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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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シリーズ作品に途中から入る怖さ

 現在の自分はクラブニンテンドーのプラチナ会員特典でもらった『ファミコンウォーズDS 失われた光』をプレイ中です。

 ストーリーマップを16面までクリアして現在のプレイ時間が13時間。ストーリーマップが何面まであるのかは分かりませんが、ストーリーに関係のないトライアルマップやフリーモードもあって、自分でマップを作ったりWi-Fi経由で誰かが作ったマップをもらったり出来るそうで……3ヶ月くらいは余裕で遊べそうなカンジです。


 自分は年末の『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』に向けて禁断症状を作るべく、「アクションゲームは断とう」「RPGは断とう」と思っていたので丁度良かったと言えば丁度良かったんですけど……年末商戦の前にこんなに長く遊べるゲームを無料で配るというのは、どうなんでしょうね?
 他のソフトが売れなくなっちゃうとか、せっかくの特典ソフトが遊ばれないとか、弊害がありそうな気もするんですけど。





 そんな話はさておき……
 私は「ファミコンウォーズ」シリーズを今回初めてプレイしました。
 同じインテリジェントシステムズの「ファイアーエムブレム」シリーズの方を先にプレイしてしまったこともあったり、私にミリタリー的な興味が薄かったり(戦車よりも先にガンダムを知ってしまったこともあるし)で、今まで触れる機会が一度もありませんでしたが。

 「ファイアーエムブレム」より好きかも知れません。
 見た目は似たようなゲームですが、中身は随分違っていて。
 「ファイアーエムブレム」はマップを通じて味方キャラクターが引き継がれるので、長いプランでキャラクターを育てたり、そのキャラクターが死んでしまって今までの苦労が水の泡になってしまったりするのですが。
 「ファミコンウォーズ」は各マップを戦う布陣はマップによって固定で、上がったレベルも次のマップに繰り越されないし、自分のターンならいつでもセーブ&ロードが出来るので。こっちの方が、より気楽にプレイ出来るシミュレーションゲームだなと思いました。難易度は高いですけどストーリーマップは「作戦会議」でヒントを教えてくれるし、「ファイアーエムブレム」がしんどくなってしまったような自分にこそ向いているゲームだと感じました。




 ……と、こんな風に「遊んでみたら面白いじゃん!」と思っている私ですが、このゲームが無料で配られるものでなくて普通にパッケージソフトとして発売されていたら買っていなかったと思います。もっと言うと、プラチナ会員になれずにクラブニンテンドーの800ポイントで交換では引き換えなかったと思いますし、去年の『任天童子』のように「4つの中から2つ選んで」だったら選ばなかったと思います。

 だって、私は今までこのシリーズを遊んだことがないんですもん。
 遊ぶ前から「遊んでみたら面白いじゃん!」なんて予想できませんもの。

 「ファミコンウォーズ」シリーズは、ファミコンの『ファミコンウォーズ』、スーファミの『スーパーファミコンウォーズ』、ゲームボーイアドバンスで『ゲームボーイウォーズアドバンス』『ゲームボーイウォーズアドバンス2』、DSで『ファミコンウォーズDS』で5作品も出ていて。「ゲームボーイウォーズ」シリーズも含めると、『ゲームボーイウォーズ』『ゲームボーイウォーズTURBO』『ゲームボーイウォーズ2』『ゲームボーイウォーズ3』と4作品も出ていて。「突撃!!ファミコンウォーズ」シリーズはゲームキューブで『突撃!!ファミコンウォーズ』、Wiiで『突撃!!ファミコンウォーズVS』と2作品が出ていて――――

 1作もやったことがない私にとっては、もう何が何やらですよ。
 「ファミコンウォーズシリーズの最新作が発売ですよ!」と言われても、「自分には関係のないソフトだ」「ファンが買うんだろうな」と思っただけだと思います。12作目からプレイしようだなんて思いませんもの。



 2009年に『ドラゴンクエスト9』が発売された際のTVCMで、一般人っぽい女性に「今まで1作もやったことないのに、いきなり9から入って大丈夫か不安だった。でも遊べた」みたいに言わせたTVCMがあって。自分は上手いなーと感心したのですが。ああいうことって、長く続いているシリーズほどよくあることだと思うんです。それこそ「ドラゴンクエスト」のような超人気シリーズですらそれを分かっているという。



 ネット上だと「○○の新作を10年ぶりに出して欲しい」みたいな声はしょっちゅう見かけますし、ブログに「シリーズ作品ばかりじゃなくてもっと新規作品を出して欲しい」なんて書いたものならコメント欄が大炎上してしまうくらい、シリーズ作品には“分かりやすい人気”があると思うのですが。
 1作もやったことないシリーズの最新作が出ても、「自分には関係のないソフトだ」「ファンが買うんだろうな」と思うだけでスルー―――というのを経験したことがない人なんていないと思うのです。





 ちょっと関係あるような話。

 ポケモン、モンハン・・・ 大作ゲームについていくのはしんどいと思ってた
 (だらだらげ~む。さんの記事)

 ゲームファンにとってこの秋は、『モンハン4』に『GTA5』に『ポケモンX・Y』という“数年に1作しか発売されない超大作シリーズの最新ナンバリングタイトル”が次々と発売された時期でした。しかし、私はどのシリーズも1作もプレイしたことがないので、「自分には関係のないソフトだ」「ファンが買うんだろうな」と思うだけでスルーしました。


 どのゲームを買って遊ぶかを選ぶ際に、一番怖いのは「面白くないゲームを選んでしまう」ことじゃなくて「まともに遊べないゲームを選んでしまう」ことなんです。
 長く続いている人気シリーズほど熱心なファンがいて、そうしたファンの声に応えるように色んな要素が足されていって、複雑で色んなことが出来るゲームになっていった結果―――ファンにとっては遊びやすくて面白くても、最新作から入った自分は要素が多くてワケが分からないんじゃないかという怖さも感じてしまうのです。


 実際、「いやいや、ソフト単体で売っているんだから最新作から買っても未経験者が遊べるようになっているに決まっているだろ」と、未経験のシリーズに途中から手を出してマトモにプレイ出来ずにブン投げたこともたくさんありますし。
 ストーリーが前作から繋がっていて意味不明だったこともあります。


 また、色んな要素が足されて複雑になったのを何とかしようと、丁寧にチュートリアルで教えてくれるゲームも最近では多いのですが。そうすると今度は覚えることが多くて、チュートリアルがなかなか終わらないという苦しさも生まれます。

 『A列車で行こうDS』は、今になれば「面白いゲームだった!」と言えるのですが、チュートリアルマップだけで3つあって、最初の2つのマップをプレイしているときは建物も建てられないので「何が面白いんだこのゲーム……」と1週間くらい過ごしていました。
 今でこそ「楽しんでいる」と言える『ファミコンウォーズDS 失われた光』も、序盤は扱えるユニットの種類が少ないので「何が面白いんだこれ……」と思いながらプレイしていました。グーしかないジャンケンみたいなものでしたからね。そこから爆撃機が使えるようになって、対空戦車が重要になって……と、チョキとパーが加わってようやく面白くなるというか。



 どんなゲームにも覚えることや出来ることが増えていって「面白くなる瞬間」があると思うのですが、未経験者の場合はそこまでもたどり着かずにやめてしまうこともあると思います。
 上述の記事で、未経験者が「モンハンやポケモンはすごく時間がかかるゲームらしいから手を出せない」と思ってしまって、シリーズのファンが「いやいや、そこまで時間をかけなくても程々で楽しめばイイんですよ」と教えるというくだりがあるのですが……未経験者は「程々で楽しめるゲームかどうか」も分からないってのが重要な話だと思うんです。

 例えば、『モンハン』はプロモーションでもシリーズを何千時間も遊んでいるお笑い芸人の人達が出てきて「深く長く遊べるゲーム」に見えるし、『ポケモン』は熱心なファンが固体値とか努力値とか「学問か!?」という話をしているので「すごく難しいゲーム」に見えるし―――例えば20時間だけ遊んで面白さが分かるゲームじゃないんじゃないかって、未経験者の人が思っても不思議はないと思うのです。




 一応断っておきますと、今日の記事は「シリーズ作品を出すな!新規作品をもっと出せ!」って言いたいワケじゃないですよ。『モンハン』や『ポケモン』は国内だけで300万本以上売れているのだから、300万人以上のファンを大事にするためにもシリーズを出し続けるべきだと思います。

 ただ、日本でも世界でも「売れるシリーズ作品」と「売れないシリーズ作品」の売上の差がどんどん広がっているので……『どうぶつの森』や『モンハン』や『ポケモン』みたいな人気シリーズは売れ続けるけど、じゃあ『ファミコンウォーズ』の新作が3DSで出たらどれくらい売れるのよと言ったら絶望的な数字しか出てこないんじゃないかなと思うのです。

 ちなみに前作『ファミコンウォーズDS』は国内3万本くらいだそうで、最新作『ファミコンウォーズDS 失われた光』は海外では2008年に発売されたのに国内ではずっと発売が見送られて今回のプラチナ会員特典になったという。




 この話……「シリーズ作品」に限った話じゃなくて「ジャンル」の先鋭化にも通じる話か。
 以前に完全新規のオリジナル作品のTPSの体験版をプレイした際、TPSを(というか3Dアクションを)ほとんど遊んだことのない自分は覚えることの多さ何が起こっているのかの分からなさで体験版ですらブン投げてしまったことがありました。

 「こんなワケの分からないゲームを誰が楽しめるんだ…」と思ってTwitterを検索したら、みんな大絶賛で「超面白ぇー」というPOSTがわんさか出てきて、このゲームを楽しめないのは俺だけだったのかと絶望したことがありました。




 そこに需要がある限り「シリーズ作品を作るな」とは言えないし、開発費が膨大になってしまって「新規作品を出してくれ」とは言いづらくなってしまっている現状――――メーカーの宣伝でも、ユーザーのレビューとかでも、「シリーズ未経験者でも楽しめるか」「ジャンルの初心者でも遊べるか」というポイントを大事にして欲しいと思います。

 貴方に応援しているシリーズ作品があるのなら、「いきなり最新作から入って遊べるか不安……」という人に向けてレビューを書く姿勢がシリーズの今後に繋がると思いますので。

(関連記事:何をもって「シリーズ作品」と「新規作品」なのか


| ゲーム雑記 | 17:52 | comments:10 | trackbacks:1 | TOP↑

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