今だからこそ、この話を蒸し返そう。「ハリルホジッチ解任は本当に正しかったのか?」
今回の2018年サッカーW杯ロシア大会における「日本代表」が、どういうストーリーで読み解けるかと言うと……一つには「2010年の南アフリカ大会ベスト16組&2011年アジア杯優勝組」にとって恐らく最後のW杯になるであろう大会に、自分達のサッカーを取り戻すストーリーだったと読むことができます。
川島永嗣、長友佑都、長谷部誠、岡崎慎司、本田圭佑……彼らが日本代表の新たな顔となってベスト16に届いた2010年は絶賛すべき結果だった一方、「自分達のサッカーを捨てて守備に徹したから」という負い目がありました。
そこに香川真司が加わり、吉田麻也が加わり、2011年のアジア杯は「自分達のサッカー」で優勝。その勢いのまま2014年のW杯ブラジル大会も「自分達のサッカー」で戦うも、見るも無残な惨敗―――そういうストーリーで考えると、今回のロシア大会は「自分達のサッカー」でベスト16に届いただけでなく、セネガル相手には互角以上、ベルギーもあと一歩のところまで追いつめての敗退というエンディングでしたから、何の文句もつけようもない感動的なものでした(最後に本田圭佑のフリーキックが相手キーパーに止められたのも象徴的な終わり方でした)。
4年前の大惨敗から、よくぞここまで立ち直ったものです。
選手達には最大の拍手を贈りたいですし、今大会で大活躍した柴崎岳や昌子源は4年後に向けた「これからの日本代表の顔」になってくれると期待しています。
ただ、ストーリーの俯瞰をもう一段階上げて「日本サッカー全体」としてこの結果を見るのなら、「ベスト8」には届かなかった、(過去に2度経験している)「ベスト16」止まりだったというエンディングに過ぎないとも読み取れます。
初戦のコロンビア戦の勝利は「ラッキーにラッキーにラッキーにラッキーが重なった」上の勝利です。開始早々PKで1点もらって、相手が10人になっただけでなく、エース:ハメス・ロドリゲスがコンディション不良のためスタメン落ち→ 途中投入させるも全然走れないという「相手がベストメンバーを組めなかった」&「相手の選手交代がことごとく裏目」があったからこその勝利でした(もちろん過去の日本代表だったら、その条件ですら勝てなかったかもとは思いますが……)。
残り3試合は「セネガル相手に引き分け」、「ポーランドに負け」、「ベルギーに負け」と……1勝も出来ていません。4試合で6ゴール取りましたが、4試合で7ゴール奪われているのです。その結果を「強豪相手によくやった!」で締めくくってイイのでしょうか?
ハリルホジッチが監督だった昨年11月も日本代表はベルギーと戦い、(0-1の)1点差負けで『大きなライオンを倒すところまで行ったぞ』と指揮官に「強豪相手によくやった!」と言わせた試合をしています。その時の決勝点はナセル・シャドリに突破されてクロスを上げられて、ロメル・ルカクのヘディングに沈められたものでした。んで、今回のW杯での決勝点はロメル・ルカクがスルーしたボールをナセル・シャドリに沈められたものという。
あんな形でハリルホジッチ監督を解任しておいて、同じようにベルギーに1点差で負けて、「強豪相手によくやった!」と満足してイイのかって思うんですよ。もちろんテストマッチとW杯本番では相手の本気度は全然ちがうでしょうけど、それを言ったら日本代表だって模索の時期だったじゃないですか。
だから敢えて、今このタイミングで蒸し返そうと思います。
「ハリルホジッチ監督を解任した判断は、本当に正しかったのか?」
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W杯の2ヶ月前に「選手との信頼関係がうんぬんかんぬん」というワケの分からない理由で監督が解任されたことに、サッカーファンは「なんじゃそりゃ!!!!!!!!!!」とエクスクラメーションマークをいくつ付けても足りないくらいに驚きました。
それ故に、解任された“本当の理由”を「スポンサーの圧力じゃないか」とか「視聴率を取るためだ」とか「話題作りのためだ」とか邪推する陰謀論もたくさん出てきました。
でもまぁ、実際にW杯本大会の戦いっぷりを見ればある程度の納得はいったというか、田嶋会長が仰っていた「勝つ確率を1%でも上げるため」というのは本心だったのかなと思うんですね。
今大会で活躍した選手の一人である香川真司や乾貴士は、恐らくハリルホジッチが監督のままだったら選ばれなかったと思います。ハリルホジッチは「普段のリーグ戦で結果を出していること」を優先していたため、怪我明けの香川や、シーズン終盤に怪我を負った乾はかなり厳しいラインにいたことでしょう。
それに対して、西野監督は「W杯初戦にコンディションが間に合えばイイ」と香川や乾もメンバーに選び、二人ともレギュラーとして大活躍しました。
また、これは偶然なのかも知れませんが、過去のW杯を振り返ってみると……グループリーグで敗退したジーコ監督時代の2006年、ザッケローニ監督時代の2014年は選手のコンディションがあまりよく思えず。対照的にベスト16に進んだ岡田監督時代の2010年、西野監督な今回は、とにかく選手のコンディションが良く、最後まで走り切れたように思えます。
監督を日本人にして、スタッフ・コーチも日本人で固めて―――という方が、「選手をベストのコンディションで試合に出せる」という自信があったのかなぁと思うんですね。
恐らく今後サッカー日本代表の監督を「日本人がやるべきか」「外国人を呼ぶべきか」で激論が起こるでしょうが、その焦点は別にナショナリズムが云々じゃなくて、こういう部分だと思うんですね。監督を日本人にすればコーチなどの人事も協会がコントロールできる、みたいなことじゃないかなぁと。
……と、ここまで書くと「今回の日本代表が活躍できたのは、ハリルホジッチ監督を解任して西野監督にしたおかげだ!」というストーリーにされかねませんし、恐らくサッカー協会もそういうストーリーに持っていくと思うんですけど。でも、西野監督の狙いが全部上手くいったワケじゃないんですよ。
例えば、岡崎慎司です。
香川と同様に怪我明けの選手でしたが、西野監督は「W杯初戦にコンディションが間に合えばイイ」とメンバーに選びました。その結果、途中出場してセネガル戦の2点目に絡むなどの活躍をしましたが……ポーランド戦は後半開始早々に怪我で途中交代、ゲームプランが大きく崩れただけでなく、3人しかいないフォワードの1人が抜けることで日本は攻撃の切り札を失うことになりました。これがベルギー戦で「3点目を奪うことが出来なかった」遠因になっていると私は思っています。
ハリルホジッチが監督のままだったら、恐らく岡崎は選んでいなかったでしょう。
ハリルホジッチだったら選んでいたであろう久保裕也がベンチに座っていたら……ポーランド戦やベルギー戦の結末はちがっていたかも知れません。
◆ ポーランド戦の敗北から学ばなくちゃいけないこと
私はポーランド戦の「スタメンを6人入れ替える」「0-1で負けているのに最後の10分は攻撃せずに時間稼ぎをする」という西野監督の博打を評価しています。ああすることによって選手に余力が残り、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦を選手達は死闘に持ち込むことができたのですからね。
ですが、もし……「入れ替えられたスタメン6人」が奮起してポーランドを倒していたなら、日本代表はグループリーグを1位突破していたんですよ。もちろんあの時点では1位突破・2位突破で当たるチームは決まっていませんでしたが、1位突破ならグループGを2位突破してきたチームと、2位突破ならグループGを1位突破してきたチームと戦うワケで。
日本がベスト8に進むことを目標としていたなら1位突破の方が可能性は高まるし、それを狙うのならポーランドは勝たなくちゃいけない相手で、それが出来なかったポーランド戦のスタメンは「アレで良かったのか」と振り返るべき案件だと思うのです。「控え組を出して良かったのか」ではなく、メンバー選考23人の段階から見つめなおして「そもそも控え組が彼らで良かったのか」というところを問わなくちゃならないと思うのです。
もしハリルホジッチが監督のままだったら。
西野ジャパンのような「今の日本サッカー最高の11人」「残りはその控え」というメンバーではなく、「コロンビアに勝てる11人」「セネガルに勝てる11人」「ポーランドに勝てる11人」を考えて選んでいたかも知れません。そうしていればグループリーグを首位で突破していたかも知れませんし、ベルギーほど脅威ではないイングランドを倒して、ブラジルほどではないスウェーデンも倒して、ロシアかクロアチアも倒して決勝進出まで行けたかも知れません。
もちろん逆にグループリーグ3連敗していた可能性もありますが、私が言いたいのは「西野監督の采配が必ずしもベストだったとは思わない」ということです。他の戦い方ならばもっと上に行けたかも知れないし、その検証はしなくてはならないと思うのです。
今大会の日本代表のレギュラー11人はすごかったと思いますし、それを選んだ西野監督の采配は素晴らしかったと思います。ですが、途中交代のカードとなる選手に欠けていた感は否めません。ポーランド戦で試されたメンバーはパッとせず、本田圭佑は1ゴール1アシストは立派ですけどそこ以外はあまり仕事をした感がせず、岡崎慎司は怪我を抱え。
ナセル・シャドリとマルアン・フェライニを投入して流れを一気に変えたベルギーと、それに対抗するカードを持たなかった日本の差が出た決勝トーナメント1回戦でした。私はあの試合を「勝てる試合」だとは思いませんでした。「PK戦になんとか持ち込むことは出来たかもしれない試合」だとは思いましたが。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし―――今大会の日本代表はまさにこの言葉通りで、ポーランド戦もベルギー戦も私は「日本の力が足りなくて負けた」と思いました。
その力とは「選手層」です。西野監督がハリルホジッチ監督より劣っていたとかそういう話ではなく、W杯でベスト8以上まで進める“23人のチーム”を作るには時間が足りなかったと思いますし。そうなると、やはり「あのタイミングでの解任は失敗だったのでは」という意見も出てくるべきだと思うんですね。
◆ 「ベスト8の壁」とは何なのか
「日本vs.ベルギー」の試合が始まる2時間ほど前―――
「ブラジルvs.メキシコ」の試合でメキシコがブラジルに敗れ、メキシコが7大会連続のベスト16に留まったのを観ていました。
今回のメキシコ代表は、2012年のロンドン五輪の金メダル世代です。ブラジル代表を決勝で破っているメンバーです。それでも、それでもベスト8の壁は超えられないのかと。
出場チームが32チームになって「決勝トーナメントへの進出はグループリーグ2位まで」となった1998年のフランス大会以降の成績で見ると、メキシコは6大会中5大会でグループリーグを2位で突破しているんです。そして、決勝トーナメント1回戦で「向こうのグループを1位で上がってきたシード国」に敗れるという。
【現行のシステムになった6大会のメキシコ代表の成績】
・1998年フランス大会
韓国に勝ち、ベルギーとオランダに引き分け、1勝2分で2位突破
→ 決勝トーナメント1回戦でドイツに敗れる
・2002年日韓大会
クロアチアとエクアドルに勝ち、イタリアに引き分け、2勝1分で1位突破
→ 決勝トーナメント1回戦でアメリカに敗れる
・2006年ドイツ大会
イランに勝ち、アンゴラに引き分け、ポルトガルに負けて、1勝1分1敗で2位突破
→ 決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに敗れる
・2010年南アフリカ大会
南アフリカに引き分け、フランスに勝ち、ウルグアイに負けて、1勝1分1敗で2位突破
→ 決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに敗れる
・2014年ブラジル大会
カメルーンに勝ち、ブラジルに引き分け、クロアチアに勝って、2勝1分で2位突破
→ 決勝トーナメント1回戦でオランダに敗れる
・2018年ロシア大会
ドイツと韓国に勝ち、スウェーデンに負けて、2勝1敗で2位突破
→ 決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れる
現行の32チームで戦うサッカーW杯は、4チームずつ8グループに分けてグループリーグを戦うのですが、開催国が入るグループを除いた7グループには「世界ランキング上位のシード国」が1つ入る計算になります。今大会の日本が入ったH組はシード国であるポーランドがグループリーグ最下位になってしまいましたが、普通はシード国がグループリーグを1位で突破してくるものです。
つまりですね……
グループリーグでシード国を倒してグループリーグを首位で突破するか、グループリーグを2位で突破して決勝トーナメント1回戦で向こうのグループリーグを1位で突破してきたシード国を倒さないかぎりは「ベスト8」にはなれないんです。
「ベスト8」と「ベスト16」を分けるものなんて単純明快なんです。
(世界ランキング上位の)シード国を倒せるかどうかなんです。
まぁ、今回のメキシコ代表みたいに、シード国であるドイツをぶっ倒すも、その後にスウェーデンに負けて2位突破→ 向こうのグループを首位で上がってきたシード国ブラジルに負けるというパターンもあるんですけどね……(笑)。1位突破して1回戦の相手がスイスだったら勝てたんじゃないかと思いますよねぇ、今大会のメキシコなら。
んで……これはメキシコも日本もそうなんですけど。
現行の世界ランキングの制度だと、どうしても「ヨーロッパ」「南米」以外のチームが上位に行くのは難しいんです。ランキングを上げるためにはランキング上位の相手に勝たないとなりませんが、メキシコの所属する北中米カリブ海や日本の所属するアジアにはランキング上位の相手がいません。メキシコや日本が世界ランキング上位の相手と戦える機会はW杯本番くらいしかなくて、当然のことながらW杯のグループリーグ分けはW杯本番より前に行われます。
逆に、世界ランキング上位を「ヨーロッパ」と「南米」が占めている以上、そこの予選を勝ち上がってきたチームは世界ランキングが上がる傾向があります。例えばアイスランドは22位、ペルーは11位です。
メキシコが15位、日本が61位、セネガルが27位だったのを考えると……世界ランキングでシード国が決まる現行の制度では、「ヨーロッパ」「南米」のチームが圧倒的に有利だって思うんですね。だって、世界ランキング上位になってシード国に入れれば、グループリーグでシード国と当たることはありませんし、グループリーグを首位で突破すれば向こうのグループリーグを2位で突破してきたチームとの対戦になりますし(※1)、順当に行けば準々決勝までシード国と当たらないんですよ。メキシコなんて4試合中2試合がシード国との対戦だったのに!不公平感しかない!
(※1:今大会の決勝トーナメント1回戦でシード国同士がぶつかったのは、フランスvs.アルゼンチンの1試合のみです)
唯一の例外は「開催国のグループに入ること」で、例えば2002年の日韓大会の日本は「シード国のいない」グループだったので2勝1分の1位突破をしました。決勝トーナメント1回戦の相手は、グループリーグを2位で上がってきたトルコでした。そのトルコに日本は負けたのですが、もし2位突破していたら1回戦の相手はブラジルでしたからね……
2010年の南アフリカ大会のメキシコは、シード国のいない南アフリカと同じグループに入ったのですがウルグアイに敗れて2位突破、決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに敗れるのですが……このグループを1位で突破したウルグアイは、決勝トーナメント1回戦は韓国を破り、準々決勝はガーナを破り、準決勝で初めてシード国のオランダに当たって敗れましたがベスト4となりました。
ということで、日本がベスト8になるためにするべきことは、「なるべく弱い国がW杯の開催国になることを祈り」「8分の1の確率でその開催国のグループに入ることを祈り」「そのグループを1位突破すること」だと思うのですが……次のサッカーW杯はカタールでの開催なので、同じアジアの日本がカタールと同じグループに入ることはないでしょう。終了です(笑)。やはり、ベスト8になるためには実力でシード国を倒すしかないんですね。
という話をしておきながら、アレなんですけど……
サッカーのW杯、この32チームで8グループずつに分かれて上位16チームで決勝トーナメントで戦う方式は次回まで、ひょっとしたら前倒しで今回までになる可能性もあります。
今正式に決まっているのは2026年の大会からなのですが、出場国は48チームで、どうやらこれを3チームずつ16グループに分けてグループリーグを行い、その上位2チームで32チームに渡る決勝トーナメントを戦うという。こうすると現行の32チームで8グループずつに分かれるW杯とは戦い方がガラッと変わるでしょう。
例えばですね……16グループに分かれるため、世界ランキング上位15チームまでがシード国になるとしたら世界ランキング15位のメキシコはシード国になれるんですよ。まぁ、そもそも2026年大会はアメリカ・メキシコ・カナダでの共催なので「開催国」扱いでシード国と当たらないと思うんですけど(笑)。
要は、「ヨーロッパ」「南米」以外のチームもシード国になれるし、上位進出の可能性も高まるのかなぁと思うんですね。これからベスト8を目標にしていく日本にとっても、それは無視できない話だと思います。現在の算出方法になってからの世界ランキングで、日本の最上位は2011年4月の13位だそうです。アジア杯優勝の直後ですね。W杯のシード国になるという夢もありえないワケではない!
閑話休題。
ということで、「ベスト8」の意味というものも今後変わってくるとは思うんですけど、少なくとも今大会までのW杯ではベスト8に入るためには「強豪国に勝つチーム」じゃなくてはダメだったと思うんですよ。ポーランドかベルギーか、どちらかには勝たなくてはならなかったんです。「強豪国相手によくやったよ」ではいつまで経ってもベスト8には進むことは出来ず、そういうチームを作れなかった今回の日本サッカー協会のことを私は支持しません。
選手はものすごく頑張ったと思いますし、限られた時間で監督・コーチ・スタッフ陣はベストを尽くしたと思いますけど……何故こんなに「時間が限られていた」のかと言ったら、日本サッカー協会のせいですからね!あの監督交代劇を美談にすんじゃねええよ!って言いたいのです。
今回のW杯をきっかけにして「サッカーって面白いね!今までサッカーあまり観ていなかったけど今後は観ていこう!」という人が増えているであろうこの時期に、こういう記事を書くと「水を差すな」と怒られそうなんですけど……
そういう「今はみんなが盛り上がっているんだから、空気悪くなるようなことは言うなよ」って国民性が、まさに!あのベルギー戦最後のカウンターで沈んだ決勝点のシーンじゃねえのって思うんですよ!よっしゃー!行くぞー、押せ押せだー!と、フリーキック→ コーナーキック時に攻めに人数をかけすぎて、カウンターに対するリスク管理が出来ていなかったあのシーン。1点差で負けていた「フランスvs.アルゼンチン」のアルゼンチンが前がかりになって4点目を喰らったのとはちがい、あの時の日本は同点だったのに。
自分もそういうところがあったんですけど、やっぱりゴールがたくさん入る試合が面白いから、0-0の時間帯が続く試合を「塩試合」「しょっぱい試合」とか言っちゃうじゃないですか。ディフェンスがきっちりと仕事をこなしている試合を、「つまらない試合」と言っちゃうじゃないですか。そういうところが、日本サッカーが「守備の文化がない」と言われるところなのかもなぁと思うんですよねぇ。
例えば、野球だったら0-0が続いている試合を「白熱した投手戦」って言うんですよ。斎藤佑樹と田中将大の甲子園の投げ合いが“歴史的な名勝負”と語り継がれているように、日本の野球には「守り勝つ文化」があるのだけど、日本のサッカーにはまだないというか。
あぁ、また話がズレた。
この喜びと悔しさを次につなげるために、一サッカーファンとしてやるべきことは「W杯が終わったら7月18日からもうJリーグが再開するから、みんなJリーグを観よう!」と薦めていくことなのかなと思います。
生配信中に「どこかJリーグで注目のチームはありますか?」と訊かれてとっさに出てこなかったんですけど……これから応援するチームを探すのなら、実際に観戦に行ったりしやすい「地元のチーム」が一番だと思います。
ですが、「地元にチームがない」とか「どうせなら日本代表とか有名選手がいるチームがイイ」という人もいらっしゃるでしょう。なので、応援するかどうかはともかく注目して欲しいチームを一つだけ挙げるなら、ヴィッセル神戸です。何故ならこのチーム、スペイン代表のエースであるイニエスタをこの夏に獲得したからで、最速で7月22日の試合から出場可能になるそうです。
スペインは今回はシード国ではありませんでしたが、イニエスタはスペイン代表がW杯やヨーロッパ選手権を優勝したときからエースなんで「W杯シード国の実力」を持っていると言っても過言ではありません。
今後W杯のベスト8を目指して「シード国に勝てるチーム」になるために「守備を鍛えていかなくてはならない」日本サッカーにとって、ワールドクラスの選手がいる(しかも、元ドイツ代表のポドルスキもいる)ヴィッセル神戸相手に他のチームがどう「守備をする」のかに注目してほしいと思います。
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