるフェイスニング 顔トレミニ1 すっきり小顔コース
● 今日からはじめるフェイスニング 顔トレミニ2 ステキな笑顔コース
● 今日からはじめるフェイスニング 顔トレミニ3 若々しい顔コース
● 今日からはじめるフェイスニング 顔トレミニ4 目と口の健康コース
● 今日からはじめるフェイスニング 顔トレミニ5 顔のリフレッシュコース
○ あそべる絵本 マインド テン
● 懸賞付 パズルいろいろ 月刊クロスワードハウス Vol.5
◎ 睡眠記録 めざまし時計
◎ カメラもつかえる 日英仏独西伊まとめて単語翻訳辞典
● マリオvs.ドンキーコング ミニミニ再行進!
● ポケットるるぶ大阪
● ポケットるるぶ横浜鎌倉
● 懸賞付 パズルいろいろ 月刊クロスワードハウス Vol.6
○ Art Styleシリーズ: DIGIDRIVE
◎ パネル連結 3分ロケット
◎ わりと本格的 絵心教室 前期
◎ わりと本格的 絵心教室 後期
◎ ねらってスポっと!
● 明鏡国語楽引辞典
◎ あと何日?かぞえる ニンテンドーDSiカレンダー
◎ 回転イラストパズル ぐるぐるロジック
◎ かっぱ道
◎ 写真で格闘!フォトファイターX
● ポケットるるぶ神戸
● ポケットるるぶ名古屋
◎ リフレクトミサイル
◎ 燃やすパズル フレイムテイル
● ほぼ日路線図 2010 全国7エリア+新幹線マップ
◎ スターシップディフェンダー
● ポケットるるぶ箱根伊豆
● ポケットるるぶ信州
◎ 立体かくし絵 アッタコレダ
◎ 書いて覚える 英単語帳
◎ 書いて覚える 写真単語帳
◎ DSココロぬりえ
◎ ほぼ日の健康手帳
◎ つくってうたう さるバンド
● X-RETURNS
◎ カメラであそぶ 顔グライダー
● タッチで覚える百人一首 ちょっとDSi時雨殿
◎ スカイジャンパーソル
◎ じぶんでつくる ニンテンドーDS ガイド
● ゼルダの伝説 4つの剣 25周年記念エディション
【全121作品】
◎:31作品(27%)
○:17作品(14%)
●:73作品(60%)
まだまだ終わらないニンテンドーDSのターン!
ニンテンドーDSのマイナーアッパー機とも言えるニンテンドーDSi専用のダウンロードソフトとして展開されていたのがDSiウェアです。見ての通り、任天堂初期のラインナップは「パッケージ版のばら売り」や「実用ソフト」なんかがほとんどなんですね。
確かこの時期は「スマホの台頭」や「電子書籍の夜明け」の時期なので、実用アプリのようなソフトを出したり、『クロスワード』や『るるぶ』のような雑誌的なソフトを出したりしていたのだと思われます。正直この頃の任天堂のDSiウェアはそれほど魅力を感じませんでした。
後期になると赤い字だらけになりますよね。
DSiウェア後期は空前の「新規タイトル」ラッシュになって、一番面白かった時期と言えるかもしれません。『睡眠記録』『絵心教室』『フォトファイターX』『アッタコレダ』……非常に意欲的な新しいソフトが次々と出ていました。
【パッケージソフト+DSiウェア=全257作品】
◎:79作品(31%)
○:36作品(14%)
●:142作品(55%)
それらを全部まとめるとこんなカンジ。
「新規タイトル」79作品とは恐ろしい。これと比較しちゃうと、3DSもWii Uも「新規タイトルが少ない」と言われても仕方ないと思います(笑)。
【Wii】
※ 「U」はWii Uでダウンロード販売されているソフト
◎ Wii Sports
● おどるメイド イン ワリオ
● ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
◎ はじめてのWii
● ポケモンバトルレボリューション
◎ エキサイト トラック
● ファイアーエムブレム 暁の女神
● アイシールド21 フィールド最強の戦士たち
● スーパーペーパーマリオ
● Wiiでやわらかあたま塾
○ ドンキーコング たるジェットレース
● マリオパーティ8
● FOREVER BLUE※ EVERBLUEと同じ開発会社なので
● マリオストライカーズ チャージド
● スーパーマリオギャラクシー
○ マリオ&ソニック AT 北京オリンピック
○ Wii Fit
● 大乱闘スマッシュブラザーズX
● みんなの常識力テレビ
● メトロイドプライム3 コラプション
● マリオカートWii
○ リンクのボウガントレーニング
● 突撃!!ファミコンウォーズVS
● スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
● ワリオランドシェイク
● 零 月蝕の仮面
◎ キャプテン★レインボー
◎ DISASTER DAY OF CRISIS
○ Wii Music
● 街へいこうよ どうぶつの森
● Wiiであそぶ ドンキーコングジャングルビート
● Wiiであそぶ ピクミン
● Wiiであそぶ マリオテニスGC
● アナザーコード: R 記憶の扉
● Wiiであそぶ メトロイドプライム
● Wiiであそぶ ピクミン2
● タクトオブマジック※ DSソフト『ロストマジック』の続編
● Wiiであそぶ ちびロボ!
● Wiiであそぶ メトロイドプライム2 ダークエコーズ
● Wii Sports Resort
● パンチアウト!!
● FOREVER BLUE 海の呼び声
● Wii Fit Plus
● 罪と罰 宇宙の後継者(U)
● マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック
● New スーパーマリオブラザーズ Wii
○ ポケパークWii ~ピカチュウの大冒険~
○ NHK紅白クイズ合戦
◎ 斬撃のREGINLEIV(U)
◎ 安藤ケンサク
● スーパーマリオギャラクシー2(U)
◎ ゼノブレイド
○ Wii Party
● メトロイド アザーエム
○ 毛糸のカービィ
● スーパーマリオコレクション スペシャルパック
◎ たたいて弾む スーパースマッシュボール・プラス
○ MARIO SPORTS MIX
● ドンキーコング リターンズ(U)
◎ ラストストーリー
◎ パンドラの塔 君のもとへ帰るまで(U)
● ゴールデンアイ 007
● Wiiリモコンプラス バラエティパック
● みんなのリズム天国
○ ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~
● JUST DANCE Wii※日本では未発売の前作がある
● 星のカービィ Wii(U)
● ゼルダの伝説 スカイウォードソード
● ポケパーク2 ~Beyond the World~
● マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック
◎ キキトリック
● マリオパーティ9
● 零 眞紅の蝶
● 星のカービィ 20周年スペシャルコレクション
● JUST DANCE Wii 2
【全75作品】
◎:12作品(16%)
○:11作品(15%)
●:52作品(69%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト19作品】
◎:2作品(11%)
○:4作品(21%)
●:13作品(68%)
赤い字で見ると分かりやすい。
実を言うと、Wiiというゲーム機は「新規タイトル」が多いゲーム機ではなかったんですね。『Wii Sports』はヒットしたけれど、逆に言うと『Wii ○○』というブランドで様々なことをやらせるソフトを出していったワケで、『マリオ○○』と『Wii ○○』の二本柱で支えられていたようなゲーム機でした。
そう考えると、スーファミ以降の“「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめている”流れに沿って、ただ『Wii ○○』というブランドを確立できただけだったとも言えるのかも。
前期はさほど「新規タイトル」がないのですが(『エキサイトトラック』は悩んだのだけど『エキサイトバイク』の続編だと思って買った人はそれほどいないと考えて新規タイトルにしました)、後期は忘れていたかのように次々と「新規タイトル」を生み出しています。この時期がDSiウェアの時期と重なるような気もするのですが……何かがあったんですかね。
しかし、Wii後期の「新規タイトル」は売上の面では苦しく、続編が作られたソフトは今のところ『ゼノブレイド』だけですね。こう見ると、スーファミ以降の据置機の任天堂ソフトには「新規タイトルではなかなかヒット作にならない」「既存のIPを使った新しい遊びの提案でヒットする」という流れがあるように思います。
【Wiiウェア】
● Dr. MARIO & 細菌撲滅
○ みんなのポケモン牧場
● みんなでパズループ
● 役満Wii 井出洋介の健康麻将
◎ 通信対局 早指将棋三段
◎ 通信対局 囲碁道場2700問
◎ 通信対局 ワールドチェス※ 海外のパッケージソフトのDL版
◎ カタチのゲーム まるぼうしかく
◎ あそべる絵本 とびだスゴロク!
◎ きみとぼくと立体。
◎ グーの惑星
● あそぶメイドイン俺
◎ Art Style CUBELEO
○ Art Style ORBITAL
○ Art Style DIALHEX
○ 乱戦!ポケモンスクランブル
● ポケモン不思議のダンジョン すすめ!炎の冒険団
● ポケモン不思議のダンジョン いくぞ!嵐の冒険団
● ポケモン不思議のダンジョン めざせ!光の冒険団
◎ ロックンロールクライマー
◎ 530エコシューター
● エキサイトバイク ワールドレース
◎ アクアリビング ~テレビでながめる魚たち~
◎ 盆栽バーバー
◎ ラインアタックヒーローズ
◎ すりぬけアナトウス
◎ ペンギン生活
○ Art Styleシリーズ:Lightstream
○ Art Styleシリーズ:PENTA TENTACLES
【全29作品】
◎:15作品(52%)
○:6作品(21%)
●:8作品(28%)
実を言うと、Wiiの「新規タイトル」はダウンロード専売ソフトの方が多いのでした。
アイディア勝負のソフトであっても、ダウンロード専売ソフトならばマリオなどの既存のキャラクターに頼らずに売ることが出来る―――というのが岩田社長の悲願だったこともあり、Wiiウェアは通して「新規タイトル」が多いです。『きみとぼくと立体。』は飯野さんの遺作になってしまいましたね。
【パッケージソフト+Wiiウェア=全104作品】
◎:27作品(26%)
○:17作品(16%)
●:60作品(58%)
ということで、合計するとこんなカンジです。
ダウンロード専売ソフトも含めると、Wiiは任天堂の据置機の中では「新規タイトル」が非常に多いゲーム機になるんですね。
【ニンテンドー3DS】
● nintendogs + cats トイ・プードル & Newフレンズ
● nintendogs + cats フレンチ・ブル & Newフレンズ
● nintendogs + cats 柴 & Newフレンズ
● パイロットウイングス リゾート
◎ スティールダイバー
● ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
● スターフォックス64 3D
● スーパーポケモンスクランブル
◎ 花といきもの立体図鑑
● スーパーマリオ 3Dランド
● マリオカート7
○ 心霊カメラ ~憑いてる手帳~
● マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック
○ 新・光神話 パルテナの鏡
● ファイアーエムブレム 覚醒
● マリオテニス オープン
● カルドセプト
● ポケットサッカーリーグ カルチョビット
● New スーパーマリオブラザーズ 2
● 東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング
● 新 絵心教室
● わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!
● とびだせ どうぶつの森
● ポケモン不思議のダンジョン マグナゲートと∞迷宮
● ペーパーマリオ スーパーシール
● ルイージマンション2
● トモダチコレクション 新生活
● ドンキーコング リターンズ 3D
● マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー
● ポケットモンスター X
● ポケットモンスター Y
● 大合奏!バンドブラザーズP
● ゼルダの伝説 神々のトライフォース2
● 星のカービィ トリプルデラックス
● カセキホリダー ムゲンギア
● マリオパーティ アイランドツアー
● わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言! トキメキUP!
● マリオゴルフ ワールドツアー
○ ポケモンアートアカデミー
● ヨッシー New アイランド
● 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
● ポケットモンスター オメガルビー
● ポケットモンスター アルファサファイア
● ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D
● レゴシティ アンダーカバー チェイス ビギンズ
● マリオvs.ドンキーコング みんなでミニランド
● ゼノブレイド
● GIRLS MODE3 キラキラ☆コーデ
◎ Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン
【全49作品】
◎:3作品(6%)
○:3作品(6%)
●:43作品(88%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト11作品】
◎:0作品(0%)
○:0作品(0%)
●:11作品(100%)
黒ばっかりだ!!
正直、ここまで極端だとは思っていませんでした。「新規タイトル」はほとんどありませんし、定義が難しいんですけど“「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめている”作品も多くありませんでした。既に出ているソフトの正統続編が多いゲーム機で、なるほどこれは「最近のゲーム業界は新規タイトルが減った」と言われても仕方がない気もします。
久々の完全新規タイトルな『リンカーンVSエイリアン』も、売上げは「……」な状況みたいですし。それは卵が先か鶏が先かって話なんですが、「続編しか売れない」のと「続編しか発売されない」のが最近の任天堂の状況だったんだなーと思います。
【ニンテンドー3DSダウンロードソフト】
● 3Dクラシックス エキサイトバイク
● 3Dクラシックス ゼビウス
○ ポケモン立体図鑑BW
◎ いつの間にテレビ
● 3Dクラシックス アーバンチャンピオン
◎ ニンテンドービデオ
● 3Dクラシックス ツインビー
◎ いきものづくり クリエイトーイ
◎ 引ク押ス
● 疾走すりぬけ アナトウス
◎ ひらり 桜侍
◎ いつの間に交換日記
● とびだすプリクラ☆キラデコレボリューション
● 3Dクラシックス 光神話 パルテナの鏡
◎ ザ・ローリング・ウエスタン
◎ 美人時計※ 家庭用ゲーム機向けには初みたいなんで…
● 3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語
○ ポケモンARサーチャー
● ポケモン全国図鑑Pro
● 行列ナゲループ
◎ リズムハンター ハーモナイト
● 引ク落ツ
◎ ぐるっとスプラッシュ!
○ ひつじのショーン3D 第1巻
○ ひつじのショーン3D 第2巻
○ ひつじのショーン3D 第3巻
● 大盛り!いきものづくり クリエイトーイ
● ザ・ローリング・ウエスタン 最後の用心棒
○ いっしょにフォト スーパーマリオ
● ひつじのショーン3D 第4巻
● ひつじのショーン3D 第5巻
● 実写でちびロボ!
● マリオ & ドンキーコング ミニミニカーニバル
● うごくメモ帳 3D
◎ だるめしスポーツ店
● 大合奏!バンドブラザーズP しもべツール
● いっしょにフォト どうぶつの森
○ ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館
● いっしょにフォト ピクミン
○ ポケモンバンク
○ STEELDIVER SUBWARS
● ポケモンバトルトローゼ
○ とうぞくと1000びきのポケモン
● デデデ大王のデデデでデンZ
● カービィファイターズZ
○ PIKMIN Short Movies 3D
◎ バッジとれ~るセンター
◎ ハコボーイ!
● ポケとる
● 役満 鳳凰
● みんなのポケモンスクランブル
● 引ク出ス ヒッパランド
【全52作品】
◎:13作品(25%)
○:11作品(21%)
●:28作品(54%)
では、ダウンロード専売ソフトはどうかというと……こちらはもうちょっと「新規タイトル」が出ています。『引ク押ス』は4作品、『クリエイトーイ』は2作品、『ザ・ローリング・ウエスタン』も2作品と、ダウンロード専売ソフトでもシリーズ化するような作品が出てきたのですが……逆に言うと、ダウンロード専売ソフトであっても「続編偏重」の流れになりつつあるんですね。
【パッケージソフト+ダウンロード専売ソフト全101作品】
◎:16作品(16%)
○:14作品(14%)
●:71作品(70%)
なので、ダウンロード専売ソフトを合計すると新規タイトルが「27作品(26%)」になったWiiと比較すると、3DSはダウンロード専売ソフトを合計しても新規タイトルがそれほど多くないのです。数字にしないとこの現状は実感できませんでした。
【Wii U】
● New スーパーマリオブラザーズ U
○ Nintendo Land
○ ゲーム&ワリオ
● New スーパールイージ U
● ピクミン3
○ レゴシティ アンダーカバー
◎ The Wonderful 101
● ゼルダの伝説 風のタクト HD
● レイマン レジェンド
● Wii Party U
● スーパーマリオ 3Dワールド
● マリオ&ソニック AT ソチオリンピック
● Wii Fit U
● ドンキーコング トロピカルフリーズ
● JUST DANCE Wii U
● ファミコンリミックス 1+2※ ダウンロード版が先行配信
● マリオカート8
● Wii Sports Club
● ベヨネッタ2
● 零 ~濡鴉ノ巫女~
○ 進め!キノピオ隊長
● 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
● タッチ!カービィ スーパーレインボー
● マリオパーティ10
● マリオvs.ドンキーコング みんなでミニランド
● ゼノブレイドクロス
◎ スプラトゥーン
【全27作品】
◎:2作品(7%)
○:4作品(15%)
●:21作品(78%)
【国内100万本or全世界500万本達成ソフト2作品】
◎:0作品(0%)
○:0作品(0%)
●:2作品(100%)
『レゴシティ アンダーカバー』は、キャラクターもゲームシステムも新しいゲームなので「新規タイトル」と呼ぶべきなのかも知れませんが……『レゴ』のゲームとしてブランドが出来ていると思うので、『Wii ○○』と同じような扱いにしました。
こう見ると『Splatoon』が「任天堂にとって久々の新規タイトル」と言われてもおかしくないって思いますね。3DSもWii Uも「新規タイトル」のパッケージソフトは非常に少ないですもの。全部足して5本!しかも、その内の2本は今月発売のソフトだ!
『Nintendo Land』は任天堂の据置機の伝統である“「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめている”作品の究極のようなソフトでした。しかし、そのやり方も限界が来ているなーと思うソフトでもありました。「マリオチェイス」ってマリオのコスプレして走っているだけで、原作全然関係ないじゃねえか!
『Splatoon』は『Nintendo Land』のスタッフも多く関わっているようなので、“「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめている”作品の限界から、新しいキャラクターが生まれたのかなぁと思ったりもします。
【Wii Uダウンロードソフト】
○ Wii Street U powerd by Google
● ポケモンスクランブル U
◎ Wii U Panorama View 予告編
◎ Wii U Panorama View ロンドンバスでいこう
◎ Wii U Panorama View 京の町ゆく人力車
◎ Wii U Panorama View 鳥の飛行隊
◎ Wii U Panorama View リオでカーニバル!
● 絵心教室 スケッチ
○ どうぶつの森 こもれび広場
● Wii Sports Club
○ ファミコンリミックス
○ Dr. LUIGI & 細菌撲滅
● TRINE 2 三つの力と不可思議の森
● ファミコンリミックス2
● 引ク押ス ワールド
◎ 任天堂ゲームセミナー2013 受講生作品
◎ ブタメダル
○ PIKMIN Short Movies HD
● 役満 鳳凰
◎ Little lnferno
◎ THE SWAPPER
○ タッチ!amiibo いきなりファミコン名シーン
【全22作品】
◎:9作品(41%)
○:6作品(27%)
●:7作品(32%)
最後に来て『Wii U Panorama View』無双!!
『ポケモン』の赤と緑をそれぞれ「新規タイトル」としてカウントした時は、まさかこんなオチが来るとは思っていませんでした……5本同時配信とは。『任天堂ゲームセミナー2013 受講生作品』も、4本に分けて配信されなくて良かったですね(笑)。
【パッケージソフト+ダウンロード専売ソフト全49作品】
◎:11作品(22%)
○:10作品(20%)
●:28作品(57%)
ということで、結果的にWii Uの「新規タイトル」率が上がってしまいました!
イイのかコレで!?
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据置機・携帯機に分けて並べてみましょうか。
【ファミリーコンピュータ】
◎:39作品(51%)、○:18作品(23%)、●:20作品(26%)
【スーパーファミコン】
◎:12作品(22%)、○:9作品(16%)、●:33作品(61%)
【NINTENDO64】
◎:13作品(25%)、○:18作品(34%)、●:22作品(42%)
【ゲームキューブ】
◎:7作品(13%)、○:16作品(29%)、●:32作品(58%)
【Wii(パッケージソフトのみ)】
◎:12作品(16%)、○:11作品(15%)、●:52作品(69%)
【Wii(ダウンロード専売ソフト含む)】
◎:27作品(26%)、○:17作品(16%)、●:60作品(58%)
【Wii U(パッケージソフトのみ)】
◎:2作品(7%)、○:4作品(15%)、●:21作品(78%)
【Wii U(ダウンロード専売ソフト含む)】
◎:11作品(22%)、○:10作品(20%)、●:28作品(57%)
ファミコンは例外として……
スーファミ、64、GC、Wiiのパッケージソフトの「新規タイトル」の数は大体同じくらいなんですね。GCがちょっと低いくらい。ただし、Wiiはダウンロードソフトも含めると「新規タイトル」の数が一気に増えます。
Wii Uはまだまだこれから先もソフトが出るでしょうから「数」よりも「割合」で見ると、パッケージソフトは確かに「新規タイトル」の割合が低く、ダウンロード専売ソフトを含めてかつての「パッケージソフトしかなかった時代」の割合に届くというカンジですね。『Wii U Panorama View』を1作品として考えたとしても16%になるので、GCよりちょっと高くなる数字です。
【ゲームボーイ】
◎:12作品(18%)、○:14作品(21%)、●:41作品(61%)
【バーチャルボーイ】
◎:2作品(40%)、○:2作品(40%)、●:1作品(20%)
【ゲームボーイアドバンス】
◎:14作品(18%)、○:15作品(19%)、●:49作品(63%)
【ニンテンドーDS(パッケージソフトのみ)】
◎:48作品(35%)、○:19作品(14%)、●:69作品(51%)
【ニンテンドーDS(ダウンロード専売ソフト含む)】
◎:79作品(31%)、○:36作品(14%)、●:142作品(55%)
【ニンテンドー3DS(パッケージソフトのみ)】
◎:3作品(6%)、○:3作品(6%)、●:43作品(88%)
【ニンテンドー3DS(ダウンロード専売ソフト含む)】
◎:16作品(16%)、○:14作品(14%)、●:71作品(70%)(55%)
DSは見るな。アレは例外中の例外だ。
3DSのパッケージソフトは確かに「新規タイトル」が少ないのですが、ダウンロード専売ソフトも含めて考えると……ゲームボーイが「12作品(18%)」、アドバンスが「14作品(18%)」、3DSが「16作品(16%)」と大体同じくらいの数字になるんですね。当然3DSはまだこれからもソフトが出るでしょうから、作品数は増えるかも(割合は下がるかも)知れませんが。
ちなみに「○」印だけを見ると、64はちょっと多めですが、その他はどのゲーム機も15~20%付近になっているのが分かると思います。なかなか興味深い結果です。
では、最後に「国内100万本or全世界500万本を達成ソフトしたヒット作」に限定して並べると……
【ファミリーコンピュータ】
◎:15作品(63%)、○:5作品(21%)、●:4作品(17%)
【ゲームボーイ】
◎:3作品(14%)、○:4作品(19%)、●:14作品(67%)
【スーパーファミコン】
◎:0作品(0%)、○:4作品(40%)、●:6作品(60%)
【バーチャルボーイ】
◎:0作品(-)、○:0作品(-)、●:0作品(-)
【NINTENDO64】
◎:0作品(0%)、○:6作品(50%)、●:6作品(50%)
【ゲームボーイアドバンス】
◎:0作品(0%)、○:0作品(0%)、●:8作品(100%)
【ゲームキューブ】
◎:0作品(0%)、○:0作品(0%)、●:3作品(100%)
【ニンテンドーDS】
◎:10作品(32%)、○:0作品(0%)、●:21作品(68%)
【Wii】
◎:2作品(11%)、○:4作品(21%)、●:13作品(68%)
【ニンテンドー3DS】
◎:0作品(0%)、○:0作品(0%)、●:11作品(100%)
【Wii U】
◎:0作品(0%)、○:0作品(0%)、●:2作品(100%)
「◎」印の新規タイトルをヒットさせるのは非常に難しいんですね。
ゲームボーイの『ポケモン』以降、そんな作品は任天堂からはほぼ生まれていないんです。唯一の例外がDS&Wii時代なんですが、この12本の内の11本が“Touch!Generations”だというと「何故例外にしたくなるのか」が分かると思います。ちなみに、唯一の例外の中での例外である1本は『トモダチコレクション』です。『トモダチコレクション』ってすげえ。
んで、注目は「○」印。
任天堂は“「既存のIP」を使って「新しい遊びの提案」に当てはめている”作品を昔から作っているという話は繰り返ししてきました。言っちゃえば『スーパーマリオブラザーズ』だってそうですしね。しかし、この「○」印のヒット作も減っているのが分かると思います。
「新規IP」のヒット作を生み出せていないのは「任天堂には元々の人気キャラクターがいっぱいいるから必要ないんだよ」と言えるかも知れませんが、「○」印のヒット作が減っているというのは「新しい遊びの提案」が受け入れられていないということです。
ヒット作は「続編」ばかりで、「新規IP」のヒット作はしばらく出ていなくて、「新しい遊びの提案」のヒット作もしばらく出ていない――――という流れから考えると、完全新規IPで「新しい遊びの提案」をしている『Splatoon』の重要さも分かってくると思うのです。
【よく分かる三行まとめ】
・DS時代を除けば、「新規タイトル」も「新しい遊びの提案」も数はそんなに変わらない
・3DSとWii Uはダウンロードソフトが最初からあるので、「新規タイトル」はそちらが多い
・ヒット作に限ると「新規タイトル」も「新しい遊びの提案」も減ってきているのがヤヴァイ
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