いよいよ来ました、最終週です!
このマンガの作成を始めたのは8月初旬、連日の酷暑が話題になっていた頃ですよ。そこから12週が経ち、少しずつ「暑い」よりも「寒い」と感じる時間が長くなり、ようやく1本のマンガが完成するのです。長かったですね。この間はアクセス数もガタ落ちで、一体どうなってしまうのかと思っていましたよ。今でも思っていますよ。大丈夫なのか、このブログ。
マンガは描ける!絵が描けない人でも
1.
企画を立てる2.
プロットを考える&シナリオを書く3.
コンテに起こす4.
キャラクターをデザインする5.
ネームを描く6.
下描きをする7.
ペン入れをする(前編)8.
ペン入れをする(後編)9.
消しゴムをかける&修正する10.
ベタを塗る11.
トーンを貼る12.スキャンしてセリフを入れて完成!
←今週はココ! さて、スキャナーの話。
我が家の複合機(プリントアウト、スキャン、コピーが出来る機械)は、A4サイズの用紙までしかスキャン出来ません。しかし、私がマンガを描くのに使ったのはB4の原稿用紙です。このままではスキャンできないんですね。
B4(というかA3まで)の原稿をスキャンできる複合機が売っていないワケではないのですが、高価だったり、2回スキャンしたものを合成するなど手間が面倒だったり、レビューを見てもあまり良さそうじゃなかったり、自分にとって必要な「DVDラベルのプリント」が出来なかったり……それぞれの機種ごとにウィークポイントがあって、まだ購入していません。あと数年したら「これぞ決定版!」みたいなものが出てくるんじゃないかと期待しているのですが、とりあえず今の自分の環境はA4サイズまでしかスキャン出来ないんですね。
では、どうするのかと言うと……手段は幾つかあります。
まずは
「最初からA4サイズの原稿用紙に描く」という手です。実際に『マンガは描ける!』の中の1ページ漫画やイラストは、全てA4サイズの原稿用紙に描きました。そのままスキャンすればイイだけなので、その方が楽だろうということで。
次に……これは私が普段使っている手なのですが、
「B4サイズに描いた原稿用紙をA4サイズに切り落としてスキャンする」という手もあります。
第5週の時に説明しましたが、漫画の原稿用紙というのは“確実に印刷される”基本枠は思った以上に小さく、それより外側は全てタチキリといって“切り捨てられてしまうかも知れない”部分なのです。だから、漫画描きはタチキリの部分には大事なものを描かないようにしていますし、逆に考えれば切り捨てちゃっても構わない理屈になるんです。
もちろんそのまま原稿用紙を切り落とすのは抵抗があるので、一旦コンビニでコピーをして、コピーした方の紙をA4サイズに切り落とすのです。そうすれば、我が家の複合機でも問題なくスキャンできます。私の漫画は基本的にこの方法でスキャンされています。
最後に、これは今回初めて使った手なのですが……
今のコンビニのマルチコピー機って色々なことが出来るので、実はスキャン機能も付いているんですね。当然コンビニのコピー機は大型なのでB4サイズも楽々スキャン出来ます。
「コンビニでスキャンしてくる」というのも一つの手だなと思うので、今回はこれも試してきました。
ということで、三つ紹介した手段の内、今日の記事では二つ目の
「B4サイズに描いた原稿用紙をA4サイズに切り落としてスキャンする」と、三つ目の
「コンビニでスキャンしてくる」を両方試して、手間と費用と画質の比較をしていこうと思います。
◇ 「B4サイズに描いた原稿用紙をA4サイズに切り落としてスキャンする」【使用する道具】
・コピー機の置いてあるコンビニ
・コピー代(1枚10円)
・トレース台
・ディスクカッター
・スキャナー(複合機)
コピーしてきましたー。
コンビニのコピー機の使い方は……説明した方がイイですかね。自分は今回セブンイレブンのコピー機を使ったので、
こちらのページに詳しく書かれています。
「白黒」→「B4」→「コピースタート」でOKです。
以前は「濃度」などの設定をイジったこともあるのですが、スキャンした後に色々イジるのだからコピー時に設定をイジるのも二度手間だなと思ったので今はやっていません。
白黒コピーなので1枚10円。
今回の『おっぱい泥棒vs.うんこマン(仮)』は全7ページなので70円かかりますね。『shine』なんか全50ページだからコピーだけで500円かかったのですよ。結構お金かかるなぁ……と落ち込んだ人は
先週を思い出しましょう。スクリーントーンが1枚500円なんだから、たったスクリーントーン1枚分のお金で全ページがコピー出来るんだと考えるのです!

B4のコピー用紙をA4に切り落とすのですが、どのラインで切り落とせばいいのかが分かりませんよね。なので、ここで「原稿用紙と同じ大きさに描いたネーム」が再登場です。トレース台を使って枠線にピッタリ合わせたところをセロハンテープでくっつけておけば、「ネームに沿ってカットするだけでA4のサイズに早変わり」するのです!

トレース台のスイッチを付けるとこんなカンジ。
ピッタリ合わせるのは外側の枠線ですね。
自炊の記事の時に登場したディスクカッター!
ディスクカッターはAmazonで2000円くらいで売っていますが、節約するのなら定規とカッターを使って人力でカットするというのも手です。あんまりオススメしませんけど!

出来上がりー。
後は、複合機のスイッチを入れてスキャン機能を使ってスキャンしていくだけです。
◇ 「コンビニでスキャンしてくる」【使用する道具】
・スキャン機能のあるコピー機が置いてあるコンビニ
・スキャン代(1枚30円)
・USBメモリ(スマホでも出来るっぽい?)
・PDFから画像に変換できるソフト もう一つの方法。一旦コピーする手間を省いて、コンビニで直接スキャンする方法です。
私が使ったのはセブンイレブンのマルチコピー機なので、他のコンビニにもこういう機能があるのか、価格が一緒なのかなどはちょっと分かりません。最寄のコンビニのホームページなどを調べてくださいな。
使い方はこちら。
自分はここに書かれている通りUSBメモリを家から持っていったのですが、スマホにも保存できるっぽいみたいで、最初に「どっちにする?」という表示が出ました。USBメモリは差し込んでから認識するのにちょっと時間がかかるので、焦らずに待ちましょう。
「白黒」にするのか、「カラー」にするのか。
「サイズ」は幾つなのか。
「解像度」は幾つにするのか。
「PDF」にするのか、「JPEG」にするのか。 色々聞かれます。
私は最初何も考えずに「カラー」を選んじゃいました。「JPEG」画像に保存するためには「カラー」にする必要があると言われたので、PDFからJPEGに戻すの面倒くさいもんなーと「カラー」に設定したんですね。バカですね。
【カラーでスキャンした場合】
【白黒でスキャンした場合】
白黒でスキャンした場合は「白」か「黒」かで判断してくれるので問題がないのですが、
カラーでスキャンした場合「グレー」も判断されてしまうので修正液の跡が残るんです。また、トーンに縦線が入ったり、削ったトーンにも跡が残ったりしていて……修正が面倒くさそうな状態になってしまいました。
「ペン入れまではアナログ」、「スキャンした後に修正やトーンの作業をする」場合はカラーモードでも問題はないかもですが……今回のように修正液やスクリーントーンの作業をした後にスキャンをする場合は、白黒モードでスキャンするのが無難だと思います。なので、私はもう1回コンビニに戻って全ページ白黒でスキャンし直しました。
スキャンは白黒でもカラーでも1枚30円なので、7ページで210円、全ページやり直したのでトータル420円ですよ。結構な出費ですね。うーむ……へこむ。
最終的には、「白黒」→「B4」→「600dpi」→「PDF」という設定だったかな。
PDF形式で保存されるので、「Adobe Acrobat」で1枚1枚JPEG画像で保存しました。もっと楽に出来る手がありそうなのですが、ちょっと時間がなかったので取り急ぎこんなカンジで作業終了です。
◇ んで、どっちがイイの? あ……そうそう。
コピーをする場合もスキャンをする場合も、深夜とか早朝とかなるべく人のいない時間帯に私は行くことにしています。
真昼間からコンビ二で何十枚もコピーを取っていたらその間ずっとマルチコピー機を占拠してしまうワケで、女子高生の集団に囲まれて、「あぁ!この絵は『おっぱい泥棒』じゃないですか!貴方はやまなしさんですか!素敵!抱いて!」と懇願される可能性もゼロではありませんが、まぁ普通に迷惑だと思うんで人のいない時間帯に行きましょう。
スキャンはUSBメモリの認識にちょっと時間がかかる分、コピーよりもコンビニでかかる時間は少しだけ長いかなぁ。
ただ、コピーとってA4サイズに切って自宅でスキャンしてという手間はかからない分、
トータルでかかる時間を考えれば「コンビニでスキャンする」方が早いと思います。PDFファイルから画像ファイルに戻すのは面倒くさいですけどねー。
次に、かかるお金。
白黒コピーは1枚10円です。白黒スキャンは1枚30円。
たかだか20円の差と思われるかもしれませんが、例えば今私が描いている電子書籍用の漫画は全120ページくらいを想定して作っています。コピーなら1200円、スキャンなら3600円です。差額は2400円。電子書籍を売って2400円の儲けを取り戻すためには何冊売ればイイのかを考えると……ゾッとするものはあります。
ただ、当然「家にスキャナーがない人」にとっては、わざわざスキャナーや複合機を買うまでもなく手描きの漫画をデジタルに変換できる方法とも言えますね。まぁ、今はプリンター系の機械本体は安くなったので(本体は安く売ってインクを高く売るシステム)、複合機も1万円前後で買えてしまうんですけどね。
スキャナーを持っている人には、コンビニのスキャンは高い。 でも、スキャナーを持っていない人にとっては、ありがたい機能かなと。
最後に、画質の比較をしていきましょう。
まずはトーンカーブも何もかけていない「そのままの画像」の比較です。スキャナーの設定が違うので、濃度が違うということを頭に入れておいて下さい。
【コンビニでコピーして、自宅でスキャンしたヤツ】
【コンビニでスキャンしたヤツ】
クリックして拡大表示にしてもらえば分かるのですが、自宅でスキャンした方は集中線の「抜き」が消えちゃっているんですね。コピーの段階では残っていたので、自宅でのスキャンの際に消えてしまったみたいです。つまり、
家庭用の安いスキャナーに比べれば、コンビニのスキャナーの方がちょっとだけ画質がイイってことなんだと思います。
次に、実際に使うサイズに縮小→トーンカーブをかけて調整した画像を載せます。
【コンビニでコピーして、自宅でスキャンしたヤツ】
【コンビニでスキャンしたヤツ】
トーンの濃さを見て濃度を合わせたら、線の濃さに若干の差が出ちゃっていますね……コンビニでスキャンした方はトーンにモアレが出ちゃっていますが、これは縮小過程で出ちゃったものです。同じように縮小したつもりが片方にのみモアレが大きく出るというのは何故なんでしょう。
集中線の「抜き」はコンビニでスキャンした方がきっちり出ています。
トーンのモアレの件は気になりますが……線の質はコンビニでスキャンした方がキレイだと見えますし、こういう機会ですし、
今回は「コンビニでスキャンした方」を採用にしたいと思います。電子書籍用のマンガにコンビニスキャンを採用するかは悩み中です。このくらいの差に2400円払うのは、流石に……
◇ スキャンした画像を加工+セリフ入れ 現在の私は、ペン入れまで終わらせた原稿用紙をスキャン→ CLIP STUDIOでトーンカーブをかける&枠線&修正&ベタ塗り&トーン貼り→ IrfanViewでサイズを縮小→ 再びCLIP STUDIOでセリフ入れ→ 完成!という手順をとっています。
しかし、CLIP STUDIOは有料のソフトですし、IrfanViewは商用利用するにはライセンスの購入が必要です。ここまでの手順で「アナログでマンガを描く」工程を見せてきたのに、最後の最後に「セリフを入れる時はデジタルで作業するからソフトを買ってね!」では筋が通らないと思います。
ということで……
これらの作業が出来る商用利用可能なフリーソフトを、今回は試してみることにします。使いたいのは「トーンカーブなどの濃度調整機能」「解像度を下げる縮小機能」「セリフを縦書きに入れる機能」です。
色々なソフトを試してみて、どれも微妙にかゆいところに手が届かず、「あーーー!もうイイや!CLIP STUDIOをみんな買えばイイよ!」とブチぎれて終わらせようかと思ったのですが……最終的に『メディバンペイント Pro』というソフトに行き着きました。
メディバンペイント Pro このソフト、「フリーでこんなことが出来るのならソフト買わなくてイイじゃん!」ってTwitterで話題になっていましたね。私がCLIP STUDIOを買った直後に話題になっていたので「早く言えよ!」と思ったことを覚えています(笑)。
ホームページには使い方がたくさん書かれていますが、私が今回使いたいのは「
縮小」「
濃度調整」「
セリフ入れ」の三つです。後述しますが、「縦書きのセリフを入れる」ためには無料の会員登録が必要みたいです。会員登録は後ほど。
ダウンロードしてインストールするとデスクトップ上にアイコンを作ってくれるので、それを好きなところに移して―――今回は既に描き終えたマンガを加工したいので、スキャンした画像ファイルをドラッグしてアイコンに重ねて起動します。
まずは
「縮小」からやります。
「編集」→「画像解像度」で、画像を縮小します。 幾つに縮小するかというと……今回は最終的に「724×1024」(ピクセル)にしたいと考えています。何故ならパブーにマンガを載せる時はこのサイズに決まっているからです。しかし、今までも散々書いてきた通り、マンガの原稿用紙には「タチキリ」という部分があるのでスキャンした画像をこのままそのサイズに縮小すると余白だらけになっちゃうんですね。
なので、少し大きめのサイズに縮小しましょう。
コンビニでスキャンしたB4サイズの画像ならば「横幅が950」、自宅でスキャンしたA4サイズの画像ならば「横幅が800」くらいかな。縦は今は気にしなくてイイですが、必ず「縦横の比率は保持」してください。
注意点があります。
大きな画像をいきなり小さく縮小すると、まず間違いなくスクリーントーンにモアレが発生します。今回コンビニでスキャンしてきた画像は横幅が6082ピクセルだったのですが、「6082→950」と一気に縮小するのではなく、「6082→4500→3500→2500→1500→950」といったカンジに段階的にモアレが発生しないように縮小していくのです。
ただし、あまりに段階的に縮小すると線がぼやけてしまうので、自分がイイと思う按配で縮小していってください。ある程度のモアレは仕方ない部分も正直あります。線がぼやける方が厄介ですからね……
次に
「濃度調整」。
『メディバンペイント Pro』には「トーンカーブ」という項目はないんですね。
「フィルタ」→「レベル補正」で調整します。詳しい理屈はここに書かれていますが……入力の方のバーを、左のスライダーを中央に寄せて、中央のスライダーを左に少し動かすカンジかな。この辺も好みで。
最後に
「セリフ入れ」について。
詳しくはまた後で書きますが、パソコンに最初から入っているフォントは「商用利用がOKかどうかがかなり怪しい」と言われている上にマンガのセリフには合いません。なので、マンガを描く人は「フォントをどうするのか」に苦労するのですが、この『メディバンペイント Pro』は
マンガっぽいフォントを幾つも用意してくれていて、それらを自由に使える上に商用利用も可ということです。
何という大盤振る舞い!!
と思ったのですが、使ってみると割と制約も多いです。
まず「縦書き」を使うためには、「クラウドテキストを使用する」というチェックボックスを入れる必要があります。そうするとパソコンに登録しているフォントは使えなくなりますし、ソフト側で用意してくれているマンガっぽいフォントは会員登録をしないと使えません。会員登録は、ソフトを使っている時に左上に表示される「雲」のアイコンから簡単に登録出来ます。
つまり……
『メディバンペイント Pro』で縦書きのセリフを入れようとすると、基本的には「会員登録」が必要な上に、パソコンに登録しているフォントではなくアチラが用意してくれたフォントを使わなくてはならないんですね。

それと、どうも他のソフトのような「セリフの変形・回転」などは出来ないみたいです。
変形はともかく回転が出来ないと、フキダシに合わせたセリフ入れが出来ないんじゃないかと思うのですが……私が多用しているだけで一般的にはやられていないんですかね。今まで気にしたことがなかったです。
白抜きも出来ないみたい……?今回のマンガには使いませんでしたが、私のマンガは結構「絵に直接セリフが重なる」ことがあるのでセリフの白抜きが出来ないのはちょっと厳しいですね。
ただ、その点に目をつぶれば縦書きのセリフを入れられるし、後から位置を調整したりするのも直感的に操作出来ますし、フォントの種類も多彩ですし、フリーソフトと考えれば十分な使い勝手だと言えます。
まぁ……私は既に持っているので今後は
CLIP STUDIOを使いますけどね(笑)。CLIP STUDIOならセリフの回転も出来るし、白抜きも出来るし、フリガナも振れるし、「この行だけ行間を狭める」とか「この文字だけ斜体にする」とか細かい調整が出来るのが非常に便利なのです。
30日間の無料体験版があるので、興味のある人は試してみるとイイと思います。
話を『メディバンペイント Pro』に戻します。
セリフを入れる際に気をつけるのは、「行間隔を考えること」かな。行間隔がないと非常に読みづらいですからね。あと、「!!」とか「!?」みたいな記号は縦書きだとそのままではセリフと揃わないので、セリフとは別に作って後から位置を合わせて配置します。
ついでなので、この時点で
「汚れ」がある場合は「修正」もしておきましょう。 『メディバンペイント Pro』では右下のアイコン群の中の一番左「レイヤーの追加」を押して、一番上に何も描かれていないレイヤーを作ります。ここに「白色」のブラシで塗っていけば、スキャン時などに付いた汚れを除去できます。逆にベタがキレイに表示されていない場合は、「黒色」のブラシで塗ってしまいましょう。
名前を付けて保存で、「レイヤー情報などが保存できるmdpファイル」でとりあえず保存します。
次に「編集」→「キャンバスサイズ」を選びます。
幅を724ピクセル、高さを1024ピクセルにして、「中央」を選んでOKです。基本枠の中がちゃんと全部画面内に収まっているのが確認できたら、
これにてこのページは完成です。再び名前を付けて保存で、「他の画像ソフトにも使える画像ファイル」で保存します。WEBなどにアップする時は容量の小さいJPGファイル、なるべく劣化させたくない時はPNGファイルかな。
お疲れさまでした!
ようやく完成しました!
これを全ページやりましょう!!◇ フォントについて ついでに書いておきたいこと。
『メディバンペイント Pro』を使うのならアチラが用意してくれたフォントを使えばイイだけなのですが、他のソフト……例えば『CLIP STUDIO』などを使う際にはフォントはどうすればイイのかという話を書きます。
恐らく「マンガを書いたことがない」「デザインなどもしたことがない」多くの人はフォントについて考えたことはほとんどないんじゃないかなと思います。
パソコンには最初から入っているフォントが幾つもあって、Windowsだったら「MSゴシック」とか「MS明朝」みたいな名前のフォントがメジャーだと思います。ゴシック体と明朝体の違いは……中学の美術の授業で習うはずですけど、ひょっとしたらこのブログも初潮を迎えたばかりの小学校高学年の女のコが「やまなしさんって何て素敵なの!抱いて!」と思いながら読んでいるかも知れないので説明しますか。「初潮」って書いた時点で帰ったんじゃないかな、その女のコ。
明朝体は、「筆で書いたように」トメハネに強弱が付いている書体。
ゴシック体は、線の太さが均一の書体。 多分……この説明であっているはず。多分。
んで、先ほどもチラリと書きましたが「パソコンに最初から入っているフォントを商用利用するのはNGじゃないのか」という議論があって、本当のところはよく分からないのですが、大丈夫だと思って使っていたらやっぱりダメでしたーみたいになったらイヤだなと不安になってしまう私は「パソコンに最初から入っているフォント」は使わないようにしています。
マンガには、商用利用可能なフリーのフォントを探してそれを使っているんですね。 私がメインで使っているのは
IPAフォントです。
商用利用可能なことが書かれているのは
このページ。
その他では、
みかちゃんフォント。
商用利用可能なことが書かれているのは
このページ。
たぬき油性マジック。
このページを読む限り商用利用も可能みたい。
衡山毛筆フォント行書、
衡山毛筆フォント草書。
上のリンクに商用利用が可能なことが書かれています。
これらのフォントをダウンロード、インストールして使っています。
しかし、マンガのフォントにはもう一つ考えなければならないこともあって……

このセリフのフォントをよく見て欲しいのですが……
「都会」の文字だけゴシック体で、「のコみたい」は明朝体になっていますよね。
マンガのセリフは、基本的にひらがな&カタカナが明朝体、漢字がゴシック体となっているのです。 あくまで「基本は」そうなだけで、場面場面によって「全部ゴシック体」のセリフの時もありますけどね。今手元にあるマンガをパラパラめくってみたところ、「キャラクターが考えているモノローグ」とか「叫んでいるセリフ」とかは全部ゴシック体になっていました。これは、場面場面に合わせてフォントの指定を変えているんです(多くの場合は編集者が、人によっては漫画家が直接指定するなんてことも聞いたことがあります)。
さて、基本となる“ひらがな&カタカナが明朝体、漢字がゴシック体”をイチイチ手動で切り替えるのは面倒くさいですよね。なので、
私は“ひらがな&カタカナを打つと明朝体、漢字を打つとゴシック体になるフォント”を自分で組み合わせて「漫画のセリフ用のフォント」を作ってしまいました。しかし、その作る方法を解説してくれていたページがどこにあったかを忘れてしまいました……。
ただ、検索してみたところ……
最初からマンガ用に“ひらがな&カタカナが明朝体、漢字がゴシック体”と組み合わせてくれたフリーフォントがあるみたいです。これを使えば良さそうですね。良かった……自分もパソコンを買い換えたらもう「漫画のセリフ用のフォント」が使えなくなるんじゃないかと焦っていました(笑)。
やさしさアンチック これはなかなか良さげ。
最初からこれだけ紹介すれば良かったのかも知れません。
ということで……
全作業が完了しました!!
やったー!終わったー!
……
………
………しまった。
WEBにアップロードする工程を忘れていました。 ということで。
もう1週だけ、続きます!! 来週ようやく公開ですよー。
VIPな5まとめっさん(11/28)
ああああ(11/27)
やまなしレイ(管理人)(11/15)
ああああ(11/12)
やまなしレイ(管理人)(11/10)
ああああ(11/09)
やまなしレイ(管理人)(11/07)