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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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【旧サイトからの移行記事】フリーゲーム『洞窟物語』紹介

 (製作者さんのホームページ
 <ダウンロード方法:上記サイト→過去の作品→2004年 洞窟物語( Cave Story )の左のアイコン>


 ベタやらトーンやら緻密なくせに作業性の高いことばっかしていると、無性にアクションゲームがやりたくなります。右を押せば右に進み、左を押せば左に進む―――ゲームばっかやっていた頃は当たり前だと思っていたことが、とても懐かしく思えるのです。マリオとかゼルダとか、子どもの頃に熱中したアクションゲームが遊びたい・・・・でも、DSは品切れだし、レボリューション(仮)はまだまだ先。そうだ、フリゲをやろう。


 とまぁ、難癖つけて現実逃避。フリゲのアクションゲームを捜していたワケなんですが―――
 PCでアクションゲームを遊ぶにはちょっとした壁があります。一つは「そのゲームがゲームパッドに対応しているか」。もう一つが「自分の好きなようにキーコンフィグできるか」。この二つをクリアしていないアクションゲームは、思ったように動かせず、逆にストレスが溜まってしまうものです(中にはキーボードでアクションゲームを遊ぶ凄い人もいますけど・・・)。マリオをプレイしているのに、AボタンがダッシュでBボタンがジャンプだったら辛いですもんね。

 幾つかアクションゲームを漁ってみたんですが、意外にもこの時点でやる気を失くしてしまうゲームが結構あって。キーコンフィグの画面まで辿り着いても変え方がよく分からなかったり、キーコンフィグの画面すらどこにあるのか分からなかったり。
 『洞窟物語』はその点から違っていました。解凍したフォルダの中にゲーム開始ボタンとは別にコンフィグボタンが出てきて、それを開くだけで「ゲームパッドの使用」「キーの配置」「フォント」「ウィンドウサイズ」などが決められるのです。ユーザー視点で作られているという時点で、「あ、このゲームは一味違うな」と思わせてくれるのです。そして、そうした心遣いはゲームの中身にも反映されるのです。





 このゲームは、ジャンプボタンとショットボタンの2つで進む2Dアクションです。
 武器を使い分けたり、マップを見たり、アイテムを使ったりもするんですが、基本的には2つのボタンと十字ボタンで進んでいきます。ファミコン時代の横スクロールアクションで説明すると、マリオというよりはロックマンのそれに近いかなと思います。個人的には、操作性はロックマンより遥かに優れているとも思いますけど。


 ゲーム開始直後はどんなゲームか分からないプレーヤー同様、主人公は最初は何も持ってません。出来るのはジャンプのみ。武器を手に入れ、アイテムを手に入れることで徐々に行動の幅が広がります。
 また、主人公は記憶喪失の状態で始まるらしく、ストーリーや世界観も最初はよく分からないまま進みます。そして、徐々に周囲の状況、敵、自分自身の謎などが分かっていき、最後の隠しダンジョンまでクリアしてようやく全ての謎が解けるようになるのです。


 なので、1周目の序盤のプレイではそれほどハマれないのも確かかも。
 キャラが徐々に出てき始め、武器が揃いつつあってからこそがゲームの真骨頂です。武器は複数手に入り(最大で5コになります)、それぞれにパワーゲージがあり、敵を倒した際に出てくるアイテムでチャージしてレベルを上げ、敵からのダメージでレベルが下がるようになります。レベル1→2→3と武器は変化し、基本的には威力も連射性も向上していくのですが―――中にはレベルが上がると全然違う性質の武器になるものや、レベルが上がるほど弱くなるものなんかもあります。それらを状況によって使い分けるのが非常に楽しいのです。

 また、この武器を入手するとこの武器が手に入らない・・・なんてこともあって、全ての武器を拝むには最低3周はしないとならなかったりします。こうした隠し要素がこのゲームにはそこらにあって、普通にプレイしていたら1周目では真のエンディングには辿り着けないことは間違いないです。



 ですが、1周目からネットなどでネタバレ情報を見つつプレイすることはオススメしません。
 クリアしたほとんどの人が口にするのは「1周目は自力でクリアして、ネタバレ見つつやるのは2周目から」ということです。僕もそう思いますし、実際にそうしました。何もネタバレがどうのこうのってだけじゃなく、このゲームの最大の特徴「自分が上手くなっていく感覚が分かる」を味わうためには、2周プレイするのが一番だからなんです。


 このゲーム、本当によく死にます。死ぬとセーブしたとこからやり直しです。
 しかし、小まめにセーブポイントがありますし、「こんなん絶対に倒せねええ!!」ってボスも数回チャレンジすると倒し方や戦い方が分かるようになります。2周プレイして欲しいと思うのは、こうしたことを実感できるゲームは本当に珍しいからです。絶妙な難易度とゲームバランス、そして遊び倒せば遊び倒すほど出てくる隠し要素の数々。
 このゲームをプレイしたほとんどの人が「これが無料でいいの!?」、「商業で構わないから続編を!」と叫びたくなるのも当然です。正直、僕もこんなに夢中になったアクションはゼルダ以来です。上視点、横視点の差はあれど、プレイ感覚はマリオやロックマンよりもゼルダに近いと思います。ブースター入手した時は、ゼルダでペガサスの靴手に入れた時並に感激しましたもの。



 アクション性、ゲーム性、キャラ、ストーリー、音楽、グラフィック。全てにおいてカンペキ。敢えて難点を挙げるならセーブデータが一個しかないことなんですが、それも自分でデータの名前を変えてやりくりすれば良いんですし。ゲームパッドを持っている人は是非プレイして下さい。フリゲを観る目が変わりますから。

 このゲームを遊んだことで、他のアクションゲームが物足りなくなってしまっても責任は取りませんけど。

| ゲーム紹介 | 18:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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