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『Super Box Delivery Beyond the Horizon』紹介/日本語はない、ブレーキもない、交通ルールなんかあるワケがない!

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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
ブレーキは壊れているけどハンドルが効くから問題ないね!→ どっかーん
この街に交通ルールはない! あらゆる車線で対向車が突っ込んでくるぞ
最後までブレーキはないが、バレットタイムがある! いっぱい走って強くなれ!


『Super Box Delivery Beyond the Horizon』
・開発・発売:Revulo Games
 Nintendo Switch版:2023年7月6日配信開始
 プレイステーション4版・5版:2023年7月28日配信開始
 Steam版:2023年7月29日配信開始
 XboxOne・Series X|S版:2023年9月29日配信開始
・奥スクロールランアクションゲーム
・セーブスロット1つ(プレイ終了時にオートセーブ)


 私が全実績解除にかかった時間は約3.5時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください

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◇ ブレーキは壊れているけどハンドルが効くから問題ないね!→ どっかーん
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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 このゲームは、今年の夏に各機種で発売された低価格のダウンロードゲームです。

 何故か各機種で微妙に定価がちがっていて、Nintendo Switch版が699円、プレイステーション4&5版が770円、Steam版とXboxOne・Series X|S版が580円です。
 Nintendo Switch版だけゲームタイトルに「(スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)」という邦訳が付いていますが、どの機種にも日本語は入っていません。英語のみです。ゲーム中に「どっかーん」などの漫画的書き文字が出てくるのに!

 「日本語がなくて大丈夫?」と思われるかも知れません。
 私もそう思って警戒していたのですが、「日本語ないけど特に問題なく遊べたー」という声をSNSで見かけてセールの際に購入しました。『パックマン』や『スーパーマリオブラザーズ』だって日本語がなくても問題なく遊べるんだし、これもそんなもんやろーと思って開始すると……

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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 うぉおおおおおお!
 チュートリアルがしっかりあるゲームじゃねえかー!
 全く読めねえええええええ!


 まぁ、それでも「読まなくてもフィーリングで何とかなるやろー」とゲームを始めてみると……


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 ブレーキがどのボタンか分からーん!!と早々にクラッシュしてしまいました。


 ということで―――
 このゲーム、「低価格なりにそこそこ面白かった」んですけど、日本語がないために敬遠されたり遊び方が分からなかったりする人も多いと思うんですね。なので、チュートリアルなど、このゲームに出てくる英語を日本語に翻訳する紹介記事を書こうと思いました。

 「やまなしさん、英語読めるんですか? さっき読めないって言ってませんでした?」と言われそうだから、予め言っておきます。現代には「翻訳サイト」という便利なものがあるのです。チュートリアルの様子を動画に収めて、そこから1枚ずつスクショに撮って翻訳してもらいました。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「こんにちは!あなたは、新しい配達ドライバーですね! お会いできてうれしいです!」

 チュートリアルにしか登場しない謎の女性。
 可愛いんだし、せっかくならもっといろんなところで使ってくれ。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「私の名前はフェラです。配達ステーションの通信を担当しています」

 私の名前はフェラです……?

 まぁ、「フェラーリ」も人名だし、海外ではよくある名前なのかも知れない。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「私達は頻繁に会うことになるので、予めお互いのことを知っておくと良いでしょう」

 嘘つけ!
 オマエ、チュートリアルにしか出てこねえじゃないか!

 コイツ、俺が英語読めないと思ってテキトーなこと言ってやがったな。絶対に許さねえ。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「あなたの小さな車は確かに奇妙なデザインです……減速や停止について忘れていて、勝手に走り続けます」

 よく見ると立ち絵が変わった!?

 しかも、結構おっぱいが大きいじゃないか。
 いや……私はヒンヌー派なので別に大きいからってテンション上がりませんが、この立ち絵をショップ画像とかPVとかで一切見せないのは勿体ない気がしますね。


 というか、ブレーキないんかい!
 「ない」なら「ない」で別に良いんですが、このゲームのOfficial Trailerだと思いっきりブレーキ使って道路上で止まっているんですよ!



 PVみたいなプレイは実際のゲームでは出来ないみたいなことはたまにありますけど、この映像の一番の見せ場とも言えるシーンが「このゲームの全部を否定している」の凄すぎるだろ。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「良いところは、ステアリングホイールが正常に機能しているところです! コントローラーを使って左右に曲がってみましょう」

 「ブレーキは壊れているけど、ハンドルが効いているから良かったね!」じゃねえんだよ! どっちかが壊れてたらもうその時点で車としてダメなんだよ!


 ということで、このゲーム―――
 一見するとレースゲームとかドライブゲームに思えるかも知れませんが、ひたすら前に走り続ける車を、「左」「右」のライン移動で進めるランアクションゲームなんです。
 ゲーム的には『Temple Run』とかに近くて、更にあのゲームとちがって「ジャンプ」や「スライディング」もなし。操作が無茶苦茶シンプルだから、スマホゲーの移植かなにかだろうと思ったけどそうでもないみたいなんですよね。開発元のホームページを見ると、コンソール向けのゲームにこだわっている会社みたいなので、スマホには出していないようで。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「あなたの主な仕事は、紛失した荷物を集めて、私のステーションのどれかに届けることです」

 また立ち絵が変わりましたね。
 ここでしか出てこないフェラちゃんのイラストにどうしてこんな労力を割いているのだろう……


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「荷物を受け取るには、車でその荷物に乗り込むだけ、それで車の後部にそっと置かれます」

 マリオのコインやソニックのリングみたいな頻度で落っこちている荷物を車で轢くと、車の荷台に収納されます。そもそもこんなペースで荷物を落っことしている配送業者に配達を頼みたくねぇ~。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「一度に渡す荷物の数が多いほど、獲得できるスコアの倍率が大きくなります」

 この荷物は荷台に載せただけではスコアになりません。
 緑色に光っているステーションに届けることで初めてスコアになるのだけど、この際にたくさんの荷物を持っているほどスコアが上がります。

 どういう理屈か分かりませんが、大量の荷物を持ったまま走っているとスピードがガンガン上がっていき、それをステーションに届けると減速する要素もあります。もちろん、たくさんの荷物を持ったままクラッシュしたら0点になってしまうので、「高得点を目指すために荷物をたくさん積む」か「無難にさっさとステーションに届けてしまうか」のリスクとリターンの関係性になっているんですね。



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◇ この街に交通ルールはない! あらゆる車線で対向車が突っ込んでくるぞ
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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 もちろん、ただ単に「荷物を拾って」「ステーションに届ける」だけではゲームになりません。障害物や対向車にぶつかるとそこでアウトですし、Official Trailerでは道からはみ出していましたが実際のゲーム内で道からはみ出すと一発アウトです。

 ふむふむ……
 海外のゲーム(開発元はポーランドの会社らしい)だから、右車線ルールなのかな……なんて思ってはいけません。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 コイツら、どの車線とか関係なく、猛スピードで突っ込んできますからね。
 こっちの車はブレーキは壊れてるけどハンドルは生きていたのに対して、対向車は多分ブレーキもハンドルもぶっ壊れてますね。躊躇なくこちらの車に突っ込んできますし。こんな街、絶対住みたくねえ!

 このゲームの地形や障害物は恐らく自動生成でしょうから、覚えようとしてもムダです。
 先の項目で書いたように高得点を目指して荷物をたくさん積んでいると車のスピードが上がっていきますし、意図的にカメラアングルを低くされて遠くが見えなくされることも多いです。道だけ見ていても障害物はかわせないんですね。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』を加工しました>

 そこで重要なのが、画面上部のレーダーです。
 対向車や障害物があるラインには赤い警告マークが表示され、距離によって大きくなるので、これを見ておけばどのラインを取ればイイのか分かります。何だよ、楽勝じゃーん……って思うじゃん?


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 画面上部のレーダーには、道の形が表示されないんですね。
 レーダーばかり見ていると、道路が細くなっていたり、道が2つに分岐したりしていることに気づかずに沿道に乗り上げてクラッシュしてしまうこともザラです。というか、舗装道路からちょっとはみ出しただけで大爆発を起こす車って何? Official Trailerだと思いっきり沿道を走ってたじゃん!!


 なので、このゲーム―――
 高速で進む車を、「画面上部のレーダー」と「実際の道」の2つを見ながら左右のライン移動でクラッシュさせないように進めていくゲームなんですね。ゴールがあるワケではなく、クラッシュしたまでの得点を積み重ねていきます。

 この「2つを同時に見なければならない」忙しなさにアタフタするのが楽しいゲームだと言えます。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 景色を堪能している余裕はあまりありませんが、カートゥーン調の漫画的な街並みは可愛いし、やらされてることの悲惨さをやわらげてくれている気もします。軽快なBGMも、なんか癖になってしまって、クラッシュしても「もう1回!」とやり直したくなる中毒性のあるゲームだと言えます。


 とは言え、低価格ゲームなだけあって底が見えるのも早くて、背景とかBGMとかはもうちょっとバリエーションが欲しかったなぁと思います。
 コースは自動生成だと思うのですが、地形は大体似たようなもので、ルート分岐みたいなものもありません(2つの分かれ道は、片方に荷物が並んでいるだけですぐに合流する)。遊ぶモードも1つしかないから、数時間で飽きる! でも、なんかついつい遊んでしまう魅力のあるゲームでした。


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◇ 最後までブレーキはないが、バレットタイムがある! いっぱい走って強くなれ!
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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「どんだけ走ってもゴールがないなら、何のために遊ぶゲームなの?」と思われるかも知れません。ゲーム内に「ACHIEVEMENT(実績)」があって、これらを達成するのが目的のゲームで、これらの実績を目指すと自然と遊び方が分かってくるのだと思います。

 私がプレイしたのはNintendo Switch版ですが、Steam版の実績も一緒みたいなのでこちらも翻訳していきましょう。ネタバレと言えばネタバレなので、気になる人は読み飛ばしてください。


Graduated!
Complete tutorial
卒業しました!
チュートリアルを完了する」


Moving up!
Gain first coin
昇進!
最初のコインを獲得」


Car collector
Purchase second car
車のコレクター
セカンドカーを購入」


Looking good!
Buy cosmetic item
カッコいいですね!
化粧品(車の着せ替えパーツ?)を購入する」


Moneybags
Unlock everything from the garage for a single car
お金持ち
ガレージから1台の車のすべてのロックを解除する」


Pump it up!
Buy upgrade
気合を入れろ!
アップグレードを購入する」


Powered up!
Get one upgrade to the max level
パワーアップしました!
アップグレードをどれか1つ最大レベルにする」


Combo novice
Bring to delivery center 1 000 points worth of packages at once
コンボ初心者
一度に1,000ポイント分の荷物を配送センターに持ち込む」


Combo expert
Bring to delivery center 2 000 points worth of packages at once
コンボエキスパート
一度に2,000ポイント分の荷物を配送センターへ持ち込む」


Combo master
Bring to delivery center 5 000 points worth of packages at once
コンボマスター
一度に5,000ポイント分の荷物を配送センターに持ち込む」


Employee of the Month
Get 10 000 points in a single run
今月の従業員
1 回の走りで10,000 ポイントを獲得する」


Special packages hunter
Collect 10 special packages overall
スペシャルパッケージハンター
スペシャルパッケージを合計10個集める」


Super Box Delivery Champion
Get all the achievements
スーパーボックスデリバリーチャンピオン
すべての実績を取得する」



 難易度が高いのは、「荷物をたくさん積んでからステーションに持ち込む」コンボ系の実績と、純粋なハイスコア10000ポイントの実績ですね。初期能力でやろうとすると大変すぎる。
 手間がかかるのは、カスタマイズ系の実績と「スペシャルパッケージを合計10個集める」で……スペシャルパッケージについては後で説明します。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 このゲーム、実はポイントの累計などで「コイン」がもらえて、その「コイン」を消費することでアップグレードを得たり、見た目を変えたり出来るんです。『Vampire Survivors』みたいに、最初のプレイだと「こんなのすぐ死んじゃうじゃねえか」と思っても、くりかえし遊んでいる内に能力がガンガン上がっていって無双できるようになるゲームなんです。

 特にこの「WORKSHOP」で出来る「アップグレード」は、「アップグレード」という呼び方のイメージでは収まらず「特殊能力を得る」くらいに遊び方がガラッと変わります。でも、これに気づかないでさっさとやめちゃう人もいそうなのがもったいないので、これも翻訳してもらいましょう。

 
 左から―――

「ボックスレイン」
 荷物を載せたままでいると、前方にたくさんの荷物が現れます

「アーマー」
 パッケージスタックがより強い衝突に耐えられるようになります

「デストロイヤー
 障害物に衝突しても生き残ることができます

「スロータイム」
 ボタンを押すと起動します。スキルをチャージするには、障害物をギリギリで避ける必要があります



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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 ということで、このゲーム―――
 車を減速させる「ブレーキ」はありませんが、自分も周りも世界中の時間の進みを遅くする「スロータイム」、通称「バレットタイム」が使えるのです。ブレーキの代用で使う能力か、コレ!?


 ゲージ消費なので乱発はできませんが、これがあるのとないのとでは大違いで、このアップグレードでゲームが一変します。例えて言うなら、弾幕シューティングで最初は「ボム」なしで遊んでたのが、「ボム」ありで遊べるようになるくらいにゲームが変化します。

 その他のアップグレードも凄いです。「デストロイヤー」は対向車や障害物に当たってもイイ回数を増やす「ライフ」の機能です。道から外れると一発アウトなのは変わりませんが、一撃死のゲームが最大3発まで耐えられるようになるんだから別ゲー過ぎる。
 「ボックスレイン」はコンボを継続しているとたくさんの荷物が現れるボーナスタイムが出るようになる機能で、「アーマー」はクラッシュするほどじゃない衝撃で荷物をちょっと落とすのがなくなるっぽい。


 「アーマー」だけ、能力しょぼくない……??


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 「GARAGE」は、コインを消費して別の形の車に乗り替えたり、パーツを変えたり、車の色を変えたりできる機能です。これは多分、見た目だけのカスタマイズで能力は上がらないと思います。特に説明もなかったので。
 実績コンプを目指すなら、「2台目の車を買う」のと「どれか1台のパーツを全部購入」が必要ですね。後者は特に時間がかかるので、恐らく最後まで残る実績はこれになるんじゃないかと思います。


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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 先ほど「後で説明する」と書いた「スペシャルパッケージ」は、レアな確率で出てくる黄色いパッケージです。実績コンプのためには、これを10コ取らなくちゃならないみたいですが……
 「お、なんか黄色く光ってるものがある」と近づくと、ほぼセットで猛スピードで突っ込んでくる対向車がやって来て殺しにかかってきます。「スロータイム」で避けるか、「デストロイヤー」でダメージ覚悟に突っ込むかすれば取れるので、ある程度「アップグレード」が集まってから狙うのがイイと思います。



◆ で、結局どういう人にオススメ?
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<画像はNintendo Switch版『Super Box Delivery Beyond the Horizon (スーパーボックスデリバリー:地平線を超えて)』より引用>

 数時間も遊んだら底が見えてしまうゲームだとは思うのだけど、成長させていく喜びは大きいし、「もう1回!」とついつい遊び続けてしまう魅力は持っているゲームだと思うんですね。深いことを考えずに、1日10分とか無心になってゲームを遊ぶ時間が欲しいって人にオススメしたい作品です。

 「気になるけど、日本語がないなら辞めておこうかな」とか、「ちょっと遊んだけどよく分かんないからやーめた」なんて言わずに、みなさんもこの交通ルールのない無法地帯の街のドライバーになってください!


 

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『早咲きのくろゆり』紹介/これが新しい時代の「ノベルゲームのスタンダード」だ!

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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
与えられる選択肢なんてない! 自分で推理して物語に介入していくんだ!
クラウドファンディングによって実現した、フルボイス&E-moteで動くキャラ達
現代よりも「恋愛は男女ですべし」という風潮が強くなった近未来で描かれる百合


『早咲きのくろゆり』
・開発:1000-REKA、発売:1000-REKA、mirai works
 公式サイト
 Steam版:2023年10月24日配信開始(体験版あり)
・ノベルゲーム+アドベンチャーゲーム
・シナリオの「シーン」ごとにオートセーブ(再開はシーンの最初から)、セーブスロット1つ


 私がエンディング到達にかかった時間は約18時間でした
 DLCを除いた全部のシナリオを読んで約20時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください


【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:◎(かわいいかわいい花ちゃんがありとあらゆる地獄を味わう話と言える)
・恥をかく&嘲笑シーン:△(噛んだのをバカにされるくらいの話はある)
・寝取られ:○(バッドエンドにはそういう展開もある)
・極端な男性蔑視・女性蔑視:×(最後まで読めばそうではないと分かってもらえるはず)
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:◎(これが主題のゲームですからね)
・BL要素:◎(これが主題のゲームではないですが、ある)
・ラッキースケベ:×(今後配信予定のDLCで水着イベントはあるらしい)
・セックスシーン:×

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◇ 与えられる選択肢なんてない! 自分で推理して物語に介入していくんだ!
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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 このゲームは2023年の10月に発売されたばかりのノベルゲームです。
 現在はSteamでのみ販売されていて、体験版もあります。私は「購入を決めているゲームの体験版」はわざわざ遊ばないんですが、どうやら体験版は「本編の序盤が遊べる」のではなく「この独自システムを体験するためのオリジナルストーリー」だったみたいです。慌てて体験版をダウンロードしたけど、本編を持っていると本編の方が起動されちゃうみたいで体験版が遊べませんでした……ぐぬぬ。


 このゲームを一言で言うと、イラストレーター:フカヒレさんが原案・原画を手がける「百合ゲー」ですが……私が発売前からこのゲームを楽しみにしていたのは、「ノベルゲーム」として革新的なことをやろうとしていたからです。


 このゲーム、ノベルゲームなのに「選択肢」が存在しません!

 かと言って、同人版『ひぐらしのなく頃に』のように一本道のノベルゲームというワケでもありません。そのまま遊んでいると物語は悲劇的な結末を迎えてしまうため、プレイヤーが介入して「物語を分岐させる」必要があるのです。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 そこで使われるのが、「割り込み選択肢」なる機能です!
 これは、この機能が解放されてからはプレイヤーの好きなタイミングで発動できて、プレイヤーが好きなワードを入れることで「物語を別の方向に分岐させられる」機能です。

 試しに↑の、寝坊して遅刻しそうになっているシーンを「割り込み選択肢」を使わずにストーリーを進めると……

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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 急いで待ち合わせ場所に向かった花ちゃんは、5分遅れで到着します。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 では、「割り込み選択肢」を使って「ゆっくり行く」と入力し、花ちゃんの行動を変えると……


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 大幅に遅刻して到着するようになります。
 プレイヤーの介入によって物語が変わったんですね。


 流石に、やたらめったらどこでも分岐するワケではなくて、基本的に「花ちゃんがどうしようか迷っている時」に「正しいワード」を入力した時しか有効でないのですが……こうやって「物語が分岐する場所」を自分で考えて、更に「分岐させるワード」を考えながら読むのが、ノベルゲームとして新感覚だったんですね。


 「え……コマンド入力式って革新的ですか?」と思った人は鋭い。
 そうなんです、ノベルゲーム……というか、テキストアドベンチャーゲームって黎明期である1970年代~1980年代中盤くらいまでは「コマンド入力式」という、コマンドを自分で入力して正解を探すゲームだったんですね。つまり、アドベンチャーゲームは元々このゲームのような「自分で打ち込むワードを考えるジャンル」だったのです。

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<画像はファミリーコンピュータ版『ミシシッピー殺人事件』より引用>

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<画像はWiiバーチャルコンソール版『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』より引用>

 1980年代に入ると、そこからアメリカでは「キャラクター移動方式」のアドベンチャーゲームが生まれ、日本では「コマンド選択式」のアドベンチャーゲームが生まれて主流になっていきます。日本の場合、この「コマンド選択式」アドベンチャーゲームが“ストーリーを語る装置”として重宝され、1980年代後半は多くのメーカーが「コマンド選択式」アドベンチャーゲームを手がけていきました。今でも、『逆転裁判』シリーズなどに引き継がれていて生きているジャンルですね。


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<画像はスーパーファミコン版『弟切草』より引用>

 1990年代になると更にストーリー性が重視されて、「主人公に指示を出す」のではなく「小説の文章=ストーリー展開を選択肢の中から選ぶ」ノベルゲームが主流になっていきます。
 選んだ選択肢によってストーリーが分岐して「○○ルート」のようにフローチャートが枝分かれるこのシステムは、「恋愛ゲーム」と相性が良かったために次第に融合していき、現在「恋愛アドベンチャーゲーム」と呼ばれるジャンルはこの「ノベルゲーム」のフォーマットに則ったものが多いと思われます。

 そのため、現代のゲーム市場で展開されている「百合ゲー」も、ほとんどがノベルゲームじゃないかと思います。


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<画像はNintendo Switch版『白衣性愛情依存症』より引用>

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<画像はNintendo Switch用ソフト『神田アリスも推理スル。』より引用>


 この『早咲きのくろゆり』もノベルゲームの型に準拠していて、分岐の方法が「選択肢を選ぶ」のではなく「自分で入力するようになった」という点が新しいんですね。

 その「コマンド入力式」もアドベンチャーゲームの元祖からある古い形式のように思われるかも知れませんが、「ストーリーが分岐によって変化するノベルゲーム」に「自分で入力するワードとタイミングを探す攻略要素」を合わせたのはやはり新感覚で……物語を自分の介入によって本来進むはずだったストーリーとは別の方向に変化させていくのは、強いて言えば『街』や『428』に近いプレイ感覚でした。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 また、現代のノベルゲームなので、「コマンド入力式」が主流だった1970年代~1980年代中盤にはなかった便利機能がたくさんあって「正解のワード探し」をサポートしてくれます。その一つが「メモライズ」機能です。

 「気になった文章」をメモしておいて、後から見返せる機能で―――
 「割り込み選択肢」に使う固有名詞や、物語を攻略するヒント、後述するメモリーコールに使う言葉など、様々なことに使うので片っ端から記録していきましょう。

 ちなみに、難易度を一番下の「Beginner」にすると(メモリーコールに使う言葉以外は)重要な文章を自動的にメモライズしてくれるようになります。途中で進み方が分からなくて難易度を「Beginner」に下げても、それまでのストーリーで出てきた「重要な文章」は全部遡られてメモライズされます!
 そこまでやったら普通の「選択肢式のノベルゲーム」と変わらんのでは? と最初は思ったのですが、このゲームの文法(どういうとこなら割り込み選択肢が使えるのか、どういうワードなら表記揺れにならないのか)が分からない内は、難易度「Beginner」でも十分難しいです。

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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 この「気になるワードを片っ端から記録して、後から見返せるようにする」メモライズのシステムが、ストーリーの中で登場人物達が行っている「卒業を控えた高校生活で、やり残したことをみんなで単語帳に書いて1つずつ叶えていく」展開と絶妙にシンクロしているの良いですよね。システムとストーリーがマッチしたゲームが私は大好きです。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 難易度「Casual」「Beginner」だと、分岐可能な場所で花ちゃんの心音が鳴って教えてくれる機能があります。「ここで割り込み選択肢が使えますよー」と教えてくれるんですね。

 難易度「Beginner」だとクリアに必要な分岐箇所は全部教えてくれますが、逆に「バッドエンドへのルート分岐」などは教えてくれません。
 難易度「Casual」は発売当初は「全部教えてくれるワケではなかった」のですがアップデートで心音の鳴る箇所が増えたので、結果的に必要な分岐箇所は全部教えてくれるようになったのかな? この難易度だと「バッドエンドへのルート分岐」でも心音が鳴るので、シナリオチャートを完成させたい人には「Beginner」よりもこっちの方がありがたいかも。

 難易度「Expert」だと心音は鳴りません。どこで割り込み選択肢が使えるのか分からないなんて、そんなの無理ゲーやろと思うし、最初の難易度選択の際に「初めから使いこなせた方には称賛が贈られます」と書かれているほどなのですが……割り込み選択肢は「他の人が喋っているところに花ちゃんが割り込む」のではなく、「判断を迷っている花ちゃんの思考にプレイヤーが割り込む」イメージを持てればタイミングが分かるようになるかなと思います。

 私は今回「Casual」スタートで、どうにもならなくなったら「Beginner」に下げていたのですが……終盤はこのゲームの文法が分かるようになってきたので、同じシステムのノベルゲームを出してくれるなら次は「Expert」で遊びたいなと思っているほどです。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 現代のノベルゲームなので、「バックログ」や「シナリオチャート」も当然のように完備されています。「今重要なことを読み飛ばしちゃった」って時に読み返したり、「ここのヒントは序盤にあった気がする……」って時に一度序盤に戻って読んで来たりできます。

 結構面白いのは、「バックログ」からでも前のセンテンスに戻ることが可能な点です。
 普通のノベルゲームだったらあんまり必要じゃない機能だと思うのですが、このゲームの場合は「話の流れを見るに、割り込み選択肢を使えるのはさっきだったか!」ってことがしょっちゅうなので、「バックログ」からのワープはかなりの頻度で使います。開発側が遊ぶ人の気持ちに立って、必要な機能をちゃんと考えて付けていることが分かります。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 一般的なノベルゲームだと「次の選択肢まで高速スキップ」のようなことが出来ますが、選択肢の場所が決まっていないこのゲームだと、「割り込み選択肢が使えそうな場所」に栞をはさんでおいて、そこまでワープといったことが可能です。これも地味によく使う機能です。

 新しいシステムのゲームを作るんだ、だけに留まらず。
 新しいシステムで遊ばせるためには、必要な機能がコレとコレとコレだからちゃんと実装しようって分かっているゲームなんですね。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 ということで、新しいシステムの革新的なゲームなので応援したいのですが……
 新しいシステムゆえに、どうしても不満点もあります。

 「割り込み選択肢」が失敗判定になった際、プレイヤーには「間違ったワードを入れている」のか、「ワードはあっているけどこのタイミングではない」のか、「タイミングはあっているけどワードの表記揺れで一致していない」のかが分からないんですね。

 例えば、「タイミングはあっているけどワードが間違っている」場合は「この言葉ではない気がする」みたいに表示されて、「ワードはあっているけどタイミングが間違っている」場合は「今言うことじゃないよね」と表示されるとかだったら分かりやすいのですが、現状はそうではないので……初めてこのゲームを遊ぶ人は、「自分の何が間違っているのか」が分からないまま詰まってしまいがちだと思うんですね。

 また、「表記揺れ」の問題は、日本で「コマンド入力式アドベンチャーゲーム」が早々に「コマンド選択式アドベンチャーゲーム」に取って代わられた要因の一つなのですが……日本語って、同じ意味の言葉がたくさんあるので、プレイヤーには答えが分かっているのに「正解判定にならず」→ これは間違ってたのかーって袋小路にハマりがちなんですね。

 このゲームの場合「部分一致」ではなく「完全一致」じゃないとダメみたいで……
 ネタバレにならないように今テキトーな言葉をでっちあげますが、「お姉ちゃんのお味噌汁」が正解だったら、「お姉ちゃんの味噌汁」と入力したらアウト―――くらいのシビアさなんですよ。意味は一緒じゃん!みたいなのは通りません。

 基本は「作中に出てきた言葉をそのまま打つ」「文章ではなく単語にして、余計なワードを足さない」がコツなんですが、それでも何箇所かそれだけではどうにもならない場所があって……4章の終盤のあのシーンは表記揺れに特に厳しくて、同じ意味の単語を連続で10コくらい打ってやっと通ったほどでした。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 とは言え、一般的なノベルゲームが「選択肢が出るまでAボタンを押すゲーム」になっちゃっていたところ、選択肢が出ていない箇所でも注意深く読んで、怪しいところはメモライズに登録していくゲームに変えたのは大きいと思っています。


 ストーリーを分岐させる「割り込み選択肢」とは別に、夜寝る前の花ちゃんの記憶を呼び覚まして短編の話が読めるようになる「メモリーコール」という機能もあります。本編とは関係ない話ですし、コンプリートしないと実績が解除されないとかでもないのですが、登場人物達の別の日常が読めて楽しい機能です。

 この「メモリーコール用のワード」も作中に出てくるものなので、これを探すためにも「選択肢のない箇所」もしっかり読まなくちゃなりません。「メモライズ機能があるからにはこういう遊びも取り入れよう」ってのが分かっているんですよね。


 このゲームの発売は、ノベルゲームが「読むノベルゲーム」から、「遊べるノベルゲーム」に変わった瞬間だったと思います。
 これが新しい時代のノベルゲームのスタンダードになって欲しいなぁと私は思っています。このフォーマット、「百合ゲー」に留まらず「推理もの」とか「ホラーもの」とかでやっても絶対面白いですもん。

 「難しくてクリアできないよ」って人は、攻略情報をまとめた記事を書いたのでそちらをどうぞ!


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◇ クラウドファンディングによって実現した、フルボイス&E-moteで動くキャラ達
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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 このゲームの定価は2200円です。
 DLCはありますが、現在配信中のDLCはサウンドトラックや本編とは関係ないショートストーリーが読めるくらいなので2200円でしっかり完結していると言えます(一応11月14日に配信予定の最後のDLCは「エンディング後」の話が入っているみたいですが)

 それで、2200円という手頃なお値段の割に……
 スクショでは分からないと思いますが、キャラクターはサブキャラまで含めてフルボイスで喋り(地の文やモノローグにはボイスはありません)、立ち絵もE-moteでヌルヌル動きます。ノベルゲーとしてのボリュームもしっかりあります。

 私は低価格のダウンロードゲームをよく遊んでいるので、そうした作品達と比べて、旧作の移植とかでもないのに2200円でこんな作りこんでて大丈夫なのか!?と驚いてしまいました。


 【フカヒレ原案・原画×百合ADV】「早咲きのくろゆり」製作プロジェクト

 というのも、このゲーム……「CSゲームでは作れない尖った設定とシステムの百合ゲー」を謳ってクラウドファンディングで資金を集めたところ、目標金額65万円だったのが525万円も集まった800%越えを達成していたんですね。


 この資金により、クラウドファンディング前にはなかったボイスがフルボイスで入り、全キャラクターの立ち絵がアニメーションで動くようになり、エンディング後の話も大量に作られていき、その他いろんなところのクオリティが跳ね上がったそうです。
 私はこのゲームの存在を数ヶ月前に知ったばかりだったので、去年の時点で応援してクラウドファンディングで支援していた方々には感謝しかありません。

 ちなみに、このクラウドファンディングで資金を集める広報も兼ねて、Twitterで4コマ漫画が連載されていたそうです。
 時間軸はゲームより前で、受験生だった頃の花ちゃん達の姿が読めます。今でもTwitter(X)で検索すれば読めるので、私と同様に最近このゲームを知ったという人も、本編を読んでいると「あーっ……」と思える構成になっているので当時も読んでいたけどゲームを遊び終わった人も再度、一読あれ。

放課後の花束(新しい順に表示されるので、下から読んでください)


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 声優さんはINSPIONエージェンシーという事務所に所属している、キャリアが浅めの人が多いみたいなんですが……みんなしっかり上手かったし、「○○さんの声だ!」的な先入観もなかったので、キャラクターそのものの声って感じで受け取れて良かったです。

 というか、「声優志望者」や「若手声優」の数がトンデモなく増えたからか、近年は「キャリアが浅い新人声優」さんもむちゃくちゃレベルが高いですよね……


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 スクショだと本当に伝わらないと思うのですが、キャラクターの立ち絵は目パチや口パクだけでなくE-moteによってヌルヌルと動きます。

 「E-moteって何?」という人に簡単に説明すると、Live2D的な「2Dの絵のパーツを使ってアニメーションで動かす技術」なのですが……Live2DとE-moteは全然ちがう仕組みで動かしているらしいですね。私は正直、どっちがどっちだか分かりません!!!



 原案・原画・キャラクターデザインはイラストレーターのフカヒレさんです。一番有名なお仕事は、恐らく戌神ころねさんのキャラクターデザインかなぁ。

 

 私は以前からフカヒレさんの暖かみのある絵が好きだったので、このゲームで「おぉ……フカヒレさんの絵が動いている」と感動しました。元々フカヒレさんありきのプロジェクトなので、イベントスチルも豊富なのが嬉しかったですね。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 個人的に驚いたのは、同じ制服のシーンでも、「制服のみ」、「制服+カーディガン」、「制服+カーディガン+マフラー」といったカンジに状況に合わせて変化するところです。
 Live2DやE-moteなどの「動く立ち絵」が普及して以降は特にそうなのですが、どうしてもコストの問題があるのでアドベンチャーゲームの立ち絵の服ってバリエーションを作れず、「想像で補ってね」というところがあるんですね。なので、ここまで細かくストーリーに合わせて変化するのには感動しました。


 本編だけでも結構なボリュームですが、メモリーコールで解放されるショートストーリーも22本も入っていて、それとは別にエンディング後に解放されるシナリオもあります。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 別売りの有料DLCは、11月9日現在3本が発売されていて、来週の11月14日の4本目まで予告されています。

・サウンドトラック 1200円
・1イベント収録「樹ちゃんのお弁当」 120円
・5イベント収録「もしも~シリーズ」 470円
・3イベント収録「花と樹の後日談」 まだ発売されていないので価格未定

 「樹ちゃんのお弁当」は“メモリーコールで解放されるショートストーリー”くらいの内容とボリュームでした。「もしも~シリーズ」は本編では出来ないようなぶっ飛んだ展開で、コメディ色が強めです。いずれも、本編を遊んだ上で「このコ達の日常をもっと見ていたい!」って思った人向けのDLCかなと思います。

 んで、最後の「花と樹の後日談」は……発売前なので当然まだ遊んでいないのですが。本編にはなかった「水着」の立ち絵が公開されていますし、エンディング後の話をやるみたいなので、本編を遊んで満足した人はマストで買わないとダメなヤツ! 立ち絵が追加されてるってことは、価格もちょっと上がっちゃうかな。買いますけど!

 個人的には、先ほど紹介したTwitterで連載されていた4コマ漫画もゲーム内で読めるようにして欲しいです。ほら、Twitter(X)なんていつ消滅するか分かんないしさ。他の場所で読めるに越したことがないし、ゲームとリンクした前日譚になっているんだからゲーム内で読めた方がありがたいかなぁと。

 自分には何故かもう起動できない体験版もゲーム本編に収録して欲しいけど、「体験版も本編に収録して欲しい」って文言は謎すぎるな……


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◇ 現代よりも「恋愛は男女ですべし」という風潮が強くなった近未来で描かれる百合
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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 ここからはキャラクターや、ストーリー、世界設定について語ります。

 主人公は笹森ちゃん、卒業を間近に控えた高校3年生です。
 運動は苦手、勉強はそこそこ得意、ちょっと優柔不断なところはあるけれど真面目でいいこな、癒し系の美少女です。ちょっと舌足らずなボイスが可愛すぎる。

 親友の樹ちゃんに特別な感情を持っているけど、それが「恋愛感情」だとはまだ気づいていません。百合ゲーは、プレイヤーが主人公の女のコに好感を持てるのかどうかが大事だと思うのだけど、このコは秒で「幸せな結末に導いてあげなくちゃ……!」と思わせられました。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 そんな花ちゃんが想いを寄せる相手は近江谷ちゃん、花ちゃんと同じ大学進学が決まっている高校3年生です。花ちゃんとは対照的に、元陸上部で運動が得意、勉強は苦手だった(ので死ぬ気で受験勉強をガンバった)、元気が取り柄のムードメーカーです。

 女のコ同士だから……というか、花ちゃんに対してだけ過剰なスキンシップをしているのだけど、樹ちゃん→ 花ちゃんは小動物を愛玩しているような「大好き」で、花ちゃん→ 樹ちゃんはガチな「大好き」というギャップが良いよね! ビジュアルは全然ちがうけど、関係性は『プロセカ』の杏こはに通じるものがあります。

 ちなみにこのゲームは「分岐のあるノベルゲーム」ですが、ヒロインごとに「○○エンド」が用意されているワケではなくて、カップリングは固定です。平たく言えば、樹ちゃんのことが大好きな花ちゃんを幸せな結末に導いてあげるのが目的のゲームですね。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 花ちゃん、樹ちゃんといつも3人でいっしょに行動しているのが二色ちゃん、「青」と書いて「あおい」と読みます。
 精神年齢高めのしっかり者で、アホなことばかり言っている樹ちゃんに鋭くツッコミを入れるポジションで、このコがいるから「女子高生の生っぽい会話」になっているんですよね。でも、彼女は彼女で抱えているものがあって……


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 そんな青ちゃんの家の隣に住んでいるのが、一つ下の後輩である一色ちゃんです。花ちゃんも十分に「ロリ」「小柄」枠ですが、藍ちゃんの方がより「ロリ」「小柄」枠なので、ポジションを奪われていますね。まぁ、花ちゃんは「大人しいロリ」枠で、藍ちゃんは「元気なロリ」枠と言えるからイイか!

 表情がコロコロ変わって、見ていて飽きないキャラです。
 「百合ゲー」の感想でこういうこと書くのもアレですが、櫻井くんとの絡みが好き。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 蛎崎くんはクラスメイトの男子。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 櫻井くんも、クラスメイトの男子―――――



 ということで、そうです。
 このゲームは、「男子も登場する百合ゲー」なんですね。

 百合には「女のコしか出てこない百合」と「男のコも出てくる百合」があるのですが、ことゲームに関しては「男のコも出てくる百合ゲー」ってあんまり見ないと思うんですね。そもそも絶対数がそんなに多くないからってのもあるんでしょうが。

 元々このゲームは「男の子も女の子もいる世界の百合モノ」という企画から始まっていて、「男のコも出てくる百合ゲー」に本気で取り組んだ作品になっているのです。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 このゲームの時代設定は、恐らく2050年辺り―――
 2025年に「15歳未満にだけ感染する高い致死率のウイルス」が大流行してしまい、こどもの人口が1512万人→ 532万人へと激減、そこから産み控えが続いて2035年には198万人にまで下がり、経済活動もボロボロ、犯罪率も上昇という時代があったそうです。

 国はそこから立ち上がるために「はぐくみ政策」という、「産めや増やせや」方針を立ち上げます。高校生の内から男女の恋愛を推奨し、結婚・出産・子育てをする夫婦には税金の優遇が図られ、2049年にはこどもの人口が409万人まで回復したそうです。


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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 その反面、独身者には「独身である」というだけで独身税が課せられる厳しい時代です。


 要は、私達が生きている現代以上に「恋愛は男女でして、結婚して、こどもを産んで育てなければならない」なる社会通念が強い時代に「女のコを好きになってしまった女のコ」を描いているんです。

 そのため、「百合ゲー」でありながら男子のキャラも登場するんですね。



 百合好きの人の中には、男子が混じることに抵抗がある人も少なくないと思いますし、私もプレイ前はすっごい不安でしたが……最後まで遊んでみたところ、あの男子2人がいなければこのゲームは名作にはならなかったろうと思うくらいに納得感がありました。
 特に櫻井くんは、あの見た目でシュールなキャラで、このゲームのキャラクター人気投票をやったら男子のくせに上位に入ってしまうんじゃないかというくらいに魅力的なキャラクターでした。


 「恋愛は男女でするべし」な時代設定だからこそ、「女のコ同士の友情」と「女のコ同士の恋愛」の境界線を描くことが出来たし、「百合とは何か」以上に「恋愛とは何か」をしっかり描いてくれて―――今まで見てきた漫画・アニメ・ゲーム・映画・小説の中でも、私にとって、「恋愛」を主題とした作品で一番好きかもくらいに面白かったです。

 私は現代で生きていても、恋愛を「して当然」だとは思えなくて、「して当然」な価値観の恋愛もののストーリーには共感できずに生きてきたので……「してはいけない」恋愛をしてしまった花ちゃんが、「どうしてしてしまうのか」と向き合ったストーリーは初めて共感できた恋愛ものだったかも知れません。



◆ で、結局どういう人にオススメ?
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<画像はSteam用ソフト『早咲きのくろゆり』より引用>

 「百合ゲー」としても「ノベルゲーム」としても革新的な1作でした。
 「百合ゲー」好きには、マストで買って欲しい“百合ゲーの到達点”くらいの作品だったと思います。

 「ノベルゲーム」としては、システムが革新的すぎてまだまだブラッシュアップする余地はあるだろうとは思いますが、この作品でしか味わえない感覚の楽しさがあったと思います。このシステムを踏襲して2作目、3作目と出してほしいですが、どうしたって1作目の「どうしていいか分からないから手探りで遊ぶ」ワクワク感は味わえないでしょうから……新しいシステムのゲームを遊びたい人は、是非遊んでおきましょう!


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『ウーマンコミュニケーション』紹介/目くらましの会話に潜む性的ワードを撃て!満足!!(0/3)

※ このゲームのレーティングは「R-15」みたいなので、15歳未満な方下ネタが苦手な方はこの記事は読まないでください

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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント(0/6)】
風紀違反はけしからん!高度に隠された卑猥な単語をガンガン射撃していけ!
マジメ君にもオススメできる、安心の難易度、オプション、便利設定
実は激アツのシナリオ!知りえなかった正常・異常にこのゲームを遊べば気が付ける


『ウーマンコミュニケーション』
・開発者:げーむくりえいたーねこ氏
 Steam版:2023年10月26日配信開始
 DL Site版:2023年10月26日配信開始
・ガンシューティングゲーム+アドベンチャーゲーム
・ステージクリアごとにオートセーブ、セーブスロット1つ


 私が最初のエンディング到達にかかった時間は約03時間でした
 全エンディング回収にかかった時間は約5.5時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください


【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:○(実はかなりシリアスなストーリー)
・恥をかく&嘲笑シーン:○(女のコに隠語を言わせてるワケだからね…)
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:△(ギャルゲー文脈の男性目線のゲームではある)
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:×
・BL要素:×
・ラッキースケベ:×(こんなタイトルのゲームだけどエロくはない)
・セックスシーン:×

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◇ 風紀違反はけしからん、高度に隠された卑猥な単語をガンガン射撃していけ!
(0/18)
 このゲームの存在が最初に世に知られたのは、2022年7月に作者がSNSへアップしたプロトタイプの映像でした。



 この動画に大きな反響があったことで作者はゲーム化を決断、今作の開発を始めることになります。

 題材が題材なのと、演出が似ていたことで「『NKODICE』の作者の精神的続編では?」と勘違いした人も多かったそうなんですが、こちらをご覧ください。インスパイアされて作られただけなので、作者はまったくの別の人です。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 ゲームジャンルで一番近いのはガンシューティングだと思いますが、このゲームで撃つのは「兵士」や「モンスター」「ゾンビ」「入国しようとするテロリスト」のような敵ではありません。ずばり、文字です。

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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 NPC同士の会話の中には「性的な言葉」が隠れているので、それを見つけ出し素早く撃ちこんでいくのです!

 そのため、プレイヤーに求められるのは通常のガンシューティングのようなエイム性能ではなく、関係ない文章の中から「性的な言葉」を見つけ出すヒラメキ。当然、卑猥な単語をたくさん知っている方が有利ですが、どっちかというと「間違い探し」等の頭の柔らかさが求められていると思うので、脳トレにもなります。なので、真にオススメしたい方々は、御年配、お疲れの世代かも知れません。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 弾数は無制限で、リロード等の概念はありません。ずりぃ方法ですが、「間違ったものを撃ってしまったペナルティ」とかもないため、闇雲に撃ちまくっていれば偶然ギリギリ「答え」に当たってしまって満点!みたいなこともあるよなぁ……と思っていると、中盤からは「ヘッドショット」の要素が入ってきます。

 「性的なワード」の1文字目を撃つと「ヘッドショット」となり、ボーナス得点が入るのですが……ステージをハート3つでクリアするためには、「全てのワードをヘッドショットで撃つ」必要があります。要は、中盤以降は闇雲に撃つだけじゃダメになるんですね。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 ボス戦では敵が大量の弾を放ってくるので、それを避けながら「性的な言葉」を撃ち抜かなければならない弾幕シューティングの要素もあったり。同時に複数の会話を取り締まらなくちゃならないステージがあったり。
 ゲーム全体のボリュームはそれほど大きくはありませんが、一発ネタのゲームだからといって「同じことの繰り返し」にならないように「色んな遊び」「色んなシチュエーション」を組みこんでいるのも好きなところです。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 「ひぇ~~ッ!ワイ、弾幕シューティング苦手なんでゲスよ~」なんて人も大丈夫! ラジャー! 「時間停止」能力がこちらにはあります!
 ボタンを押している時間だけ会話も弾幕も止まるので、その間にササっと「性的なワード」を探したり、スルスルっと弾幕をすり抜けたり出来るのです。こういう「1つの機能に複数の用途があるゲームデザイン」も美しいなぁと思います。


 個人的には「性的な言葉」を見つけ出すゲームなんだから、見つけた「性的な言葉」が登録される図鑑、ちょうど手に入れた言葉の意味を教えてくれる辞書―――みたいな収集要素があったら良かったのにと思いましたが、それだとちょっと生々しくなって笑えなくなっちゃうか(笑)。


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◇ マジメ君にもオススメできる、安心の難易度、オプション、便利設定
(0/17)

 「でも、僕は官能小説とか一度も読んだことがないし~、カップルになったこともないので、そういう言葉を全然知らないんですよー」という人も大丈夫です! 安心の難易度設定が出来ますよ!

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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 まず、最高難度の「アブノーマル」ですが……
 私が「卑猥な知識が豊富な人」なことを差し引いても、一般的な成人男性ならば、スーッと遊べる難易度だと思います。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 というのも、このゲーム―――
 同じステージをやり直すと、前回見つけた「性的な言葉」の色が変わっていて分かりやすくなっているんですね。初回は「ヘッドショット」を逃しても2回目ならちゃんと撃ち抜けるみたいなカンジで、同じステージを何度かリトライすれば、いつかは満点が取れてしまうのです。

 個人的にはこの機能、完全にオフに出来ても良かったのにな……とも思いましたが、開発者さんとしてはそこまでストイックに遊ぶことを想定していないのかなとも思います。



 そこから難易度を一つ下げ、真ん中の難易度「ノーマル」にすると―――
 ステージ終了時に「全文」と「隠されていた性的な言葉」を教えてもらえるようになります。

 正直、「これ答えじゃん!」と思うのだけど……同じステージを何度もやり直したくない人のために、こういう救済措置を入れておくのも……うーん、理解できるか、のぉ……なら、難易度「ノーマル」じゃなくて一番下の「チェリー」が良かったと思うんじゃが。

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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』の一部を加工しています>

 ちなみに↑のスクショは、私がCLIP STUDIOでかけていますモザイク。幾らなんでも「答え」を載せちゃうのはネタバレだと思いますんでね。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 そして、難易度を一番下の「チェリー」にすると……
 「性的な言葉」が隠れている行に、最初から色がついていて見つけやすくなっているのです! そこまでする!?

 また、難易度「ノーマル」以上だと「このステージはハートいくつ以上手に入れないと入れません」といった制限があるのですが、難易度「チェリー」だとそれもなくなります。各ステージ、ハート1つ以上取ってクリアしていれば、一応のEDまでは遊べてしまうのです!


 ゲーム会社のゲームでも、個人開発のゲームでも、ここまで「ゲームが下手な人」に向けた救済措置は見ないでしょ。常識的に考えると「サクサク進めちゃうとすぐに終わっちゃうから難易度を高くしよう」ってしちゃいがちなんですが、このゲームの作者は恐らく「一人でも多くの人にエンディングまで遊んで欲しい」「ゲーム実況とかで盛り上がるものにしたい」って思いが強いのだと思います。

 私は今回たまたま、禁止ワードに詳しい人間だったために「これじゃ簡単すぎない?」と思う気持ちもなくはないのですが……いつもは「ゲームが下手な人」なので、こういうゲームの存在は無茶苦茶応援し、感謝したいです。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 操作は、キーボード、ゲームコントローラ、マウスに対応しています。
 2周目はコントローラで遊んでみたのですが、そっちだと照準を合わせるスピードがちがいすぎるわ。完全コンプを目指すならマウス一択だと思います。でも、遊ぶ人が好きな方法を選べるのはありがたいですよね。キーコンフィグも出来れば最高だったけど、そこまで言うとキリがないか。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 実況で盛り上がった『NKODICE』にインスパイアされたゲームなのもあって、実況で遊ばれることを見越し、配信サイトに配慮して登場する「性的な言葉」1つ1つにモザイクをかけられる機能まであります。言うのは簡単ですが、作るのはこういう設定……そう、大変ですよね。

 バカゲーなのは間違いないんだけど、作っている方は本当にマジメにプレイヤーの為を思って作っているのが好感持てます。


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◇ 実は激アツのシナリオ!知りえなかった正常・異常にこのゲームを遊べば気が付ける
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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 そもそも、どうして「会話の中に隠れている性的な言葉を見つける」なんて素っ頓狂なことを主人公がやらされるのかというと……
 幼馴染の小栗久梨子(おぐりくりす)に連れられて委員会の仕事を手伝わされるからです。その委員会の名前は「風紀委員」、ポジティブに「女子と知り合えるかも!」とやってきた主人公は思います。

 「思った通り、ものすごく変な仕事じゃねえか!」と。

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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 「さっちん」こと、言ノ葉さち(ことのはさち)はこの風紀委員会の委員長です。
 黒髪ロングのお嬢様で、世間知らずっぽいところなんかは、かなりベタなキャラですね。


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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 下野口マコ(しものくちマコ)は、無口・無表情なショートカット後輩キャラです。この系統のキャラの歴史は長く、最近だと『SYNDUALITY Noir』のノワール、『涼宮ハルヒ』の長門有希、ターニングポイントとなったのは間違いなく『エヴァンゲリオン』の綾波レイ、プルツー(ガンダムZZ)とかフォウ(Zガンダム)とかも源流にあるような気がしますね。


 「幼馴染の女のコ」「黒髪ロングのお嬢様」「無口なショートカット美少女」、世紀の王道ヒロイン達がそろっていて、むちゃくちゃベタなギャルゲーみたいですよね。私がこのゲームを買ったのは「言葉狩り」がしたかっただけで、キャラクターに魅力を感じていたワケじゃなかったのですが……

 意外なことに、とてもストーリーが面白くて―――遊び終えたときには、3人のヒロイン、こう言っちゃなんだけど全員好きになっちゃいました!


 Steamのページを開くとタグ、即バレしてしまうと思うので書いちゃいますが……このゲームは「マルチエンディング」です。どのエンディングも感情を揺さぶるストーリーで、来るんですよねホロリ。コンプリートとか特にこだわらない私ですが、がんばって全部見つけたくらいですよ!

 ゲームのメイン部分である「性的な言葉探し」の難易度がそこまで高くないのも、難易度選択で極限まで簡単にできるのも、このゲームの作者さんが一番見せたかったのは恐らく「シナリオ全般」「ストーリー全般」だったからじゃないかと思うのです。


 「一発ネタのゲーム」としてプロトタイプの映像がバズり、実際に発売されるとバカゲーだと思って買った人達から「むちゃくちゃ深いじゃん奥!」「粋なことするじゃねえか!」と高評価を受ける―――むちゃくちゃ理想的な展開だったと思います。


 ただ、まぁ……こちらも言っておきましょうか、ないことはないです不満。
 ゲームデザインとして仕方がないんですが、「セーブデータが1つ」で「マルチエンディング」なため、ある程度ゲームを進めてしまうと観られなくなるエンディングがあるんですね。バックは出来ません。
 エンディングコンプや実績コンプを目指す場合、攻略情報などを見ずに1周で達成するのは難しいと思います。セーブデータを削除して2周……私はどうしても1つのエンディングが見つからなくて、3周……ち、プレイしました。

 エンディング到達時に「このセーブデータから行けるエンディングは残り幾つ」と親切に教えてくれるのはイイのですが、それならセーブデータを消さずとも任意の場所からやり直せる機能も欲しかったかなぁ。エンディング埋めもそうだし、「あのステージをもう1回遊びたい!」ってのも出来なくなっちゃうので。

 まぁ、1周あたりそんなに長くないゲーム、セイブデータを消してやり直すのも苦んにならないゲーム、正確に言うと成功体験を活かせるゲーム性があると思うから、そこまでの不満・減点要素というワケでもないですが。


◆ で、結局どういう人にオススメ?
(0/5)
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<画像はDL Site版『ウーマンコミュニケーション』より引用>

 下ネタが嫌いって人になると、流石にオススメできませんが……
 「高い作家性」「酔狂なアイディア」「なるべくたくさんの人にエンディングまで遊んで欲しいという細やかな難易度選択が可能で」「小刻みな時間で遊べてものすごい濃密な体験ができる」と、絶対に大手ゲーム会社からは出せないゲームで、インディーゲームの良いところを煮詰めたような傑作でした。

 インディーゲームが好きだって人には全員遊んで欲しいのだけど、特に「このゲームでしか味わえない唯一の初体験」を求めている人に遊んで欲しいですね。


 ちなみに、私はDL Site版を買いましたがSteam版も内容はほぼ変わらないはずです。DL Site版だからそういうシーンがあるとかはないです。そもそもR-15の表現の中だし、Nintendo Switchとかでも出そうと思えば出せるんじゃないかと思ったけど……『NKODICE』は駄目だったらしいから、駄目か(笑)。


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「ゲーム紹介」「1stインプレッション」で紹介したゲーム一覧

2020年~に発売されたソフト
2015年~2019年に発売されたソフト
2010年~2014年に発売されたソフト
2005年~2009年に発売されたソフト
2000年~2004年に発売されたソフト
1995年~1999年に発売されたソフト
1990年~1994年に発売されたソフト
1985年~1989年に発売されたソフト
1980年~1984年に発売されたソフト
フリーゲームのソフト

 改装工事終了しました。
 これまでは「機種ごと」に分けていたのですが、複数機種で遊べるマルチタイトルに対応するために「ソフトの発売年代順」に分けることにしました。なるべく全部の機種を載せるようにしていますが、載せるのは「日本語での日本版」のみです。

 基本的には、「ゲームを最後まで遊んだ」上で書かれたのが『○○紹介』と記述してあって、「ゲームの序盤だけ遊んだ」上で書かれたのが『○○1stインプレッション』と記述してあるのですが……クリアできないまま『○○紹介』と書いたゲームもあります。

 画像は基本的にリンク先の記事で使ったものを載せていますが、一部にはその記事以外の記事で使った写真を載せているソフトもあります。


↓ここから2020年~に発売されたソフト↓

【2020年~に発売された】

『ウーマンコミュニケーション』紹介(2023.11.02)
<開発者:げーむくりえいたーねこ氏/ガンシューティングゲーム+アドベンチャーゲーム>
 Steam版:2023年10月26日配信開始
 DL Site版:2023年10月26日配信開始
・風紀違反はけしからん!高度に隠された卑猥な単語をガンガン射撃していけ!
・マジメ君にもオススメできる、安心の難易度、オプション、便利設定
・実は激アツのシナリオ!知りえなかった正常・異常にこのゲームを遊べば気が付ける

1枚目 2枚目 3枚目



『早咲きのくろゆり』紹介(2023.11.09)
<開発者:開発:1000-REKA、発売:1000-REKA、mirai works
 /ノベルゲーム+アドベンチャーゲーム>
 公式サイト
 Steam版:2023年10月24日配信開始(体験版あり)
・与えられる選択肢なんてない! 自分で推理して物語に介入していくんだ!
・クラウドファンディングによって実現した、フルボイス&E-moteで動くキャラ達
・現代よりも「恋愛は男女ですべし」という風潮が強くなった近未来で描かれる百合

1枚目 2枚目 3枚目



『Super Box Delivery Beyond the Horizon』紹介(2023.11.27)
<開発・発売:Revulo Games
 /奥スクロールランアクションゲーム>
 Nintendo Switch版:2023年7月6日配信開始
 プレイステーション4版・5版:2023年7月28日配信開始
 Steam版:2023年7月29日配信開始
 XboxOne・Series X|S版:2023年9月29日配信開始
・ ブレーキは壊れているけどハンドルが効くから問題ないね!→ どっかーん
・この街に交通ルールはない! あらゆる車線で対向車が突っ込んでくるぞ
・最後までブレーキはないが、バレットタイムがある! いっぱい走って強くなれ!

1枚目 2枚目 3枚目



『いっき団結』紹介(2023.05.04)
<発売:サンソフト/ローグライクアクション+オンライン協力>
 Steam版:2023年2月15日発売
・サンソフトがかつてのIPを復活させる、SUNSOFT is back第1弾!
・見た目は『Vampire Survivors』だけど、ちゃんと『いっき』の魅力を引き継いでいる
・アクションスキルがほぼ要らない移動操作のみのオンライン協力ゲーム

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『Vampire Survivors』紹介(2023.01.16)
<開発者:Luca Galante、発売:poncle/アクションゲーム+タワーディフェンス>
 Steam版:(2021年12月17日早期アクセス開始)2022年10月21日発売
 Xbox One&Series X/S+WindowsPC版:2022年11月10日発売
 iOS版:2022年12月9日配信開始
 AndroidOS版:2022年12月9日配信開始
・押し寄せる大量の敵相手に、「30分生き残り=サバイブ」せよ!
・罠を組み合わせる「タワーディフェンス」の面白さを、アクションゲームに落とし込んだ
・カジノで大勝したときのような数字のインフレとド派手な演出が中毒になる

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『ノゾムキミノミライ』紹介(2022.05.30)
<配信:qureate/育成シミュレーションゲーム>
 Nintendo Switch用ソフト:2022年5月19日発売
・美少女といっしょに暮らすワンルームの生活、パンツはすぐ見慣れるぞ!
・育成によって「彼女の未来」が変わるけど、周回プレイが楽しい設計にはなっていない
・メモなしでEDコンプは難しいので、ここに攻略情報を書き残しておきます

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『RPGタイム!~ライトの伝説~』紹介(2022.09.05)
<開発:デスクワークス、発売:アニプレックス/アドベンチャーゲーム+ミニゲーム>
公式サイト
 XboxOne・Series X|S版+WindowsPC版:2022年3月10日発売
 Nintendo Switch用ソフト:DL版は2022年8月18日、パッケージ版は10月13日発売
 プレイステーション4用ソフト:2022年8月18日発売
 Steam版:2022年9月13日発売
・小学生のノートで作られた大冒険は、“つくえの上”だけで行われる
・次々に新しいゲームがやってくるけど、「友達がクリアできる」ように考えられている
・王道すぎるほどに王道! でも、そこが熱いストーリーと見たことのない演出達

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『D4DJ Groovy Mix』紹介(2020.11.19)
<配信:ブシロード/開発:Donuts/リズムゲーム>
 スマートデバイス用アプリ:2020年10月25日配信開始
・進化したLive2Dでの表現力と、「音楽」と向き合う6つのユニットストーリー
・リズムゲーム部分は、70年代の曲から2020年代の曲まで「繋げ」て遊べる
・☆2キャラに人権がなくなり、経験値チケットも足りない!

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『SUPER MARIO BROS. 35』紹介(2020.11.02)
<配信:任天堂、開発:アリカ/2Dアクション+バトルロイヤル>
 Nintendo Switch用ソフト:2020年10月1日~2021年3月31日期間限定配信
・初代『スーパーマリオブラザーズ』が「バトルロイヤル」として復活!
・おなじみのステージなのに、毎回ちがう展開をしていくローグライクのような『マリオ』
・『マリオ』なのに、プレイヤーの数だけちがう戦い方がある「対戦ゲーム」としての奥深さ

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『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』紹介(2022.05.10)
<配信:セガ、開発:Colorful Palette/リズムゲーム&アドベンチャーゲーム>
 スマートデバイス用アプリ:2020年9月30日配信開始
・『バンドリ』の型を踏襲して、セガの力で更に進化した青春群像劇の新たなスタンダード
・『バンドリ』の先を目指した『D4DJ』と、『バンドリ』とは別方向に広げた『プロセカ』
・よりブラッシュアップされた、「痛み」を伴う少年少女一人一人のストーリー

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『世界のアソビ大全51』紹介(2020.08.13)
<発売:任天堂、開発:エヌディーキューブ/テーブルゲーム集>
 Nintendo Switch用ソフト:2020年6月5日発売
・ミニゲーム集が売れまくった時代のゲーム集が、現代に蘇る
・見栄えも、分かりやすさも、設定できるルールの少なさも、ゲーム実況向き
・一通り遊ぶだけでも大変な、大ボリュームの51コのゲームを全部紹介します!

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『あつまれ どうぶつの森』紹介(2020.05.05)
<発売:任天堂/コミュニケーション>
 Nintendo Switch用ソフト:2020年3月20日発売
・“自分だけの島”を作ると、馴染みのキャラ達がこの島に集まってくる
・一つ一つのルーチンワークに意味を持たせ、面倒にもさせた、マイルとDIY
・インターネットが常にある時代の継続的なアップデートと、SNSと、ゲーム実況と

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↓ここから2015年~2019年に発売されたソフト↓

【2015年~2019年に発売された】

『タケシとヒロシ』紹介(2020.08.29)
<発売:オインクゲームズ/アドベンチャー+タワーディフェンス>
公式サイト
 Apple Arcade版:2019年11月8日配信開始
 Nintendo Switch用ソフト:2020年8月26日発売
・Apple Arcade出身ならではの「短くてもイイや」と割り切ったゲーム
・ゲームが大好きな弟のために、お兄ちゃんがゲームになる!
・ジャンルは逆タワーディフェンス? ゲームを作る人の苦労が分かるわ……

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『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』紹介(2019.11.21)
<発売:コーエーテクモゲームス、開発:ガスト長野開発部/RPG>
公式サイト
 プレイステーション4用ソフト:2019年9月26日発売
 Nintendo Switch用ソフト:2019年9月26日発売
 Setam版:2019年10月29日発売
 DMM GAMES版:2019年10月29日発売
・シリーズ一新を象徴する「かわいいのに田舎臭い」ライザちゃんの絶妙なデザイン
・ベースはシンボルエンカウントのコマンドRPG、帰ってきたら調合もするよ!
・ひと夏の出会い、みんなでつくる秘密基地、これはファンタジー版『ぼくなつ』では??

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『Unrailed!』1stインプレッション(2020.01.09)
<発売:Daedalic Entertainment、開発:Indoor Astronaut/協力アクション>
公式サイト
 Setamアーリーアクセス版:2019年9月10日発売
・出来ることはシンプル!なのにいろんなハチャメチャが起こる協力アクションゲーム
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『熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティガールズ』紹介(2019.09.10)
<発売:アークシステムワークス、開発:WayForward/ベルトスクロールアクション>
 Setam版:2019年9月5日発売
 プレイステーション4用ソフト:2019年9月5日発売
 XboxOne用ソフト:2019年9月5日発売
 Nintendo Switch用ソフト:2019年9月5日発売
・「くにおくんシリーズ」の世界とキャラを再構築!これが新しいシリーズの夜明けだ!
・シリーズ伝統のベルトスクロールアクションは健在!見た目は変わってもくにおくんだ!
・日本でもアメリカでもない“リバーシティ”を舞台にした新たなシリーズが始まる!

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『じんるいのみなさまへ』紹介(2019.07.09)
<発売:日本一ソフトウェア、開発:アクワイア/ガールズアドベンチャー>
 プレイステーション4用ソフト:2019年6月27日発売
 Nintendo Switch用ソフト:2019年6月27日発売
・「女のコ達が無駄話をするだけ」、それこそが楽しいんだという執念で作られたゲーム
・荒廃した秋葉原でサバイバルをする――のは、プレイヤーじゃなくてキャラクター達
・ストーリーには文句なし!有料DLCのやり方には文句しかない!

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『グノーシア』紹介(2020.05.24)
<メーカー:プチデポット(Vita版のみ販売はメビウス)/SF人狼ゲーム>
公式サイト
 プレイステーションVita版:2019年6月20日発売
 Nintendo Switch版:2020年4月30日発売
・1プレイは10~15分。何百回と、CPU相手に遊べる1人用人狼ゲーム
・ループするごとに強くなる「ループ作品の主人公」を体験できる
・このゲームの主人公は「自分」だし、キャラクターは「NPC」なんかじゃなかった

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『Slay the Spire』紹介(2022.07.25)
<開発:MegaCrit/発売(Steam版以外):Humble Bundle、(Nintendo Switchパッケージ版)フライハイワークス/日本語訳(Steam版以外):Kakehashi Games/デッキ構築型カードゲーム+ローグライク>
 Steam版:2019年1月24日発売
 Nintendo Switch用ソフト:2019年6月6日発売
 プレイステーション4用ソフト:2019年6月18日発売
 Xbox One/Series X|S用ソフト:2019年8月14日発売
 iOS版:2020年6月13日配信開始
 AndroidOS版:2021年1月22日発売
・単に「カードで戦う」だけではない、「デッキを作る」のが楽しいんだ
・この戦闘システムだからこそ面白くなる、「敵」と「主人公」のバリエーション
・一生遊べるローグライク+カードゲームの、ヤバすぎる融合

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『フォーゴットン・アン』紹介(2020.08.24)
<発売:コーラス・ワールドワイド、開発:ThroughLine Games
 /アドベンチャー+アクションパズル>
公式サイト
 Setam版:2018年5月16日発売、2019年3月5日日本語化対応
 Xbox One用ソフト:2019年2月27日発売
 プレイステーション4用ソフト:2019年2月28日発売
 Nintendo Switch用ソフト:2019年2月28日発売
 iOS版:2019年8月1日発売
・アニメのように動くキャラと描き込まれた背景と、シームレスにつながるゲームと
・主人公が決して死なない、パズル要素が強めのアクションパズル
・まさに「アニメの主人公になれる」インタラクティブな体験が味わえる!

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『完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes』紹介(2021.07.15)
<発売・開発:Steel Crate Games、日本語ローカライズ:架け橋ゲームズ
 /協力プレイ専用+パズル>
公式サイト
 Steam版:2015年10月9日発売、2019年2月28日日本語化対応
 Nintendo Switch版:2019年2月28日発売
 Oculus Quest版:2019年5月22日発売
 プレイステーション4版:2019年5月30日発売
 iOS版:2019年8月1日発売、2020年11月23日日本語化対応
 Android版:2019年8月1日発売、2020年11月23日日本語化対応
・2人目以降はソフトもいらなければ画面も見ない、究極の非対称性協力ゲーム
・「言葉だけで説明」するのって難しい!ローカライズもお見事
・どんなゲームよりも「上達」を実感できる、口に経験値が溜まるゲーム

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『マニュアル サミュエル ~死神との約束~』紹介(2018.11.10)
<発売:テヨンジャパン、開発:Perfectly Paranormal/アクションアドベンチャー…?>
 Nintendo Switchダウンロード専用ソフト:2018年11月1日発売
・右足、左足、息を吸って、吐く……全部ボタンで操作する面倒臭さを楽しもう!
・でも、実は難易度は高くなくて、万人が楽しめるように設計されている
・ブラックなノリと世界観だけど、ストーリーもアートワークもむっちゃ凝ってる!

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『Return of the Obra Dinn』紹介(2021.10.28)
<開発者:Lucas Pope(3909)、コンシューマへの移植:Warp Digital Entertainment
 /推理アドベンチャー>
 Steam版:2018年10月18日発売
 Humble版:2018年10月18日発売
 GOG版:2018年10月18日発売
 プレイステーション4版:2019年10月18日発売
 Xbox One版:2019年10月18日発売
 Nintendo Switch版:2019年10月18日発売
・“死んだ瞬間”の3D空間を歩き回って、事件の真相に迫れ!
・限られた情報から、60人の乗員・乗客の身元を推理して手記を完成させよ
・死体から逆算して遡る「オブラ・ディン号に起きたストーリー」

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『Minit』紹介(2018.08.16)
<パブリッシャー:Devolver Digital、日本語ローカライズなど:架け橋ゲームズ
 /見下ろし視点のアクションアドベンチャー>
 プレイステーション4ダウンロード専用ソフト:2018年8月9日発売
 Nintendo Switchダウンロード専用ソフト:2018年8月9日発売
・世界を構成するのは白と黒の二色
・「1分で死ぬ」ということは、「どのイベントも1分で終わるくらいテンポが良い」ということ
・しかし、中身はしっかりアクションアドベンチャー!探索と成長を楽しもう!

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『オクトパストラベラー』紹介(2018.08.29)
<発売:スクウェア・エニックス、開発:アクワイア/コマンドバトル式RPG>
 Nintendo Switch用ソフト:2018年7月13日発売
・主人公も、仲間も、どの道を進むのかも……選ぶのは君だ!
・「ここは○○の村です」と言うだけだった村人Aを、仲間にしたり倒したり盗んだり――
・シールドを削って大技を叩きこむ!シンプルなコマンドバトルなのに爽快感がバツグン!

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『UNDERTALE』紹介(2018.09.18)
<開発者:Toby Fox、日本版パブリッシャー:ハチノヨン
 /コマンドバトルRPGにいろんなジャンルの要素を加えたゲーム>
 プレイステーション4版:2017年8月16日発売
 プレイステーションVita版:2017年8月16日発売
 Steam版:2017年8月22日に日本語化対応
 Nintendo Switch版:2018年9月15日発売
・「日本のゲームが大好きなアメリカ人」による「ポストJRPG」
・コマンドバトルだけどテキストアドベンチャー?弾幕シューティング?『パンチアウト』?
・「お約束を覆す」ことを斬新と思えるか、既に通った道と思ってしまうか

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『Yoku's Island Express』紹介(2019.04.23)
<発売:Team17、開発:Villa Gorilla/2D探索アクションアドベンチャー+ピンボール>
 Nintendo Switchダウンロード専用ソフト:2018年5月29日発売
 Steam版:2018年5月30日発売
 プレイステーション4ダウンロード専用ソフト:2018年10月11日発売
・「敵」にやられることのない2D探索アクションアドベンチャー
・様々な場所、様々なギミック、様々なシチュエーションで楽しめるピンボールゲーム
・主人公はフンコロガシ!絵も音楽も美しい童話のような世界を冒険する

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『Splatoon2』紹介(2017.08.26)
<発売:任天堂/アクションシューティング>
 Nintendo Switch用ソフト:2017年7月21日発売
・ハードとコントローラは変わったけど、面白さは変わらない!
・実は前作では不満だったところが改善された6つのポイント
・前作にはなかった新たな面白さがちゃんとある!

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『バトルスポーツ めく~る』1stインプレッション(2017.05.21)
<発売:OVER FENCE/アクション>
 Nintendo Switchダウンロード専用ソフト:2017年5月18日発売
・「パーティゲームの定番」になれそう!だけど……
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『BanG Dream!ガールズバンドパーティ!』1stインプレッション(2017.03.28)
<配信:Craft Egg/リズム&アドベンチャーゲーム>
 スマートデバイス用アプリ:2017年3月16日配信開始
・こう言っちゃなんだけど、アニメよりもストーリーが面白い!
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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』1stインプレッション(2017.03.13)
<発売:任天堂/アクションアドベンチャー>
 Wii U用ソフト:2017年3月3日発売
 Nintendo Switch用ソフト:2017年3月3日発売
・自然なチュートリアルが素晴らしい!



『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』紹介(2017.03.08)
<発売:任天堂/パーティゲーム>
 Nintendo Switch用ソフト:2017年3月3日発売
・『脳トレ』の河本Pによる「どう遊ばれるか」が考えられたゲーム
・28種目のミニゲームは一つ一つが尖りまくり!
・これは、ジョイコンという新しい“おもちゃ”の説明書なんだ




『スーパーマリオ ラン』1stインプレッション(2016.12.21)
<発売:任天堂/ラン&ジャンプ系ゲーム>
 スマートデバイス用アプリ:2016年12月15日配信開始
・「マリオのアタリマエ」を見直した!
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『Her Story』紹介(2019.06.13)
<開発者:Sam Barlow氏、公式日本語化:PLAYISM
 /インタラクティブムービー+推理アドベンチャー>
 Steam版:2015年6月24日発売(※公式日本語版は2016年11月24日より)
 PLAYISM版:2016年11月18日発売
・自分の頭で考えて「検索」する、ゲームでしか味わえない調べものアドベンチャー
・細切れになったインタビュー動画を、一つ一つメモして整理して真実を導き出せ!
・「答え合わせ」などない、だからこそ「人と話したくなる」ストーリー

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『Ultimate Chicken Horse』紹介(2018.10.04)
<開発:Clever Endeavour Games
 /2~4人プレイ用の2D横スクロールアクションゲーム>
 Steam版:2016年3月5日発売
 プレイステーション4版:2017年12月14日発売
 Xbox One版:2017年12月15日発売
 Nintendo Switch版:2018年9月25日発売
・みんなの思惑が交錯してできる「予測不能コース」を攻略せよ!
・ルールもステージも自由にカスタマイズ可能だから、遊び方も自由!
・見知らぬ人とのオンラインプレイだからこそ、「楽しく遊ぼうぜ!」と読む空気

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『名探偵ピカチュウ~新コンビ誕生~』1stインプレッション(2016.02.06)
<発売:ポケモン、販売:任天堂、開発:クリーチャーズ/シネマティックアドベンチャー>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2016年2月3日~2018年1月12日配信
 ※2018年3月23日発売のニンテンドー3DS用ソフト『名探偵ピカチュウ』に収録
・現代に蘇ったファミコン探偵倶楽部
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『幻影異聞録♯FE』1stインプレッション(2015.12.29)
<発売:任天堂、開発:アトラス/RPG>
 Wii U用ソフト:2015年12月26日発売
・無茶なコラボかと思いきや、生まれたのは堅実なRPG
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『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』1stインプレッション(2015.11.21)
<発売:レイニーフロッグ、開発:KnapNok Games&Nifflas’ Games
 /アドベンチャー>
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2015年11月18日発売
・ゲームパッドを活かしたWii Uならではのパズルアクション!
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『ダンジョン・ウォーフェア』紹介(2023.3.30)
<開発・発売:Valsar/Nintendo Switch版のみ発売がSinglecore Games
 /タワーディフェンス>
 Steam版:2015年11月5日発売
 AndroidOS版:2016年8月23日発売
 iOS版:2016年8月24日発売
 Nintendo Switch版:2019年8月22日発売
・可愛いキャラなんていない! ストイックに罠だけを設置していくタワーディフェンス
・敵の進路すらコントロールできる「バリケード」がゲームを何倍も面白くする
・育成も、設置も、縛りプレイも、様々な遊び方ができる自由度も素晴らしい

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『魔神少女 エピソード2 願いへの代価』1stインプレッション(2015.11.06)
<発売:フライハイワークス、開発:INSIDE SYSTEM/クロニクル2Dアクション>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2015年11月4日配信開始
<パブリッシャー&開発:INSIDE SYSTEM/クロニクル2Dアクション>
 Steam版:2017年1月20日配信開始
・間口を広げ、遊びの幅も広がった!
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『スバラシティ』紹介(2018.08.21)
<開発者:Ryuji Kuwaki/パズル>
 iOS版:2015年5月配信開始
 AndroidOS版:2016年6月配信開始
<パブリッシャー:フライハイワークス、開発者:Ryuji Kuwaki/パズル>
 ニンテンドー3DS版:2017年2月15日配信開始
 Nintendo Switch版:2018年8月9日配信開始
・制限時間はないけれど、『ぷよぷよ』で連鎖を起こすような爽快感!
・目標は超高層タワーを作ること!だけど、作ったら作ったで邪魔!
・1マスだけ消せる市長マークを使いこなせるようになると、もう一段階面白くなる

スバラシティ スバラシティ スバラシティ


『Splatoon』紹介(2015.06.15)
<発売:任天堂/アクションシューティング>
 Wii U用ソフト:2015年5月28日発売
・今度こそ「Wii Uゲームパッドを活かした」分かりやすくて遊びやすいゲーム
・「オンライン」に繋がることでゲームはこんなに面白くなる
・3D空間を作り続けてきた任天堂の新作アクションゲームとしての「ヒーローモード」

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『白衣性愛情依存症』紹介(2018.11.02)
<発売:工画堂スタジオ/テキストアドベンチャー/公式サイト
 PlayStation Vita版:2015年4月30日発売
 Windows 7/8/10版:2015年12月25日発売
 Steam版:2016年7月7日発売
 Nintendo Switch版:2018年5月24日発売
・「男が出ない百合」どころか、「男が存在しない世界の物語」
・ポンコツ「アホの子」主人公:大幸あすかが可愛い
・「看護学生の日常を描いた作品」とも「可愛い女のコ達のイチャラブ」ともちがう…何だこれ

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『Little Inferno』紹介(2015.04.20)
<発売:任天堂、開発:Tomorrow Corporation/パズル(←?)>
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2015年4月2日配信開始
<発売:フライハイワークス、開発:Tomorrow Corporation/パズル(←?)>
 Nintendo Switchダウンロード専用ソフト:2017年6月1日配信開始
・戦略性もなく、ただただ燃やして壊す快感だけが楽しめる
・セットで壊すと更に気持ち良いコンボ集め
・シニカルなテキスト、凝っているギミック

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↓ここから2010年~2014年に発売されたソフト↓

【2010年~2014年に発売されたソフト】

『クニットアンダーグラウンド 』紹介(2014.10.27)
<発売:フライハイワークス、開発:Nifflas' Games./地底探索摩訶不思議アクション>
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2014年8月20日配信開始
・広大なマップに「さぁ!どこにでも行けばイイさ!」と投げ出される自由さ
・操作してキモチイイ、そして歯ごたえ十分の「アクションパズル」
・「宗教観」「恋愛観」「文明観」「人生観」……パズルのピースから何を想う?

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『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』紹介(2014.08.13)
<発売:フライハイワークス、開発:INSIDE SYSTEM/クロニクル2Dアクション>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2014年8月6日配信開始
 プレイステーションVitaダウンロード専用ソフト:2015年5月27日配信開始
<パブリッシャー&開発:INSIDE SYSTEM/クロニクル2Dアクション>
 Steam版:2015年12月2日配信開始
・インディーサークル制作だからこその「“分かっている”2Dアクションゲーム」
・やりこみにも救済にもなる、三つのパワーアップシステム
・遊べば遊ぶほど感じる完成度の高さ

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『ブタメダル』ファーストインプレッション(2014.07.25)
<配信:任天堂/アクションパズル>
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2014年7月22日~2014年8月31日配信
・この1枚の重みはお幾らだ?
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『Papers, Please』紹介(2023.08.03)
<開発者:Lucas Pope/シミュレーションゲーム+アドベンチャーゲーム>
 公式サイト
 Steam版:2013年8月8日発売(2014年2月に日本語化に対応)
 GOG版:2013年8月8日発売
 Humble版:2013年8月8日発売
 iOS版:iPad版は2014年12月12日配信開始、iPhone版は2022年8月5日より対応
 AndroidOS版:2022年8月5日配信開始
・「ただハンコを押すだけ」と思うことなかれ、どんどんやることが増えていく!
・人が行き来する「国境検問所」だからこそ、こんなにドラマチックなことが起こるんだ
・他人の人生を決めてきたプレイヤーが、最後は自分の人生をどう決めるのか

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『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』1stインプレッション(2013.12.28)
<発売:任天堂/アクションアドベンチャー>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2013年12月26日発売
・これぞ新生ゼルダ!
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『Wii Fit U』ファーストインプレッション(2013.11.10)
<発売:任天堂、開発:任天堂&ガンバリオン/フィットネス>
 Wii U用ソフト:2013年10月31日配信開始
・便利にはなったけれど行き詰まりも感じる。
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『ファミコンウォーズDS 失われた光』紹介(2013.12.17)
<発売:任天堂、開発:インテリジェントシステムズ/戦略シミュレーション>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2013年10月30日~2015年09月30日配信
・この戦場に英雄はいない。


『The Wonderful 101』紹介(2015.09.09)
<発売:任天堂、開発:プラチナゲームズ/ユナイト・アクション>
 Wii U用ソフト:2013年8月24日発売
・複雑なようで、根っこにある操作は実はシンプル
・これらは「オマケのミニゲーム」ではない!現代に蘇ったワイワイワールドだ!
・誰でもエンディングまで遊べる任天堂チューニング

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『ブラザーズ : 2人の息子の物語』紹介(2021.10.04)
<開発:Starbreeze Studios、発売:505 Games/アクションアドベンチャー>
 Xbox 360版:2013年8月7日発売
 Steam版:2013年9月4日発売
 プレイステーション3版:2014年1月28日発売(スパイク・チュンソフトから販売)
 プレイステーション4版::2015年8月12日発売
 Xbox One版:2015年8月12日発売
 iOS版:2015年10月21日発売
 Android版:2016年5月25日発売
 Microsoft Store版:2019年6月9日発売
 Nintendo Switch版:2020年9月3日発売
・2人のキャラを左スティックと右スティックで同時に動かす両手協力アドベンチャー
・アクションゲームが苦手でもサクサク進み、週末にでもクリア出来るボリューム
・町から山、森、遺跡など、美しいロケーションを兄弟(両手)は進む

1枚目 2枚目 3枚目


『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』紹介(2015.04.07)
<発売:ディースリー・パブリッシャー、開発:悠紀エンタープライズ
 /テーブルゲーム(麻雀)>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2013年8月7日配信開始
・「欲しい人が限られてる機能」を分けることで、低価格を実現
・勝ち上がるごとに変わる「ルール」で、新たな麻雀の魅力に気付く
・手軽に遊べる麻雀ゲームを3DSに常備

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『レゴ®シティ アンダーカバー』1stインプレッション(2013.07.28)
<発売:任天堂、開発:TT Fusion/アクションアドベンチャー>
 Wii U用ソフト:2013年7月25日発売
<発売:ワーナー・ブラザース、開発:TT Fusion/アクションアドベンチャー>
 Nintendo Switch用ソフト:2017年6月29日発売
 プレイステーション4用ソフト:2017年6月29日発売
・『ゼルダ』を待ちきれない人へ


『ファンタジーライフLINK!』紹介(2013.10.07)
<発売:レベルファイブ、開発:ブラウニーズ、h.a.n.d./RPG>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2013年7月25日発売
・世界を救うよりも大変なことが沢山ある。
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『D.M.L.C. デスマッチラブコメ』紹介(2015.06.25)
<発売:ケムコ/ノベルアドベンチャー発売日>
 スマートデバイス用アプリ:2013年4月24日配信開始
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2014年4月9日配信開始
・低予算とは言え、ノベルゲームとして必要最低限の機能はある
・ベタだけど、だからこそ飛びっきりに魅力的なキャラクター達
・ストーリーを語るには、どうしたってネタバレ抜きでは難しい!

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『トモダチコレクション 新生活』ファーストインプレッション(2013.04.20)
『トモダチコレクション 新生活』紹介(2013.05.20)
<発売:任天堂/そっくりトモダチコミュニケーション>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2013年4月18日発売
・リア充のためのゲーム…だけではなくなった!
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『ニンテンドーランド』紹介(2013.01.03)
<発売:任天堂/テーマパークアトラクション>
 Wii U用ソフト:2012年12月8日発売
・これが新しいゲーム機だっ!
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『レイトン教授VS逆転裁判』紹介(2013.11.02)
<発売:レベルファイブ、開発:レベルファイブ&カプコン/ナゾトキ・法廷アドベンチャー>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2012年11月29日
・良くも悪くも超豪華ADV。


『レンタル武器屋 de オマッセ』紹介(2013.10.15)
<発売:レベルファイブ、開発:ネクスエンタテイメント/レンタル武器屋RPG>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2012年11月21日配信開始
 ※ 2012年5月31日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『GUILD01』に収録
・Twitterの見事なゲーム化。
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『とびだせ どうぶつの森』紹介(2012.12.14)
<発売:任天堂/コミュニケーション>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2012年11月8日発売
・悪しき慣例をぶっ飛ばせ!
かわいい秘書 HNI_0025 (19) 肝に銘じます


『ポケットサッカーリーグ カルチョビット』ファーストインプレッション(2012.07.13)
<発売:任天堂、開発:バリティビット/サッカークラブ育成ゲーム>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2012年7月12日発売
・最小の手で最大の効果を。


『牧場物語 はじまりの大地』紹介(2012.06.02)
<発売:マーベラスAQL/ほのぼの生活ゲーム>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2012年2月23日発売
・100時間遊ぶ気があるのなら。


『ラビ×ラビ えぴそーど3』紹介(2015.01.2)
<発売:シルバースタージャパン/迷宮脱出アクションパズル>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2012年1月11日配信開始
 ※ シリーズ4作合わせたVita版PS4版、Nintendo Switch版が発売中
・シリーズ最終作(今のところ)で、シリーズの集大成
・変わらない操作性に、安定のアクションパズル
・新要素「お手本ムービー」は初心者にも上級者にもありがたい

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『トガビトノセンリツ』紹介(2017.09.11)
<発売:ケムコ/サイコサスペンス・ノベルアドベンチャー>
 フィーチャーフォン用アプリ:2011年配信開始
 スマートデバイス用アプリ:2012年6月27日配信開始
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2013年10月2日配信開始
・「誰が嘘をついているのか分からない」“人狼”風ゲーム
・愛すべき仲間たちと、主人公へのシンクロ率の高さ
・「一人称の物語」が「群像劇」に変わる極上の2周目

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『熱血硬派くにおくんすぺしゃる』紹介(2011.12.27)
<発売:アークシステムワークス、開発:エイビット新潟/熱血2Dアクション>
 ニンテンドー3DS用ソフト:2011年12月15日発売
・くにおくんシリーズのエピソード1


『GO VACATION(ゴーバケーション)』紹介(2011.11.17)
<発売:バンダイナムコゲームス/リゾートツアー体験>
 Wii用ソフト:2011年10月20日発売
・Wii5年間の集大成!


『中辛!大籠城』紹介(2011.10.19)
<発売:河本産業/フォーメーション・マネジメント>
 ニンテンドーDSiウェア:2011年9月7日配信開始
・ようやく出たシリーズ決定版!


『ファミリーフィッシング』紹介(2012.03.28)
<発売:バンダイナムコゲームス、開発:プロペ/リゾートフィッシング>
 Wii用ソフト:2011年8月4日発売
・最上級の一人用ゲーム
カーディガン ジャンパー 貴婦人の服


『ラビラビ外伝 Witch's Cat』紹介(2013.10.23)
<発売:シルバースタージャパン/迷宮脱出アクションパズル>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2011年6月29日配信開始
 ※ シリーズ4作合わせたVita版PS4版、Nintendo Switch版が発売中
・1作目を愛した人に向けた大傑作。
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『ヒラメキ!絵柄しりとり』紹介(2012.03.03)
<発売:甲南電機製作所/絵柄しりとり>
 ニンテンドーDSiウェア:2011年6月22日配信開始
・詰めは甘いけど、侮れない奥深さ。


『peakvox ミュウミュウチャンバー』紹介(2011.03.18)
<発売:ファンユニット、開発:ファンユニット&オーツー/パズル>
 ニンテンドーDSiウェア:2011年3月9日配信開始
・ネコへの愛と罪悪感と


『ニンテンドー3DS内蔵ソフト』紹介(2011.09.03)
<開発:任天堂>
 ニンテンドー3DS内臓ソフト:2011年2月26日発売
・立体視だけが新機能じゃない!
4コマ目 迫力のある構図 学問を薦めた人


『アクションパズル ラビ×ラビ えぴそーど2』紹介(2012.04.17)
<発売:シルバースタージャパン/迷宮脱出アクションパズル>
 ニンテンドーDSiウェア:2011年2月23日配信開始
 ※ シリーズ4作合わせたVita版PS4版、Nintendo Switch版が発売中
・アクションが物足りなかった人へ
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『ラストストーリー』紹介(2012.11.11)
<発売:任天堂、開発:ミストウォーカー&AQインタラクティブ/RPG>
 Wii用ソフト:2011年1月27日発売
・アクションが苦手な人に向けたRPG


『鈍色のバタフライ』紹介(2018.06.03)
<発売:ケムコ、企画:マジテック/サスペンス&スリラー・ノベルアドベンチャー>
 フィーチャーフォン用アプリ:2010年配信開始
 スマートデバイス用アプリ:2012年配信開始
・1作目だからこそ、オーソドックスに「首謀者は誰だ?」と推理を楽しめる
・以降の作品達とは一線を画す“ギャルゲー”風のキャラクター達
・『トガビトノセンリツ』につながるシステムとストーリーの原点

1枚目 2枚目


『ペンギン生活』紹介(2011.01.18)
<発売:任天堂、開発:スキップ/ふれあいアドベンチャー>
 Wiiウェア:2010年12月21日配信開始
・『ゼルダ』と『どうぶつの森』の中間地点


『スカイジャンパー ソル』紹介(2011.06.13)
<発売:任天堂/アクション>
 ニンテンドーDSiウェア:2010年11月10日配信開始
・低価格路線のお手本となるべきソフト。


『アクションパズル ラビ×ラビ』紹介(2011.03.14)
<発売:シルバースタージャパン/迷宮脱出アクションパズル>
 ニンテンドーDSiウェア:2010年9月1日配信開始
 ※ シリーズ4作合わせたVita版PS4版、Nintendo Switch版が発売中
・アクションもパズルも好きな人は是非!
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『スーパーマリオギャラクシー2』紹介(2015.05.16)
<発売:任天堂/3Dアクション>
 Wii用ソフト:2010年5月27日発売
 Wii Uダウンロード版:2015年1月15日配信開始
・Wiiでしか出来なかった、Wiiリモコン+ヌンチャクの操作に特化したマリオ
・非常にバラエティ豊かなステージ達
・「ゲーム」部分以外もブラッシュアップして遊びやすくなっている

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『安藤ケンサク』紹介(2010.12.10)
<発売:任天堂、開発:Shift、Powered by Google/検索ことばあそび>
 Wii用ソフト:2010年4月29日発売
・『みんなで投票チャンネル』の超豪華版
こんなゲーム 相手からパネルを奪う


『ゾンビ イン ワンダーランド』紹介(2010.04.03)
<発売:マーベラスエンターテイメント、開発:Akaoni Studio
 /お伽噺アクションシューティング>
 Wiiウェア:2010年3月16日配信開始//公式サイト
<パブリッシャー開発:Akaoni Studio/お伽噺アクションシューティング>
 スマートデバイス用アプリ:2012年3月1日配信開始 ※Plus版
<発売:アークシステムワークス、開発:Akaoni Studio
 /お伽噺アクションシューティング>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2015年3月25日配信開始 ※リメイク版
<パブリッシャー開発:Akaoni Studio/お伽噺アクションシューティング>
 スマートデバイス用アプリ:2015年4月6日配信開始 ※リメイク版
・洋ゲーというより“昔の和ゲー”


『こねこのいえ 桐島家と三匹の仔猫』紹介(2012.10.13)
<発売:ワークジャム/ファンタジーアドベンチャー>
 ニンテンドーDSiウェア:2010年3月3日配信開始
<発売:オレンジ/ファンタジーアドベンチャー>
 ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト:2016年10月26日配信開始
・殺人の起こらないアドベンチャーゲーム



↓ここから2005年~2009年に発売されたソフト↓

【2005年~2009年に発売されたソフト】

『写真で格闘!フォトファイターX』紹介(2010.07.22)
<発売:任天堂/写真でつくる格闘アクション>
 ニンテンドーDSiウェア:2009年12月16日配信開始
・超お手軽な格ゲーツクール
二人目-2 四人目-3 一人目-2


『レイトン教授と魔神の笛』紹介(2010.05.22)
<発売:レベルファイブ/ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー>
 ニンテンドーDSソフト:2009年11月26日発売
・シリーズ未経験者も是非!


『わりと本格的 絵心教室 前期』紹介(2010.09.18)
<発売:任天堂、開発:Headstrong Games/絵画レッスン>
 ニンテンドーDSiウェア:2009年11月18日配信開始
 ※ 後期とセットのパッケージ版『絵心教室DS』も2010年6月19日に発売
・800円の最高傑作
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『ルーンファクトリー3』紹介(2011.08.05)
<発売:マーベラスエンターテイメント、開発:ネバーランドカンパニー
 /ファンタジー生活ゲーム>
 ニンテンドーDSソフト:2009年10月22日発売
・ヲタク向けの皮を被った万人向けゲーム


『甘口!大籠城』紹介(2010.07.08)
<発売:河本産業/フォーメーション・マネジメント>
 ニンテンドーDSiウェア:2009年10月14日配信開始
・マイナージャンルの生きる道。


『睡眠記録 めざまし時計』紹介(2011.09.15)
<発売:任天堂/睡眠記録がとれる「めざまし時計」>
 ニンテンドーDSiウェア:2009年10月7日配信開始
・唯なら俺の隣で寝ているよ。


『Wiiの間』ファーストインプレッション(2009.05.02)
<運営:Wiiの間株式会社/動画配信サービス>
 Wiiチャンネル:2009年5月1日~2012年4月30日配信


『MADSECTA(マッドセクタ)』紹介(2011.04.06)
<発売:ハドソン、開発:シェード/FPS>
 Wiiウェア:2009年3月3日配信開始
・生まれて初めてFPSをプレイしました。


『珍道中!!ポールの大冒険』紹介(2009.02.10)
<発売:セガ/おバカ アクション(ギャグベンチャー)>
 Wiiウェア:2009年2月3日配信開始
・500円だから許される悪ふざけ


『ロストウィンズ』紹介(2009.01.23)
<発売:スクウェア・エニックス、開発:Frontier Developments
 /アクションアドベンチャー>
 Wiiウェア:2008年12月24日配信開始
<パブリッシャー&開発:Frontier Developments/アクションアドベンチャー>
 Steam版:2016年3月24日配信開始
・世界に触れるゲーム


『レッツキャッチ』紹介(2010.09.07)
<発売:セガ、開発プロペ/体感スポーツ>
 Wiiウェア:2008年12月16日配信開始
・『Wii Sports』+セガ風味=


『428~封鎖された渋谷で~』紹介(2011.06.02)
<発売:セガ、開発:チュンソフト/サウンドノベル>
 Wii用ソフト:2008年12月4日発売
<発売:スパイク、開発:チュンソフト/サウンドノベル>
 プレイステーション3用ソフト:2009年9月3日発売
 プレイステーションポータブル用ソフト:2009年9月17日発売
<発売:スパイク・チュンソフト、開発:チュンソフト/サウンドノベル>
 プレイステーション4用ソフト:2018年9月6日発売予定
 Steam版:2018年9月6日発売予定
※ スマートデバイス版は配信終了していたみたいです
・“ゲームとして”ちゃんと面白い。


『THE 密室からの脱出2 ~消された19の記憶~』紹介(2015.03.12)
<発売:ディースリー・パブリッシャー、開発:インテンス/脱出>
 ニンテンドーDS用ソフト:2008年11月27日発売
 Wii Uダウンロード専用ソフト:2014年8月6日配信開始
 ※ 『1』とセットで発売されたNintendo Switch用ソフトもあります
・DSソフトを、しっかりとWii U用ソフトに再調整
・定番から奇抜まで楽しめる多彩なステージ
・Miiverseの可能性を感じる「みんなの手がかり」機能

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『街へいこうよ どうぶつの森』ファーストインプレッション(2008.11.23)
『街へいこうよ どうぶつの森』2週間遊んだ後インプレッション(2008.12.08)
『街へいこうよ どうぶつの森』Wi-Fi通信後インプレッション(2008.12.19)
<発売:任天堂/コミュニケーション>
 Wii用ソフト:2008年11月20日発売
すっげえええええ!! そりゃ拍手もするってば! かめんぶとうかい


『セパスチャンネル』紹介(2011.04.28)
<発売:Gモード、開発:seekz/RPG>
 携帯電話用アプリ:2008年11月14日配信開始
 ニンテンドーDSiウェア:2010年9月29日~2012年11月30日配信
・色んな人間がいるから世界は面白い。


『キミの勇者』ファーストインプレッション(2008.10.26)
<発売:SNKプレイもあ/キミだけのファンタジーRPG>
 ニンテンドーDSソフト:2008年10月23日発売


『クイズマジックアカデミーDS』ファーストインプレッション(2008.09.14)
<発売:コナミデジタルエンタテインメント/コミュニケーションクイズゲーム>
 ニンテンドーDSソフト:2008年9月12日発売


『ワイルドウエストガンズ』ファーストインプレッション(2008.08.06)
<発売:ゲームロフト/シューティング>
 Wiiウェア:2008年8月5日~2015年12月2日配信


『どきどき魔女神判2(DUO)』ファーストインプレッション(2008.08.03)
『どきどき魔女神判2(DUO)』クリア後インプレッション(2008.08.11)
『どきどき魔女神判2(DUO)』紹介(2008.08.16)
<発売:SNKプレイモア/タッチアドベンチャー>
 ニンテンドーDSソフト:2008年7月31日発売
・前作ファンを幸せにする続編
ころんちゃん


『みんなでパズループ』ファーストインプレッション(2008.04.23)
『みんなでパズループ』紹介(2008.06.06)
<発売:任天堂、開発:ミッチェル/アクションパズル>
 Wiiウェア:2008年4月22日配信開始
・導入部だけは神ゲーだったのに……


『テレビの友チャンネル Gガイド for Wii』ファーストインプレッション(2008.03.05)
<運営:任天堂/電子番組ガイド>
 Wiiチャンネル:2008年3月4日~2011年7月24日配信


『大乱闘スマッシュブラザーズX』ファーストインプレッション(2008.02.01)
『スマブラX』アドベンチャーモードクリア&感想(2008.02.07)
『大乱闘スマッシュブラザーズX』オンライン機能、ファーストインプレッション(2008.02.13)
『大乱闘スマッシュブラザーズX』紹介(2008.03.23)
<発売:任天堂、開発:ソラ&ゲームアーツ等/アクション>
 Wii用ソフト:2008年1月31日発売
・詰め込みまくったからこそ批判を受けるのか。


『Wii Fit』ファーストインプレッション(2007.12.02)
『Wii Fit』紹介(2007.12.27)
<発売:任天堂/フィットネス>
 Wii用ソフト:2007年12月1日発売
・『Wii Sports』の続編というよりは『脳トレ』の体バージョン


『スイングゴルフ パンヤ 2ndショット! 』ファーストインプレッション(2007.12.14)
<発売:テクモ、開発:Ntreev Soft&テクモ/ゴルフ>
 Wii用ソフト:2007年11月29日発売


『みんなのニンテンドーチャンネル』ファーストインプレッション(2007.11.27)
<運営:任天堂/情報を届けるチャンネル>
 Wiiチャンネル:2007年11月27日~2013年6月28日配信


『Miiコンテストチャンネル』紹介(2007.11.28)
<運営:任天堂/Mii共有チャンネル>
 Wiiチャンネル:2007年11月12日~2013年6月28日配信
・Wiiをオンラインで遊ぶとこんなに楽しくなる!
マリオとマリオ


『スーパーマリオギャラクシー』ファーストインプレッション(2007.11.01)
『スーパーマリオギャラクシー』セカンドインプレッション(2007.11.02)
『スーパーマリオギャラクシー』紹介(2007.12.07)
<発売:任天堂/3Dアクション>
 Wii用ソフト:2007年11月1日発売
 Wii Uダウンロード版:2015年5月31日配信開始
・「目的」と「原因」を分かりやすく!


『DS文学全集』ファーストインプレッション(2007.10.19)
<発売:任天堂、開発:ジニアス・ソノリティ/読書>
 ニンテンドーDSソフト:2007年10月18日発売


『FOREVER BLUE(フォーエバーブルー)』紹介(2007.10.02)
<発売:任天堂、開発:アリカ/海中探索>
 Wii用ソフト:2007年8月2日発売
・大自然の中で己の無力さを知る


『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』紹介(2019.05.28)
<発売:スクウェア・エニックス、企画:ジニアス・ソノリティ、開発:エイティング
 /体感アクションRPG>
 Wii用ソフト:2007年7月12日発売
・「主人公=自分」のコマンドRPG:ドラクエを、アクションゲームにするとこうなる!
・ジャイロセンサーのなかったWiiリモコンで剣を振るゲームを作る四苦八苦
・シリーズおなじみの敵キャラが、「アクションゲームの敵」として上手く調理されている

1枚目 2枚目 3枚目


『どきどき魔女神判!』紹介(2007.09.09)
<発売:SNKプレイモア/タッチアドベンチャー>
 ニンテンドーDSソフト:2007年7月5日発売
・エロ萌えに隠された青春物語


『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』紹介(2012.02.05)
<発売:任天堂/ペンアクションアドベンチャー>
 ニンテンドーDSソフト:2007年6月23日発売
 Wii Uバーチャルコンソール:2016年8月3日配信開始
・“初心者向け”とは言えず。


『ことばのパズル もじぴったんDS』紹介(2007.10.25)
<発売:バンダイナムコゲームス/知的好奇心くすぐり系パズルゲーム>
 ニンテンドーDSソフト:2007年3月15日発売
・最高のシェフが最高の食材で作ったジャンクフード


『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』紹介(2009.07.16)
<発売:任天堂/アクションアドベンチャー>
 ゲームキューブ用ソフト:2006年12月2日発売
 Wii用ソフト:2006年12月2日発売
<発売:任天堂、開発:Tantalus Media/アクションアドベンチャー>
 Wii U用ソフト:2016年3月10日発売
・Wiiっぽくないゲーム


『Wii Sports』紹介(2007.01.26)
<発売:任天堂/スポーツ>
 Wii用ソフト:2006年12月2日発売


『はじめてのWii』紹介(2006.12.12)
<発売:任天堂/Wiiリモコンの操作入門>
 Wii用ソフト:2006年12月2日発売


『監修 日本常識力検定協会 いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS』紹介(2006.11.24)
<発売:任天堂、開発:HAL研究所/常識トレーニング>
 ニンテンドーDS用ソフト:2006年10月26日発売


『東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』紹介(2006.09.09)
<発売:任天堂/脳活性化ソフト>
 ニンテンドーDS用ソフト:2005年5月19日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年6月4日配信開始


↓ここから2000年~2004年に発売されたソフト↓

【2000年~2004年に発売されたソフト】

『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』紹介(2006.09.03)
<発売:任天堂、開発:カプコン/アクションアドベンチャー>
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年11月4日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年4月30日配信開始


『ペーパーマリオRPG』紹介(2020.07.11)
<発売:任天堂/開発:インテリジェントシステムズ/アクションRPG>
 ゲームキューブ用ソフト:2004年7月22日発売
・『スーパーマリオRPG』の流れを汲む、2つの「マリオのRPG」シリーズ
・ランダム要素のない、ガチ戦略バトル(ただしアクションコマンドあり)
・ドラゴンの棲む古城、天空闘技場、海賊の財宝の眠る島……様々な冒険がここにある!

1枚目 2枚目 3枚目


『シンフォニック=レイン』紹介(2020.09.23)
<発売:工画堂スタジオ/ビジュアルノベル+リズムゲーム>
公式サイト
 PC用パッケージ版:2004年3月26日発売
 Steam版(HD移植):2017年6月15日発売
 Nintendo Switch用ソフト(HD移植):2018年12月13日
・“欝ゲー”が最前線だったゼロ年代前半の名作が待望のHD移植
・『ヤマノススメ』のしろさんが描く丸っこいキャラと、石畳の街並みと、幻想的な音楽と
・全ルートをプレイするとパズルのようにカッチリとハマるストーリー

1枚目 2枚目 3枚目



『逆転裁判』紹介(2010.11.13)
<発売:カプコン/アドベンチャー>
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2001年10月12日発売
 ニンテンドーDS用ソフト:2005年9月15日発売 ※新章を加えたリメイク
 Windows版:2005年12月23日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年11月4日配信開始
 ※1のリメイク・2・3のセットが3DSiOSAndroidOSで発売中
・王道ヒーロー物語


『罪と罰 地球の継承者』ファーストインプレッション(2007.09.21)
『罪と罰 地球の継承者』紹介(2007.10.18)
<発売:任天堂、開発:トレジャー/アクションシューティング>
 NINTENDO64用ソフト:2000年11月21日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年9月20日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2016年4月27日配信開始
・激辛トレジャー作品に、任天堂が甘口をトッピング


↓ここから1995年~1999年に発売されたソフト↓

【1995年~1999年に発売されたソフト】

『巨人のドシン』紹介(2019.02.01)
<配布:ランドネットDD、開発:パーラム/シミュレーションゲーム>
 NINTENDO64 64DD専用ソフト:1999年12月11日配布
<発売:任天堂、開発:パーラム/シミュレーションゲーム>
 ゲームキューブ用ソフト:2002年3月14日発売
・「大容量のセーブが可能になった」64DDだからこそ実現できた新しいゲーム
・シビアな要素は少ない、ゆる~く楽しめる箱庭シミュレーション
・幻のプレミアディスクに込められた「自由を楽しめない人々」へのメッセージ

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『ファミコン文庫 はじまりの森』紹介(2007.08.31)
<発売:任天堂、開発:パックス・ソフトニカ/アドベンチャー>
 スーパーファミコン用ソフト:1999年7月1日配信開始
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年7月17日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年8月21日配信開始
・夏の終わりに一夏の冒険を。


『ポケモンスナップ』ファーストインプレッション(2007.12.05)
『ポケモンスナップ』紹介(2008.04.09)
<発売:任天堂、開発:HAL研究所(ジャックアンドビーンズ)/カメラアクション>
 NINTENDO64用ソフト:1999年3月21日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年12月4日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2016年4月6日配信開始
・9年前に発売された「Wiiっぽいゲーム」


「ROOMMATE~井上涼子~三部作」紹介(2021.03.27)
<発売:データム・ポリスター/恋愛アドベンチャーゲーム>
『ROOMMATE~井上涼子~』
 セガサターン用ソフト:1997年2月14日発売
『ROOMMATE~涼子 in Summer Vacation~』
 セガサターン用ソフト:1997年9月25日発売
『ROOMMATE~涼子 風の輝く朝に~』
 セガサターン用ソフト:1998年4月29日発売
・今では当たり前となった「時計・カレンダーと連動する」黎明期のゲーム
・生活にゲームが寄り添うのではなく、ゲームに私達の生活を合わせていく
・ギャルゲーを遊んでる諸君!「現実の女」って死ぬほど面倒くさいぞ!

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『リアルサウンド ~風のリグレット~』紹介(2018.11.08)
<発売:ワープ/インタラクティブサウンドドラマ>
 セガサターン版:1997年7月18日発売
 ドリームキャスト版:1999年3月11日発売
・「映画の主役になれるゲーム」の次は「ラジオドラマの主役になれるゲーム」だ!
・音しかないことを活かして、それぞれの「地元の風景」を思い起こさせる
・良くも悪くも「遊ぶ人の気持ちを考えない」飯野さんの作家性を許容できるか

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『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』紹介(2014.05.15)
<発売:任天堂/アクションアドベンチャー>
 スーパーファミコン用ソフト:1996年10月26日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年2月12日配信開始
・任天堂のアドベンチャーゲームの集大成であり、到達点
・勇者ではない「普通の子ども達」の大冒険が描かれる
・取っつきやすく始まり、終盤は歯ごたえ十分という流石の難易度調整

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『サクラ大戦』紹介(2018.12.04)
<発売:セガ/ドラマチックアドベンチャー>
 セガサターン用ソフト:1996年9月27日発売
 ドリームキャスト用ソフト:2000年5月25日発売
 プレイステーション2用ソフト:2003年2月27日発売 ※リメイク版
 PSP用ソフト:2006年3月9日発売 ※サターン版『1』と『2』のセット
・恋愛ADV+戦略SLG……とは、思ってはいけない!
・「ロボットアニメあるある」を再現しつつも、「どこにもないロボットアニメ」を作る
・セガはいつだって10年・20年先を走るのである……

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『バイオハザード』紹介(2018.06.14)
<発売:カプコン/サバイバルホラー>
 プレイステーション用ソフト:1996年3月22日発売
 セガサターン用ソフト:1997年7月25日発売
 Windows用ソフト:1997年9月14日発売
 ゲームキューブ用ソフト:2002年3月22日※リメイク版
 Wii用ソフト:2008年12月25日※リメイク版
 ニンテンドーDS版:2006年1月19日発売※『Deadly Silence』
 プレイステーション3用ソフト:2014年11月27日発売※リメイク版のHD版
 Xbox360ダウンロード専用ソフト:2014年11月27日配信開始※リメイク版のHD版
 プレイステーション4ダウンロード専用ソフト:2015年1月20日配信開始
 ※リメイク版のHD版
 Xbox Oneダウンロード専用ソフト:2015年1月20日配信開始※リメイク版のHD版
 Windowsダウンロード専用ソフト:2015年1月20日配信開始※リメイク版のHD版
 ※PS4とXboxOneには『バイオハザード0』のHDリマスター版とセットのパッケージ版がある
・「固定カメラ」に「ラジコン操作」に「銃攻撃」が、三位一体となって恐怖を作る!
・遊びやすさを追求したRPGが失った、「限られたリソースのやりくり」の緊張感
・「探索」と「謎解き」の要素がギュギュっと詰め込まれた密度の濃い洋館

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『スーパーマリオRPG』ファーストインプレッション(2008.07.04)
『スーパーマリオRPG』紹介(2008.07.23)
<発売:任天堂、開発:スクウェア/RPG>
 スーパーファミコン用ソフト:1996年3月9日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2008年6月24日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年8月5日発売
 ※ 2017年10月5日発売のミニスーパーファミコンにも収録されています。
・まるでファイナルファンタジー6.5?


『EVE burst error』紹介(2023.05.18)
<原作開発:シーズウェア/コマンド選択式アドベンチャーゲーム>
 18禁のPC(PC-9801VM/UV以降)版:1995年11月22日発売
 セガサターン版:1997年1月24日発売(発売はイマジニアから)
 Windows 95版:1997年5月30日発売
  FANZA GAMES版:2010年6月18日配信開始
 プレイステーション2版:2003年7月24日発売(発売はゲームビレッジから)
 18禁のWindows 98版:2003年11月28日発売(発売はホビボックスから)
 PSP版:2010年3月25日発売(発売は角川書店から)
 プレイステーションVita・Windows 7版:2016年4月28日発売(発売はel diaから)
 18禁のWindows 7版:2016年11月25日(発売はel diaから)
 Nintendo Switch版:2018年10月25日発売(発売はel diaから)
・ザッピングシステムが試行錯誤された時代だった1990年代
・「売れない探偵」と「1級捜査官」、1つの街を舞台にした2人の主人公の物語
・「推理」あり、「銃撃戦」あり、「お色気」ありと、エンタメが詰まった豪華ADV

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『マリオのスーパーピクロス』紹介(2007.06.18)
<発売:任天堂、開発:エイプ&ジュピター/パズル>
 スーパーファミコン用ソフト:1995年9月14日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2006年12月19日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年4月27日配信開始
 New3DSバーチャルコンソール版:2016年11月28日配信開始


『Dの食卓』紹介(2018.06.14)
<発売:三栄書房、開発:ワープ/3Dアドベンチャーゲーム>
 3DO用ソフト:1995年4月1日発売
<発売・アクレイム、開発:ワープ/3Dアドベンチャーゲーム>
 セガサターン用ソフト:1995年7月28日発売
 プレイステーション用ソフト:1995年12月1日発売
・「映画のようなゲーム」というより「映画の主人公になれるゲーム」
・普段ゲームを遊ばない人のために、アクション要素もゲームオーバーも(ほぼ)ない
・遊べば遊ぶほど前回の経験が活きる死に戻りゲー

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『クロノ・トリガー』紹介(2018.06.14)
<発売:スクウェア/コマンバトルRPG>
 スーパーファミコン版:1995年3月11日発売
 プレイステーション版:1999年11月2日発売
 ニンテンドーDS版:2008年11月20日発売
 iOS版:2011年12月9日配信開始
 AndroidOS版:2011年12月22日配信開始
 Steam版:2018年2月28日配信開始
・「鳥山明先生の思い描く世界」を、トップクラスの技術でRPGに仕上げる
・RPGは「世界の果てを目指す」時代から、「複数のマップを行き来する」時代へ
・「過去に戻って未来を変える」ように、プレイヤーが選んだ行動で未来が変わる

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↓ここから1990年~1994年に発売されたソフト↓

【1990年~1994年に発売されたソフト】

『スーパードンキーコング』紹介(2007.01.10)
<発売:任天堂、開発:レア社/アクション>
 スーパーファミコン用ソフト:1994年11月26日発売
 ゲームボーイカラー用ソフト:2001年1月21日発売 ※『ドンキーコング2001』
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2003年12月12日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2006年12月12日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年11月26日配信開始
 New3DSバーチャルコンソール版:2016年3月4日配信開始
 ※ 2017年10月5日発売のミニスーパーファミコンにも収録されています。


『ライブ・ア・ライブ』紹介(2015.07.20)
<発売:スクウェア/ロールプレイング>
 スーパーファミコン用ソフト:1994年9月2日発売
<発売:スクウェア・エニックス、開発:スクウェア/ロールプレイング>
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年6月24日配信開始
 New3DSバーチャルコンソール版:2016年11月28日配信開始
・7人の漫画家がキャラデザを手がける、全く別の7つのゲーム
・しかし、共通する「RPG」という枠組みに、「RPG」の無限の可能性を感じられる
・7つの世界を表現する見事なドット絵グラフィック!



『MOTHER2 ギーグの逆襲』紹介(2013.04.08)
<発売:任天堂、開発:エイプ&HAL研究所/RPG>
 スーパーファミコン用ソフト:1994年8月27日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年3月20日配信開始
 New3DSバーチャルコンソール版:2016年3月4日配信開始
・この「イヤなヤツ」は俺だ。
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『ときめきメモリアル』紹介(2023.04.17)
<発売:コナミ/恋愛シミュレーション>
 PCエンジンSUPER CD-ROM2版:1994年5月27日発売
 プレイステーション版:1995年10月13日発売
  ゲームアーカイブス版:2009年11月11日配信開始
 スーパーファミコン版:1996年2月9日発売
 セガサターン版:1996年7月19日発売
 Windows95版:1997年12月4日発売
 ゲームボーイ版:1999年2月11日発売
 PSP版:2006年3月9日発売
・育成するのは「娘」でも「生徒」でもなく、「自分自身」な高校生活シミュレーター
・楽しい楽しい「デート」をしてしまえば、「勉強」する時間が失われてしまう
・どうして藤崎詩織は「ラスボス」と呼ばれているのか?

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『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』紹介(2022.04.18)
<発売・開発:チュンソフト/ローグライクRPG>
 スーパーファミコン用ソフト:1993年9月19日発売
・『ドラクエ』とは別の系譜で育っていた「ローグライク」というジャンル
・ただ『ドラクエ』のガワを着せただけでない、日本人の口に合わせた様々な変更点
・『ローグ』の一番面白いところを敢えて削って、クリア後までお預けにした英断

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『サムライスピリッツ』ファーストインプレッション(2007.10.17)
<発売:SNK/対戦格闘ゲーム>
 アーケード用ソフト:1993年7月7日稼働開始
 ネオジオROM版:1993年8月11日発売
 ネオジオCD版:1994年9月9日発売
<発売:タカラ/対戦格闘ゲーム>
 ゲームボーイ用ソフト:1994年6月30日発売※熱闘サムライスピリッツ
 スーパーファミコン用ソフト:1994年9月22日発売
<発売:セガ、開発:ザウルス/対戦格闘ゲーム>
 メガドライブ用ソフト:1994年11月18日発売
<発売:タカラ/対戦格闘ゲーム>
 ゲームギア用ソフト:1994年12月26日発売
<発売:BMGビクター/対戦格闘ゲーム>
 3DO用ソフト:1995年2月10日発売
<発売:ジャパンホームビデオ/対戦格闘ゲーム>
 FM TOWNS版:1995年4月26日発売
<配信:D4エンタープライズ/対戦格闘ゲーム>
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年10月16日配信開始
<配信:SNKプレイモア/対戦格闘ゲーム>
 プレイステーション3&PSPダウンロード専用ソフト:2010年12月22日配信開始
<配信:ハムスター/対戦格闘ゲーム>
 プレイステーション4用アケアカNEOGEO:2016年12月8日配信開始
 Xbox One用アケアカNEOGEO:2017年5月2日配信開始
 Nintendo Switch用アケアカNEOGEO:2017年7月20日配信開始
 ※ 1998年3月26日発売のPSソフト『サムライスピリッツ 剣客指南パック』(2007年5月31日にはゲームアーカイブス版も配信開始)、2008年7月24日に発売されたPS2&Wiiソフト『サムライスピリッツ 六番勝負』、2009年5月21日発売のPSPソフト『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』にも収録


『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』紹介(2006.10.14)
<発売:任天堂/アクションアドベンチャー>
 ゲームボーイ用ソフト:1993年6月6日発売
 ゲームボーイ(カラー対応)用ソフト:1998年12月12日発売 ※『DX』
 3DSバーチャルコンソール版:2011年6月8日配信開始※『DX』


『星のカービィ 夢の泉の物語』紹介(2007.03.12)
<発売:任天堂、開発:HAL研究所/アクション>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1993年3月23日発売
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2002年10月25日発売 ※リメイク版
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年2月27日配信開始
 3DSクラシックス版:2012年4月25日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年4月17日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年4月30日配信開始 ※リメイク版
 ※ 2012年7月19日発売のWiiソフト『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』や、2016年11月10日発売のミニファミコンにも収録されています。


『アルバートオデッセイ』紹介(2010.12.04)
<発売:サンソフト、開発:東海エンジニアリング/シミュレーションRPG>
 スーパーファミコン用ソフト:1993年3月5日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2010年10月19日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年7月29日配信開始
・ゲームはコレで良い


『同級生』紹介(2021.08.09)
<発売:原作の開発:エルフ/恋愛アドベンチャー+シミュレーション>
 PC98版:1992年12月17日発売
 PCエンジン版:1995年11月23日発売(NECアベニューから販売)
 セガサターン版:1996年8月9日発売(NECインターチャネルから販売)
 Windows版:1999年8月27日発売
 オリジナル版:2007年3月1日発売(DMM→FANZAから販売)
 リメイク版:2021年2月26日発売(FANZAから販売)
・『ときめきメモリアル』前の、ナンパゲームの系譜について
・21日間、好きなように歩き回れる「おれたちのなつやすみ」
・お嬢様から親友の彼女、先生や看護婦やキャバ嬢までいる14人のヒロイン

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『トージャム&アール』紹介(2022.02.07)
<発売:セガ/開発:Johnson Voorsanger Productions
 /アクションゲーム+ローグライク>
 メガドライブ用ソフト:1992年3月13日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2006年12月2日配信開始 ※現在配信終了
 Xbox360版(コレクション):2012年11月7日配信開始
 SEGA Genesis Miniに収録:2019年9月27日発売
・海外メガドライブを代表する「SEGAの顔になってたかも知れないキャラ」
・ローグライクの要素をいち早く取り入れた「戦わないゲーム」
・教科書英語とはちがう、スラングにまみれた英語たち

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『弟切草』紹介(2022.10.24)
<開発&発売:チュンソフト/サウンドノベル>
 スーパーファミコン版:1992年3月7日発売
 プレイステーション向けフルリメイク版『蘇生篇』:1999年3月25日発売
・マルチシナリオが流行った時代に生まれた「ピンクのしおり」という新たなスタンダード
・『かまいたちの夜』が確立させる前の、独特の「アミダのような」シナリオ分岐
・“サウンド”ノベルの名は伊達ではない、想像力を刺激する「ホラー」という題材

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『いけいけ!熱血ホッケー部 「すべってころんで大乱闘」』紹介(2015.02.15)
<発売:テクノスジャパン/アクション>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1992年2月7日発売
<配信:アークシステムワークス、開発:テクノスジャパン/アクション>
 Wiiバーチャルコンソール版:2009年8月18日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2013年8月7日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年6月19日配信開始
・「サッカー」とは違う、「アイスホッケー」ならではのスピード感
・倒した敵の「コスチューム」を奪って強くなる成長要素
・敵に合わせて様々なプレイスタイルを変えられる戦略性

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『メタルスレイダーグローリー』ファーストインプレッション(2007.12.18)
『メタルスレイダーグローリー』紹介(2008.02.06)
<発売:HAL研究所/アドベンチャー>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1991年8月30日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年12月18日配信開始 ※ファミコン版
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年7月1日配信開始 ※ファミコン版
<発売:任天堂、開発:HAL研究所/アドベンチャー>
 スーパーファミコン用ソフト:2000年11月29日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年12月9日配信開始 ※スーファミ版
・3年遅く、15年早かった魂の一作!


『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』紹介(2007.05.20)
<発売:コナミ/アクション>
 スーパーファミコン用ソフト:1991年7月19日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年3月13日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年9月4日配信開始
 New3DSバーチャルコンソール版:2016年6月4日配信開始
 ※ 2005年4月21日発売のGBAソフト『傑作選!がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス』にも収録、2017年10月5日発売のミニスーパーファミコンにも収録されています。


『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』紹介(2023.2.23)
<コナミ/2Dアクションゲーム+様々なミニゲーム>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1991年1月5日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2015年9月2日発売
・救出要素はなくなり、今回は最初からコナミヒーローが使える(変身できる)!
・状況に応じて、コナミゲームの歴史をオマージュした様々なミニゲームに挑んでいく
・「1991年のファミコン市場」に合わせて絵がディフォルメに変更

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『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』紹介(2014.06.18)
<発売:テクノスジャパン/サッカー>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1990年5月18日発売
<発売:ナグザット、開発:テクノスジャパン/サッカー>
 PCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト:1991年12月20日発売 ※『CDサッカー編』
 PCエンジン用ソフト:1992年4月3日発売 ※『PCサッカー編』
<発売:アークシステムワークス、開発:テクノスジャパン/サッカー>
 Wiiバーチャルコンソール版:2008年10月7日配信開始 ※ファミコン版準拠
 3DSバーチャルコンソール版:2013年5月22日配信開始 ※ファミコン版準拠
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年3月19日配信開始 ※ファミコン版準拠
・「日本代表の選手」すら一人も有名でない時代のサッカーゲーム
・あの時代にちゃんと「サッカーの楽しさ」をゲームで表現していた!
・ゲームを理解するとガンガン攻略できる絶妙な難易度

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『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』紹介(2021.11.27)
<発売:任天堂、開発:インテリジェントシステムズ/ロールプレイングシミュレーションゲーム>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1990年4月20日発売
 スーパーファミコン版:1994年1月21日発売 ※リメイク
 ニンテンドーDS版:2008年8月7日発売 ※リメイク
 Wiiバーチャルコンソール版:2009年10月20日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2012年8月1日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年6月4日配信開始
 Nintendo Switch Online版:2019年3月13日配信開始
・「シミュレーションRPG」というジャンルを生んだ「ストーリーを語る装置としての型」
・若者は伸びるが、ジジイはコレ以上は強くならない! 「駒」をキャラクターにした効果
・リメイク作品では分からない、原作だからこそ「本来のバランス」がここにある

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↓ここから1985年~1989年に発売されたソフト↓

【1985年~1989年に発売されたソフト】

『クインティ』紹介(2014.07.12)
<発売:ナムコ、開発:ゲームフリーク/アクション>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1989年6月27日発売
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年7月2日配信開始
・ゲーム好きが集まって作ったインディーズ制作のファミコンソフト
・「めくる」「歩く」という二つの操作だけで遊べるのに、ちっとも“単純なゲーム”ではない
・“9種類の敵”と“5×7マスのパネル”でこんなにも多彩なステージが作れるのか!

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『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』紹介(2008.05.12)
<発売:任天堂/アドベンチャー>
 ディスクシステム用ソフト:1989年5月23日(前編)、6月30日(後編)発売
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年8月10日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2009年12月22日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2013年5月1日配信開始
 スーパーファミコン用ソフト:1998年4月1日配信開始 ※リメイク版
 Wiiバーチャルコンソール版:2008年4月30日配信開始 ※リメイク版
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年7月31日配信開始 ※リメイク版
 New3DSバーチャルコンソール版:2017年8月23日配信開始 ※リメイク版


『ダウンタウン熱血物語』ファーストインプレッション(2007.10.23)
『ダウンタウン熱血物語』紹介(2007.11.23)
<発売:テクノスジャパン/アクション>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1989年4月25日発売
<発売:ナグザッド、開発:KID/アクション>
 PCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト:1993年12月24日発売
<発売:アトラス、開発:ミリオン/アクション>
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年3月5日発売 ※『ex』
<発売:アークシステムワークス、開発:テクノスジャパン/アクション>
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年10月23日配信開始
 プロジェクトEGG版:2010年3月23日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2012年11月28日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版: 2015年8月5日配信開始
 ※ 2016年11月10日発売のミニファミコンにも収録されています。
・1コインで遊べるファミコン時代の大傑作



『役満』紹介(2023.5.23)
<発売:任天堂/麻雀ゲーム>
 ゲームボーイ用ソフト:1989年4月21日発売
 ゲームボーイ Nintendo Switch Online対応タイトル:2023年2月9日配信開始
・ファミコンでは出来なかった「2人プレイ」がゲームボーイだからこそ出来た!
・麻雀ゲームの定番となる「個性豊かな対戦相手」をいち早く取り入れる
・もはや別ゲー? 役満をバシバシアガってくる恐怖の役満仙人

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『ファミコンジャンプ 英雄列伝』紹介(2023.6.8)
<発売:バンダイ/アクションアドベンチャー>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1989年2月25日発売
 ミニファミコン週刊少年ジャンプバージョン収録:2018年7月7日発売
・超人気作33作品のキャラが登場する豪華オールスターゲーム
・「オールスターゲームの定番」が出来上がる前に選ばれたジャンルは、アドベンチャー
・夢の対決を実現させる最終決戦は必見!最終決戦を遊ぶために頑張って進めよう

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『スーパーマリオブラザーズ3』紹介(2018.10.28)
<発売:任天堂、プログラム:SRD/横スクロール2Dアクションゲーム>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1988年10月23日発売
 ゲームボーイアドバンス版:2003年7月11日発売 ※リメイク版
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年12月11日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2013年1月1日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年12月25日配信開始
 GBA版のWii Uバーチャルコンソール版:2015年12月29日配信開始 ※リメイク版
※その他、ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータに収録されていたり、『ファミリーコンピュータNintendo Switch Online』で遊べるラインナップだったりする他、スーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオコレクション』そのWii移植版にもリメイク版が収録されています
・砂漠の国、海の国、空の国……世界中を冒険する旅がここから始まる!
・新変身はアクションが苦手な人の救済を兼ねるシリーズ伝統の始まり
・以後のシリーズには受け継がれなかった2人協力プレイの面白さ

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『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』ファーストインプレッション(2007.10.16)
『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』紹介(2007.11.06)
<発売:任天堂、開発:トーセ/アドベンチャー>
 ディスクシステム用ソフト:1988年4月27日(前編)、6月14日(後編)発売
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年8月10日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年10月16日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2013年4月24日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2014年5月28日配信開始
・メッセージスピードの遅さに耐えられれば…


『熱血高校ドッジボール部』ファースト(?)インプレッション(2008.06.18)
<発売:テクノスジャパン/アクション>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1988年7月26日発売
<配信:アークシステム、開発:テクノスジャパン/アクション>
 Wiiバーチャルコンソール版:2008年6月17日配信開始
 プロジェクトEGG版:2010年4月13日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2013年3月6日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年12月18日配信開始


『コナミワイワイワールド』紹介(2023.02.17)
<発売:コナミ/2Dアクションゲーム>
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1988年1月14日発売
・1980年代のコナミキャラが“ちゃんと操作できる”クロスオーバー作品
・メトロイドヴァニアという言葉はなかった時代だけど、しっかりと「探索」が面白い!
・「2人協力プレイと言えばコナミ」という時代があったんだ

1枚目 2枚目 3枚目


『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』紹介(2007.06.27)
<発売:任天堂、開発:パックス・ソフトニカ/アドベンチャー>
 ディスクシステム用ソフト:1987年9月4日(前編)、9年30日(後編)発売
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年8月10日発売
 Wiiバーチャルコンソール版:2007年6月19日配信開始
 3DSバーチャルコンソール版:2013年6月5日配信開始
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年9月18日配信開始


『ゼルダの伝説』紹介(2009.03.06)
<発売:任天堂/アクションアドベンチャー>
 ディスクシステムソフト用ソフト:1986年2月21日発売
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1994年2月19日発売
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年2月14日発売 ※ファミコン版準拠
 Wiiバーチャルコンソール版:2006年12月2日配信開始 ※GC版準拠
 3DSバーチャルコンソール版:2011年12月22日配信開始 ※ファミコン版準拠
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年8月28日配信開始 ※GC版準拠
 ※ 2016年11月10日発売のミニファミコンにも収録されています。
・『ドラクエ』以前のRPG



↓ここから1980年~1984年に発売されたソフト↓

【1980年~1984年に発売されたソフト】

『マリオブラザーズ』紹介(2014.07.30)
<発売:任天堂/アクション>
 アーケード用ソフト:1983年7月14日稼働開始
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1983年9月9日発売
 ディスクシステム用ソフト:1988年11月30日配信開始 ※『帰ってきた』
 ゲームボーイアドバンス用ソフト:2004年5月21日発売 ※ファミコン版準拠
 Wiiバーチャルコンソール版:2006年12月12日配信開始 ※ファミコン版準拠
 3DSバーチャルコンソール版:2013年5月8日配信開始 ※ファミコン版準拠
 Wii Uバーチャルコンソール版:2013年5月29日配信開始 ※ファミコン版準拠
<配信:ハムスター/アクション>
 Nintendo Switch用アーケードアーカイブス:2017年9月27日配信開始
 ※ 2016年11月10日発売のミニファミコンにも収録されています(※ファミコン版準拠)。
・実は「マリオシリーズ」においては特異な存在
・「1種類のステージ」と「3種類の敵」だけなのに、色んなことが起こるんだ
・“完成された遊び場”

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↓ここからフリーゲームのソフト↓

【フリーゲーム】
『アグニの神』紹介(2008.07.29)
<作者:今曰花さん/公開時期:2007年5月~>
<フリーゲーム/寸劇>


『魔壊屋姉妹。』紹介(2006.11.15)
<作者:higaさん/公開時期:2006.09.08~※ 現在は公開終了しています>
<フリーゲーム/RPG/公式サイト


『風雲相討学園フラット』紹介(2006.08.06)
<作者:yizumiさん/公開時期:2005年~(?)>
<フリーゲーム/恋愛アドベンチャー/公式サイト


『洞窟物語』紹介(2006.03.09)
<作者:開発室Pixelさん/公開時期:2004年12月~>
<フリーゲーム/アクションアドベンチャー>
DSi版3DS版3Dリメイク版あり>


『アイ・舞・ミー』紹介(2005.07.02)
<作者:林屋斬紅郎さん/公開時期:2003年~(?)>
<フリーゲーム/対戦格闘ゲーム>


『シルフェイド幻想譚』紹介(2005.04.21)
<作者:SmokingWOLFさん/公開時期:2005年~>
<フリーゲーム/RPG/公式サイト


『水色の塔』紹介(2005.03.16)
<作者:犬と猫さん/公開時期:2003.11.09~>
<フリーゲーム/シンプルなダンジョン探索RPG/公式サイト


『レミュオールの錬金術師』紹介(2004.11.27)
<作者:犬と猫さん/公開時期:2004.04.29~>
<フリーゲーム/やりこみ系店舗経営シミュレーション/公式サイト


『LADY PEARL』紹介(2004.08.26)
<作者:紫部唯さん/公開時期:2003.12.08~2006.07.22>
<フリーゲーム/RPG>

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『Papers, Please』紹介/そのハンコ一押しが、人の人生を左右する

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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
「ただハンコを押すだけ」と思うことなかれ、どんどんやることが増えていく!
人が行き来する「国境検問所」だからこそ、こんなにドラマチックなことが起こるんだ
他人の人生を決めてきたプレイヤーが、最後は自分の人生をどう決めるのか


『Papers, Please』
・開発者:Lucas Pope
 公式サイト
 Steam版:2013年8月8日発売(2014年2月に日本語化に対応)
 GOG版:2013年8月8日発売
 Humble版:2013年8月8日発売
 iOS版:iPad版は2014年12月12日配信開始、iPhone版は2022年8月5日より対応
 AndroidOS版:2022年8月5日配信開始
・シミュレーションゲーム+アドベンチャーゲーム
・日付変更のタイミングでオートセーブ、セーブスロット5つ
 ※ 任意の日付からロード可能


 私が1周クリアするのにかかった時間は約10時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください


【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:◎(自分の選択で人の生き死にが決まるので…)
・恥をかく&嘲笑シーン:×
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:×
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:×
・BL要素:×
・ラッキースケベ:○(検査時にヌード写真が出るが、オプションで下着姿にすることも可)
・セックスシーン:×

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◇ 「ただハンコを押すだけ」と思うことなかれ、どんどんやることが増えていく!

 このゲームは日本在住のアメリカ人:Lucas Pope氏が開発したインディーゲームで、彼の名前を世界中に轟かせた出世作です。
 9ヶ月間で作られたこの『Papers, Please』があまりに大ヒットしたため、次回作が「それほど売れなくても何とかなるくらい」の余裕が出来て、4年半をかけて開発されたのが次作『Return of the Obra Dinn』でした。

 私は先に『Return of the Obra Dinn』の方をプレイして、一人称視点のゲームは3D酔いしてしまうから大変だったのですが、3D酔いしてでも休み休みプレイして最後まで遊んだくらいにムチャクチャ面白かったです。

(関連記事:『Return of the Obra Dinn』紹介/消えた60人がどうなったのか、君の目で確かめてくれ!


 そのため同じ開発者の前作『Papers, Please』もいつか遊びたいなと思っていたところ、ありがたいことにギフトでいただきました! 生配信でプレイしてとりあえずメインエンディングっぽいものに到達した後、配信外でプレイして他のグッドエンディングにもすべて到達したので紹介記事を書きます(バッドエンディングと実績埋めはしていません)。

 『Return of the Obra Dinn』もムチャクチャ面白かったけど、『Return of the Obra Dinn』以上にこの『Papers, Please』は大好きなゲームになったかも知れません。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 このゲームは、アルストツカという架空の共産主義国家の「入国審査官」になるゲームです。国境検問所に長蛇の列を作っている人々は、アルストツカに「入国したい」「帰国したい」と思っているので、1人1人のパスポートに「DENIED(拒否)」「APPROVED(承認)」のどちらかのハンコを押していくのです。

 もちろん好き勝手に「拒否」「承認」を決めて押してイイのではありません。

 偽造パスポートや偽造の書類で入国しようとする悪い連中や、純粋に書類が足りない人、入国を禁止されている国の人などを入国させてしまうと「ペナルティ」が発生します。
 逆に、しっかり書類が揃っていてなんの問題もない人を、正当な理由もなく入国拒否してしまっても「ペナルティ」が発生します。

 「ペナルティ」は1日2回までなら警告で済みますが、3回目以降は「罰金」を取られます。
 逆に考えると、それらの「ペナルティ」を受けても構わないと判断すれば、本来は入国させてはならない人を入国させたり、入国させられるはずの人を入国させなかったりも出来るのですが……その話はまた次の項で。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 一例を挙げましょう。
 問題のないパスポートに見えますが……


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<画像はSteam版『Papers, Please』のものを一部加工しました>

 赤い丸で囲んだ数字は、左が「現在の日付」で、右が「パスポートの有効期限」です。
 現在が「1982年11月26日」で、有効期限が「1982年10月29日」なので、有効期限切れ―――入国拒否だ!


 ってなカンジで、「間違いがあるとは限らない“間違いさがし”」のようなゲームですね。
 パスポートの写真と本人の顔を見比べて、複数書類の「氏名」と「ID」を見比べて、押印がニセモノかどうかを見比べて……チェックしなくちゃならないことが多いのに、1日の時間は有限だからじっくりと見ている時間もない……この緊張感が溜まらないゲームです。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 私は当初、全部の情報を「目」でのみチェックしていたのですが……外国人氏名のスペルの違いは目視では判断しづらくて、大苦戦していました。そこで役立つのが「調査モード」です。右下の赤い「!」マークのボタンを押すと、「調査モード」に入り、2つの事柄に矛盾がないかを調査してもらえます。

 2つの書類の「氏名」と「氏名」が同一かどうか、パスポートの「顔写真」と「本人の顔」が同一かどうかなどをチェックしてもらえるだけでなく、「本の規則」と「書類を出すテーブル」の2つを照らし合わせて、例えば「パスポートが出ていないよ」と相手に要求したりも出来ます。

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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 私は「一つの操作によって複数のアクションを起こせる」ゲームが大好きで、例えばマリオのジャンプは「敵を回避する」だけでなくて「空中のブロックを叩く」ことにも使える―――みたいなゲームデザインに美しさを感じるのですが。
 この「調査モード」も、「書かれている氏名が同じものかを判断する」だけでなく、同じ操作で「書類が揃っていないことを相手に指摘する」などにも使えるのが見事だと思うんです。覚える操作は最小限だけど、その工夫で色んなことが出来るのです。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 そして、このゲーム最大の魅力だと私が思っているのが……
 「ルールに従ってハンコを押すだけのゲーム」だと思いきや、上からの命令には絶対服従の共産主義国家なため、「そのルール」が毎日変わるし、どんどん複雑になっていくところです。

 例えば、1日目は「入国はアルストツカ国民に限る」「外国人の入国は全て拒否せよ」と書いてあるので、パスポートを見てアルストツカのものか判断するだけで良かったのですが……

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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 2日目になると、「外国人についても入国を認める」昨日と言っていること全然ちがうじゃん!とルールが書き換わっていくのです。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 ゲームが進むと、提出させる書類もどんどん増えていって、こちらがチェックしなければならない項目も多くなっていきます。

 えーっと……すべての入国者には「パスポート」が必須で、アルストツカ国民のみ「IDカード」が必要で、外国人は「入国許可証」と「身分証明補足書」が必要で、労働者はさらに「労働許可証」が必要で、でも外交官だけは「パスポート」と「特権証明」だけで良くて、外国人の中でインポールの人だけは無条件で入国できないし、指名手配犯も入国させちゃダメ―――

 こういったルールが毎日コロコロ変わって、「やることが……やることが多い……!」となるのだけど、通してプレイすれば徐々に覚えられるようになっているので実は意外にユーザーフレンドリーだったりします。
 自分のプレイ初日の動画を見返してみると、ゲームルールを把握していない人がいきなり躓かないように序盤は「○人目を審査するまでは1日が終わらないように時計が止まる」仕様だったんですね。


 思えば、『スーパーマリオ』のようなアクションゲームも「序盤はトラップが少ないし、求められるアクションもそれほど高度ではない」のが「どんどんどんどん凶悪なトラップが増えていって、必要なアクションも多くなっていく」ものですよね。
 多くのゲームジャンルはそんな風に「最初は簡単」「ステージが進むほどに徐々に難しくなっていく」ものですが、このゲームはそれを「共産主義国家」という舞台設定と、「毎日変わる情勢によって上から通達される規則も変わる」というストーリーに上手くシンクロさせているんですね。


 単に「ゲームってそういうものでしょ」で済ませずに、上昇する難易度をプレイヤーにも納得させるのが見事だと思います。

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◇ 人が行き来する「国境検問所」だからこそ、こんなにドラマチックなことが起こるんだ

 「入国審査官」として、人々のパスポートに「拒否」か「承認」のハンコを押すだけ―――ただそれをひたすら繰り返すだけのゲームなんですが、「ずっと同じことを繰り返す作業ゲー」かというと、適度なタイミングでイベントが起こるのでそう感じさせられないんですね。

 このゲームの入国希望者は基本的には「ランダム生成」されている人々なので、セーブ&ロードを繰り返してその日に訪れる人々の正解を覚えても意味はないのですが……一部には固定セリフを言う「イベントキャラ」もいるんですね。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 まずは、みんな大好きJorji。
 初登場時に「アルストツカは素晴らしい国だから、パスポートはいらない。そうでしょ?」と言ってくるだけでなく、入国拒否すると翌日に「手作りのパスポート」を持って堂々とやってくるおじいちゃんです。

 なんだか憎めないキャラだし、主人公もこのおじいちゃんのことを「すまない、Jorji」と名前で呼ぶようになるし、『Papers, Please』の思い出と言えばこのおじいちゃんになるんですよねぇ……


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 入国希望者ではなく護衛兵ですが、Sergiuも好きなキャラでした。
 戦場で出会った彼女を入国させて欲しいと頼んでくるんだけど……というくだりは、YouTubeで公開されている実写短編映画でも描かれているほどです。無料で観られるし、日本語字幕にも対応しているし、みんな観ましょう!





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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 連続幼女殺人犯によって娘を殺されたお父さんが、復讐のために「敢えて殺人犯を入国させてくれ」と頼んでくるイベントも印象的でした。

 前項で述べたように、「入国させてはならない人を入国させたり、入国させるべき人を拒否したり」するとペナルティを受けるのですが、逆に言うとペナルティさえ受ける覚悟があるならわざと「入国させてはならない人を入国させたり、入国させるべき人を拒否したり」するのもアリなんですね。

 その権限を持っているのが「入国審査官」なので、イベントでは「ペナルティを恐れてルールを守る」か「ペナルティを受け入れてその人の頼みを聞く」のかを決断しなければならないことが多々あります。二種類のハンコのどちらを押すかだけで、こんなにドラマチックなことが描けるのかと感動します。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 その他、突然爆弾を持ち込まれて解体を余儀なくされたり……


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 テロリスト(レジスタンス)の構成員がやってきて、暗号文書だけ渡してきたり……


 「国境検問所でハンコを押すだけのゲーム」という説明ではイメージできないくらい、いろんなことが次々と起こって飽きることがありません。「次はどんなことが起こるんだろう」とワクワクできるゲームで、ムチャクチャ楽しかった……

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◇ 他人の人生を決めてきたプレイヤーが、最後は自分の人生をどう決めるのか

 「拒否」と「承認」のハンコによって、他人の人生を決めてきたプレイヤーですが……そのプレイヤーが最後にどうなるのかのエンディングは、20種類もあるマルチエンディングになっています。
 多くは「特殊な条件でのバッドエンディング」ではありますが、グッドエンディングも1種類ではなく複数種類があります。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 この仕事の給料は「完全歩合制」です。
 審査した人の数(※1)×5cがその日の収入になりますが、「入国させてはならない人を入国させたり、入国させるべき人を拒否したり」した場合はその人はカウントされず、更に3人目以降のペナルティは罰金を払わなければなりません。

(※1:正確には「検問所を訪れた人の数」だと思います。イベントで「文句を言ってきて、ハンコを押す前に帰ってしまった人」もカウントされていたので)

 その収入+貯金の中から、「住居費」が削られて、更に家族分の「暖房費」と「食費」を支払わなくてはなりません。「暖房費」と「食費」は「今日は使いません」とすることも可能ですが、そうするともちろん次の日には家族が弱ってしまいます。

 なので、有限な1日の時間で「たくさんの数」をこなして少しでも給料を多くもらいたいのだけど、焦るとうっかり見落としてしまうミスも頻出して、逆に給料が減ったり罰金を払わなきゃならなくなるという。これぞ「リスク」と「リターン」のゲーム性だ!


 「お金がどんどんなくなっていく不安」と「家族を養わなければならない重圧」の間で、時には非常な決断をしなければならない―――のも、この作品の「どちらのハンコを押すかでその人の人生が変わる」ゲームデザインが、家族相手にも当てはまっているからと言えるのかも知れません。


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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 そして、この国の命運もまた、プレイヤーの手に委ねられています。
 たった一人の「入国審査官」にテロリスト(レジスタンス)は接触して、自分達に協力するように様々な依頼をしてきます。この腐ったアルストツカを作り替えるために彼らに協力するか、はたまた政府の言う通りにしてテロリスト(レジスタンス)の野望を挫くか……


 大まかなストーリーラインはほぼ一本道なんですが、そこでプレイヤーがどういう「選択」をするのかによって展開やエンディングが変化していきます。20種類もあるエンディングや、様々な実績も、そういう「自由な選択に対する結果」のために用意してあると言えます。

 なので、1周プレイしてグッドエンディングを迎えたとしても、また別の「選択」をするためにもう1周遊びたくなるようなゲームでした!


◆ で、結局どういう人にオススメ?
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<画像はSteam版『Papers, Please』より引用>

 他に類を見ない「斬新な切り口」でありながら、個人制作とは思えない「完成度」を誇る1作で、「すげえインディーゲームを1本挙げろ」と言われたら私はこの作品を選ぶくらいに大好きなゲームになりました。

 「○○みたいなゲーム」ではなく、「他のゲームでは味わえない体験をくれるゲーム」を求めている人に、是非オススメしたい作品です。


 忙しなく画面上をクリック&ドラッグ等していくゲームなため、PCで遊ぶ際もマウス操作のみ(一部ショートカットにキーボードを使うことも可)でゲームコントローラーには対応していません。そのため、発売から10年が経とうとするゲームですが、日本ではPC版とスマートデバイス版しか存在せず、家庭用ゲーム機では発売されていません。

 ただし、海外のみPlayStation Vita版が出ているんですね。
 タッチパネルとボタンの組み合わせで操作をするみたいで、それならNintendo Switchで出しても面白そうだと思うんですけどね。


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『ファミコンジャンプ 英雄列伝』紹介/大人気キャラが雑に登場する、二度と作られないであろう豪華オールスターゲー

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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
超人気作33作品のキャラが登場する豪華オールスターゲーム
「オールスターゲームの定番」が出来上がる前に選ばれたジャンルは、アドベンチャー
夢の対決を実現させる最終決戦は必見!最終決戦を遊ぶために頑張って進めよう



『ファミコンジャンプ 英雄列伝』
・発売:バンダイ
 ファミリーコンピュータ用ソフト:1989年2月25日発売
 ミニファミコン週刊少年ジャンプバージョン収録:2018年7月7日発売
・アクションアドベンチャー+様々なミニゲーム
・セーブ機能なし、パスワード制
 ※ パスワードは特定の場所に立ち寄ると教えてもらえる
 私がクリアするのにかかった時間は約15時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください

【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:×
・恥をかく&嘲笑シーン:×
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:×
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:×
・BL要素:×
・ラッキースケベ:◎(亀仙人に渡すビデオで突然裸が映る、普通にエロイ)
・セックスシーン:×

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◇ 超人気作33作品のキャラが登場する豪華オールスターゲーム

 このゲームは、「週刊少年ジャンプ」の創刊20周年を記念して作られた「週刊少年ジャンプ歴代連載作品」のオールスターゲームです。「週刊少年ジャンプ」の創刊は1968年7月らしいので、本来は1988年内に発売したかったのでしょうが、カセットの部品が供給に追いつかなかったことで1989年2月発売に延期となったようです。

 ちなみに、この「1989年2月」という時期……
 『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が1988年2月に発売され、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』が1990年2月に発売されているため、ちょうど『ドラクエ』シリーズの狭間に発売されたんですね。当然ながら少年ジャンプ本誌でも特集されていましたし、書店などでも販売していたとのことで、1989年発売のファミコンソフトとしては1番の売上を叩き出したと言われています。


 様々な作品のキャラクターが登場する「オールスターゲーム」の歴史を紐解くと、1988年1月に『コナミワイワイワールド』が既に発売されています。コナミのファミコンゲームのキャラが揃って登場するゲームですが、映画版権の『グーニーズ』や『キングコング』のキャラも登場します。

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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『コナミワイワイワールド』より引用>


 漫画やアニメのキャラのクロスオーバー作品と言えば、『SDガンダムワールド ガチャポン戦士』が1987年11月に発売されています。「全部ガンダムじゃないですか」と思われるかも知れませんが、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』と『機動戦士ガンダムZZ』のモビルスーツが一堂に会するゲームで、発想的には後の『スーパーロボット大戦』シリーズなどにもつながっているゲームじゃないかと思うのです。

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<画像はWiiバーチャルコンソール版『SDガンダムワールド ガチャポン戦士』より引用>


 ちなみに、『マジンガー』シリーズ・『ガンダム』シリーズ・『ゲッターロボ』シリーズの機体が集まったその『スーパーロボット大戦』1作目の発売は1991年4月で。
 『ウルトラ』シリーズ・『仮面ライダー』シリーズ・『ガンダム』シリーズ・『戦隊』シリーズが集まったコンパチシリーズの第1弾『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』の発売は1990年4月です。

 1980年代に様々な漫画原作・アニメ原作のゲームが出尽くしたことで、1990年前後に「そうした作品達が一堂に会するオールスターゲーム」が出てくる土壌が生まれていたのかなぁと思います。


 『ファミコンジャンプ 英雄列伝』が発売されたのは、そんな時期です。
 『ドラゴンボール』のゲームや『北斗の拳』のゲームなど個別の作品のゲーム化は既にされていましたが、そうした作品達がまとめて1つのゲームに登場するだけでなく、「(アニメ化などがされておらず)ゲーム化されるほどではなかった作品」「テレビゲームが普及する前に連載が終わっていた作品」なども登場するんですね。なので、コンセプト的には『コナミワイワイワールド』というより、後の『スーパーロボット大戦』の方が近いんじゃないかと思われます。

 では、このゲームに登場する原作をまとめて紹介します!
 理由は後述しますが、1988年の開発当時に連載中だった作品と、既に連載終了していた作品を分けて紹介しますね。連載時期はあくまで「少年ジャンプでの」かつ「当時から地続きの」連載時期で、『ジョジョ』のようにウルトラジャンプに移籍したものや、『キャプテン翼』のように一度連載が終了した後に復活したものは含みません。

 アニメ放送時期もあくまで連載当時のもので、後年のリブートものなどは含みません。


<連載中作品>
・『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
 (連載時期:1976~2016年、アニメ放送時期:1996~2004年)
・『キャプテン翼』
 (連載時期:1981~1988年、アニメ放送時期:1983~1986年)
・『北斗の拳』
 (連載時期:1983~1988年、アニメ放送時期:1984~1988年)
・『ドラゴンボール』
 (連載時期:1984~1995年、アニメ放送時期:1986~1997年)
・『シティーハンター』
 (連載時期:1985~1991年、アニメ放送時期:1987~1991年)
・『ついでにとんちんかん』
 (連載時期:1985~1989年、アニメ放送時期:1987~1988年)
・『魁!!男塾』
 (連載時期:1985~1991年、アニメ放送時期:1988年)
・『聖闘士星矢』
 (連載時期:1985~1990年、アニメ放送時期:1986~1989年)
・『県立海空高校野球部員山下たろーくん』
 (連載時期:1986~1990年、短編アニメ映画:1988年)
・『ジョジョの奇妙な冒険』
 (連載時期:1986~2004年)
・『ゴッドサイダー』
 (連載時期:1987~1988年)
・『燃える!お兄さん』
 (連載時期:1987~1991年、アニメ放送時期:1988年)
・『THE MOMOTAROH』
 (連載時期:1987~1989年)

<連載終了作品>
・『ハレンチ学園』
 (連載時期:1968~1972年、実写ドラマ放送時期:1970~1971年)
・『父の魂』
 (連載時期:1968~1971年)
・『男一匹ガキ大将』
 (連載時期:1968~1973年、アニメ放送時期:1969~1970年)
・『トイレット博士』
 (連載時期:1970~1977年)
・『荒野の少年イサム』
 (連載時期:1971~1974年、アニメ放送時期:1973~1974年)
・『アストロ球団』
 (連載時期:1972~1976年)
・『包丁人味平』
 (連載時期:1973~1977年)
・『サーキットの狼』
 (連載時期:1975~1979年、実写映画:1977年)
・『ドーベルマン刑事』
 (連載時期:1975~1979年、実写映画:1977年、実写ドラマ:1980年)
・『リングにかけろ』
 (連載時期:1977~1981年)
・『キン肉マン』
 (連載時期:1979~1987年、アニメ放送時期:1983~1986年)
・『Dr.スランプ』
 (連載時期:1980~1984年、アニメ放送時期:1981~1986年)
・『3年奇面組』『ハイスクール!奇面組』
 (連載時期:1980~1987年、アニメ放送時期:1985~1987年)
・『キャッツ・アイ』
 (連載時期:1981~1984年、アニメ放送時期:1983~1985年)
・『キックオフ』
 (連載時期:1982~1983年)
・『よろしくメカドック』
 (連載時期:1982~1985年、アニメ放送時期:1984~1985年)
・『ウイングマン』
 (連載時期:1983~1985年、アニメ放送時期:1984~1985年)
・『シェイプアップ乱』
 (連載時期:1983~1986年)
・『銀牙 -流れ星 銀-』
 (連載時期:1983~1987年、アニメ放送時期:1986年)
・『きまぐれオレンジ☆ロード』
 (連載時期:1984~1987年、アニメ放送時期:1987~1988年)
 
<作品かどうか微妙なヤツ>
・『マジンガーZ』?…主人公の武器がロケットパンチ
 (連載時期:1972~1973年、アニメ放送時期:1972~1974年)
・『ファミコン神拳』…電話ボックスからヒントをくれる
 (漫画ではなく、コンピューターゲーム紹介コーナー、掲載時期:1985~1988年頃)
・モノリス…パスワードを教えてくれる
 (ジャンプ作品ではなく『2001年宇宙の旅』のパロディ?何故?)



 少年ジャンプ創刊号から掲載されている『ハレンチ学園』から、『THE MOMOTAROH』まで網羅されているのは圧巻ですね。
 「どうしてこの作品が入っていないの?」という作品を敢えて探してみると、『ど根性ガエル』(※1)、『侍ジャイアンツ』(※2)、『コブラ』(※3)、『はだしのゲン』(※4)、『ストップ!! ひばりくん!』(※5)、『ブラック・エンジェルズ』(※6)辺りですかね。

(※1:1970~1976年連載。2度アニメ化された大ヒット作ですが、後年に明らかになる作者が精神的に追い詰められていた時期と重なるので、その辺の影響かと思われます。近年のジャンプオールスタースマホゲーには登場したらしい)
(※2:1971~1974年連載。野球漫画が多くなることを避けたのと、実在選手も多数登場する原作だったからかと推測されます)
(※3:1978~1984年連載。1988年時点ではスーパージャンプに移籍していたから? 2006年発売の『ジャンプアルティメットスターズ』には参戦している他、近年のジャンプオールスタースマホゲーにも登場しています)
(※4:1973~1974年連載。ジャンプでは単行本化されず、連載終了後に他出版社によって単行本化、他出版社に移っての連載が始まっていたためだと思われます)
(※5:1981~1983年連載。テレビアニメ化もされた人気絶頂時に原稿を落とし、作者から編集部に月刊連載もしくは隔週連載にすることを要請したが連載が打ち切られ、少年ジャンプを追放されたためと思われます)
(※6:1981~1985年連載。同じ平松伸二先生の『ドーベルマン刑事』が参戦しているため?)

 当時の少年ジャンプ編集者の鳥嶋和彦さんが後に語ったことには、「アニメ化されなかった漫画はゲーム化もされないため、そういった作品の作者にも印税が入るような作品にしたい」という目論見があったそうなんですね。
 鳥嶋さんが集英社に入った時期の、1970年代の少年ジャンプは『マジンガーZ』のゴタゴタ(※7)のせいかアニメ展開に消極的になっていて、1973年開始の『侍ジャイアンツ』から1981年開始の『Dr.スランプ アラレちゃん』までの間は少年ジャンプ原作のアニメが1本もなかったんです。作品リストを見れば分かるんですが、その時期の人気作品である『アストロ球団』も『サーキットの狼』も『リングにかけろ』もアニメ化されていなかったんですね。

 鳥嶋さんにとってそれは忸怩たる思いだったのか、過去作品も含めて「アニメ化されなかった作品にもスポットを当てたい」と33作品も登場するオールスターゲームになったのだと思われます。この理由から考えると、編集部と揉めたり、他誌で連載を始めたりした作品が抜けているのも仕方ないのかなと……

(※7:『マジンガーZ』は元々アニメ主導の企画で、ジャンプ編集部は乗り気ではなかったのだけど、永井豪先生サイドの強い要望でテレビアニメと合わせて少年ジャンプで連載がスタートします。しかし、講談社のテレビマガジンでも連載が始まったため、ジャンプ編集部は連載を打ち切りました。ジャンプ掲載分も最後まで単行本に収録されずに絶版になったそうです)



 では、この『ファミコンジャンプ 英雄列伝』の何がすごいのかという話を書きます。
 33作品もの人気漫画のキャラクターが登場し、そのすべてではないのですが、結構な量のキャラに「顔グラフィック」が用意されているんですよ。

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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 しかも、しっかりと「原作の絵柄」を再現しようとしているという。


 1980年代後半はアドベンチャーゲームのブームもあって、ファミコンであってもグラフィック面を強化して「顔グラフィック」でキャラクターを表現するゲームが多く出てきた時期です。

 キャラゲーもその流れに乗って「顔グラフィック」で原作のキャラをゲーム内で表現しようとしたんですね。ファミコン時代のバンダイのゲームは「クオリティが低い」と言われることが多いのだけど、年代順に並べてみるとグラフィックがしっかり進化していることが分かるんですよ。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンボール 神龍の謎』より引用>

 1986年11月発売の『ドラゴンボール 神龍の謎』。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『聖闘士星矢 黄金伝説』より引用>

 1987年8月発売の『聖闘士星矢 黄金伝説』。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンボール 大魔王復活』より引用>

 1988年8月発売の『ドラゴンボール 大魔王復活』。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 1989年2月発売の『ファミコンジャンプ 英雄列伝』。


 こう見ると、しっかりと進化した上で『ファミコンジャンプ 英雄列伝』まで到達したことが分かると思います。


 オールスターゲームの場合、原作を知らないキャラも登場するため「顔グラフィックの有無」ってムチャクチャ重要だと思うんですね。知っているキャラ目当てで買って、知らないキャラをそこで知って、原作に興味を持つ―――みたいなことがありますからね。そこが『ガチャポン戦士3』(1990年)と『第2次スーパーロボット大戦』(1991年)のちがいだったというか。

 この『ファミコンジャンプ 英雄列伝』を遊んだ当時のこども達も、原作は知らないけど『男一匹ガキ大将』とか『アストロ球団』とかの存在をこれで覚えられたワケですからね。

 この「顔グラフィック」のクオリティの高さは、もっと評価されるべきだと思います。



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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 まぁ、MAP上のキャラのグラフィックは相当クオリティ低いと思いますけど。
 アラレちゃん、ものすごくブサイクになってるな……


↓fj2↓

◇ 「オールスターゲームの定番」が出来上がる前に選ばれたジャンルは、アドベンチャー
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<画像はSteam版『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION』より引用>

 2023年現在だと、「大人気IPのキャラクターが一堂に会するオールスターゲームを作りたい」企画が持ち上がった場合、ジャンルを「キャラクターを一人ずつ選んで戦う対戦アクション」にするのは一つの候補となるでしょう。

 『THE KING OF FIGHTERS』シリーズ(1994年~、SNK)や『ファイターズメガミックス』(1996年、セガ)、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ(1999年~、任天堂)や『ディシディア ファイナルファンタジー』(2008年~、スクウェア・エニックス)などの人気シリーズがありますからね。恐らく、多くの人が想像する「オールスターゲーム」はこのジャンルになると思われます。

 現に、後に出たジャンプのオールスターゲームは『ジャンプスーパースターズ』『ジャンプアルティメットスターズ』(ニンテンドーDS、2005~2006年)にしても、『バトルスタジアム D.O.N』(PS2とゲームキューブ、2006年)にしても、このジャンルと言えますし。
 「対戦格闘ゲーム」よりも『ガンダムVS』シリーズに近いと思うのですが、 『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』(PS3とVita、2014年)や『JUMP FORCE』(PS4とXboxOneとPC、後にSwitch、2019年~)も「対戦アクション」でした。

 しかし、『ストリートファイターII』(カプコン)が登場して対戦格闘ゲームがブームになる1991年はこのゲームの2年後ですし、ファミコンの対戦ゲームの定番だった『ダウンタウン熱血行進曲』(テクノスジャパン)ですらこのゲームの1年後の1990年に発売しています。「キャラクターに個性を持たせた対戦ゲーム」はスポーツゲームくらいしかなかった時期なんですね。

 現代だったらファーストチョイスになるようなジャンルが、当時はまだ存在していなかったのです。


 また、古今東西の様々なロボットアニメの機体が集まる『スーパーロボット大戦』(1991年~、バンプレスト)のように、シミュレーションRPGにするという選択肢も2023年現在なら候補に挙がるかも知れません。シミュレーションRPGは複数のキャラを同時並行で動かすため、キャラクターの多いオールスターゲームに向いていますからね。

 ただ、『ファイアーエムブレム』(任天堂)シリーズが生まれるのが1990年なので、シミュレーションRPGというジャンルもまた『ファミコンジャンプ 英雄列伝』発売時には存在していなかったと言えます。

(関連記事:『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』紹介/キャラでストーリーを語る「SRPGの型」の完成


 あとは、現在だったら「キャラクターを集めるタイプのスマホゲーム」という候補もあって、実際にジャンプオールスターのスマホゲームは何本か出ていますね。『週刊少年ジャンプ オレコレクション!』(2017~2020年)、『ジャンプチ ヒーローズ』(2018年~)、『週刊少年ジャンプ 実況ジャンジャンスタジアム』(2018~2019年)など。
 とは言え、当然『ファミコンジャンプ 英雄列伝』が発売された1989年にはスマホは存在しないので、スマホゲーにしようなんて選択肢はなかったことでしょう。


 つまり、現代で「オールスターキャラが一堂に会するゲーム」の定番ジャンルとなっているものは、1989年当時はほぼ存在していなかったんですね。



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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『コナミワイワイワールド』より引用>

 それでは、『ファミコンジャンプ 英雄列伝』の1年前に発売された『コナミワイワイワールド』はどうだったかというと、複数のキャラクターを切り替えながら遊ぶ2D探索アクションゲームでした。
 しかし、『コナミワイワイワールド』で仲間になるキャラはたった6人で、それでも後半に仲間になるキャラは「出番が少ない」「影が薄い」と言われました。

(関連記事:『コナミワイワイワールド』紹介/キャラだけじゃない、あの時代のコナミの魅力が集まったクロスオーバーゲームの先駆け

 そのせいか、続編の『ワイワイワールド2』(1991年)になると、「一定時間のみコナミキャラクターに変身できる」「変身できるキャラは全部で5人」「その中の3人の組み合わせを最初に選ぶ」と大きくゲームデザインが変わりました。登場キャラ5人全員に、活躍の場を均等に与えるバランスを目指したのかなと思います。

(関連記事:『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』紹介/ジャンルは変わったけど、コナミゲームの歴史をまとめた記念碑的作品へ


 『ファミコンジャンプ 英雄列伝』の参戦作品は33作品で、プレイアブルになる味方キャラは主人公を除いて16人です。『コナミワイワイワールド』のように1キャラずつ切り替える方針も、『ワイワイワールド2』のように変身できるキャラをタイミングで選ぶ方針にも出来なかったでしょうから、2Dアクションに落とし込むのは不可能だったと思われます。



 では、『ファミコンジャンプ 英雄列伝』がどのジャンルを選んだのかというと……

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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 アドベンチャーゲームなんです。
 マップ上の様々なところにジャンプ作品のキャラクターがいて、彼ら・彼女らの話を聞くことでヒントをもらったり、フラグが立ってストーリーが進んだりするんですね。

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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 んで、このヒントとかフラグ立てが、作品の壁を超えたクロスオーバーなやり取りになっているのが面白いのです。↑のスクショは、『ドラゴンボール』のヤムチャが、『北斗の拳』のケンシロウに会う方法を教えてくれるシーンです。

 この手法ならば、戦闘に向いていない「ラブコメ作品のヒロイン」とかも自然に登場させることが出来る!


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 そして、白眉なのが「タイムマシーン」の存在です。
 このゲームの「現代」では1988年当時に少年ジャンプで連載されていた作品のキャラしか登場しないのだけど、タイムマシーンを使って「過去」に戻ると1987年までに少年ジャンプで連載されていたレジェンド作品のキャラ達が登場するのです。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 『ドラゴンボール』の「西の都」でブルマに会うとタイムマシーンに乗せられて、着いた先は『Dr.スランプ』の「ペンギン村」でセンベエさんにタイムくんを作ってもらうように頼むという激熱展開が始まります。
 このケースは同じ作者の「最新作」と「前作」ですけど、他にも例えば「学園モノ漫画」というくくりで「現在の人気作」と「過去のレジェンド作」みたいな絡みも結構あります。

 こうして「現代」と「過去」の2つの世界を行き来してゲームを進行させる方式を、『クロノトリガー』(1995年、スクウェア)の6年前、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(1991年、任天堂)の2年前にやっていたのもすごく斬新だったと思うんですね。



 ただ、プレイアブルキャラになったり、イベントがしっかりある作品は良いんですけど……作品によっては主人公が「ただヒントをくれるだけのモブ」みたいな形でチラッと登場するだけなのは、賛否両論ありそうですね。

 レビューサイトなんかでは、「『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』が優遇されすぎ、『ジョジョ』が冷遇されている」みたいな批判がよく書かれているんですけど……
 『ジョジョ』はジョセフがプレイアブルだし、エリナ婆ちゃんとスピードワゴンが出てくるし、サンタナ戦と 地獄昇柱 ( ヘルクライム・ピラー ) がミニゲームになっているし、全然優遇されている方ですよ!


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 このゲームで最も冷遇されているのは、『奇面組』の連中でしょ

 一時代を築いた大ヒット作にも関わらず、プレイアブルではない、顔グラフィックもない、イベントもミニゲームもない、一堂零と河川唯が通行人として登場して「シェイプアップ乱の原宗一郎が如何にスケベか」と一言ヒントをくれるだけという。確かにこのヒントは印象的で後で活きてくるんだけど、レジェンドキャラがこんな雑に出てきて要件が終わるともう出てこなくなるの雑すぎて感動するレベルです。


 ということで、実はこのゲームに一番近いゲームって『さんまの名探偵』(1987年、ナムコ)じゃないのかって思うんですね。
 超有名人が雑に登場して、ところどころでミニゲームが発生するアドベンチャーゲーム―――この型にジャンプキャラクターを当てはめてバトル要素を強めたのが『ファミコンジャンプ 英雄列伝』じゃないのかなと。



 『コナミワイワイワールド』でも言われていましたが、オールスターゲームの場合は一人一人のキャラに思い入れのあるファンがいるため、自分の好きなキャラの出番が少なかったり冷遇されたり感じるとそれだけで不満点になっちゃうんですね。

 そのため、続編の『ファミコンジャンプII 最強の7人』(1991年12月発売)では、参戦作品を7作品に絞って、7作品のどこからでもスタートできる『オクトパストラベラー』方式に変わりました。それでも優遇されている・冷遇されていると言い出す人はいましたが、活躍の機会を均等にできる一応の解決策だったかなと思います。

 そして、それ以降のオールスターゲームと言えば、先に述べたように『スーパーロボット大戦』式のSRPGや、『KOF』式の格闘ゲームなどのジャンルが定着したので……『ファミコンジャンプ 英雄列伝』みたいに、レジェンドキャラが雑にモブとして登場するオールスターゲームは出なくなったと思うんですね。

 でも、私は一つの作品だけに愛情を注ぐのではなく、いろんな作品を広く浅く楽しむ宇宙飛行士タイプなので……こういう「今チラッと登場したの、○○って作品のヒロインじゃん!」みたいなこの作品がムチャクチャ楽しかったんですよねぇ。



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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 このゲームをジャンル分けする際には「アクションRPG」と書かれることが多いみたいで、実際に当時のTVCMでは「RPG」と思いっきり言っていたのですが……一般的に「RPG」と表現されてイメージする「敵を倒して経験値をもらってレベルアップする」要素はありません。

 最終決戦で有利になる要素はあるのですが、それは次の項で書きます。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 シンボルエンカウントのザコ敵に近づくとアクションバトルが始まるので、個人的には『ポートピア』や『ドラクエ』の「アドベンチャーゲーム」の要素+アクションバトル=「アクションアドベンチャー」というジャンルで説明した方がイイと思います。

 とは言え、「アクションアドベンチャー」も人によってイメージするものがちがうふわっとしたジャンルなんですよね……


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 このゲームで仲間になるキャラは、主人公である自分を除いて16人もいるのですが……「エリア」ごと、「現代」「過去」ごとに連れ歩けるキャラが分かれていて、例えばエリア1で仲間になるケンシロウはエリア2には連れていけないし、エリア2の「過去」で仲間になるアラレちゃんを「現代」に連れてくることは出来ません。

 ということで、主人公+最大でも仲間2人=最大3人パーティなのですが、シンボルエンカウントで戦闘が始まると先頭のキャラだけを操作してのアクションバトルになります。途中交代とか回復とかもなし。「流石、少年ジャンプのゲーム化だ、あくまで1対1で戦うんだな」と言いたいけど、相手は2人に増殖したりするんですよね。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 正直このゲームの評判を落としている8割の原因は、このアクションバトルの出来が悪いところだと思います。
 操作性があまり気持ち良くないのもアレなんですが、「Aボタンで近接攻撃」、「Bボタンで飛び道具」で、「Bボタンで飛び道具」のクールタイムがクソ長くて戦闘に時間がムチャクチャかかるんですね。かと言って、「Aボタンで近接攻撃」に頼ろうとすると大ダメージを喰らって瞬殺されるとかもあるし……


 初期の状態から「Bボタンで飛び道具」のクールタイムは長いと思うのですが、「こころ」ゲージが悪に傾くとさらに長くなります。「こころ」ゲージが悪に傾く条件は、ミニゲームで負ける、筋斗雲に乗る、シンボルエンカウントで遭遇した敵が実は攻撃してこない善人だったけど気付かずに倒してしまう(見た目では区別がつかない)などなどで……

 「こころ」ゲージを回復させる方法は、コンビニでジャンプを買って読むだけです。
 んで、このジャンプでの回復が1目盛りしか回復しないのに、まとめ買いもまとめて消費もできないため、ひたすらコンビニを出入りしてジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててジャンプ買って読んで捨ててと繰り返すしかないという。



 ファミコン時代のバンダイ作品にありがちな、プレイヤーを縛る余計なシステムを入れたせいで評判を落とすヤツですよ。『ドラゴンボール 神龍の謎』の高速で腹が減る悟空とかのヤツ! こればっかりは擁護できないです!


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◇ 夢の対決を実現させる最終決戦は必見!最終決戦を遊ぶために頑張って進めよう

 参戦作品の33作品は、バトルあり、ラブコメあり、ギャグありという本当に多彩なラインナップです。その原作の魅力を再現するため、道中で様々なミニゲームが始まるのも先鋭的なところだと思います。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 ボクシング漫画『リングにかけろ』絡みのイベントでは、『アーバンチャンピオン』(1984年、任天堂)のような格闘ゲームが始まったり。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 野球漫画『県立海空高校野球部員山下たろーくん』絡みのイベントでは、『ファミスタ』(1986年~、ナムコ)のような野球ゲームが始まったり。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 SF漫画『ウィングマン』絡みのイベントでは、縦スクロールシューティングゲームが始まったり。



 この他にも、原作を再現しようとした様々なミニゲームがストーリー展開の中で出てくるんですね。


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 ちょっと待て!

 『北斗の拳』の赤鯱が潜水艦に乗せてくれるミニゲームって、マジで何なの!? 私つい最近『北斗の拳』全巻読んだんですけど、赤鯱は潜水艦なんか乗っていないし、そもそも『北斗の拳』の世界に潜水艦なんか残っていないんじゃないのか!?


 これらのミニゲーム、お世辞にも「出来が良い」とは言えないんですけど……ストーリー展開に合わせて様々なミニゲームが始まるのは、むちゃくちゃ先鋭的だったと思うんですよ。『ファイナルファンタジーVII』(1997年、スクウェア)の8年前ですからね。一つ一つのミニゲームを作りこむ開発期間と、多彩なミニゲームを可能にするマシンスペックさえあれば、と思わなくもないです。


 そして……
 このゲームを語る際に、絶対に欠かせないのが「最終決戦」の話です。

 普通だったら、ゲームの「最終決戦」の話なんてこれ以上ないネタバレなんで書かない方がイイと思うのですが……このゲームは「最終決戦」が一番面白くて、「最終決戦」のためにそこまで頑張って遊ぶくらいなんですよ。だから、このゲームを碌に知らずに「クソゲーなんでしょ?」なんて言われないためにも、しっかりと「最終決戦」について語りましょう!


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 なんと、最終決戦のみ「コマンドバトル」なんですよ!
 このせいで公式がこのゲームのことを「RPG」と言い張ったんじゃないかと思うのですが、ここに来るまでの道中が長すぎるだろう……

 「歴代ジャンプ漫画の主人公16人」vs.「歴代ジャンプ漫画の強敵13人」で、順番に出てくる強敵に合わせてこちらが1キャラずつ選んで1対1で戦う形式です。
 分かりやすく言うと、『魁!!男塾』の「天挑五輪大武會」のシステムです。最終決戦の方式がコレなの、ジャンプゲームのラストに相応しすぎて大好き!


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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 主人公16人はそれぞれ2~3の必殺技を持っていて、使うと専用のグラフィックが出てくる演出もすごい。すべて最終決戦でしか使わていないグラフィックですからね。


 邪鬼には桃をぶつけるみたいな原作再現をしてもイイのだけど、意外なキャラが相性良かったりするので、それを探すのも面白いです。原作を知っているとニヤリと出来る組み合わせも多く、スタッフの方々のジャンプ愛を感じますね。なら、どうして赤鯱が潜水艦に乗っている設定に……

 残念ながら、すべての敵に対してすべてのキャラで戦えるワケではなくて、対戦を拒否されてしまう組み合わせもあるんですが……
 例えば、『アストロ球団』の峠球四郎戦は「野球のルールを知らないキャラで戦うことができない」説があったりしてなかなかに面白いんです。確かに、『ドラゴンボール』の悟空は野球のルールを知らないだろうけど、『Dr.スランプ』のアラレちゃんは原作で野球やる回があったわ!みたいな。



 ちなみに、必殺技を使うためのMP的なパラメーターこそが、ザコ敵をせっせと倒すと溜まっていく経験値的な要素で……最終決戦をしっかり楽しもうとすると、そこまでゲームを進めた上で、全キャラでチマチマと経験値稼ぎをしなくちゃなりません。
 『ファミコンジャンプ』面白いですよ!と私がどんなに言ったところで、そこまで我慢して遊んでくれる人も少ないでしょうから……

 最終決戦直前のパスワードをここに残しておきます。

 一応、全キャラのパラメータはMAX直前(パスワードで再開したら何故か半欠け分だけ減っちゃうんだけど、これは何故?)で、「こころ」パラメーターも善側MAXまで上げています。

 どうぞ、一番面白いところだけ遊べばイイさ!!

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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>


 ちなみに、このパスワード……40文字もあって「無駄に長い」とよく言われるのですが。
 このゲーム、実はかなり自由度が高くて、16人いる仲間を全員仲間にしなくてもクリア出来ちゃうんですね。最低人数だと5人だったかな。そのキャラ達1人1人に経験値的なパラメータと、更にやってもやらなくても良いパワーアップイベントなんかもムチャクチャたくさんあるので、パスワードが長くなっちゃうのも仕方ないんです。

 「じゃあ、バッテリーバックアップにしてくれたら良かったんじゃない?」と言いたくもなるのですが……実は、もしこのゲームがバッテリーバックアップだったら詰んでたかも知れないんですよ。

 というのも、パスワードで引き継げない内容に「各キャラのライフ」があって、パスワードで再開すると必ず全キャラが全回復&死んでいたキャラも復活するんです。これがないとムチャクチャ厳しいんです。
 何故なら、「エリア2の過去世界」や「エリア5」にはレストランがないため、回復手段が「パスワードで一旦中断して再開」しかないんですよ。もしこれがバッテリーバックアップで各キャラのライフも引き継がれた場合、「エリア5」の仲間のライフを回復させるためには、「他のエリアでおにぎりを買ってくる」→ 「エリア5で仲間を呼び出して、おにぎりを食わせる」→ 「それだけでは全回復しないため、また他のエリアにもどっておにぎりを買ってくる」→ 「エリア5で仲間を呼び出して、おにぎりを食わせる」を延々と繰り返すしかないんですね。

 だから、セーブ機能のあるレトロフリークでプレイした私でも、パスワードでの中断→ 再開を頻繁にやっていました。

 いや、そもそも各エリアに回復ポイントくらい作れや!!


◆ で、結局どういう人にオススメ?
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<画像はファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』より引用>

 減点法で考えると、ダメなところや擁護できないところはたくさんあるんだけど……
 加点法で考えると、他のゲームにはない魅力がある作品だし、こんな作品は恐らく二度と作られないであろう「雑な豪華さ」だったと思うんですね。少なくとも手抜きで作ったゲームではないと思うし、原作愛がしっかりとあるゲームだと思います。赤鯱が潜水艦に乗っている件は、許す!

 「作品間の垣根を超えた夢の対決」を楽しめる人には、是非オススメです!

 アクションバトルやミニゲームはともかく、アドベンチャーゲームとしては難易度は高くなくて、「次にどこに行くか」とか「フラグ立て」は攻略を見ないでも大丈夫なくらいなのも良いですね。『ドラクエIII』辺りの時代なので、中盤「さぁ、好きなところに行くがイイ!」と放り出されるのも好きなところです。


 個人的には、「現在のマシンスペックでフルリメイクして欲しいファミコンのゲーム」第1位なんですけど、絶対にムリでしょうね! この路線のオールスターゲーム、ジャンプと言わず、どこかが出してくれないかなぁ。

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≫ EDIT

『役満』紹介/ゲームボーイの機能を使った2人プレイと、恐怖の役満仙人と戦える1人プレイ

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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

【これさえ押さえておけば知ったかぶれる三つのポイント】
ファミコンでは出来なかった「2人プレイ」がゲームボーイだからこそ出来た!
麻雀ゲームの定番となる「個性豊かな対戦相手」をいち早く取り入れる
もはや別ゲー? 役満をバシバシアガってくる恐怖の役満仙人



『役満』
・発売:任天堂
 ゲームボーイ用ソフト:1989年4月21日発売
 ゲームボーイ Nintendo Switch Online対応タイトル:2023年2月9日配信開始
・麻雀ゲーム
・セーブ機能なし
 私がCPU全員を倒すのにかかった時間は約6.5時間でした
 ※ネタバレ防止のため、読みたい人だけ反転させて読んでください

↓1↓

◇ ファミコンでは出来なかった「2人プレイ」がゲームボーイだからこそ出来た!
 この記事は、このゲームを遊び終えた直後の2022年1月22日に書いているのですが……みなさんの元に公開されているのは「役満仙人と戦う!」動画がアップされた後でしょうから、随分と先になっていることでしょう。今は夏なのか、秋なのか……暑いですか、寒いですか? 今は何月何日ですか?(タイムスリップした直後にその辺の通行人に聞くような台詞)

 麻雀に興味が持てない人にとっては、「山ほどある麻雀ゲームの一つ」と区別が付かないと思います。ゲームソフトの売上ランキングの話をしたり、福袋から出てきたりする際、いつも不遇の扱いを受けますからね。でも、この時期の麻雀ゲームの進化と変化の話も面白いんですよ!


 『マージャンも打てる!』の中でも書きましたが、「日本の麻雀」は基本的に日本でしか遊ばれていないため、「日本の麻雀」のゲームも日本の会社が作るしかありません。
 そのため、麻雀のゲームは、アーケードゲームが定着して、パソコンが日本でも普及し始め、日本製の家庭用ゲーム機が現れた1980年前後から生まれたみたいです。

 アーケードゲームでは1980年に『テレジャン』(CPU戦はなく、対人の4人対戦)、1981年に『ジャンピューター』(2人麻雀だけどCPU戦の実現)が登場し、1983年には早くも脱衣麻雀『ジャンゴウナイト』が登場します。CPU戦の実現からたった2年後にエロ付きのものが出るとは、いつの時代もエロへのスピード感は凄いですね!
 パソコン用ゲームではそれ以前から四人打ち麻雀のゲームが作られてたらしいのですが、1982年の『スーパー四人麻雀(ウルトラや無印などのバージョンもある)』、1983年『ジャン狂』などが有名ですね。『ジャン狂』は後に任天堂からファミコン用ソフト『4人打ち麻雀』として発売されるのですが、「CPUがイカサマではなくちゃんと考えて打っている」ことを証明するためにCPU全員の牌を見ることが出来るオープンモードを搭載していました(※1)

(※1:黎明期の麻雀ゲームは、CPUは最初からアガれる一歩手前の状態で始まり、こちらが一定時間アガれないとCPUがアガる仕組みが多かった)


 家庭用ゲーム機向けでは、1982年に麻雀専用機の『マイコン麻雀』が発売されて、翌1983年にはとうとう任天堂がファミリコンピュータ向けに『麻雀』のゲームを出して大ヒットさせます。パソコンほど高額ではなく、アーケードのように外に行かなくても遊べるファミコン用麻雀ゲームには大きな需要があり、翌1984年には続編として先ほど名前を出した『4人打ち麻雀』が発売されたほどです。


 一方、同じ任天堂内であってもファミコンを発売していた部署とは別に、またちがう麻雀ゲームを出していた部署がありました。それが『ゲーム&ウオッチ』を大ヒットさせていた横井軍平さんの部署です。『ゲーム&ウオッチ』の技術を用いたと言われる携帯用の電子ゲーム『役満』は、ファミコンと同じ1983年に発売されました。

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<画像は『マージャンも打てる!~超初心者のための麻雀講座~』より引用>

 同じ1983年にバンダイから同じような『パーフェクト麻雀』という電子ゲームが出ている(任天堂とどちらが先かはちょっと分からなかったです)ので、「電子ゲームの進化」と「麻雀ゲームの需要」から各社同じような企画が通ったのかと思うのですが……任天堂の電子ゲーム『役満』は、2台用意して通信ケーブルをつなげば対人戦ができたのです!


 横井軍平さんのこの先見の明はすごいと思います。

 麻雀は、「相手の牌」を見てしまうと成り立たないアソビです。
 そのため最初期のアーケード麻雀『テレジャン』では衝立を立てていたそうなんですが、同じことをファミコンのゲームでは出来ませんよね。居間のテレビに衝立を付けるワケにもいかないし。だから、ファミコン初期の任天堂のゲームは『マリオブラザーズ』や『ベースボール』など2人で遊べるゲームがたくさんあったにも関わらず、『麻雀』は1人用専用にするしかなかったんですね。
 後に、「任天堂VS.システム」を使ってアーケードゲーム『VS.麻雀』で2人対戦を実現するのですが、対戦格闘ゲームのように反対側に設置された2つのモニターを使うという方法が使われました。この「任天堂VS.システム」のロンチは『テニス』と『麻雀』なので、どちらもファミコン版では画面の都合上「対戦プレイが出来なかった」ソフトを、2画面を使って対戦させる意図があったのだと思います。


 閑話休題。
 横井さんの部署が出した電子ゲーム『役満』はさほど売れなかったみたいですが、ここでの「自分専用のモニターを持つ」ことと「その2つを通信ケーブルでつなぐ」アイディアは、同部署が1989年に発売するゲームボーイにも引き継がれることとなりました。

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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 ゲームボーイの本体同時発売ソフトには『スーパーマリオランド』や『アレイウェイ』と並び、電子ゲームと同じ名前を引き継いだ『役満』(※2)が名を連ねています。
 電子ゲームだった『役満』同様に、ゲームボーイ2台とソフト2本と通信ケーブルさえあれば2人プレイが可能で、1ヶ月後には『テニス』、2ヶ月後には『テトリス』と(当時は)ファミコンでは対戦プレイが出来なかったゲームの通信対戦をウリにしていたんですね。

(※2:元々『役満』は任天堂が出している麻雀牌のブランド名です)


 ゲームボーイの通信機能について、「大した用途があるわけじゃないけどコストが低いので付けておいた」とか「それを『ポケモン』(1996年)が使うまでほとんど使われることがなかった」と語られることが多いのですが……この『役満』、『テニス』、『テトリス』、翌年の『F1レース』『レーダーミッション』と、少なくとも初期の任天堂ラインナップは「複数モニターがあることを活かした対戦ゲーム」が多かったんですね。

 この『役満』も、言うなればWiiのロンチにWiiリモコンを振る『Wii Sports』が出たとか、Nintendo SwitchのロンチにHD振動を活かした『1-2-Switch』が出たみたいな話で、ゲームボーイの通信機能を活かしたタイトルだったワケです。まぁ、私はレトロフリークでプレイしたんで、対戦プレイは未経験なんですけどね!


↓2↓

◇ 麻雀ゲームの定番となる「個性豊かな対戦相手」をいち早く取り入れる
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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 実際のゲーム画面はこんなカンジ。
 ゲームボーイのソフトなので白黒なのはしょうがなくて、とっさに牌が見分けづらいのが難点ですが……毎日やっていれば案外慣れるものでした。2人打ち麻雀とは言え、ゲームボーイの小さな画面に必要な情報がしっかり収まっているのはすごいですね。

 近年の「ポンしますか?」とか「リーチできますよ?」と教えてくれる麻雀ゲームとはちがい、ポンもチーもカンもリーチもツモもロンもすべて自分で判断して選ばなくちゃなりません。当たり牌が何かとかももちろん教えてくれません。現実の麻雀に近い形となっていますね。ただし、時間制限はないので、じっくり考えてOKです。


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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 変更できるルールはスクショの通り。
 「クイタン」は、ポン・チーしてもタンヤオが認められるか。
 「アトヅケ」は、最初のポン・チーでは役が確定していなくて、2つ目のポン・チーで役を確定させるようなアガりかたを認めるかどうか。

 「フリテンリーチ」は、フリテンの状態でもリーチをかけてツモあがりをしてイイか。
 「ノーテン オヤナガレ」は、誰もアガれなかった時に親(東)がテンパイ(=あと1枚でアガれた状態)まで行っていなかったら親(東)が次に進むルール。
 「ナンニュウ」は、東南戦(半荘戦)か東風戦のちがいだとか。私は「西入り」と勘違いしていて、役満仙人を倒した後に知って「東風戦ならもっと楽に勝てたわ!」と叫びました。
 「ツモ ピンフ」は、ピンフでツモあがりした際に「ピンフ」という役を認めるかどうか。

 「BGM」は、ただBGMを流すかどうかです。


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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 対戦相手のCPUは、この5人の中から選びます。
 そう、選べるんですね。


 先ほどの項では「麻雀ゲーム黎明期」の話を書きましたが、その後の麻雀ゲームは1987年の『ぎゅわんぶらあ自己中心派』によって大きく変わったと言われています。この作品は元々ヤングマガジンで連載されていた麻雀漫画が原作で、それをゲーム化したものです。
 それまでの麻雀ゲームは対戦相手はみな同じ思考ルーティンだったのが、「原作を再現する」ためにキャラクターによって異なる「ツキ」を持っていて、「このキャラはリーチすると一発でアガりやすい」「このキャラはこの役を好むのでこういう牌を持ちやすい」といった特徴を再現していったんですね。

 対戦ゲームに個性を持たせたのが『キン肉マン』のゲーム化だったみたいな話で……公平性を失ってでも原作を再現しようとキャラに個性を付けたことが、後のそのジャンルのスタンダードになった例だと思います。


 そのため、これ以降の麻雀ゲームは「個性豊かなCPUと対戦するゲーム」となっていき、様々なキャラクターが麻雀ゲームに駆り出されることになりました。

 同1987年には、光栄が早速「織田信長」などの歴史上の人物と対戦する『麻雀大会』を発売してます。
 織田信長は強気な攻め、ナポレオンはポン・チーをしてでも素早くテンパイまで持ってくる、聖徳太子は他人がリーチをするとすぐに下りる、シーザーは麻雀を知らないなどの特徴があったそうです。それを言ったら、登場人物全員麻雀の時代には生まれてないでしょ!

 1990年代になると、何故か「ギャルゲーのキャラが麻雀をするゲーム」が流行り……1994年には『卒業』キャラの麻雀ゲーム、1995年には『同級生』キャラの麻雀ゲームなんかが出ていましたね。1998年には『エヴァ』のキャラの麻雀ゲームも出ていたし、DS時代の2005年には『ガンダム』の麻雀ゲームも出たし、何なら『役満』の名を受け継いだ任天堂の『役満DS』はマリオキャラと対戦できる麻雀ゲームになっていました。

 マリオキャラの特徴を挙げると……ルイージはピンフ系が得意、ピーチはリーチをしない、デイジーは強運でリーチ一発ツモが得意、クッパJr.は読みにくい待ちをする、ワリオは常に満貫以上の役を狙う、みたいなキャラ付けがされていたそうです。


 話をゲームボーイの『役満』に戻します。
 1989年発売のこのゲームは『ぎゅわんぶらあ自己中心派』以後の麻雀ゲームなため、対戦相手はオリジナルキャラですがかなり分かりやすい特徴を持たされています。

 「キマジメ タロウ」は、スタンダードな打ち方をするCPUです。公式サイトには「強くも弱くもない」と書いていますが、役満仙人を除けば一番強いCPUだと思います。
 「ヤミノハンゾウ」は、ポンもチーもリーチもしないCPUです。いつの間にかアガられちゃうこともありますが、リーチしないから得点は上がらず、ポン・チーを絶対にしないからなかなかアガれません。
 「リーヅモヒメコ」は、必ずリーチをしてくるCPUです。そのためポン・チーはしてこないのでなかなかアガれず、更にはリーチしなければアガってこないからこちらも振りこまなくて済みます。この中ではかなり弱い方。
 「ナキノジョー」は、逆にポン・チーしまくってくるCPUです。なかなかな強敵でした。

 そして、「ヤクマンセンニン」は、『スマブラSP』のスピリットにもなっているキャラで、必ず役満を狙ってくるという無茶苦茶なCPUです。詳しくは次の項で。


 ということで、「2人対戦ができる」ことがウリだったこのゲームですが、麻雀ゲームの変化を取り入れて「1人用でもじっくり遊べる」ゲームとなったのです。


↓3↓

◇ もはや別ゲー? 役満をバシバシアガってくる恐怖の役満仙人


 このゲームのパッケージに映っている謎の中国人風の男性―――
 「中国の麻将」はルールが違うため、「日本の麻雀」は日本でしか遊ばれていないはずなのに何故中国人風の男性が「日本の麻雀」を遊んでいるのか……それはさておき、この男性が「ヤクマンセンニン」なのかは一部界隈でずっと議論されていたそうです。

 確かに、こんなに存在感があるのにゲーム内では特にグラフィックが登場しないキャラなのは、『スターソルジャー』の謎の男と双璧をなす気がします!

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<画像はNintendo Switch用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』より引用>

 しかし、『役満』発売からおよそ30年後の2018年に発売された『スマブラSP』にて、このキャラが公式に「役満仙人」という名前で登場するのです! 桜井さんが認めたのだから、このキャラはもう「役満仙人」で間違いないでしょう!


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<画像はNintendo Switch用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』より引用>

 肝腎のスピリッツ戦は、「トモダチコレクションステージ」で、「むらびと4人」と戦い、このむらびとは「アイテムに気を取られやすい」だそうです。アイテムを拾うのは麻雀っぽいですし、「友達の家で4人集まる」のも麻雀っぽいのですが、残念ながらこのゲームは2人打ち麻雀だ!

 本当に原作プレイしましたー?
 これが「むらびと5人」で、それぞれ「キマジメ タロウ」「ヤミノハンゾウ」「リーヅモヒメコ」「ナキノジョー」「ヤクマンセンニン」を再現した動きをするとかだったら最高だったんですが……流石にそこまで求めるのは酷か(笑)。


 ということで、全世界2500万本以上売れた大人気ゲームに登場するのですから、「役満仙人」のことも2500万人以上のみなさまが知っているはずですよね。『役満』の売上が推定128万本らしいので、2372万人は実際には役満仙人と戦ったことがないけど『スマブラSP』でのみ知っているということになります。
 『スマブラ』でサムス使っているけど『メトロイド』1作もやったことがないみたいなカンジですね。



 ということで、「実際の役満仙人はこんなカンジだよ」と見せるために動画に撮りました。




 この役満仙人がどういうキャラなのかというと……

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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 必ず役満を狙ってくるという恐怖のキャラです!

 役満とは、麻雀における「滅多にアガれないけどアガれたらほぼ一撃死」という役たちのことを指します。最初の持ち点が30000点なのに、役満1回の得点が32000点か48000点ですからね。アガられたらそこでほぼゲーム終了です。


 「滅多にアガれないなら余裕で勝てるのでは?」と思われるかもですが、どうやらこの役満仙人―――最初の牌の時点で、あと数枚で役満でアガれる牌が揃っているみたいなんですね。『ぎゅわんぶらあ自己中心派』でも「それはイカサマなのでは?」「ツキの一言で済ませてイイの?」というキャラの個性があったのですが、その超強烈なヤツだと言えます。

 ただ、この「あと数枚」というのがミソで……

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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 「ポン」できる役満の場合、積極的に「ポン」してくるので、その「ポン」された牌からどの役満を狙っているのかが推測できるんですね。風牌がポンされたら「大四喜」「小四喜」、三元牌なら「大三元」、發なら「緑一色」の可能性もあって、風牌でも三元牌でもポンしてきたら「字一色」、1・9牌なら「清老頭」……


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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 また、ポン・チー出来ない役満の場合も、必ずリーチしてきます。「国士無双」「九蓮宝燈」「四暗刻」……これらは本来ならリーチする意味なんてないのですが、プレイヤーに「ここでテンパイ=あと1枚でアガれる状態」になりましたよと教えてくれているんですね。まぁ、教えてもらってもリーチ1発ツモで「国士無双」や「九蓮宝燈」をアガってくるんですけど!


 役満仙人に役満をアガられてしまったらプレイヤーに勝ち目はほぼありませんから、役満仙人が「ポン」してきたら即座にどの役満なのかを判断して欲しがっている牌を捨てずに相手をテンパらせない(ノーテン流局でOK)、役満仙人が「ポン」してこなかったら相手がアガる前に何としてでも早アガリする―――そうして最終局まで何とか逃げ切るゲームになるんですね。

 麻雀のようで、麻雀牌を使った新しい遊びのようなゲームでした。
 人生でこんな「九蓮宝燈」を警戒したことなんてないですよ! この「遊びの骨格を利用した、まったく別のゲームが入っている」辺りが任天堂らしいと思います。


 これを「イカサマ麻雀」と切り捨てるだけなのは勿体ないですよ!
 CPUに個性を持たせ始めた時代の麻雀ゲームで、かつ2人打ち麻雀だからこそ許された、オンリーワンの麻雀ゲームだと思います。ムチャクチャ面白かったんで、みんなもゲームボーイソフト福袋を買ってこのソフトを当てよう!


 ……という記事を1年半前に書いていたら、公開までの間に「ゲームボーイ Nintendo Switch Online」が始まり、この『役満』も配信されているという。マジかよ。


◆ で、結局どういう人にオススメ?
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<画像はゲームボーイ用ソフト『役満』より引用>

 麻雀ゲームはたくさん出ていて、恐らくどんな機種でも麻雀ゲームは遊べるはずです。
 そんな中、わざわざこの白黒の『役満』をオススメすることもありませんし、麻雀初心者には決してオススメしないのですが……麻雀ゲームを遊び慣れた人にとっては、「役満仙人」との勝負は今まで感じたことのなかった新体験になると思いますよ。

 これが『スマブラ』出演者の力だ!
 是非是非「こんなのイカサマじゃん」なんて切り捨てずに、任天堂からの挑戦状を受けてみてください。


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