任天堂のゲームは本当に他機種では出ないのか?
そもそも、この手の話を解説した記事を自分は読んだことがないです。
どうして知っているのかというと、何十年間も消費者として見ていて「何となく」分かった気になっているというだけで、「正確に理解している」かどうかも怪しいところです。知らない人を「バカだ」と罵るのなら、せめて詳しく解説した記事でも書いてくれるか、そういう記事を紹介してくれよって思うのです。
きっかけの話。
セガからXbox360とPS3用のマルチソフトで発売された『ベヨネッタ』ですが、続編である『ベヨネッタ2』は任天堂からWii U用ソフトとして発売されると発表されました―――そこで、Twitterで開発者に「どうせ後でPS3で完全版が出るんですよね?」「PS3で完全版が出るのを楽しみにしています!」と言っている人が後を絶たない……というのが、今日のきっかけです。
確かに、中には「Wii Uのネガキャンをしよう」という意図が明確な人や、開発者を怒らせて何かを言わせようとしている人も多いので―――「黙れこのバカ共め!」と言いたくなる気持ちも分からなくはないんですが。それは「知らない」ことが問題じゃないでしょう。開発者に失礼なことを言うことが問題なんでしょう。
私はこういう時、開発者に直接「PS3で完全版が出るんですよね?」と訊いてしまう人数の何十倍・何百倍の人数が「言葉には出さないけどそう思っている」んじゃないかと思うのです。「開発者に失礼なことを言わない」人の中にも「知らない」人がいると思うんです。
だから今日は「任天堂のゲームって本当に他機種では出ないの?」と思っている人に解説記事を書きます。「PS3でベヨネッタ2が出ないのは何故?」という話だけでなく、「スマホでスーパーマリオが出ないのは何故?」という話から書きます。
こういう記事を鵜呑みにして、「スマホでマリオが遊べるようになるんだ!」と誤解をしてしまっている人もいると思うんで、ちゃんと一から解説していこうと思います。
1.何故、PS3やスマホで『スーパーマリオ』は遊べないのか
今現在売られている主な「ゲーム機」は、大体こんなカンジです。
任天堂が出している「ニンテンドー3DS」と「Wii U」。
ソニーが出している「プレイステーション3(PS3)」と「プレイステーションVita」。
マイクロソフトが出している「Xbox360」。
昔の機種とか他の会社のとかもあるだろうとかは、話がややこしくなるので置いておきます。三つの会社が「携帯ゲーム機」と「据置ゲーム機」をそれぞれ出していて(マイクロソフトは据置機のみ)、全部で五機種。
この三つの会社は「ゲーム機」自体を作って売っている会社なので、「ハードメーカー」と言われています。「ハード」というのはこの場合「ゲーム機」のことを言っていると思ってください。
ハードメーカーの一番の目的は、「自分達のゲーム機をたくさんの人に買って持ってもらうこと」です。
ゲーム機の所有者が増えればソフトを買う人も増えるから、「じゃああのゲーム機用にソフトを作ろう」というソフトメーカーが出てきて、ソフトメーカーから「○○用のソフトを出させてくださいね」というロイヤリティがもらえる――――というビジネスの仕組み。
なので、ハードメーカーの一番の目的である「自分達のゲーム機をたくさんの人に買って持ってもらうこと」を達成するための“手段”として、「自分達のゲーム機でしか遊べないソフトを自分達で用意する」のが普通なのです。
『スーパーマリオブラザーズ』を遊びたいからファミコンを買った。
『ポケットモンスター』を遊びたいからゲームボーイを買った―――みたいな話で。
各ハードメーカーはそれぞれ「自分達のゲーム機でしか遊べないソフト」を作って、まずはそれを目当てにゲーム機を買ってもらうのです。
任天堂の場合は『マリオ』や『ポケモン』や『どうぶつの森』など。
ソニーの場合は『みんなのゴルフ』や『グランツーリスモ』など。
マイクロソフトの場合は『Halo』や『Gears of War』など。
ソニーの場合は若干この部分が弱い代わりに、ソフトメーカーの誘致(初代PS時の『ファイナルファンタジー7』とか)や、多機能(PS2時のDVD再生機能とか)をウリにしているところはあるんですが―――基本的には、「それぞれのハードメーカー自身が出すゲームソフトはそのメーカーのゲーム機でしか遊べない」をセールスポイントにしたビジネスモデルなんです。
PS3では『マリオ』は遊べないし、Xbox360では『みんゴル』は遊べないし、Wii Uでは『Halo』を遊べないんです。『マリオ』は3DSかWii Uでないと遊べないし、『みんゴル』はPS3かVitaでないと遊べないし、『Halo』はXbox360でないと遊べない―――「だからウチのゲーム機を買ってね!」ってビジネスなんです。
だから、ハードメーカーである任天堂のソフトが「PS3で完全版が出るんじゃないか…」とか「新作はスマホで出るんじゃないか…」ということはほぼありえないのです。
「でも、プロでお金もらっている記者でもマリオがスマホで遊べるようになるんじゃみたいな記事を書いていたよね?」とお思いの人は鋭い。そういう記者を「何も分かっていないバカだ」という人も多いですが、私はそうは思っていません。そういう人達は、任天堂が「ゲーム機」を作るのを辞めるだろうと思って書いているんです。
先ほど自分は敢えて「“ほぼ”ありえない」と書きました。
「絶対にない」ことは絶対にないんです。「ベヨネッタ2の完全版がPS3で出るんじゃないか」とか「マリオの新作がスマホで出るんじゃないか」とかは、実は「100%ありえない」ワケではないんです。任天堂が、今の「ゲーム機を売る」ことを中心にしたビジネスを辞めた場合はありえるんです。
例えば、1991年に発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』はセガのゲームで、セガのゲーム機:メガドライブでしか遊べないゲームでした。当時のセガはゲーム機を作って売っているハードメーカーでしたから、「ソニックを遊びたかったらメガドライブを買ってね!」というビジネスをやっていて、(アメリカでは特に)大成功をしていたワケです。
「スーパーファミコンでもソニック出せばたくさん売れるんじゃないの?」とはならないんです。その『ソニック・ザ・ヘッジホッグ(スーファミ版)』というソフトはたくさん売れるかも知れませんが、それだと「じゃーメガドライブ買わなくてイイや。スーファミで遊ぼうっと」となってしまうからです。ハードメーカーとしては、それだけは絶対にやってはいけないんです。
しかし、2001年にセガはゲーム機事業から撤退してハードメーカーではなくなります。
かつて「ソニックを遊びたかったらメガドライブを買ってね!」と言われていた『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は、現在はWiiでもPS3でもXbox360でもiPhoneでも遊べるんです。
ということで、任天堂がゲーム機事業から撤退したら任天堂のソフトも色んな機種で遊べるようになるでしょうし、そう思っている人は「マリオの新作がスマホで出るんじゃないか」と言うんです。だから、「マリオの新作がスマホで出るんじゃないか」という話は本当は「任天堂がゲーム機事業から撤退するのか」という話なんですね。
んで、「任天堂がゲーム機事業から撤退するのか」は。
そんなもの誰にも断言できないんです。
私自身は「少なくともあと3~4年は撤退しないだろう」と思っていますが、それ以降先の「次世代機を出すかどうか」は分かりませんもの。だから、本当は「マリオがスマホで出るなんてことは100%ありえない」なんて断言してはいけないんです。
でも、それを言い出すとキリがないので――――
今日の記事は「任天堂がゲーム機事業から撤退しない限り」というカッコ付きで読んでください。じゃないと、もう話が始まりませんので。
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2.任天堂発売のソフトの全部を任天堂が開発しているワケではない
「ゲームソフトで遊ぶことに興味がある人」と「ゲーム業界の内部事情に興味がある人」はイコールではありません。ゲームを遊んでないのにゲーム業界の話題ばっかしている人っているじゃないですか。それとは逆に、ゲームを遊ぶことは大好きだけど、ゲーム業界の話題には興味がないって人もたくさんいるんですよ。
そういう人は「前のはPS3で遊べたから次もPS3で遊べると思っていたのに!どうしてベヨネッタ2はWii Uから出るの!?待ってればPS3で出るよね?」と思っちゃっても仕方ないと思うんです。これってゲーム業界の内部事情の話ですからね。
「パブリッシャー」と「デベロッパー」をちゃんと分かっているゲームファンってそんなに多くないと思うんですね。
DSバブルの時に、自称ゲーム業界関係者の人が「任天堂のソフトがどれだけ売れても任天堂一社しか儲からないからゲーム業界の未来は暗い」と書いているのを見たことがあります。任天堂のソフトの大半は任天堂以外の会社が開発しているのに。
(関連記事:「任天堂ハードは任天堂ソフトしか売れないから任天堂しか儲からない」←ん?)
「パブリッシャー」というのは「発売する会社」。
「デベロッパー」というのは「開発する会社」。
任天堂の中にも「開発者」はいて、『マリオ』『マリオカート』『ゼルダ』『どうぶつの森』などは自社で開発していますが……ゲームを作るのには1本辺り膨大な人数が必要なので、他所の会社と共同で作っている(作ってもらっている、作らせている)ソフトも多いのです。
有名どころのシリーズで言えば、『ポケモン』はゲームフリーク開発、『カービィ』はHAL研究所開発、『ファイアーエムブレム』はインテリジェントシステムズ開発、『ゼノブレイド』はモノリスソフト開発―――などなど。
※ 説明を分かりやすくするために省略しましたが、実際には「任天堂開発のソフト」であっても他社と協力して作っているところもあります。『マリオ3Dランド』にブラウニーブラウンが関わっていたり、『とび森』にモノリスソフトが関わっていたり。
もちろん任天堂以外のハードメーカーも、「デベロッパー」と協力してソフトを作っています。
ソニーから発売されている『みんなのゴルフ』シリーズは1作目はキャメロット開発で2作目以降はクラップハンズ開発ですし、マイクロソフトから発売されている『Halo』は3作目まではバンジースタジオ開発で4作目からは343 Industries開発です。
ハードメーカー以外のソフトメーカーももちろん「デベロッパー」と協力していて。
スクウェアエニックスから発売されている『ドラゴンクエスト7』はアルテピアッツァ開発ですし、レベルファイブから発売されている『ファンタジーライフ』はブラウニーブラウン開発です。
これらの「パブリッシャー」と「デベロッパー」の関係は、会社ごとに出資関係があるところもあれば全くないところもありますし、名前は残っていても中の人はゴッソリ抜けちゃって別チームになっているとことかもあります。
「デベロッパー」は「ゲームを作る」から何をしているか分かりやすいと思うんですが、「パブリッシャー」が何をしているかはよく分からないですよね。個別のケースごとに「どれだけパブリッシャーが関わるのか」は違います。
基本的には「パブリッシャーが開発資金を出して、デベロッパーがゲームを作って、パブリッシャーが広告・宣伝などをして売る」ってカンジだと思います。
パブリッシャーも自分トコの商品ですから「ゲーム内容」に口は出すってケースもあれば、パブリッシャーは「広告・宣伝などをして売る」しかしないってこともあります。「販売元・発売元」の違いで、「販売だけやります」ってことですね。
「出来上がったゲームの権利はパブリッシャーとデベロッパーのどちらにあるのか?」と言うと、これも個別のケースで契約が違うと思うので一概には言えませんが、基本的には「両方にある」んだと思います。
大勢のゲームのキャラクターが出てくる『スマッシュブラザーズ』のタイトル画面には、『スマッシュブラザーズ』自体を開発した会社だけでなく、「ポケモンを開発した会社」「カービィを開発した会社」「ファイアーエムブレムを開発した会社」「MOTHER2を開発した会社」などなどが一挙に出ますもんね。パブリッシャーが任天堂だからと言って、任天堂だけのクレジット表記では済まないのです。
しかし、それでも。
先ほど書いた『みんなのゴルフ』や『Halo』のように「パブリッシャーはそのままでデベロッパーが変わった」例もあれば、ゲームキューブの『バテン・カイトス』のように「パブリッシャーが変わったけどデベロッパーはそのまま」という例もあります。
この辺は恐らく一つ一つに契約のやり取りがあって、その内容は表に出ることはないと思うので、よく分からんのですよね。「そのシリーズのブランド名を(お金を出して)残したいのはどこだ」次第って話だと思います。
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3.どうして『ベヨネッタ2』は任天堂のソフトになったのか
では、『ベヨネッタ』の話に戻ります。
『ベヨネッタ』の例は、実は結構稀なケースなので……分からない人には分からないと思うんですね。
『ベヨネッタ』1作目はパブリッシャーが「セガ」でデベロッパーが「プラチナゲームズ」でした。セガがお金を出して、プラチナゲームズに『ベヨネッタ』を作らせて、セガが売った―――基本的にはこうです。(PS3版は、プラチナゲームズが作ったXbox360版をセガが移植したもの)
なので、『ベヨネッタ』の権利は「セガ」と「プラチナゲームズ」の両方にあるはずです。ソニーやマイクロソフトにはありません(笑)。
しかし、『ベヨネッタ』が開発されていた4~5年くらい前とはゲーム業界の状況が随分と変わり、ソーシャルゲームだったりスマホのゲームだったりが隆盛を極め、各ソフトメーカーは家庭用のゲーム機に力を入れづらくなりました。特に据置型ゲーム機のソフトは日本では壊滅的な状況で、2010年の『Wii Party』以降ミリオンセラーが出ていないのです。
だから、セガはもう「ベヨネッタそこそこ売れたからベヨネッタ2を作りましょう!」とはならなかったんですね。だって、開発費を出すのはパブリッシャー(セガ)ですし。それだけのリターンが入るとも思えないし、と。
でも、「相変わらず家庭用の据置型ゲーム機向けのソフトを出すつもり」のメーカーがあったのです。それが任天堂です。
任天堂は新しいゲーム機Wii Uを立ち上げるけれど、自分達だけではソフトを揃えるのは難しい、できれば自分達にはないカラーのシリーズが欲しい。そこに『ベヨネッタ』を放り投げているセガを見かけたら「それをウチにくれよ-----!!!」となりますよね。
ということで、「任天堂・セガ・プラチナゲームズ」の三社で契約して「続編を任天堂から出させてください!」が成立したのでしょう。
今度は任天堂がお金を出して、プラチナゲームズに『ベヨネッタ2』を作らせて、任天堂が売るという形になるのです。どういう契約をしたのかは分かりませんが、セガ側にもある程度の恩恵はあるんだと思われます(発表されているムービーにセガのロゴもありますし)。
なので、「『ベヨネッタ2』が本当にPS3で出ないのか?」という疑問は、「任天堂・セガ・プラチナゲームズがどういう契約をしたのか」次第なので、その当事者でしか分からないと思うんですね。
例えば、任天堂が「時限独占で発売から何年かは他機種では出さないようにしてくれれば、その後はどうしたってイイですよ」という契約をしている可能性もあって、その場合は待っていれば他機種で『ベヨネッタ2』が発売されるのかも知れません。
だから、開発者の人に「待っていればPS3で完全版が出るんですか?」と訊きたくなる気持ちも分かりますよ。PS3を持っててWii Uを持っていない人なら普通の発想だと思います。
ただ……個人的には、やっぱり可能性薄いんじゃないかなぁと思います。
そもそも据置型ゲーム機のソフトを出そうっていうパブリッシャーが、数年後に何社残っているのかって話だと思いますよ。
Wii U版『ベヨネッタ2』の発売はまだ当分先でしょうから、2014年の夏~秋くらいだと仮定して、任天堂は少なくとも時限独占の契約をしていると思うのでその1年後まで他機種では出ないと考えると……『ベヨネッタ2』の他機種版は2015年の夏~秋くらいで、恐らくPS3もXbox360も次世代機へと移行している頃でしょう。
「PS3やXbox360の次世代機」が日本でもものっそい売れていたら、セガか他のパブリッシャーが「ベヨネッタ2を他機種でも出しましょうよ!」とお金を出すでしょうが……もう日本では据置型ゲーム機が売れることはないと思っている自分には、「可能性薄いんじゃないかなぁ……」と思ってしまうのです。
まだ形が見えていない「PS3やXbox360の次世代機」が、「これなら日本でも売れるぞーーー!」ってものになっている可能性もありますし。2015年だったらiPadとかもトンデモナイ性能で恐ろしく普及しているって可能性はなくはないですけど……
それを言い出すと、任天堂が「時限独占」どころか「権利買取」している可能性だってなくはないし、「ベヨネッタシリーズの今後は知らんけど、ベヨネッタ2は任天堂が開発費を出すから他所で出さないでね」という契約をしている可能性が一番高いような気がするし。その場合は未来永劫、他機種では出ないと思うんで、もう段々考えることに疲れてきた!
この記事、2016年辺りに読み返したらすげー面白そうですね。
なので、今の段階では「多分出ないと思うんだけど……数年後には何が起こるか分からないのが娯楽業界だしなぁ……」というもやもやっとしたことしか言えません。
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4.Wii Uにソフトを揃えたかった任天堂の裏目
そもそも「Wii Uのソフトは任天堂発売であってもどうせ他機種でも出るんだろ?」という考えには、根拠があります。
海外では任天堂が販売をしていた『NINJA GAIDEN 3:Razor's Edge』は「時限独占」の契約だったらしく、PS3やXbox360版も後から発売されると発表されました。
また、日本では任天堂が販売を予定していた『Rayman Legends』も、Wii U本体売上げの不調が理由なのか、発売間近だったWii U版を延期してPS3やXbox360版との同時発売になると発表されました(海外での話。日本では引き続きWii U独占かも)。
「“販売”と“発売”は全然違うんだから、それらと『ベヨネッタ2』は一緒ではない」という意見ももらったんですけど、E3の時点では『NINJA GAIDEN 3:Razor's Edge』は「海外発売元 任天堂」ってなっているんですよ。なので、「任天堂発売のソフトでも他機種で出るんじゃん」と思われても仕方がないと思うのです。
もちろん『ベヨネッタ2』はセガがブン投げたのを任天堂が拾って開発費を出して開発させているのだから、出来上がったソフトにテコ入れして販路の弱い地域では任天堂が販売元になってあげるだけのこれらの例とは全然違うと思うんですけど。
そういうのは「ゲーム業界に詳しい人」じゃないと分からないと思いますし、「ゲームが好きだけどゲーム業界には興味がない人」には判断できないと思うのです。
それはそうと、この話、「任天堂は苦しいんだなぁ……」と自分も思いました。
HD機になったWii Uでは発売直後にソフトを揃えられない。ならば、ソフトメーカーのソフトの「販売元」になってあげて、ソフトを揃えよう。と思ったら、そのソフトが他機種でも出ると発表しちゃった。結果、これから発売する予定の「任天堂発売のWii U独占ソフト」ですら「他機種でも出るんじゃないか……」と思われてしまった。
なんか……戦略が裏目っている印象があります。
ただ……個人的には「Wii Uのゲームが他機種でも出る」ことに関しては、別に気になりません。
私は既にWii Uを持っているから「色んなゲームがWii Uで出てくれればイイな」と思うだけで、それがマルチタイトルであろうが、バーチャルコンソールのタイトルであろうが歓迎です。
「Wii U普及のためには、マルチタイトルばかりではPS3やXbox360所持者に買ってもらえないのでは?」というのが問題なんでしょうし、海外では確かに重要なことなんですけど。日本ではハッキリ言って、据置型ゲーム機の市場自体が壊滅的なんで。
むしろ「据置型ゲーム機なんて、もう要らない」と思っている人達にどう魅力を伝えていくかの方が重要だと思っています。
そういう意味では、やっぱり現実的な一番の脅威は、Wii Uにとっては3DSだろうなと。
(関連記事:Wii Uの現実的な最大のライバルは3DSだろう)
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