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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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便利にはなったけれど行き詰まりも感じる。『Wii Fit U』ファーストインプレッション

 10月31日から超お買い得なファミリーパックを数量限定で発売し、巻き返しを図るWii U。そのファミリーパックに合わせて、既にバランスWiiボードを持っている人が対象ですが、『Wii Fit』の最新作『Wii Fit U』を期間限定無料ダウンロード配布しています。

 ダウンロード期間は10月31日~1月31日で、ダウンロードした『Wii Fit U』は1ヶ月間無料でプレイすることが出来ます。その後も継続してプレイするためには、定価2485円のフィットメーターを買って登録すると、その後もずっと遊べるようになります。フィットメーター1つ買えば、その本体に登録してる複数のユーザー全員がプレイ出来ます。

 基本的には「Wii Uをインターネットに繋いでいる人」に向けたサービスですが、インターネットに繋いでいない人に向けた『Wii Fit U』内蔵ファミリーパックもあります。
 これにはフィットメーターが1コ同梱されているので、『Wii Fit U』はずっとプレイ出来ますし、『Wii Fit U』目当てにWii U本体を買おうって人はこれがお買い得ですね。『Newマリオ』や『Wii Party』に興味がない人もWiiリモコンプラスが付いてくるのがお得。




 さて。
 自分は初代『Wii Fit』を発売日に買って、『Wii Fit Plus』に引き継いで(買ったのは当時ハマっていた母親だけど)、その後もずーっとプレイを継続している程のヘビープレイヤーでした。Wii U本体を発売日に買ったのも、恐らく2月か3月には『Wii Fit U』が出るだろうと思っていたからなのですが……まぁ、それは置いといて。

 Wii Uを既に持っている人は無料ダウンロード出来るのだから、参考材料も何もあったものじゃないですが。Wiiの時に『Wii Fit』『Wii Fit Plus』をプレイしていたけど、Wii Uをまだ持っていないのでWii U本体ごと買うかどうか悩んでいる―――そんな人もいると思うので、前作・前々作とどこが変わったのかを書いて参考にしてもらえればなと思います。


 そうだ。
 「ゲーマーだから、バランスゲームの全難易度の攻略を目指す!」というジムを開いているので、一緒にやって下さる方はどうぞ。コミュニティコードは「3658-8999-3246」です。
 後述しますが、任天堂公式のジムはちょっと……だと思うので、ユーザーコミュニティが広まってくれればなと思います。



1.ダウンロード版のおかげでディスク入れ替え不要
 超便利。
 あまりに便利すぎて、Wiiの時代は毎日ディスクを入れ替えて『Wii Fit Plus』をプレイしていたことがウソのように思えるくらいです。


 2006年に発売されたWiiは内蔵フラッシュメモリの容量が小さく、後から実装されたSDカードメニューも「SDカードに入っているソフトを内蔵フラッシュメモリに一時コピーして起動する」という荒業だったため、大容量のダウンロードソフトはWiiでは発売できなかったんですね。

 『Wii Fit』『Wii Fit Plus』はそれでも「体重測定+バランス年齢測定」だけはディスクを入れ替えなくても出来るWiiチャンネルを作ることが出来たんですが――――


 時代は進んで、2012年に発売されたWii Uはそこそこの保存領域と外付けHDDに対応しているため、パッケージソフトと全く同じ内容のダウンロードソフトを販売していて。ダウンロードソフトはディスクの入れ替えが必要ないため、『Wii Fit』のように毎日起動するゲームにはとても向いているのです。

 「Wii Uは、Wiiからあまり進化していないように思える」という人も多いと思いますが、ここは明らかに良くなったところです。というか、今から考えるとWiiが結構アレな機械だっただけという気もする!



2.ゲームパッドの機能は……一長一短
 Wii Uの象徴とも言える画面付きコントローラ「Wii Uゲームパッド」。
 ゲームパッドの画面を使えるので、テレビを観ながらでも体重測定が出来る!というのは、Wii Uが発表された時から期待されていましたし。確かにこれは便利です。家帰ってからの体重測定が面倒という人も、「テレビを観ながらでも出来るよ」となれば気が楽でしょう。


 ただ、ゲームパッドの画面だけでトレーニングはキッツイ。
 トレーニングが出来るくらいの距離を取ると、やはり画面が小さくて何が起こっているかよく分かりません。ルーティンとなって完璧に覚えている筋トレならば可能っちゃ可能ですが、正直私はそこまでしてトレーニングをしたいとは思いませんので(笑)。


 「筋トレ」「ヨガ」「ダンス」は、ゲームパッドを離れたところに置くと内カメラで自分の姿を映しながらトレーニングができる“ミラーモード”があります。
 自分の不恰好な姿を見ることに抵抗ある人も多いでしょうが、自分は「だからこそやる気が出る」と思うので気に入ってつけています。ただ、これが常時オフ状態になっているので、その日の最初のトレーニングを開始する前に+ボタンを押して設定変更をしなくてはならないというのが面倒。そして、これは「動画を撮影をしてくれるワケではない」ので自分の動きをチェックするのは結構しんどい種目もあります。

 発想はイイと思うんですが、かゆいところに手が届いていないというか。



 また、Wii Uの起動→ソフト選択→『Wii Fit U』のプレイまで全て「Wiiリモコン」だけで出来るし、「筋トレ」「ヨガ」をする際にゲームパッドは邪魔なので、『Wii Fit』『Wii Fit Plus』のようにWiiリモコンだけで始めたいのですが……体重測定の際に必ず「ゲームパッドを持て」と言われるんです。その分の重さを引いておいてやるから、と。
 任天堂らしからぬ「プレイヤーの立場に立って作られていないなぁ」と思う箇所でした。まぁ、初代『Wii Fit』の時なんて「かんたん測定」もなかったので、元々このシリーズはそういうカンジなのかもですが。



3.削られたトレーニングと、残ったトレーニング
 以前の記事で、『Wii Fit Plus』→『Wii Fit U』で11種目のトレーニングが削られていると書きました。
 「コロコロ玉入れ+」と「バランスMii+」は『Wii Fit Plus』で追加された高難度ステージだったので、それが統合されて……なくなったのは以下の9つだと思われます。

・「綱渡り」
・「ペンギンシーソー」
・「バランススノボー」
・「座禅」
・「セグウェイチャレンジ」
・「足踏みパレード」
・「ジャグリング」
・「スケボー」
・「ジョギング+」


 俺の大好きな「足踏みパレード」がカットされている!!
 以前の記事で「足踏みパレード」が大好きなので「足踏みパレード」の追加ステージを有料DLCで売ってくれれば買いますとまで書いたら、追加ステージどころか存在がなくなっていたという!ふざけるなよ……ふざけるなよ……

 自分の好みはさておき、『Wii Fit』が発売された時に「バランスボードをこんな使い方させるとはwww」と度肝を抜いた「座禅」もカットされているとは……何を基準にカットするトレーニングを決めたんですかねぇ。




 愚痴ってもしゃあないので、次の話題。
 残されたトレーニングの中には、前作までにはなかった「エクストラ」ステージを追加したトレーニングがあります。自分はまだ全部はチェックしていないんですが、「雪合戦」の「エクストラ」ステージはフェンスがなくなるという鬼畜っぷりで笑ってしまいました。これは燃える!難しいけど!!

・フープダンス
・燃焼フープダンス
・踏み台リズム
・踏み台ダンス
・バランススキー
・バランスMii
・ヘディング
・雪合戦
・スキージャンプ
・腰フリ10
・リズムカンフー
・バランス色分け
・コロコロ玉入れ
・パタパタ飛行


 「エクストラ」が追加されたのは以上のトレーニング
 ただ、「とりあえず妨害を入れて難易度を上げている」カンジがして自分はあまり好きじゃないやり方だったりします。



4.追加された新トレーニング
 『Wii Fit U』で追加された新トレーニングは19種目。
 駆け足で紹介していきますね。


○ 「レガッタ」
 Wiiリモコンプラス必須。
 バランスWiiボードの上に座り、横に持ったWiiリモコンプラスをオールのように見立て、前後することで船をこぎます。CPUとタイミングを合わせることでスピードアップ。すっごく疲れるので運動にはなるけど、ちょっと単調。


○ 「パズルスカッシュ」
 Wiiリモコンプラス必須。
 ボールが返ってくるピンク色の地点まで走り、Wiiリモコンプラスをラケットに見立ててボールを打ち返していきます。当てたパネルは同じ色がまとめて消えるので、パネルがなるべく同じ色で揃って高得点になるように打つのがポイント。

 ……なんですが。
 フォアで打ち返すかバックで打ち返すかはコンピューターに決められてしまって、『Wii Sports Resort』や『Wii Sports Club』のような「自分のWiiリモコンプラスとラケットが一体になった感」はありません。上下の打ち分けなどジャイロセンサーを使っているのは分かるんですけど……すごく楽しい種目だからこそ、直感的ではないミスで失敗してしまうのがもどかしい。


○ 「ながらボクシング」
 まだやっていません!


○ 「探してMii」
 テレビ画面必須。
 Wii Uゲームパッドを持って、それを持って走ることでキャラがジョギングするので、ゲームパッドの画面に映っている写真からMiiを探すゲームです。『Wii Fit Plus』の「サイクリング」に近いですが、「サイクリング」が指定されたポイントを回るトレーニングだったのに対して、こちらはそのポイントを自分で推理して島中を走り回るカンジですね。


 かなりお気に入りの種目です。
 バランスWiiボードもWiiリモコンも使わないで、ゲームパッドだけを持って走ることで「進む」「曲がる」を制御しているのもすごい。また、道々にいるMiiに聞くとヒントを教えてもらえるとか、「サイクリング」では入れなかったバスケットコートに入れるとか、前作の延長線上にあるのに前作では出来なかったことが出来るのも嬉しいです。

 これ、「初級」と「上級」しかないんですかね。
 「サイクリング」で地形を熟知していたためか一発で☆4つ獲ってしまって物足りないです。有料DLCででも追加ステージがほしいです。



○ 「足踏み水鉄砲」
 一応テレビ画面必須です(なくてもやろうと思えば出来るけど)。
 「雪合戦」のようなガンシューティングなのですが、「雪合戦」が左右の体重移動で回避を行っていたのに対して、こちらは踏み込みの強さで攻撃する水圧が変わるという違いがあります。水を補給せずにたくさんの敵を倒すとコンボボーナスが入るので、如何に1回の踏み込みでたくさんの敵を倒すかがポイント。

 これもかなりのお気に入りの種目です。
 巨大な泥人間や、泥玉を投げつけてくる敵や、風船で飛んでいる敵など、状況に応じて戦い方を考えなければいけないのが楽しいです。最終面(?)が遺跡で戦うというのもポイント高し。有料DLCで追加ステージ希望!



○ 「リュージュ」
 「ボブスレー」でも「スケルトン」でもありません。
 そりに乗ってタイムを競うウィンタースポーツです。

 バランスボードの上に座り、体重を後ろにかけてスピードを出すので、想像以上に腹筋を酷使する種目です。でもスピード感があって、それでいて上手く曲がれた時なんかはとてつもなく爽快で楽しい。任天堂だったらもっと変なコースとか走らせるかなーと思ったんだけど、普通のコースばかりだったのがちょっと残念。これも追加ステージ欲しいです。



○ 「ウェイター」
 テレビ画面必須。
 ゲームパッドをトレイに見立てて、上のケーキが落ちないように気をつけながら、バランスWiiボードの上で足踏みをしてケーキをお客さんに届けるゲームです。

 相変わらず任天堂はバカだなぁ、と安心できるゲームです。
 すごく面白いというワケでもないんですが、バカゲー枠としてこういうのを入れる辺りは流石。



○ 「スカイハイジャンプ」
 ゲームパッドもWiiリモコンも使わない種目。
 トランポリンの上で屈伸をすることで高くジャンプしていきます。高いジャンプから着地した際に、一番沈み込んだところでジャンプすると更なるジャンプが出来て、どんどんどんどん高さが上がっていくという。


 シンプルな種目なんですが、高くジャンプした際に島を一望できるくらい高くなる気持ち良さはすごい。高くジャンプした後に落下するのもゾクゾクするものがあります。まぁまぁお気に入りの種目です。



○ ダイビング
 一応テレビ画面必須らしいけれど、自分はあまり観ていません。
 ゲームパッドのジャイロセンサーを使って、進行方向を決めながらバランスボードで足踏みすることでバタ足で進んでいきます。制限時間内に色んな魚を見つけてポイントを稼ぐ種目。

 『フォーエバーブルー』というよりかは、『ゴーバケーション』の「スキューバダイビング」に近いと思います。
 楽しいことは楽しいし、「上級」のマップはニヤリと出来るところもあったりするのですが……マップが少なすぎます。『ゴーバケーション』みたいに真っ暗な深海に潜るステージがあるのかなと思ったのですが、どうも「初級」と「上級」しかないみたいで。

 イイ題材だと思うのですが、消化不良。



○ 「フリークライミング」
 Wiiリモコンプラス2本必須。
 ボルダリングってヤツですかね。

 左右のWiiリモコンプラスを伸ばして、岩を掴み、バランスWiiボードの上で足踏みをすることで登っていく種目です。☆4つを目指すには闇雲に登るんじゃなくて「無駄な岩を掴まない&無駄な足踏みをしない」とダメっぽいです。まだ自分は「上級」の☆3つまでしか行けていません。

 まぁまぁ楽しいんですけど……
 これ、普通の岩山を登るステージはないんですかね。せっかくの大自然があるウーフーアイランドで、人口の壁しか登れないとか何故よ。現実には絶対出来ない「断崖絶壁の岩山を登る」とかがしたいワケじゃないですか、ゲームなんだから!



○ 「アスレチックU」
 『Wii Fit Plus』から入った「アスレチックMii」は足踏みすることでMiiが前進していくゲームでしたが、今回バランスWiiボードの上で向きを変えて足踏みをすることでMiiが曲がったり斜めに走ったりするようになりました。


 無理じゃボケエ!

 全然思った方向に曲がってくれないし、バランスWiiボードの上から足踏み外すし、全く持ってクリア出来る気がしない種目です。前作の「アスレチックMii」を楽しんで極めた自分でもこの有様だから、初めてこの種目をやる人はどうなってしまうのやら。



○ 「はじめてダンス」「フラ」「ジャズ」「ヒップホップ」「ロック」「フラメンコ」「ラテン」「燃焼ダンス」
 Wiiリモコンプラス2本必須。
 「足踏みパレード」がリストラされたのはこの「ダンス」が入ったからでしょうね……リズムに合わせてバランスWiiボードの上で足踏みしたり、Wiiリモコンプラスを持った左右の手を振ったり。全種目、実践の前に解説があるのがありがたいような面倒くさいような。


 結構体を酷使するのでイイ運動にはなると思うんですが……
 これ、「Wiiリモコンプラス」である必要あるんですかね。どうも「振ったかどうか」しか判定していない気がするんですけど。





 自分は全種目☆4つを目指すために、☆4つが出たらもうその種目はプレイしていないので……ひょっとしたらもっと何度もやれば新たなステージが出る種目もあるのかも知れませんが。新規のトレーニングはどの種目もステージが少ない。自分が確認した範囲だと、「足踏み水鉄砲」は3ステージでしたが、残りはみな全2ステージ(「スカイハイジャンプ」は1ステージ)。

 物足りないにも程があります。
 初級で基礎を覚えて、上級で応用を覚えて、超上級はそれらを全部駆使して立ち向かう高難度ステージ!だと思ったら、ほとんどの種目に超上級がないという。クッパ城のない『マリオ』みたいなカンジ。


 また、『Wii Fit Plus』の時にはなかった「ゲームパッド」や「Wiiリモコンプラス」を駆使した種目が多いのですが……任天堂はどこの家庭にもWiiリモコンプラスが2本あると思っているんですかね。
 『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』がWiiリモコンプラス専用になったことで売上半減したというのだから、Wiiリモコンプラスを持っていない家庭も多いとは思わなかったんですかね。しかも2本ですよ。

 「フリークライミング」はまぁ分かります。ジャイロセンサー使わなきゃ出来ないことだから、Wiiリモコンプラスを2本使うというのも納得です。でも、「ダンス」系はジャイロセンサー必要ですかね?どっちに振ってもOKマークみたいのが出ているし、普通のWiiリモコン2本でも遊べるようにした方が良かったと思うんですけどねぇ。



5.フィットメーター
 今回の目玉機能。
 別売りの定価2485円のフィットメーターを登録することで、1日の活動量を記録してくれて、「階段を登った」等の記録も残してくれる優れもの――――らしいんですけど、私は興味ないんで父親にあげちゃいました。


 父親は喜んでいたので、「自分の行動を記録して残せる」ことに興味がある人には嬉しいのかも知れませんが……ホントに「記録できる」だけなんで、すぐに飽きそうな。
 一応歩いた記録でハワイ一周歩くとかも出来るんですが、そんなの地図で見せられても……それこそ『WiiストリートU』と連動して、ここからここまで歩きましたとか写真を見せてくれればイイのに、。




6.Miiverseの連動はメリット以上にデメリットが……
 Wii Uをインターネットに繋いでいる人は、Miiverseと連動した「みんなのジム」機能を使うことが出来ます。同じ目的を持ったユーザー同士が同じジムに所属すると、↓のようにメニュー画面に他のMiiが現れ、トレーニングの成績を自分と比較出来たりします。


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 また、トレーニングをある程度進めると「着替え」が手に入るので、それを見せ合うことも出来るんですね。発想としてはすごく面白いと思うのですが。



 どうも「任天堂公式のジム」に参加している人は、「どのトレーニングをしたか」の報告が自動でMiiverseに投稿される仕組みらしくて。Miiverseの「みんなの記録」を見ると、「スパムか!?」と思うくらいに『Wii Fit U』で「○○をプレイしました」の投稿で埋め尽くされてて正直ウザイです。
 『Wii Fit U』をプレイしていない人はもちろん、プレイしている人でさえも他の人が「○○をプレイしました」なんて報告には興味がありませんよ!「みんなのジム」で点数比較できるんだから、それだけで十分じゃないか!



 自分達で立てた「ユーザーコミュニティのジム」に登録すると、自動投稿がされないみたいなんで……「ゲーマーだから、バランスゲームの全難易度の攻略を目指す!」という私が開いたジムにどうぞ。コミュニティコードは「3658-8999-3246」です【PR】。
 という宣伝は置いといて、「他の人が立てたジム」もこのコードをいちいち入力しなきゃならないというのが面倒くさすぎる。「フレンドが立てたジム」くらいは見られるようにしてくださいよ。


 そもそも「一つのジムにしか参加できない」仕様だと、自分でジムを立てることも、他人のジムに参加することも、なかなかしづらくなってしまうことに気付かなかったんですかね……アイディアはとてもイイと思うんだけど、煮詰めきれていない感はどうしてもあります。



7.その他、「変わった」のかどうかよく覚えていないこと
 恐らく「変わった」のだと思うけれど、前作からこうだったのかも知れないというくらいに細かいところ。


・トレーニング中に十字ボタンでトレーナーを映すカメラをグルグル回せるようになった
 女性トレーナーの横乳を眺められるだけでなく、自分の見たいアングルで動きを確認できるのはありがたい。

・セットメニューで各トレーニングの回数を選べるようになったらしい
 セットメニューは前作からほとんど使っていないのでよく分からない。
 「目的別メニュー」は相変わらず回数を選べないのがダメすぎる。

・「使用時間」「消費カロリー」を選んで「おまかせメニュー」が提案される
 時間多くすると「ながら○○」が入ってくるし、同じ種目が違う難易度で2回入ってくるし、こちらで変更することも出来ないし。あんましオススメできない

・「体重測定」の際に、自分の顔を撮影できるようになった
 顔の変化を連続再生できる機能があるのだけど、撮影できなかった『Wii Fit』時代の2007年から再生されるという仕様なのであんまり意味を感じられない。『Wii Fit U』で1年くらい続けると違うのかも知れんけど。

・「リズムボクシング」「リズムカンフー」はWiiリモコン2本でも出来るようになった
 ヌンチャク用意しなくてイイのは助かる

・HDグラフィックでキレイになった……?
 私には違いが分かりません。
 Wiiが出た時に「(Xbox360やPS3等に対して)グラフィックの違いが分かる人がどれだけいるのか」と任天堂の人が言っていたように、私にはWii→Wii Uのグラフィックの変化なんて分かりません。ウーフーアイランドの民家とか花とかのディティールは細かくなったかなとは思いますが(それは解像度とは関係のない話)。

・トレーナーがテカテカして気持ち悪い
 と、ニンテンドーダイレクトの時には思っていましたが、すぐに慣れました。むしろ女性トレーナーのおっぱいによって引っ張られている服のシワが細かく表現されていて、「これがHDグラフィックか……!俺にもとうとう違いが分かったぞ!」と思えました。というか、あの服って乳袋の極みですよね。





○ まとめ
 ディスク入れ替えの要らないダウンロード版や、テレビを使わずに「体重測定」できるゲームパッドは確かに便利で。もう『Wii Fit Plus』には戻れないのは確かなんですが……その反面、前作までのトレーニングの幾つかはカットされてしまったし、新規のトレーニングは数は多いけれど一つ一つは2ステージしかないし、新機能は「アイディアはイイんだけどかゆいところに手が届いていない」感は否めません。

 新規のトレーニングの追加ステージなんかは有料DLCで販売する予定なのかも知れませんし、自分は「足踏み水鉄砲」「リュージュ」「ダイビング」「探してMii」辺りは出たら欲しいんですけど。
 無料ダウンロードキャンペーンの人はともかく、正式発売される2月以降に買った人にとっては「最初はボリュームを少なくしたものを売って残りを有料DLCで販売している」ように思えるくらい新規トレーニングはボリュームが少なかったと思います。



 ということで、1週間プレイしての感想はこんなカンジです。
 有料DLCででも、『ファンタジーライフLink!』のような完全版DLCででも、どうにでも評価の変わるゲームだと思うので……これで最後にはして欲しくないです。いや、ホント……「ジョギング」の追加コースで他のゲームのマップ走れるとかさ、お金払ってでもやりたい人はいると思うんですよ。頼みますよ。

| 1stインプレッション | 17:51 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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『Wii Sports』も『Wii Fit』も基本無料ソフトになった

 9月18日、自分が期待していた「Wii Fit U Direct」の映像が公開されました。
 この映像の中では『Wii Fit U』だけでなく、『Wii Sports』の新作『Wii Sports Club』も発表されました。前世代機Wiiの象徴だった『Wii Sports』と『Wii Fit』の新作が一緒に公開されたということですね。





 色々と思うことがあってTwitterにも愚痴愚痴書いていましたけど……
 一日経って冷静になって考えてみると、自分が不満に思っていることの根本は「あんまり面白そうじゃないな……」というだけの話で。
 これは『Wii Sports』も『Wii Fit Plus』も大好きだったために、前作にオンライン対戦を足したとか前作にフィットメーターを足したとかの情報に「俺が好きだったのはそういうとこじゃなかったんだけどなぁ」とガッカリしてしまっだだけの話で。結局のところ「好きなゲームの続編は楽しめない」といういつもの私の我侭で。

 こういう話は誰にも同意されないことは分かっていますし、皆さんも興味ないでしょうから……今日は私の感想なんかは置いといて、「この二つのソフトで任天堂は何をしたいのか」「任天堂にとってはこのソフトはどういう位置付けなのか」を考えていこうと思います。一日経って、冷静になったところもあるので。



 まずは二つのソフトの説明。
 『Wii Sports Club』は10月30日よりダウンロード専用ソフトとして発売されます。
 このソフトのダウンロードは無料です。

 2006年に発売された『Wii Sports』に収録されていた「テニス」「ボウリング」「ベースボール」「ゴルフ」「ボクシング」を、それぞれWii U用にリニューアルしたソフトです。Wii U用にリニューアルしてあるので、HDグラフィック・モーションプラス専用・オンライン対戦対応になりました。

 10月30日に遊べるのは「テニス」と「ボウリング」。
 残りの種目は随時追加されていくんだと思います。


 このソフトの最大の特徴は、その料金体系です。
 まずは普通のダウンロードソフトのように、各種目を一つずつ1000円で購入するという方法があります。『すれちがいMii広場』で追加の4つのゲームを買うとか、『だるめしスポーツ店』で野球ゲームを買うのとかと同じ方法ですね。



 もう一つは200円で「24時間利用券」を買うという方法です。
 200円を払えば、その時に配信されている種目全てが24時間遊べるということで―――『WiiカラオケU』に近い方法ですね。「友達が遊びに来たから、200円払ってみんなで遊ぼう!」という接待ゲーム向けの方法なのです。

 また、『Wii Sports Club』は最初に起動した時から24時間は全ての種目が遊び放題ということで――――「最初の200円はサービスだよ」ってことですね。記事タイトルに“『Wii Sports』も基本無料ソフトになった”と書きましたが、正確には「『Wii Sports』も基本無料ソフトになった(ただし24時間だけ)」です。



 現在のところはパッケージ版は発表されていません。
 完成した種目からダウンロード配信して5種目全てが配信されたら全部入りのパッケージ版を出すって可能性はあると思いますし、本体に最初から5種目入っている本体内蔵版とかも出る可能性もありますが……
 現時点で発表されているのは、Wii Uをインターネットに繋いでいる人だけが買えるダウンロード版だけですし、恐らく“ダウンロード版の新しい形”を多くの人に体験してもらいたいために(少なくとも最初は)パッケージ版は出さないんだと思います。パッケージ版が出たら、みんなそっちを買っちゃうでしょうからね。





 次に『Wii Fit U』
 ダイレクトの映像ではフィットメーターの話ばかりで、フィットメーターに興味のない自分はガッカリするだけだったのですが。公式サイトによると随分と前作からパワーアップしているところもあるみたいです。

 Wii Uゲームパッドの内カメラを使って、「ヨガ」「筋トレ」「ダンス」をしている自分の姿を映し姿勢チェックが出来る―――とか。
 『Wii Fit』は全48種類のトレーニング、『Wii Fit Plus』は21種類追加されて全69種類のトレーニングでしたが……『Wii Fit U』はその内の58種目+新作19種目で全77種類のトレーニングになっているとか。

 「前作までのトレーニングが11種類削られている」けれど、重複しているトレーニングもあったので整理されているのはそんなにおかしくないかな。「ながら○○」もゲームパッドの画面があるからなくなっていると思われますし。

 

 新作19種目の中で既に発表されているのは「足踏み水鉄砲」「ウェイター」「ボブスレー(スケルトン?)」「レガッタ」「フラダンス」「スキューバダイビング」「トランポリン」……2012年時点の情報も入っているので、没になったのもあるかもですが。



 ソフトの正式発売は来年の2月1日。
 ソフト単体のダウンロード版は3500円。
 ソフトのパッケージ版とフィットメーターのセットは5985円。
 バランスWiiボードとソフトのパッケージ版とフィットメーターのセットは9975円。



 しかし、このソフトは10月31日からダウンロード版の先行キャンペーンが行われます。
 バランスWiiボードを持っていないと遊べませんが、Wii Uをインターネットに繋いでいる人ならば誰でも無料でダウンロードすることが可能です。そして1ヶ月間は遊び放題です。

 1ヶ月以上遊びたい人は、2485円のフィットメーターを買って登録すればその後もずっと遊び続けることが出来ます。バランスWiiボードを持っていて、Wii Uをインターネットに繋いでいる人限定ですが、周辺機器を買えば『Wii Fit U』は無料で楽しめるということです。


 前作『Wii Fit Plus』もバランスWiiボードを持っている人は定価2000円のパッケージ版で遊べたので、フィットメーター一つ2485円で遊べるというのは前作に引き続いて嬉しい価格設定ですね。家族全員分フィットメーターを買いますって人は大変でしょうけど(笑)。





 自分はWii U本体を発売日に買いましたし、任天堂以外のメーカーからもWii U用ソフトがたくさん出て欲しいと思っています。そのためにはWii U本体がたくさん売れて、たくさん普及しなければ―――と思っていたので、『Wii Sports』の新作や『Wii Fit』の新作にはWii U本体を普及させる役目を期待していました。

 『Wii Sports』も『Wii Fit』も国内だけで300万本以上売り上げた超キラータイトルだというのもあるのですが、それ以上にこの二つのシリーズは「3DSでは絶対に出来ないソフト」だからです。
 Wii Uのキラータイトルとして期待されている『Newマリオ』も『マリオ3D』も『マリオカート』も『スマッシュブラザーズ』も『どうぶつの森』も、「でも、それって3DSでも出ているよね」という現状ですから。「3DSでは出ない、Wii Uならではのソフト」は、『Wii Sports』や『Wii Fit』や『Wii Party』が最後の砦になると思っていたのです。



 ですが、蓋を開けたら「ダウンロード専売ソフト」「ダウンロード版を実質3ヶ月先行」です。ダウンロード専売ソフトを応援し続けていた私ですら、というか私ですから、これは無謀極まりないと思います。
 パッケージソフトが品切れだった『とび森』や『モンハン4』は例外として、『トモコレ』なんかの例でもダウンロード版は全体の10分の1という比率だそうです。その状況で、Wii U最後の希望の光だった両ソフトをダウンロードソフトとして売っていくというのは――――「あぁ……これでWii U普及の可能性は完全になくなった」と落胆してしまいました。




 しかし、一日経って冷静になってみると、その意図がなんとなく分かりました。
 『Wii Sports』や『Wii Fit』がキラーソフトだからこそ、「新しいビジネスモデルの模索」に当てはめてみようという試みなんじゃないかと思うのです。パッケージ版で手堅く売るのは後回しにして、インターネットを使った新しい売り方を見つけようと。


 『Wii Sports Club』の「24時間200円」という売り方は、今日初めてプレイしてもそこそこ楽しめる『Wii Sports』ならではだと思います。もしこれを『Newマリオ』シリーズのように「上手くなることが楽しい」ゲームに当てはめてしまったら、楽しくなる前に終わってしまいます。

 『Wii Fit U』の「最初の1ヶ月は無料」という売り方は、長く続けることに意味のある『Wii Fit』ならではだと思います。もしこれを『ゼルダの伝説』シリーズのように「クリアを目指す」ゲームに当てはめてしまったら、無料期間の間にクリアしてしまうと思います。




 任天堂はもちろん私達より多くのデータを持っています。
 以前に書いた3DSやWii Uの基本無料ソフトのダウンロード数と売上げ数のデータ等から、『Wii Sports Club』や『Wii Fit U』は「この方法で行こう」と決めたのでしょうし。

 もしこの二つのソフトがビジネスとして成功したのなら、任天堂はもちろん他のメーカーさんからもこういう売り方のソフトが出てくるかも知れませんよね。その礎として300万本クラスのソフトを投入するというのは、逆に考えるとそれほど大きな覚悟があるということなのかも知れません。



 そう!これはつまり『安藤ケンサク2』のフラグだったんだよ!!
 ってなワケはないと思いますが……

 パーティゲームやボードゲームは「24時間○○円」という売り方はアリだと思います。
 バンダイナムコから『TANK!TANK!TANK!』が既に出ていることを見れば、任天堂はサードメーカーにもこのやり方を開放するのだと思われますし、今までの「売り切り」のビジネスモデルでは成功していなかったソフトが出てくる可能性はあるんじゃないかと期待しています。

 eShopの項目で「友達が遊びに来た時向け24時間○○円ソフト!」みたいな特集をすればイイだけですしね。






 こういうことを書くのは気が引けるんですけど。
 『Wii Sports Club』の「1種目1000円」は高いですよ。
 『Wii Sports』が同じ5種目で定価4800円だったことを考えると、お値段アップしています。追加要素のモーションプラス対応も「ボウリング」と「ゴルフ」は既に『Wii Sports Resort』で対応されていますし、オンライン対戦もボイスチャットはないみたいですしね。
 「Miiverseで簡易メッセージが送れます」って言われても、Wiiリモコンプラス振り回して「テニス」している傍らにゲームパッドに書き込むような余裕あるかよ!って思ってしまいます。


 でも、「24時間200円」という方法もあることを考えると、この価格設定は任天堂としても「ユーザーは高めでも買い切りを選ぶのか、時間限定だけど安い方を選ぶのか」を知りたいのかなーと。




 パッケージ版も後から出すかも知れませんが……
 DSの時に『絵心教室』をDSiウェア版→パッケージ版という順番で出してもパケ版は売れた経緯があるので、「パッケージ版は後回しでも売れる」って見方も出来なくはないんですね。もちろん当時と今ではダウンロードソフトの認知率が違うとは思いますが。




 ということで、最後は「私の感想」で締めくくろうと思います。
 「大好きなゲームの続編」としては正直あまりテンションが上がりませんでしたし、少なくともこの年末商戦でWii Uが普及するのは難しいだろうとは思いました。その点はガッカリなんですけど、任天堂が300万本クラスのソフトを投入してまで「新しい方法」を提案していることで、これから面白いソフトが出てくるんじゃないかと期待できました。

 Wii Uの記事は毎回最後に「これから面白いソフトが出てくるんじゃないかと期待できました」って書いている気がするんで、「それはいつだよ!」って話なんですけど(笑)。
 今回の二つのソフトは、このブログで今まで書いてきた「Nintendo Web Framework」や「Unity」の話や、「Free to Play型のソフト」の話の流れに沿ったソフトとも言えて―――ようやくそれが形になって見えてきたってことかも知れませんね。


| ゲーム雑記 | 17:59 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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『Wii Fit U』には有料DLCをフル活用して欲しいと思う3つの理由

 どうも誤解されているみたいなんで、しっかりと書いておこうと思います。
 自分はゲームの「有料で追加されるダウンロードコンテンツ」を全否定はしていません。「こういうのはアリだと思う」けど、「こういうのはナシじゃない?」というスタンスです。今年の2月に『シアトリズム』で「このやり方なら有料DLCはアリだ!」と思った際、ちゃんとこのブログにも書いています。

(関連記事:有料DLCについて~クリアのためのゲームか、上達のためのゲームか


 なのに、「こういうやり方はナシじゃない?」と言った部分だけを切り取られて、「アナタは有料DLCを全否定していますけど」とか「アンチ任天堂が騒いでいるだけだから無視します」とか言われて。
 人を「全肯定する人」と「全否定する人」の二つに分けるんじゃねえよとゲンナリすること然り。世の中の人のほとんどは、全てのことに「その中間」なんですよ。どこは許すけど、どこは許せない、みたいな人がほとんどですよ。




 ということで、今日は「こんな有料DLCをやって欲しい!」という話を書きます。
 誤解しないで欲しいですけど、これは私が一人の消費者として「こういう有料DLCなら買いたい!」「こういう有料DLCのあるソフトは買いたくない」って話なので。ゲーム業界としてはどっちの方向に行くのが20年後のためになるのかとか、どういう有料DLCが儲かるのか、みたいな話ではありません。私は別に業界人じゃないのでそんなの知ったこっちゃありません。



 自分がアリだと思う有料DLCは、「ユーザーによって「欲しい度」が分かれているものを、それぞれ自由に選べる」という形のものです。この一言に尽きます。

 『シアトリズム』の例は上述の記事に書いているんで、そちらを読んでもらうとして……
 分かりやすいと思った例は、『新 絵心教室』の追加レッスンです。

 「ゴッホのように絵を描こう」という追加レッスンなんて、要らない人は「全く要らない」し、欲しい人は「凄く欲しいレッスン」ですよね。
 人によって「欲しい度」が全然違うから、こういうものは最初からソフトに収録して価格に上乗せされるよりも、「欲しい人だけ買ってね!」という形がイイと思うのです。




 逆に言うと、「みんなが「欲しい!」と思うものを有料DLCで売る」ソフトは「じゃあ最初から収録しておけよ」と思ってしまうのです。

 例えば……今現在そういう形の有料DLCはやっていないと思うのですが、『ポケットモンスター』や『カルチョビット』で“超強いポケモンor選手”を現金で売り始めたら違うなぁと思うのです。コツコツとポケモンや選手を育てるのがバカらしくなっちゃいますから。
 もっと分かりやすい例を言うと、例えば『どうぶつの森』でゲーム内のお金100万ベルを現金200円で売り始めたら今すぐゲームを辞めてしまうと思うのです。日曜の朝にカブを大量に買い込んで、毎日毎日「今日のカブ価は?」と聞いてドキドキワクワクするあの感覚が全部失われてしまうからです。

※ 注意:ここで書いた「こんな有料DLCはイヤだ!」という例は、実際には存在しない“架空の話”です。『ポケモン』や『カルチョビット』や『どうぶつの森』にこういう有料DLCがあるワケではありませんので誤解なきように。




 Wii Uの周辺機器の話を書いた際「「必要な人だけが買ってね」というのが周辺機器なんです。」と書きましたが、有料DLCについても同様なことが言えると思うのです。

 「欲しいと思った人だけが買えばイイ」のが有料DLCなんです。
 ユーザーは「全部の有料DLCを買わなくてはならない」なんて思っちゃうとお金が持ちませんし、メーカーとしても「みんなが欲しいと思う有料DLCを用意しました!」とか言い出したら「そんなものは最初から入れておけよボケエエエエ!」とツッコまれることを覚悟してください。


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 えーっと……ようやく『Wii Fit U』の話が出来ます(笑)。
 前段であのゲームとかあのゲームのことを暗にボロクソに書きましたけど、従来ゲームに「有料DLC」の仕組みを入れるのは難しいんだろうなぁと思っています。RPGとかアクションゲームとか、そういうのにはなかなか組み込みづらい……
 『Newマリオ2』の追加ステージは自分はアリだと思うんですけど、通常ステージではなく「コインラッシュ」という別のモード専用ステージにしなければならなかったんですよね。

 元々「1本のソフトで完結していた」従来のコンシューマーゲームにムリヤリ「有料DLC」を入れようとすると、今まで無料だったものが有料になってしまい、どうしても「不完全版が売られている」という印象になってしまうんですね。


 『シアトリズム』や『新 絵心教室』の例は自分にとって理想的な有料DLCの形なんですけど、それをそのまま色んなゲームに組み込めるとは思えません。それはまぁ、今後またしばらく「これはナシだ!」「ふざけるな!このアンチが!」「なんでもかんでもアンチ扱いするんじゃねえ!」という不毛な議論が続くのだと覚悟しておくとして……



 『Wii Fit』は非常に「有料DLC」とマッチしやすいソフトだと思うのです。
 今現在、『Wii Fit U』には有料DLCがあるという発表はされていませんけど、自分は「有料DLCをやって欲しい」と思っています。ちょっとやる、みたいな生半可なことではなく、徹底的にやって欲しいと思っています。


理由その1.人によって「遊んでいるトレーニング」が全然違う
 『Wii Fit』は「バランスゲーム」も「ジョギング」も「筋トレ」も「ヨガ」も全て「トレーニング」と呼んでいるので、ここでも「ミニゲーム」という言葉ではなく「トレーニング」という言葉を使います。

 『Wii Fit Plus』の自分の記録を見たら「水平ひねり&横ひねり」のプレイ回数が1170回を超えていました。
 でも、恐らくみんながみんな「水平ひねり&横ひねり」をこんなにはやっていないと思うんですね。これは自分が肩こり防止のためにやっていただけなので。
 このゲームはこんな風に、プレイヤーの数だけどのトレーニングを多く遊んでいるかが違うんです。

 自分の場合「ながらジョギング」が300回で、他の筋トレ系はチラホラと100回くらい、「バランスMii」や「雪合戦」が50回くらいなのに対して、「スキー」や「スノボ」は2~3回でした。「ゴルフ」は1回。


 「バランスMii」や「雪合戦」「ジョギング」、一番のお気に入りだった「踏み台パレード」は、追加ステージを有料DLCで売ってくれたら私は買っていたと思います。Wiiの仕組みではそういう追加コンテンツは難しかったんですが、Wii Uなら出来ると思うんで是非やって欲しいです。
 逆に「スキー」や「スノボ」や「ゴルフ」の追加ステージがあっても要りませんでした。


 人によってそれは違うと思うんですね。
 自分とは逆に「ひたすらスキーだけやってた!」という人もいると思いますし、「踏み台パレードなんか何が楽しいの?」という人もいると思います。だから、それぞれの追加ステージを有料DLCで「欲しい人だけ買ってね」と売っても納得しやすいソフトだと思うのです。



 個人的には「ジョギング」の追加コースには色々仕込めると期待しているんですよ。
 3D『マリオ』とか3D『ゼルダ』とか『ピクミン』とか、『ゼノブレイド』とか『レギンレイヴ』とか『ラストストーリー』みたいな他のゲームの舞台を走れる――――とかなら、すんごく魅力的ですし、それでいて「どの追加コースが欲しいか」は人それぞれ全然違うワケですよ。

 6つくらいの分岐を用意してもらって、1つ500円くらいなら余裕で出せます。
 『ラストストーリー』のルリの街は走りがいがありそうだなぁ……でも、外部開発のソフトは権利が難しそうではありますね。

 もっと権利が難しそうな話をすれば、昨日発表された「Googleストリートビュー」との連動で「実際にある観光名所を走れる」とかも楽しそう。「京都駅と任天堂本社を延々と往復させられるルート」とか、我々の信仰心が試されそうですね!



理由その2.“続編”の代わりに有料DLCを
 これはどこかで岩田社長が仰っていたと思うんですが、ちょっとソースが見つからなくて、それを踏まえて読んでもらえればと思うんですが……「任天堂ソフトにとって有料DLCは、“商品を遊んでもらう期間”を延ばす」効果があるというニュアンスなものがありました。

※ 12/7追記:コメント欄にて情報をいただきました。
 岩田社長の発言のソースは2011年7月のこれです。




 任天堂のソフトというのは、売れる期間がものすごく長いです。
 昨年末にも2008年に発売された『マリオカートWii』が売れていましたし、未だに2009年に発売された『Wii Sports Resort』が週間トップ30の売り上げランキングに入っているほどです。そうしたロングセラーの一つの要因として、「続編をあんま出さない」というのがあると思います。

 「あんま」というのは、原則としてシリーズものは1機種1本みたいなことです。
 『Newマリオ』、『マリオカート』、『スマッシュブラザーズ』、『どうぶつの森』……この辺は徹底されていますよね。『マリオギャラクシー』とか『Wii Fit』みたいな例外も、ま、ありますけど(笑)。


 1本のソフトが長く売れる一方で、発売日にソフトを真っ先に買うような人からすると「なかなか続編が出ない……」というジレンマもあるのです。『Newマリオ』や『マリオカート』は3年ぶりの新作でしたし、『スマブラ』は4~5年新作が出ていませんし、『ぶつ森』は4年ぶりの新作でした。

 「このゲーム、大好きなんだけど……流石に飽きてきたなあ」と思ってしまうタイミングで、有料DLCで追加コンテンツを販売することで新しい味を加えることが出来る―――というのが、任天堂の狙いの一つとしてあるんじゃないかと思います。


 『Wii Fit U』も前作『Wii Fit Plus』から3年ぶりの新作です。
 恐らく次が出るのもそのくらい数年後の話でしょうから、その間に有料DLCで追加ステージや追加コンテンツを販売して、楽しませ続けて欲しいのです。



理由その3.「ソフト単品版」の定価はお幾ら?
 『Wii Fit』って価格設定の難しいソフトだと思うのですよ。

 初代『Wii Fit』はバランスボード同梱で定価8800円。
 『Wii Fit Plus』はバランスボード同梱版が定価9800円で、ソフト単品版が定価2000円。


 『Wii Fit U』もバランスボード同梱版とソフト単品版を発売すると思うのですが、バランスボード同梱版の価格を例えば15000円とかにすると流石に売れないですよね。ただでさえ新型ゲーム機を買わないと動かないソフトに1万円越えを払える人というのは限られてしまう。

 しかし、もし仮にバランスボード同梱版を9800円で発売したら、ソフト単品版を4800円とかでは売れないと思うのです。前回2000円で販売した分だけ、価格が上げづらい―――しかし、今回もまた2000円で販売したら、メーカーからすると「利益が上がらないソフト」になっちゃうんじゃないかと危惧しています。


 なので、ソフトの価格は2000~3000円くらいに抑えて、有料DLCで利益を上げる、というのも全然アリだと思うんです。よく分からないフィットメーターを家族の人数分売ろうってよりは成功率が高いんじゃないかなぁ……


【Wii Fit Uの定価予想(THE YOSOU)】
・バランスWiiボード同梱版:9800円
・ソフト単品版(フィットメーター1コ同梱):3000円
・別売りフィットメーター:500円
・ソフト単品ダウンロード版:2500円
※ 全部税抜き価格の予想です





不安要素その1.据置機のネット接続率
 有料DLCで長く楽しんでもらう&利益を上げるという狙いだったとしても、「家にインターネットがない人」「ゲーム機をインターネットに繋ぎたくない人」が未だに沢山いるのは見逃せないところです。

 Wiiの時は接続率が40%と言われてて、3DSだと70%とか80%に上がったということが騒がれていましたが、「外出先でネット接続が可能な携帯ゲーム機」と「自宅にインターネットがないとどうしようもない据置ゲーム機」ではやはり溝があると思うのです。



不安要素その2.有料DLCへの抵抗感
 もうこれ、任天堂への苦言というか文句というか愚痴というかイチャモンと受け取ってもらって構わないんですけど――――任天堂は有料DLCを腫れ物に触るように扱うのを辞めるべきですよ。

 『ファイアーエムブレム覚醒』の時も『ポケモン不思議のダンジョン』の時も、事前に「このソフトは追加コンテンツがあります。第1弾は期間限定無料なのでみなさんが楽しめますよ!」と大々的に告知したのに対して、有料の第2弾以降は発売後とか発売直前にこっそりとホームページの隅っこに載っけてて。

 「そんなに有料DLCが後ろめたいならやるなよ!」と言いたくなってしまいます。

 自分達が販売する追加コンテンツに自信があるのなら、発売日の数週間前からホームページに「このソフトはこれこれこういう有料DLCをこの価格とスケジュールで販売する予定です」としっかりと告知すればイイじゃないですか。
 こっそりやるから「あぁ……有料DLCって後ろめたいものなんだ」と思われてしまうのだし、3DS版『どうぶつの森』発売前にも「今度のどうぶつの森にも有料DLCがあるみたいですが……」みたいな噂話だけが先行して、社長自ら「今度のどうぶつの森には有料DLCはありません」と明言しなきゃならなくなるワケで。


 『Wii Fit U』でもし有料DLCをやるのなら、ちゃんとしっかり事前に発表して欲しいです。
 「発売後のみなさんの反応を見てから作り始めるので事前告知は出来ません」というのなら、大まかなスケジュールとか価格帯とかだけでもイイですよ。隠されるから疑心暗鬼になって「有料DLCはどんだけ金かかるか分からないから不安……」って人が出てきちゃうんですから!


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 えーっと……誤解なきよう、改めて書きますけど。
 現時点では「Wii Fit Uには有料DLCがある」という発表はありません。

 ただ、私が「あって欲しい」、「そしたら長くこのソフトが楽しめそうだ」と期待しているだけです。ただの願望です。「ソフトの価格は抑え目で、それぞれが欲しい追加コンテンツだけを買えば良い」というソフトが増えて欲しいので、こういう大型タイトルで成功例を作って欲しいというのもあります。


 大型タイトルと書きましたけど……正直、有料DLCがあろうがなかろうが『Wii Fit U』ってそんなに爆発的に売れるソフトでもないと思うんですね。
 初代は物珍しさで超ヒットした、続編は価格が安かったので「せっかくまだWii持っているんだから」と買う人が多くて大ヒットした―――でも、今回は現時点では日本で1台も売れていない新型ゲーム機専用ソフトなワケで。『脳トレ』の後の『鬼トレ』みたいなカンジで、「欲しい人が買うソフト」の位置に落ち着くんじゃないかと思います。


 なので、シリーズ存続のためにも「みんなに受け入れられる有料DLC」を目指して、ビジネス的にもちゃんと利益が上がって、ユーザーの満足度も高い、という商品になって欲しいです。

| ゲーム雑記 | 17:56 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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Wii Uが挑む相手は「据置型ゲーム機不要論」である

 「任天堂にはガッカリだよ!!」

 ………うん。一応、以前の記事の公約ですんで(笑)。
 ただ……コンセプト映像を見ると、どっちがメインのコントローラかは微妙ではあるんですよね。



○ Wii後継機の正式名称は「Wii U」に決定しました。

 公式の概要はこちら
 SDカードやハードディスクなんかも気になるところなんですが……

 やはり注目は新コントローラです。
 従来のクラシックコントローラのアナログスティックをスライドパッドに変えたものに、加速度センサー、ジャイロセンサー、振動機能、カメラ、マイク、スピーカー、センサー部(Wiiのセンサーバーのようなもの?)、ヘッドフォン端子を付けて、更に中央に6.2インチの液晶タッチパネルを搭載。

 言ってしまえば、両手持ちコントローラの集大成のようなコントローラです。



 しかし、本体概要にはその他のコントローラとして「Wiiリモコン(もしくはWiiリモコンプラス)は最大4本まで同時に接続できる。ヌンチャクやクラシックコントローラ、クラシックコントローラPRO、バランスWiiボードなど、あらゆるWiiコントローラや入力装置に対応する。」との記述があります。


 つまり、新しいコントローラを目玉にはしているけど、従来のWiiのコントローラも全部使えますよ―――というのがWii Uのコンセプトなんです。全く新しいものを出すというよりかは、Wiiに新しいものを追加するというカンジ。


 コンセプト映像を見てもらえば分かるんですが……
 Wiiリモコンで遊んでいる『マリオ』を新コントローラに持ち変えたり、新コントローラに向かってWiiリモコンを振ったり、新コントローラとWiiリモコンを併用している様子が描かれているのです。


 なので、以前に自分が書いた「クラコン路線」か「Wiiリモコン路線」かの記事の答えで言うと、「両方」が正解だったようで。ガッカリするべきか安心するべきか微妙なところ(笑)。




 とりあえず書いておきます。
 僕はこの「Wii U」路線を全面的に支持しますし、多分発売日の購入を目指します。
 その理由が今日の主題です。前の記事でボロクソに言っていた自分が180度立場を変えたのは、液晶が6.2インチという大画面だったからです。サブモニターではなく、メインモニターになりうるコントローラ。

 このゲーム機は「据置型ゲーム機が残された最後の道」に挑むゲーム機なんです。これはもうこのブログでも幾度も話題にしてきた話です。よくぞここに切り込んだと思っています。






○ 「据置型ゲーム機不要論」
 うちが2009年に書いた記事。

 DSを遊ぶのに相応しいのは外?それとも自宅?
 据置ゲーム機のメリットって何なんだろう?


 DSやPSPといった携帯型ゲーム機が主流になった日本のゲーム市場ですが、携帯型ゲーム機だからと言って必ずしも外で遊ぶワケではなく、自宅でのみ携帯型ゲーム機を遊ぶ人が増えているという内容の話でした。
 携帯型ゲーム機ならば家の何処ででも遊べます。家族に隠れて自室で、寝る前にベッドで横になりながら、居間でもスポーツ中継をテレビで観ながら、台所では料理の合間に………それに比べて、テレビの前に固定される据置型ゲーム機の不便なこと不便なこと!


 「Wiiではパーティゲームしか売れない」と揶揄されたこともありましたが、それは正確ではないんです。「日本の据置型ゲーム機ではパーティゲームしか売れない」のが正確な表現なんです。据置型ゲーム機用のソフトで一人用のゲームは60~70万本くらいに天井が出来てしまっているんです。『ゼルダ』も『メタルギアソリッド』も『バイオハザード』も『龍が如く』も。

 『FF13』『マリオギャラクシー』『モンハン3(Wii版の方ね)』は100万本を超えましたけど、値崩れを起こしたりで「何とか超えた」感の強い100万本越えで………据置型ゲーム機の元気のなさを感じさせました。



 Wiiが問題とか、任天堂だけは資金力があるからどうのこうのという話ではなくて。
 日本において据置型ゲーム機市場は死にかけている(パーティゲームだけはかろうじて生き残っている)という話なんです。ゲハっている場合じゃないですよ。もう、一人で遊ぶゲームが絶滅しちゃうよ!というところまで来ていたんです。

 なので、今回も戦う相手・挑む壁はPS3やXbox360ではなくて、「据置型ゲーム機なんて要らなくね?」という空気なんでしょう。



○ 布石だった「ながらジョギング」
 しかし、この発想はポンと出てきたものではありませんでした。
 現行Wiiからちゃんと正統進化した結果とも言えるんですよね。


 自分が「最もWiiリモコンを活かした画期的なソフト」だと思っているのは、2007年に発売された『Wii Fit』の「ながらジョギング」です。世界中で売れまくったソフトなので説明は不要かも知れませんが、一応「ながらジョギング」を知らない人のために説明を――――

 このゲームは、Wiiリモコンをポケットに入れるか手に持ちながら走ることで歩数計のように「走っている速度」を判定し、画面上のキャラクターがそれに合わせて(見えないレール上を)走るというものです。
 走る道はオートなので、その間テレビの画面は「チャンネルを切り替えて他の番組を観ていてください」と言われ、「あと5分です」や「時間が終了しました」という指示のみがWiiリモコンのスピーカーから流れます。


 テレビに繋ぐ据置型ゲーム機のソフトでありながら、テレビを使わなくてもトレーニングが出来るということで、自分は未だに週2回「ながらジョギング」を続けています。どうせテレビを観ている間はヒマだからジョギングでもしようっと、と。



 Wii Uはこの延長線上のソフトなんですよね。
 Wiiリモコンにはスピーカーと振動しか出力するものがなかったため用途は限定的で、「ながらジョギング」のような使い方をしているソフトはあまり見かけませんでした。なので、思い切ってWiiリモコンに液晶モニターを付けてしまえば、全てのゲームで「ながら○○」をすることが出来ます。


 『ドラクエ』だったら「ながらレベル上げ」
 『どうぶつの森』だったら「ながら果物拾い」
 『ゼルダ』だったら「ながらミニゲーム」


 もちろんソフトによって色んな使い方があると思います。
 でも、まず僕が真っ先に嬉しかったのは、「据置型ゲーム機だと遊ぶのが苦しくなってきたソフト達」に救済の道を見せたことです。時間のかかる箇所はテレビのチャンネルを変えて液晶コントローラで「ながらプレイ」、大画面で遊びたい箇所はテレビの大画面でプレイ。



 本当にコンセプト映像のようにスムーズに切り替えられるのか次第ですが、自分は大歓迎の路線です。いっそのこと明日発売してくれ。そしてWiiのソフトも液晶コンで遊べるようにしてくれれば、『ラストストーリー』や『ゼノブレイド』だって今すぐ……



○ 初心者に届くか
 恐らく、Wiiチャンネルのような基本ソフトは「Wiiリモコンのポインターでも」「液晶コントローラのタッチパネルでも」操作できるようにしてくると思うんですけど……実際に触ってみるまで、「Wiiリモコンなら自分でも操作できそう!」とWiiを買ったような人達には「難しくなった」と思われそうですね。

 特に、ウチの父親は「Wiiリモコン」は毎日のように触っていますが、DSの「タッチパネル」ですら「難しそうだからムリ」と拒絶しましたからね………勧める時は慎重に事を運ばなくては。


 自分はコンセプト映像の「ゴルフ」のデモのように、液晶コントローラに「バンカーに入ったゴルフボール」だけが映っている、みたいな――――「これ考えたヤツはバカだろ(笑)」的な贅沢な使い方が大好きなんですけど。
 2つ画面があるせいで難しく思ってしまうプレイヤーも、難しいゲームを作ってしまうメーカーもいるでしょうし。これは実際にソフトがお披露目されないと何とも言えないですね。僕は日本のゲーム会社を信じているので、こういうゲーム機が出たら、それを活かしたソフトも出せるとは思っていますけど。


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 ということで、僕個人としては「凄く楽しみ」、売れるかどうかは「まだよく分かんない」というところです。
 自分は携帯ゲーム機を外に持ち歩くのが怖い人なんで(しょっちゅうモノを置きっぱなしにしてしまう)、3DSの「すれ違い通信」やPSVの「3G」にはあまり魅力を感じず。Wii Uの「家のどこででも遊べる据置型ゲーム機」に魅力を感じます。



 しかし、ただ一つ不満点を。

 GCコンは使えないっぽいですね。

 Wiiのあらゆるコントローラをサポートするとは書いていましたが、GCコンの記述はなし。
 仕様を見てもGC互換は削除された模様です。まぁ、納得ではあるんですけど。


 液晶コンは修理費が高そうなのでガチャプレイはしづらいし、クラコンは振動がないから好きじゃないし、『スマブラ』の新作が発表されましたけど自分は多分買わないんじゃないかなぁ。元々続編モノを続けて買わない主義ですし。

 逆に考えれば、液晶コンは振動機能がついたクラコンとも言えるので……『スマブラ』以外のゲームは液晶コンの方がしっくり来るような気もしますけどね。
 バーチャルコンソールも、液晶コンで、液晶に移して家のどこででも遊べたら最高なんですけどねぇ。

| ひび雑記 | 17:51 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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2009年10月のまとめ

 とりあえず、皆さんにお知らせします。




 黒い物体

 先日、とうとうPS3を購入しました。
 「PS3を買おうと思う」みたいな話はmixiの方で8月からずーっと語ってきたことで、予定では今の作業が一段落した12月というつもりだったのですが。今の内に動き始めておかないと色々と後手に回りそうだなと思い、この段階での購入に踏み切りました。

 今後にHDD増量とかされても気にしないぜ!



 んで、「ソフトは何を買ったの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうからソチラも晒しておきます。
 これもmixiの方に既に書いていたことですけどね。


 ピンクなのにブルーレイ

 『けいおん!』のブルーレイです。

 「オマエそんなんでゲーム好き名乗るんじゃねえ!」という声が聴こえてきそうですね。
 知るかっ!今はゲームやる時間ないんだよ!楽しみにしていたブルーレイもまだ観られていませんし……時間を、そして出来ればお金も下さい、神様仏様稲尾様。



 モニターについても、ちょっと書いておきます。
 我が家には2台テレビがありまして―――1つ目が居間にあるHDテレビで、Wiiもこれに繋いであります。HDMI端子があるのでPS3もコレに繋げればイイのですが、母親が「掃除の邪魔になるものは置くな!」と仰っているので居間には置く場所がありません。

 んで、2つ目が自室のSDテレビ。
 PS3をSDテレビで遊ぼうとすると文字が潰れて読みにくい、みたいな話は散々聞いていたので―――こちらは避けたいです。しかし、自分はほとんどテレビを観ない人間なので、PS3のためだけにHDテレビを自室に買うのも勿体ないですよね。


 ということで、普段は自室に置いておいて、使う時だけ居間に持っていくことにしました。ぎゃ、逆転の発想!苦し紛れとも言う。

 自室でも体験版とか『まいにちいっしょ』とかゲームアーカイブスくらいはやっちゃおうかなーと、SDテレビ+付属のAVケーブルでチラッと起動してみたのですが。Playstation@Storeの文字が、まず読めませんでした。
 いや、読めないことはないんですよ?目を細めて心の眼でモザイクの向こう側を見るようにすれば、何となく書いてあることが分からなくはないくらいには読めるんですが……こんなんでゲーム出来ねえだろ(笑)。


 ちなみに、普通のメニュー画面(と言うのかアレは?)の文字は難なく読めました。ノーモザイク!
 どうやらテレビ&ケーブルの解像度によって文字を変えてくれているみたい?それなら、Playstation@Storeの文字もそうしてくれればいいのにね。


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 「2009年10月のまとめ」は私事・創作活動の報告などが大半なので、今月も読みたい人だけ「続きを読む」か「記事URL」をクリックして下さいな。

≫ 「続きを読む」

| ひび雑記 | 18:22 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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任天堂が松嶋菜々子で描くもの

※ 記事タイトルは敬称略です。

 『Wii Fit Plus』も仮に定価が2000円ではなくて4800円だったなら、「完全版商法」として僕は“イヤ”でしたよ。現に価格が発表されるまではボロックソに批判していましたし。>以上、私信

(関連記事:『Wii Fit Plus』はガセネタであってくれ!
(関連記事:E3 2009任天堂メディアブリーフィングの、率直な感想



 ということで、今日も『Wii Fit Plus』の話です。
 どうやらシルバーウィークに合わせて、松嶋菜々子さんバージョンのTVCMが始まったそうです。Wii.comでも視聴出来ますね。

 『Wii Sports Resort』のナインティナインに続いて芸能人を起用したTVCMということで、「おぉっ!こう来たか!」と思わず膝を叩きました。

 前作である『Wii Sports』や『Wii Fit』は共に、「棒です」「板です」というティザーCMから始まり、コンセプトや「遊んでいる家族」の絵を見せるCMが中心で、芸能人起用のTVCMは発売後しばらく経ってからだったと思うのですが―――
 前作のTVCMは「コンセプトを伝える」ことに力点が置かれていたのに対して、コンセプトが既に認知されてブランド力が築かれている状況での今作は「芸能人が楽しくプレイしているところ」を見せるだけで「前作との違い」を分かりやすく伝えられるというCMになっています。


 22日時点で公開されている松嶋さんバージョンのTVCMは3本。
・目標に合わせて「おすすめメニュー」を選択してくれる
・消費カロリー計算機能が追加、食べ物のカロリーを目標に設定できる
・赤ちゃんやペットの体重も量れる

 どれも『Wii Fit Plus』で追加された機能です(ペットの体重は前作海外版にあった機能ですけど)。
 豊富な広告料を活かして、複数バージョンのTVCMを使って追加機能を伝えるというお手本のようなTVCMなのですが……僕が一番驚いたのは、実はこの「追加機能」のシーンではなく。



 松嶋さんが「片足バランスウォーク」をプレイしてフラフラになっているシーンでした。

 「片足バランスウォーク」は前作から入っている代表的なトレーニングです。前作をプレイした人ならば知っているトレーニングなので、“前作との違いを視聴者に伝える”コンセプトからすると不要なシーンなのですが。

 逆に言えば、前作をプレイした人のほとんどはあの「片足バランスウォーク」をプレイしていたことでしょう。そして、TVCMでの松嶋さん同様に「うわっ!左足難しい!」とフラフラになっていたことでしょう。
 前作経験者からすると、TVCMの松嶋さんは“かつて通り過ぎた自分の姿”なんですよ。
 あれだけの美人が“かつての自分”のようにフラフラになっているのを見れば、悪い言葉になってしまいますが優越感を覚えられるワケです。んでもって、最後に「前作を持っている人ならば2000円で楽しめますよ」の文字。

 「しばらく『Wii Fit』サボっていたけど、この機会にまたやってみようかな」と思わせられる仕掛けがそこらに施されているという。ここ数年の任天堂のTVCMの中でも、頭抜けて素晴らしいTVCMじゃないかと思いますよ。


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○ “失敗”を恐れさせないTVCM
 松嶋さんと言えば、これまでにも沢山の任天堂ソフトのTVCMに出演されていますよね。
 『もっと脳トレ』『Newスーパーマリオ』『旅の指さし会話帳DS』『もっとえいご漬け』……

 『Wii Fit Plus』も含めて、これらの“TVCMが松嶋さんをどう描いているか”は一貫しています。
 美人さんが、ゲームを上手くプレイ出来なくて四苦八苦している姿。

 『もっと脳トレ』では、高い脳年齢にショックを受け、
 『Newスーパーマリオ』では、巨大マリオにハシャいでいたら穴に落っこちて、
 『もっとえいご漬け』では、店員に「イエス」と答え続けて巨大ハンバーガーを食べるハメになって、
 『Wii Fit Plus』では、片足バランスウォークに苦戦したり、消費カロリーに絶句したり。

 『旅の指さし会話帳DS』は実用ソフトなので例外なんですが、あのCMでも「ゲーム全頼みで商品を値切る」とかでしたよね。“美人なんだけどちょっと頼りない”みたいなキャラクターを貫き通しているワケです。



 こういう風に、「ゲームを上手くプレイできない様子」って。
 他に例がないとまでは言いませんけど……ゲームのTVCMではそんなに使われるものでもありませんよね。普通は「格好良くプレイしているところ」「楽しくプレイしているところ」「白熱のシーン」が使われていて、「ゲームオーバーになるところ」や「ミスをしてしまうところ」はそうそう使われるものでもありません。

 これは任天堂でもそうです。
 『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』『スーパーマリオギャラクシー』『メトロイドプライム3』といったソフトのTVCMを思い出せば、プレイヤーの姿を映すTVCMであっても「格好良くプレイしている」場面ばかりが使われていたと思います。


 でも、ゲームって「格好良くプレイできる」ばかりじゃないですよね。
 TVCMを見て、こんなプレイを自分でもしてみたい!と思っても、始めたばかりは下手くそなのでボロッボロで。理想と現実のギャップに苦しめられるものじゃないですか。
 そこから上手くなっていく過程が面白いんじゃないか、とゲーム好きな人は言うでしょう。僕もそう思います。失敗に失敗に失敗を重ねて成功していくしかないんですよね。だから、ゲーム好きな人に買ってもらいたい商品のTVCMはそれで構わないと思っています。


 しかし、ゲームに慣れていない人は「失敗」を恐れるんですよ。
 ゲーム好きな人にとっては何百回と繰り返して慣れている「ゲームオーバー」が、1度も「ゲームオーバー」になったことがない人には恐怖なんですよ。宮本茂さんが、ゲームをやらない奥さんに初代『どうぶつの森』を勧める際に「これは敵が出てこないゲームだよ」と言ったというのは、このブログでは何度も出てきている話ですね。

 そして、松嶋さんをTVCMに起用しているソフトが“狙っている層”というのは、こういう人達なんですよ。


 だから、最初にTVCMで「失敗」する様を見せておく。
 こんな美人でも「失敗」するんだよ、格好悪いでしょ、それでも楽しいのが「ゲーム」なんだよ、と。
 『脳トレ』も『Wii Fit』も『マリオ』も、言ってしまえば「失敗」を重ねて学習して上手くなっていくゲームです。「失敗」することが前提のゲームなんですよ。だから、先にTVCMで「失敗」を描いておく―――

 TVCMを観て買った人が「脳年齢、高っ!」と思っても、「でもまー松嶋菜々子と一緒だったし」と安心出来ますし。その後に徐々に上達していけば「松嶋菜々子を超えた!」と勝手に思えるワケで(笑)。
 TVCMを観た人がどう思って、買った後にどういう気持ちで遊んでくれるか、というところまで考えてあるTVCMだと思うのです。


 そういう意味では、松嶋さんは「スタートライン」なんだと思います。
 競い合ってくれるゲーム友達がいない人が、最初に競う「仮想ライバル」なんだと思います。


 TVCMに芸能人を起用したりとか、PRキャラクターに芸能人を起用したりとか、任天堂もそうですし他の会社も沢山やっていますよね。でも、それで何を描くのかというビジョンまで持っている例って、その内の半分とかもっと少ないとかの割合しかないんじゃないかと思っています。

 「任天堂はTVCMにかけられる資金力が違う」のは確かですけど、重要なのはその資金で何を描くかであって。任天堂だって、それに失敗して売れなかったソフトが沢山あるのになーと思ったりするワケです。


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○ 本当に全然関係ない余談
 東京ゲームショーで発表される内容についての噂だと思うんですが、PS3にドリームキャストのエミュが実装されるのでは?なんて噂が出ていますね。ドリキャスソフト持っているのにドリキャス本体を持っていない自分としては、「まさかの逆転ホームラン!」と大阪ばりにテンション上がっています。

 でも、冷静に考えてみれば……「(バーチャルコンソールのように)ドリキャスのソフトをPSNでダウンロード販売しますよ」という可能性が高いか。うーむ。真実はどちらだ!?

| ゲーム雑記 | 18:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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『Wii Fit Plus』をダウンロード販売になんて出来るワケがない

 『どき魔女ぷらす』→『ラブプラス』→『Wii Fit Plus』だと思うよ往乃さん!
 また女性トレーナーに恥ずかしいポーズを取らせて股間をガン見する日々が始まるお!



 という変態じみた宣言は置いておくとして―――
 今のウチのブログは「コメント欄に返信しない」という方針を取っているので、他所様のブログに対して反論エントリを書くのは失礼かなとも思うのですが。自分にとっても無視できない話題なので、失礼を承知で今日はこの話題にします。


 もしかして、マジで「Wii Fit Plus」はダウンロード販売しないの?
 (情報元:電気カチューシャさん)

 白状しますけど、自分も以前に『Wii Fit Plus』はガセネタであってくれ!という記事を書いた際に同じようなことを主張していたんですよ。当時はまだ正式発表前だったので、「出すんだったらダウンロード専売にすればいいのに」と。

 「もし『Wii Fit』の続編を出すのなら『ちょっと脳トレ』のようにダウンロード専売にした方がリスクが少ないでしょうし、ディスクの入れ替えをしなくて良いし、『からだチェックチャンネル』などとの連動もしやすいでしょうしね。」



 なので、他所様への反論エントリというよりは、自戒の念を込めて書かなきゃならんと思うのです。
 『Wii Fit Plus』をダウンロード販売なんて出来るワケがありません。


 Wiiのフラッシュメモリじゃ容量が全然足りないもの。
 Wii本体に内蔵されているフラッシュメモリは512MB。しかしこの容量を自由に使えるワケではなく、アップデートやらセーブデータやらにも活用されることも見越して、Wiiウェアには1タイトルにつき40MBという容量制限が付いているそうです。DLCを使うとコレをオーバーしている作品もあるなんて話も聞きますけどね。

 一方のWiiディスクの最大容量は……
 一層で、大体4.3~4.5GBくらいだと言われています。二層だと8GB前後。

 もちろんディスクの容量を全部使っているワケではないでしょうが、4GBと40MBじゃケタの次元が違いますよね。『Wii Fit Plus』は前作の機能を全て残した上で、トレーニングの組み合わせやらプログラムやら新トレーニングやらといった新機能を追加した完全版―――実際にどのくらいの容量を使っているかは知りませんけど、少なくとも40MBよりは多いんじゃないかと思いますよ。

 なので、『Wii Fit Plus』はダウンロード販売に出来なくて当然。
 むしろダウンロード販売出来る程度のソフトで「完全版Wii Fit」を名乗らないで欲しいです。



 こういう話になると、恐らく「SDカードメニュー使えばイイじゃん」「アレなら8GBまで入るんしょ?」と仰る人が出てくるでしょう。
 しかし、SDカードメニューというのは、SDカード内に保存されているゲームソフトをWiiのフラッシュメモリに“一時的にコピー”して起動する―――という言わば裏技。そのためにフラッシュメモリ内にソフト分の空き容量を確保していなければ使えませんし、当然ながらフラッシュメモリの最大容量を超えるソフトなんか起動できません。



 『ちょっと脳トレ』のようなお手軽版ならともかく、バランスWiiボードを持っている人は『Wii Fit』も持っているので『ちょっとWii Fit』なんて要らないでしょうし。『Wii Fit完全版』を出すからにはパッケージソフトでなければならなかったというのは当然のことだと思います。

 「ディスクの入れ替え面倒くさいからダウンロード販売にして欲しかったなー」という気持ちは僕にもありますけど、そのために最低限の「体重を量る機能」だけはWiiチャンネルにコピー出来るワケですし。コレ以上は文句を言っても仕方がないんじゃないかと思うのですよ。


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○ ということで、「Wiiソフトのダウンロード販売」について考えてみます
 こうなると「そもそもハードディスクを内蔵しなかったWiiが悪い」みたいな反論が出てくるパターンですよね……PS3もXbox360もハードディスクがあるからこそ(Xbox360にはハードディスクがないモデルもあるけど)、一部のパッケージソフトをそのままダウンロード販売しているワケですし。

 でも、Wiiが「家族の記録を蓄積するゲーム機」という理念で作られた以上、寿命に不安があるハードディスクを選ばなかったのには自分は賛成です。フラッシュメモリの容量も、2006年末に発売するという絶対条件から考えればアレが限界だとも思います。
 「なら、もっとゲームキューブを引っ張ってWiiの発売を遅らせて、最初から大容量フラッシュメモリ&モーションプラス搭載で出せば良かったんだ」と言う人も沢山いるんですけど。それは「Wiiは成功した」今だから言える結果論であって。自分は以前にも書いたように、任天堂が64・ゲームキューブで二連敗した要因の一つに「発売時期が(PS・PS2に比べて)遅かった」ことがあると思っているので。コレ以外の選択肢はなかったんじゃないかと思うのですよ。

(関連記事:「収穫逓増」に挑んだ任天堂の戦略



 あと……これはまぁ「現状では」というカッコ付きの話なんですが。
 任天堂は「ダウンロードソフト」と「パッケージソフト」を棲み分けたいと考えているんじゃないかと思います。
 喩えば『Wii Fit Plus』は……いっつも予測を外す僕の予測ですけど、100万本は微妙でも50万本売れるのは堅いソフトだと予想しています。50万本クラスのソフトをダウンロード販売(併売でも専売でも)にしたら、小売店を敵に回しかねないんじゃないかと思うのです。

 DSiウェアで過去作の切り売りみたいなことをしていますけど、アレは「昔の作品」だからやれていることでしょうしね。『顔トレ』なんかはパッケージソフトでスッ転んだソフトですけど、ダウンロード販売で復活させたいのでしょう。
 5日夕方時点でAmazonでは70%オフの1450円ですから、ソフトの入れ替えさえ面倒じゃなければパッケージソフトでもお得なんじゃね?とは思わなくもないですが。


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 ということで、「ガセネタであってくれ!」の記事ではボロクソに批判した僕ですが……今回の『Wii Fit Plus』には大賛成です。それでも自分は購入を迷っていたのですが、母親が「なら私が買う」とのありがたい御言葉。

 やっぱ値段ですよね。
 2000円という価格は「前作を買ってくれた人」への感謝価格なんでしょうが、長らく続いていたWiiソフト市場の低迷打破のためにも思い切って勝負に出てくれたなーと感心しました。『Wii Sports Resort』だって、何だかんだ日欧米でそれぞれ100万本突破という結果を残していますしね。「何だかんだ」批判をしていたのは自分だけな気もするけどなっ!



 今でも自分は「続編ソフトばっかりなのは…」とは思っているんですけど……
 2006年頃にドカッと拡大させたゲーム人口の興味を引くために、『Newマリオ』とか『Wii Sports』とか『Wii Fit』の続編を出すというのはそれほど間違ったことではないと思うようになりました。
 『Wii Sports』の“次の1本”が『Wii Sports Resort』だったとか、『Wii Fit』の“次の1本”が『Wii Fit Plus』だったとかなら寂しい話なんですけどね……結局、その増えたゲーム人口を引き付けられるソフトを(サードメーカー含めて)出せなかったということですから。

| ゲーム雑記 | 17:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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