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同一リーグ内でのキャッチャー移籍はマジでヤバイと思ったので、実際に調べてみました

 2023年のプロ野球もレギュラーシーズンが終わり、あとはポストシーズンだけになりました。
 このブログを読んでいる人は、野球どころかスポーツ全般に興味がない人がほとんどだと思うのですが……このブログの現在の存在意義って、「今日私が思ったこと」を書き残しておくことで、数年後に読み返したらめっちゃ面白いみたいなものだと思うので、みなさんの興味に関わらずに私が思ったことを書き残しておこうと思います。


 2023年のプロ野球の一つのトピックに「キャッチャーの大移動」というものがありました。
 埼玉西武ライオンズの正捕手だった「森友哉」がFA移籍でオリックス・バファローズに移籍、押し出されるような形でオリックス・バファローズの二番手捕手だった「伏見寅威」が出場機会を求めて北海道日本ハムファイターズにFA移籍、そこで出番を失った北海道日本ハムファイターズの「宇佐見真吾」が中日ドラゴンズの「郡司裕也」とトレード(※1)と……正捕手や二番手捕手級のキャッチャーが移籍するというシーズンでした。

(※1:正確には「山本拓実&郡司裕也」と「宇佐見真吾&齋藤綱記」の2対2トレード)


 宇佐見と郡司のトレードはセ・リーグとパ・リーグのトレードだからさほど問題はないですが、個人的には同一リーグ内でのキャッチャー移籍は規約か何かで禁止しないとゲームバランスが崩壊するくらいヤバイと思ってます。でも、どうやら、私含めたライオンズファン以外にはこのヤバさがピンと来ていないみたいなんですね。


 「全ピッチャーの情報」が流出するので、ビックリするくらいボコボコに打たれるようになるし。
 「全バッターが相手ピッチャーに対してどういう対策を取っているか」が筒抜けになるので、ビックリするくらいに打てなくなるんですね。


 でも、ボコボコにされる側にならないとそれが分かってもらえないみたいで。なので、同一リーグ内で正捕手級のキャッチャーが移籍した場合、その前後3年の「直接対決の成績」がどのくらい変化したのかをまとめてました。
 最初にこう言っておくのアレなんですが、大量の数字を扱っている記事なので、写し間違いとか計算間違いがあったら優しく教えてくださるとありがたいです。大量の数字を見ているとクラクラしてしまう人間なので……



【細川亨(ライオンズ→ ホークス)】

2008年 ライオンズ 11-(3)-10 ホークス (ライオンズの1勝ち越し)
2009年 ライオンズ 10-(2)-12 ホークス (ホークスの2勝ち越し)
2010年 ライオンズ 14-(0)-10 ホークス (ライオンズの4勝ち越し)
――――ライオンズ→ ホークスへFA移籍――――
2011年 ライオンズ 5-(4)-15 ホークス (ホークスの10勝ち越し)
2012年 ライオンズ 11-(0)-13 ホークス (ホークスの2勝ち越し)
2013年 ライオンズ 8-(1)-15 ホークス (ホークスの7勝ち越し)


 ライオンズファンのトラウマ事例。
 これがあるから森友哉がFA権を取得した際に「移籍するならセ・リーグにしてくれー」と祈ったのだけど、あっさりパ・リーグに即断即決されてしまったとさ。

 細川捕手が移籍するまで、ライオンズにとってのホークスは「互角」もしくは「やや得意」くらいの感覚の相手だったのですが、細川捕手が移籍した途端に「5勝15敗」というグロ成績に豹変します。2012年こそはやや持ち直したみたいですが、2013年以降も「7負け越し」「5負け越し」「9負け越し」「6負け越し」とカモられまくりでした。

 もちろんこれは「2010年代のホークスが強かった」というのもあるでしょうが、逆に言えば「ライオンズがカモられすぎてたせいでホークスが毎年優勝していた」とも言えるのです。

 ちなみに、2017年に細川捕手がホークスを退団すると……
 翌2018年シーズンからは、ライオンズの「1勝ち越し」「1負け越し」「3負け越し」「4勝ち越し」「4負け越し」「1負け越し」と、ほぼ「互角」くらいの対戦成績になります。ライオンズが最下位に終わった2021年シーズンも、「4勝ち越し」しているんです。


 ライオンズファンが「同一リーグ内でのキャッチャー移籍」にナイーブになる理由は大体コレです。「4勝ち越し」ていた相手に「10負け越す」ってことは、細川一人の移籍で借金14喰らっているってことですからね。



【細川亨(ホークス→ イーグルス)】
2014年 ホークス 12-(0)-12 イーグルス (対戦成績イーブン)
2015年 ホークス 16-(1)-8 イーグルス (ホークスの8勝ち越し)
2016年 ホークス 16-(1)-8  イーグルス (ホークスの8勝ち越し)
――自由契約になりホークス→イーグルスへ移籍――
2017年 ホークス 13-(0)-12  イーグルス (ホークスの1勝ち越し)
2018年 ホークス 16-(0)-9 イーグルス (ホークスの7勝ち越し)


 さて、その細川捕手―――
 ホークスを退団した後は、またも同一リーグ内の東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍します。では、この移籍でホークスとイーグルスの対戦成績はどう変化したのでしょうか?

 正捕手ではなかったものの、1年目は長い時期1軍に帯同していました。そのおかげなのか分かりませんが、イーグルス視点で「8負け越し」ていたものが「1負け越し」とほぼ互角の成績になりました。
 しかし、2年目となる2018年は出場機会がほとんどなくなり、チームもホークス相手に「7負け越し」とまたカモられるようになってしまいます。


【細川亨(イーグルス→ マリーンズ)】
2017年 イーグルス 15-(1)-9 マリーンズ (イーグルスの6勝ち越し)
2018年 イーグルス 13-(0)-12 マリーンズ (イーグルスの1勝ち越し)
――戦力外通告を受けてイーグルス→マリーンズへ移籍――
2019年 イーグルス 10-(2)-13 マリーンズ (マリーンズの3勝ち越し)
2020年 イーグルス 15-(1)-8 マリーンズ (イーグルスの7勝ち越し)


 そして、この細川捕手、イーグルスを退団した後はまたも同一リーグ内の千葉ロッテマリーンズに移籍します。プロ野球界の呂布かよ。この2チームの対戦成績の変化を見ると……
 1年目は「終盤に登場する抑え捕手」のポジションでそこそこ出場して、マリーンズ視点で「1負け越し」だったものが「3勝ち越し」になりました。しかし、2年目は2軍ですらあまり出番がなくなり、「7負け越し」とまた苦手な相手になってしまったという。

 細川捕手の移籍が、どれだけ直接対決の結果に影響を及ぼしたのかは分かりませんが……少なくとも細川捕手を獲得するチームは、「ウチが負け越している苦手チームの捕手だったから、ソイツ獲れば対策できるんじゃね?」と考えて獲得しているように思えます。

 「お守り」のようなものかも知れませんが、結果を見るとちゃんと効果があったみたいですし。



【おまけ:細川亨(ホークス→ イーグルス→ マリーンズ)】
2014年 ホークス 12-(2)-10 マリーンズ (ホークスの2勝ち越し)
2015年 ホークス 15-(0)-10 マリーンズ (ホークスの5勝ち越し)
2016年 ホークス 16-(1)-8  マリーンズ (ホークスの8勝ち越し)
――自由契約になりホークス→イーグルスへ移籍――
2017年 ホークス 18-(0)-7  マリーンズ (ホークスの11勝ち越し)
2018年 ホークス 15-(1)-9 マリーンズ (ホークスの6勝ち越し)

――戦力外通告を受けてイーグルス→マリーンズへ移籍――
2019年 ホークス 8-(0)-17 マリーンズ (マリーンズの9勝ち越し)
2020年 ホークス 11-(1)-12 マリーンズ (マリーンズの1勝ち越し)


 細川捕手がイーグルスに在籍していたのはわずか2年で、その後にマリーンズに移籍したということは、むしろ「イーグルスの情報」よりも「ホークスの情報」を持っていたんじゃないかと思うんですね。
 ということで、細川捕手がマリーンズに移籍するまでは「6負け越し」とカモられていたホークス相手に、細川捕手が入った2019年は「9勝ち越し」とカモるようになりました。貯金15ですよ。ホークスがいきなり弱くなったとかではなく、2018年も2019年もホークスはリーグ2位です。

 ライオンズファンにとっても「細川亨」の名はトラウマものですが、ホークスファンにとっても「細川亨」はトラウマになったんじゃないかと思います。「同一リーグ内でのキャッチャー移籍はゲームバランスを崩壊させる」と私が言っているのは、これらの数字が根拠なんです。



【鶴岡慎也(ファイターズ→ ホークス→ ファイターズ)】

2011年 ファイターズ 7-(1)-16 ホークス (ホークスの9勝ち越し)
2012年 ファイターズ 9-(2)-13 ホークス (ホークスの4勝ち越し)
2013年 ファイターズ 12-(0)-12 ホークス (対戦成績イーブン)
――――ファイターズ→ ホークスへFA移籍――――
2014年 ファイターズ 10-(2)-14 ホークス (ホークスの4勝ち越し)
2015年 ファイターズ 9-(1)-15 ホークス (ホークスの6勝ち越し)
2016年 ファイターズ 15-(1)-9  ホークス (ファイターズの6勝ち越し)
2017年 ファイターズ 8-(0)-17  ホークス (ホークスの9勝ち越し)
――――ホークス→ ファイターズへFA移籍――――
2018年 ファイターズ 13-(0)-12 ホークス (ファイターズの1勝ち越し)
2019年 ファイターズ 9-(1)-15 ホークス (ホークスの6勝ち越し)
2020年 ファイターズ 6-(1)-17 ホークス (ホークスの11勝ち越し)


 では、細川亨以外のケースも観てみましょう。
 ライオンズから細川捕手を獲ったはずの福岡ソフトバンクホークスは、わずか3年後にファイターズの鶴岡捕手も獲得して、「全チームのキャッチャーをコレクションするつもりなのか?」と思ったものですが……細川亨が退団した2017年シーズンに、甲斐拓也が台頭したために鶴岡捕手も出場機会が激減、二度目のFA移籍で古巣に帰ることとなりました。

 1度目の移籍でホークス視点で「4の勝ち越し」を作り、2度目の移籍ではファイターズ視点で「9の負け越し」を「1の勝ち越し」にしました。細川捕手ほどではありませんが、移籍によって勝ち星を積み上げているような印象は受けますね。



【相川亮二(ベイスターズ→ スワローズ)】

2006年 ベイスターズ 11-(1)-10 スワローズ (ベイスターズの1勝ち越し)
2007年 ベイスターズ 11-(0)-13 スワローズ (スワローズの2勝ち越し)
2008年 ベイスターズ 9-(0)-15 スワローズ (スワローズの6勝ち越し)
――――ベイスターズ→ スワローズへFA移籍――――
2009年 ベイスターズ 13-(0)-11 スワローズ (ベイスターズの2勝ち越し)
2010年 ベイスターズ 9-(1)-14 スワローズ (スワローズの5勝ち越し)
2011年 ベイスターズ 5-(4)-15 スワローズ (スワローズの10勝ち越し)

 本当は谷繁元信や中嶋聡まで遡りたかったのですが、チームごとの直接対決の成績を残してくれているNPBのデータが2005年までしかなかったため、最古参はこの辺りになります。

 海外FA権を使ってメジャーリーグに挑戦しようとしたものの契約には至らず、ベイスターズに戻ることも出来なくなったため、スワローズへと移籍した相川捕手。怪我で離脱していた時期を除けばバリバリのレギュラー捕手として活躍したのですが、意外なことに1年目はスワローズ視点で「6勝ち越し」ていた相手に「2負け越し」と借金8を作ってしまっています。

 ただ、2010年以降はお得意様としていて2011年には「10勝ち越し」というグロ成績を収めます。このタイムラグはどういうことなんだろう?? とりあえず、細川捕手や鶴岡捕手のケースとはちょっとちがう印象ですね。


【相川亮二(スワローズ→ ジャイアンツ)】
2012年 スワローズ 9-(4)-11 ジャイアンツ (ジャイアンツの2勝ち越し)
2013年 スワローズ 9-(1)-14 ジャイアンツ (ジャイアンツの5勝ち越し)
2014年 スワローズ 11-(0)-13 ジャイアンツ (ジャイアンツの2勝ち越し)
――――スワローズ→ ジャイアンツへFA移籍――――
2015年 スワローズ 12-(0)-13 ジャイアンツ (ジャイアンツの1勝ち越し)
2016年 スワローズ 11-(0)-14 ジャイアンツ (ジャイアンツの3勝ち越し)
2017年 スワローズ 8-(0)-17 ジャイアンツ (ジャイアンツの9勝ち越し)


 その相川捕手も、出場機会を求めて2度目のFA移籍でジャイアンツへ。
 しかし、怪我もあってフルシーズン出場できたとは言えず、そのせいかチームの直接対決の数字もあまり変わっていないですね。



【山崎勝己(ホークス→ バファローズ)】


2011年 ホークス 13-(1)-10 バファローズ (ホークスの3勝ち越し)
2012年 ホークス 13-(2)-9 バファローズ (ホークスの4勝ち越し)
2013年 ホークス 10-(0)-14 バファローズ (バファローズの4勝ち越し)
――――ホークス→ バファローズへFA移籍――――
2014年 ホークス 12-(1)-11 バファローズ (ホークスの1勝ち越し)
2015年 ホークス 16-(0)-9 バファローズ (ホークスの7勝ち越し)
2016年 ホークス 14-(1)-10 バファローズ (ホークスの4勝ち越し)


 各球団のキャッチャーをコレクションしていたホークスですが、そのせいで二番手捕手だった山崎勝己は地元バファローズにFA移籍して出ていってしまいました。その結果どうなったかというと……今までとは逆で、むしろ移籍した先のバファローズに負けが込むようになってしまいました。

 とは言え、データ的には「2013年」だけが特別にバファローズが勝ち越しているだけで、その1年を除けばこの時期の対戦成績は「山崎捕手の移籍」に関係なく、「ホークスがやや勝ち越している」状態が続いているという見方も出来ますね。



【鶴岡一成(ベイスターズ→ ジャイアンツ→ ベイスターズ)】


2005年 ベイスターズ 16-(0)-6 ジャイアンツ (ベイスターズの10勝ち越し)
2006年 ベイスターズ 10-(1)-11 ジャイアンツ (ジャイアンツの1勝ち越し)
2007年 ベイスターズ 8-(0)-16 ジャイアンツ (ジャイアンツの8勝ち越し)
――――交換トレードでベイスターズ→ ジャイアンツへ――――
2008年 ベイスターズ 5-(1)-18 ジャイアンツ (ジャイアンツの13勝ち越し)
2009年 ベイスターズ 6-(0)-18 ジャイアンツ (ジャイアンツの12勝ち越し)
2010年 ベイスターズ 8-(0)-16 ジャイアンツ (ジャイアンツの8勝ち越し)
2011年 ベイスターズ 10-(0)-14 ジャイアンツ (ジャイアンツの4勝ち越し)
――――ジャイアンツ→ ベイスターズへFA移籍――――
2012年 ベイスターズ 4-(3)-17 ジャイアンツ (ジャイアンツの13勝ち越し)
2013年 ベイスターズ 5-(1)-18 ジャイアンツ (ジャイアンツの13勝ち越し)


 鶴岡捕手は最初のベイスターズ時代、次のジャイアンツ時代も二番手捕手というポジションで、第二期ベイスターズ時代に正捕手になった選手だと思うのですが……正直そんな情報がどうでもよくなるくらいに、ジャイアンツがずっとベイスターズをカモにしていて、キャッチャーの移籍とかそんな次元の話ではない気がしますね。

 ちなみに、2005年はジャイアンツが堀内監督が最終的に辞任する年で、ベイスターズがどうこうというよりジャイアンツがとてつもなく弱かった年なのがこの数字に表れている模様です。


【鶴岡一成(ベイスターズ→ タイガース)】
2012年 ベイスターズ 10-(3)-11 タイガース (タイガースの1勝ち越し)
2013年 ベイスターズ 14-(0)-10 タイガース (ベイスターズの4勝ち越し)
――――久保康友のFA移籍の人的補償でベイスターズ→ タイガースへ――――
2014年 ベイスターズ 8-(0)-16 タイガース (タイガースの8勝ち越し)
2015年 ベイスターズ 11-(0)-14 タイガース (タイガースの3勝ち越し)
2016年 ベイスターズ 9-(1)-15 タイガース (タイガースの6勝ち越し)

 そして、その鶴岡(一成)捕手、レギュラーキャッチャーだったのにベイスターズからの評価はあまり高くなかったみたいで、プロテクトをかけられなかったことで人的補償でタイガースに移籍することになります。そして、タイガースでも2年目までは主力選手として活躍したことで、タイガース視点で「4負け越し」を「8勝ち越し」にしたと見ることが出来ます。


 こうして見ると、当たり前なことなんですが……
 「どれだけ1軍で主力捕手として試合に出場しているか」によって、移籍の影響力が変わっているように思えますね。



【森友哉(ライオンズ→ バファローズ)】


2020年 ライオンズ 11-(1)-12 バファローズ (バファローズの1勝ち越し)
2021年 ライオンズ 8-(2)-15 バファローズ (バファローズの7勝ち越し)
2022年 ライオンズ 14-(0)-11 バファローズ (ライオンズの3勝ち越し)
――――ライオンズ→ バファローズへFA移籍――――
2023年 ライオンズ 8-(0)-17 バファローズ (バファローズの9勝ち越し)


 ということで、今シーズンの話です。
 いろんなめぐりあわせもあって2022年はライオンズ視点で「3勝ち越し」ていた相手に、森友哉が移籍したことで「9負け越し」と借金12を課せられたことになりました。こじつけではありますが、今シーズンのライオンズは65勝77敗1分なので、森捕手が移籍したことで発生した「負け分」がそのまんまチームの借金となった形です。

 まぁ、それ以前の2021年(バファローズが優勝して、ライオンズが最下位だった年)も「7負け越し」ているので、移籍がなくてもこれが本来の力関係だと言われればそれまでなんですが……
 「細川亨」に続いて「森友哉」も、ライオンズファンにとってはトラウマの名前になってしまいました。そして、これは恐らく「ライオンズの世代交代が進んで森友哉の知らない選手が主力になる」6~7年後まで続くと思われるので、そりゃライオンズファンは移籍を嘆いても仕方ないでしょう。死にたい。


【伏見寅威(バファローズ→ ファイターズ)】


2020年 バファローズ 11-(1)-12 ファイターズ (ファイターズの1勝ち越し)
2021年 バファローズ 10-(4)-11 ファイターズ (ファイターズの1勝ち越し)
2022年 バファローズ 15-(1)-9 ファイターズ (バファローズの6勝ち越し)
――――バファローズ→ ファイターズへFA移籍――――
2023年 バファローズ 15-(1)-9 ファイターズ (バファローズの6勝ち越し)


 では、森捕手に押し出されるようにファイターズへ移籍した伏見捕手はどうだったかというと……移籍前も移籍後もまったく変わらない対戦結果となりました。
 実は今シーズンの開幕からこの記事を書くつもりだったので、「ライオンズ×バファローズ」と「バファローズ×ファイターズ」の対戦結果を逐次チェックしていたのですが……シーズン前半は、ファイターズが結構がんばってたんですね。4月は3勝2敗とファイターズが勝ち越し、5月も2勝1敗と勝ち越し、「ほら、キャッチャー移籍で露骨に勝ち星稼げるじゃん」と思ったんですよ。しかし、交流戦明けの6~7月に2勝5敗と負け越し始め、最終的にこの結果になったみたいです。


 そう考えると、今季のこの「キャッチャーの大移動」―――バファローズ1人がぼろ儲けした形になるんですね……



【番外編:平石洋介(イーグルス→ ホークス)】


2018年 イーグルス 9-(0)-16 ホークス (ホークスの7勝ち越し)
2019年 イーグルス 12-(0)-13 ホークス (ホークスの1勝ち越し)
――――イーグルス監督を退任→ ホークスのコーチに就任――――
2020年 イーグルス 9-(0)-15 ホークス (ホークスの6勝ち越し)
2021年 イーグルス 11-(4)-10 ホークス (イーグルスの1勝ち越し)


 キャッチャーが「全ピッチャーのデータ」と「相手ピッチャーへの対策のデータ」を持っていくなら、監督とかコーチだってそうじゃないの?と思ったので、イーグルスで監督、ホークスでコーチ、ライオンズでコーチと各チームを渡り歩いている平石洋介さんをピックアップしてみました。

 2018年はイーグルスの一軍ヘッド兼打撃コーチで始まり、6月に監督代行に就任。
 2019年はイーグルスの監督で、リーグ3位になるも契約満了で退任。
 2020年はホークスの一軍打撃兼野手総合コーチとなり、
 2021年はホークスの一軍打撃コーチに専念。

 一応、ホークス視点では「1勝ち越し」だったものを、平石コーチが就任してから「6勝ち越し」には積み上げているんですが、翌年は「1負け越し」とむしろ分が悪くなってしまいました。これだけ見てもよく分かりませんね……



【番外編:平石洋介(ホークス→ ライオンズ)】
2020年 ホークス 13-(1)-10 ライオンズ (ホークスの3勝ち越し)
2021年 ホークス 9-(3)-13 ライオンズ (ライオンズの4勝ち越し)
――――ホークスを退団→ ライオンズのコーチに就任――――
2022年 ホークス 14-(1)-10 ライオンズ (ホークスの4勝ち越し)
2023年 ホークス 13-(0)-12 ライオンズ (ホークスの1勝ち越し)

 そして、工藤監督退任に伴い平石コーチも退団、ライオンズのコーチとして迎え入れられます。

 2022年はライオンズの一軍打撃コーチに就任、
 2023年はライオンズのヘッドコーチに昇格。

 しかし、ライオンズ視点で「4勝ち越し」を「4負け越し」にしてしまうなど、むしろ対戦成績を悪化させてしまいます。


【番外編のおまけ:平石洋介(イーグルス→ ホークス→ ライオンズ)】
2018年 イーグルス 6-(0)-19 ライオンズ (ライオンズの13勝ち越し)
2019年 イーグルス 14-(0)-11 ライオンズ (イーグルスの3勝ち越し)
――――イーグルス監督を退任→ ホークスのコーチに就任――――
2020年 イーグルス 10-(2)-12 ライオンズ (ライオンズの2勝ち越し)
2021年 イーグルス 15-(2)-8 ライオンズ (イーグルスの7勝ち越し)

――――ホークスを退団→ ライオンズのコーチに就任――――
2022年 イーグルス 9-(1)-15 ライオンズ (ライオンズの6勝ち越し)
2023年 イーグルス 10-(1)-14 ライオンズ (ライオンズの4勝ち越し)


 上下動が激しくてよく分かりませんが、2018年まではライオンズの左腕エース菊池雄星がイーグルス相手に抜群の相性だったので大量の貯金を作っていた模様です(2018年の菊池雄星は楽天戦に2敗しているんですが)。
 んで、菊池雄星が抜けた後は、左ピッチャーの層が薄いライオンズがイーグルスの左打者にボコボコに打たれることもあって、やや苦手な相手でした。それが、平石コーチ就任後は割と得意な相手に変わったこともあって……

 こう見ると、「1軍打撃コーチ」よりも「監督」クラスの方が多くのデータを持っているため、直近の「監督」が他チームに移った方が影響が大きいように思えますね。そりゃそうか。





○ まとめ

 相川亮二捕手のような例外がないワケじゃないんですが、基本的には「出場機会の多い捕手」が移籍して、「移籍先でも出場機会が多い」場合ほど勝ち星が積み上がっているように思えます。

 もちろん実際には、野球はキャッチャー1人でやるものじゃないし、もっと複雑な要因があるとは思うのですが……他のポジションに比べて、キャッチャーの移籍は露骨に勝敗数を激変させているように思うんですね。

 「規約で禁止しろ」は言いすぎだと思いますが、「同一リーグ内でのキャッチャー移籍」がどれくらいヤバイのかをみなさんに知ってもらえたらなって願います。
 ライオンズファンの私は、早く「ライオンズの世代交代が進んで森友哉の知らない選手が主力になる」6~7年後にならないかなぁと思っていますが……その頃にはまた次の正捕手がFA移籍して、また別のチームにボコボコにされるのかなぁと今から絶望しています。死にたい。

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西武ライオンズファンから見た2019年のプロ野球はどうだったのか

 紹介記事を書こうと考えていた『ライザのアトリエ』がクリアできなかったので、今日は困ったときの野球ネタです!


 いや~、2019年のプロ野球は熱かったですね!
 菊池雄星と浅村栄斗と炭谷銀仁朗が抜けて、開幕3連敗スタートで「やっぱり今年はダメかー」と思わせておいて、夏場からの強烈な追い上げで逆転して、ラスト2試合というところでの優勝決定!森友哉が打率ランキング1位の首位打者になったり、打撃部門のタイトルはライオンズ勢が総なめにしましたからね!納得の優勝ですよ!


 ……という話を書いても、野球に興味がない人はもちろん、野球好きな人にすら「今年のパリーグってライオンズが優勝したんだっけ?」と思われていそうなところが哀しい。
 リーグ優勝はしたものの、クライマックスシリーズはソフトバンクホークス相手に全敗。そのまま日本シリーズはソフトバンクホークスが全勝で日本一になったため、「ソフトバンクは強いなー」とだけ思われていそうですが!リーグ優勝したのはライオンズですからね!忘れるんじゃないッ!



 でもまぁ、マジな話……
 強がりでもなんでもなく、私は正直クライマックスシリーズも日本シリーズもあんまり興味がないんですね。

 私、クライマックスシリーズ賛成派になりました

 これは4年前に書いた記事です。
 「半年かけて行うリーグ戦」と「1週間で勝負が決まるクライマックスシリーズ」では「測れる強さの基準」がちがうという話を書いていました。なので、リーグ戦で優勝したライオンズがクライマックスシリーズで全敗するのも、別におかしいことではないんですね。


 というのも、去年・今年のライオンズは「ピッチャーはダメ」だけど「バッターが無茶苦茶打つ」チームで、こういうチームは「超一線級の相手エースは打てない」のに「替わった二番手ピッチャーを打って勝つ」みたいなことが多いんです。

 例えば、ライオンズファンの間では語り草になっている昨年4月18日の「8回裏から8点差を逆転した試合」なんかはすごく分かりやすくて……
 8回・9回だけで9点取ってすごい、ライオンズすごい!みたいに言われているのですが、7回までは相手先発ピッチャーの高梨に完璧に抑えられていたんですね。んで、失礼ながらそこから「今日は楽勝だろうから中継ぎピッチャーもそこそこのヤツでイイだろう」と替わったピッチャーをめった打ちにして9点取ったんです。


 なので、ライオンズは「長丁場のリーグ戦」ではそれなりの成績を出せるんです。半年間戦うためには、どのチームだってエース格ばかり投げさせられませんからね。
 でも、クライマックスシリーズや日本シリーズは「エース格ばかり投げさせる」ことが出来てしまうのです。超一線級の先発ピッチャーが完璧に抑えて、超一線級の抑えピッチャーが完璧に抑えるみたいなことが出来てしまうのです。極端な話、日本シリーズなんて「超一流の先発ピッチャーが2人」いればそれで4勝出来ちゃうんですよ……(2008年に日本一になった時のライオンズも割とそんなカンジでしたし)


 じゃあ、ライオンズも超一流の先発ピッチャーを育てればイイんじゃ?
 育てても、出ていくんですよ……
 古くは工藤とか、松坂とか、最近では涌井、岸、牧田、菊池雄星……みんなFAかポスティングでチームを去っていくんですよ。野上?誰それ、知らない人ですね。

 野手もまぁ、秋山、石毛、清原、松井稼頭央、和田、細川、中島、片岡、浅村、炭谷、そして今年は秋山がポスティングでメジャーに行くと言われていて看板選手がみんな出ていくライオンズと言われているのですが。

 やっぱりエースピッチャーの流出が「短期決戦に弱いライオンズ」を生んでしまったと思います。今ではクライマックスシリーズ弱弱球団として有名になってしまったライオンズですが、2004年のプレーオフはシーズン2位から優勝していて、松坂大輔が全8試合中3試合に先発して全試合を勝利に導いていたんですね。2005年のプレーオフと2006年のプレーオフでも松坂大輔は先発していますが、1敗もしていません(そして、2007年からはメジャーに行く)。これが平成の怪物やで……



 なのでまぁ、私の本音を包み隠さず言いますと……
 ライオンズはクライマックスシリーズを辞退してくれないかなぁと思っています。

 リーグ優勝はしたけど、日本シリーズに興味ないんで他のチームさん出てください!ってなカンジで。
 というのも、今のプロ野球ってレギュラーシーズンが9月末に終わるんですけど、クライマックス→日本シリーズにきっちり出ると10月末まで試合が続くんですよ。1ヶ月オフが短くなるんですね。ライオンズみたいに選手層の薄い、常に同じメンバーで1年戦っているようなチームはこの1ヶ月で更に疲労困憊になってしまいます。

 私は「毎日のリーグ戦の結果」を楽しみにライオンズファンをやっているので、1年の中の1週間しかないクライマックスシリーズや日本シリーズなんか割とどうでもイイと思っています。重要なのはリーグ戦の方なんですよ!



 でもまぁ、「クライマックスシリーズの出場権を賭けた3位争い」でなんとかリーグ戦の消化試合を少なくしようとしているのに、そんなことを言うのは許されないでしょうし……ってな悩みも、恐らく秋山がメジャーに行ってしまう来年以降はどうせBクラスが続くんでしょうし、とんと無縁になることでしょう!やったぜ、オフが1ヶ月長くなるぞ!

 つらい……




◇ にしても、ソフトバンクホークス強すぎじゃない?
・2010年 シーズン1位→ CSはロッテに敗れる
・2011年 シーズン1位→ 日本一
・2012年 シーズン3位→ CSは日ハムに敗れる
・2013年 シーズン4位
・2014年 シーズン1位→ 日本一
・2015年 シーズン1位→ 日本一
・2016年 シーズン2位→ CSは日ハムに敗れる
・2017年 シーズン1位→ 日本一
・2018年 シーズン2位→ 日本一
・2019年 シーズン2位→ 日本一

 直近6年間で5度の日本一、10年間でリーグ優勝5回、Bクラス転落は2013年のみ、セパ交流戦の優勝および最高勝率は10年間で6回という異次元の強さを誇っています。このあまりの強さに「日本一になったチームはその年のFA選手を取れないみたいな措置で戦力バランスを取るべき」みたいな無茶苦茶なことを言い出す人も出てくるくらい、ちょっと今は「ソフトバンクホークスの時代」なんですね。


 ただ、あまりに強すぎるからソフトバンクホークスを弱体化させようという、『Splatoon』のアプデみたいな考え方は私は好きじゃありません。
 例えばソフトバンクホークスが優勝できなかったシーズンを見ると、2016年シーズンは大谷翔平、2013年シーズンは田中将大といったスーパースターが大活躍した年です。このリストの前のゼロ年代後半には、ダルビッシュ有もソフトバンクの前に立ちふさがっていました。

 つまり、ソフトバンクホークスを倒せるようなスーパースターがみんなメジャーリーグに行っちゃったから、結果的にソフトバンクホークスが無双できるようなリーグになっちゃっているだけなんですね。2010年代のプロ野球は「ソフトバンクホークスの時代」だったのは間違いないのですが、それは言い換えれば日本のプロ野球がスーパースターをメジャーリーグに排出してしまって「スター不在の時代」だったというか。


 私は、ソフトバンクホークスが強すぎること以上に、そっちの方が心配です。
 ということを、毎年のように主力選手がメジャーリーグに行ってしまうライオンズのファンが言うことでもないのかもですが……「メジャーリーグに行く」ことよりも「日本のプロ野球に残る」ことが選ばれるように頑張らないと、日本のプロ野球は終わっちゃうんじゃないかなぁと思っています。

| ひび雑記 | 17:56 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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私、クライマックスシリーズ賛成派になりました

 唐突に書きたくなったので、今日はプロ野球の話です。
 「野球には興味ないよー」という人もいらっしゃると思いますが、どうしてもどこかに書いておきたくなったので書かせてください。


 現在、日本のプロ野球は全部で12チームです。
 それを6チームずつに分けて、巨人・阪神・広島・中日・DeNA・ヤクルトがセ・リーグ、ソフトバンク・オリックス・日本ハム・ロッテ・西武・楽天がパ・リーグという2リーグ制になっています。

 途中、もう1つのリーグのチームと戦う「交流戦」というものもありますが……基本的には「同一リーグの6チームで半年間試合をしまくり」、6チームの中で最も勝率の高かったチームがリーグチャンピオンとなります。
 んで、昔は……リーグチャンピオンが決まった後に、セ・リーグのチャンピオンとパ・リーグのチャンピオンが直接対決7試合をする「日本シリーズ」を行い、4勝した方が日本一のチームとなっていました。

 そこから色々あって……今はちょっとルールが変わっています。
 リーグ戦が終わった後、リーグ戦の1位・2位・3位のチームが変則的なトーナメント戦の「クライマックスシリーズ」を行い、その「クライマックスシリーズ」の優勝チームが「日本シリーズ」に進出して、日本一を争うことになりました。

 つまり、半年間かけて行う「リーグ戦」のチャンピオンではないチーム……リーグ戦の順位が3位のチームでも日本一になれるというルールなのです。



 野球ファンの中には「このルールはおかしいんじゃないのか」という人もいます。これでは「リーグ戦」の意味がないんじゃないのかという意見です。それはすごくよく分かります。

 私も一野球ファンとして、クライマックスシリーズは「ベスト」ではないけれど「他にイイ案がない」ので消極的に賛成しているというくらいの立ち位置でした。
 かつてはリーグ戦の「1位」になれなければ「2位以下」はみんな一緒だったので、消化試合が多くなってしまっていたのですが……クライマックスシリーズのような制度が出来てから、「1位」「2位」「3位」と「4位以下」に分かれるため消化試合が少なくなり、シーズン終盤の盛り上がりは増えたと思います。

 なので、「真の強者」を決めるルールとしては歪だけど、興行的に成功しているなら文句が言えないなぁ……くらいに思っていました。


 しかし、今年のリーグ戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズを観て少し考え方が変わりました。
 そもそも、日本のプロ野球の「リーグ戦」自体が「真の強者」を決めるルールの「ベスト」だったのか?と思ったのです。

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 自分の大好きな漫画『ONE OUTS』の6巻にこういうシーンがあります。
 この漫画は日本のプロ野球を舞台にした漫画なのですが、連載開始が1998年なのでクライマックスシリーズのような制度が出来る前のルールのプロ野球です。つまり「リーグ戦の優勝者が日本シリーズに進む」というルールだった頃を舞台にした漫画です。

 “こういうシーン”というのは、主人公:渡久地東亜が三原監督に「優勝をするというのはどういうことか」を教えるシーンです。この時期は「交流戦」もまだ始まっていないので、純粋に6チーム総当りのルールの頃ですね。


・Aという球団は、このシーズンは全ての球団に3つずつ勝ち越した
・Bという球団は、このシーズンは4つの球団に負け越したのだが、Cという球団にだけは異常に強く25勝2敗と大きく勝ち越し、最終成績は17の勝ち越しになった


 この2チーム―――「どっちが強いチームだ?」と言われて監督やコーチは「A」と答えるのだけど、実際に優勝になるのは「B」なんです。Aは勝ち越し15で、Bは勝ち越し17ですから。



 つまり、リ-グ戦というのは「真の強者」でなくても優勝が出来るんです。
 4つのチームに負け越すようなチームであっても、1つのチームをカモにして勝ち星を稼げれば優勝が出来るんです。渡久地は、対戦相手の城丘監督率いるバカブーズはそういうチームだと指摘しているのです。


<以下、引用>
「城丘率いるバカブーズは典型的後者だ。
こいつら、どう見たってリーグ最強とは言い難い。それはきっと城丘自身もわかってるはず。だが、そんなチームでもリーグ戦ならのし上がれる。簡単だ。カモとなるチームを作ればいい。」

</ここまで>



 では、現実の2014年シーズンのパ・リーグの成績を見てみましょう。
 シーズン変わっちゃうと上書きされると思うので、ここにも書いておきますが……

 「リーグ戦」の優勝チーム:ソフトバンクは、オリックスに勝ち越し1、日本ハムに勝ち越し4、ロッテに勝ち越し2、西武に勝ち越し5、楽天に5割―――交流戦の成績も含めて勝ち越し18でした。
 「リーグ戦」の最終盤まで優勝争いをしていたオリックスは、ソフトバンクに負け越し1、日本ハムに5割、ロッテに勝ち越し2、西武に勝ち越し3、楽天に勝ち越し10―――交流戦の成績も含めて勝ち越し18でした。


 『ONE OUTS』の例えで言えば、ソフトバンクは(交流戦を除けば)全チームにまんべんなく勝ち越した「A」タイプのチームで。オリックスは「B」ほど極端ではありませんが、下位チームへの勝ち越し―――特に楽天をカモにして順位を上げた「B」タイプのチームだと思います。



 では、次にセ・リーグの成績を見てみましょう。
 「リーグ戦」の優勝チーム:巨人は、阪神に勝ち越し2、広島に勝ち越し3、中日に勝ち越し8、DeNAに負け越し2、ヤクルトに勝ち越し2―――交流戦の成績も含めて勝ち越し21でした。
 「リーグ戦」2位の阪神は、巨人に負け越し2、広島に勝ち越し4、中日に勝ち越し1、DeNAに勝ち越し8、ヤクルトに勝ち越し2―――交流戦の成績も含めて勝ち越し7でした。
 「リーグ戦」3位の広島は、巨人に負け越し3、阪神に負け越し4、中日に勝ち越し4、DeNAに勝ち越し7、ヤクルトに勝ち越し8―――交流戦の成績も含めて勝ち越し6でした。


 セ・リーグの上位3チームは……巨人は中日から、阪神はDeNAから、広島はDeNAとヤクルトから大量の勝ち越しを稼いでのこの順位です。巨人はまぁ上位対決での成績もイイのですが、どのチームも「カモにしているチーム」があったからこそと言えると思います。



 言葉は敢えて「ちょっと過激な言葉」を使いますけど、
 リーグ戦って、実は「弱いチーム相手にどれだけちゃんと勝てるのか」で順位が決まるルールだと思うんです。

 確かに、今シーズンはソフトバンクは(交流戦を除けば)「負け越した相手のない」優勝でしたし、巨人は「上位陣には勝ち越している」優勝なので……今年がその例に当てはまるワケではありませんが。リーグ戦というのは得てしてそういう側面を持っているルールだと思うのです。



 では、クライマックスシリーズはと言うと……
 上位3チームの対決になるため、下位3チームは出場しません。オリックスの「カモ」になっていた楽天や、巨人の「カモ」になっていた中日、阪神の「カモ」になっていたDeNA、広島の「カモ」になっていたヤクルトは出場できません。

 つまり、クライマックスシリーズは「弱いチーム」のいない「強いチーム同士の直接対決」で優勝が決まるルールなんです。



 サッカーでは「リーグ戦」と「カップ戦」という2つの形式があります。
 日本の場合、Jリーグが「リーグ戦」で、ナビスコ杯や天皇杯が「カップ戦」。
 Jリーグもクライマックスシリーズみたいなものを導入するだとか、ナビスコ杯にもグループリーグというものがあるのですが……基本的には「リーグ戦」が総当りのリーグ戦で、「カップ戦」がトーナメント戦になります。

 んで、どこの国でも「リーグ戦」の勝者こそが「真の強者」だという風潮があるみたいなんですね。
 組み合わせの運が重要な「カップ戦」よりも、総当りで対戦する「リーグ戦」の方が公平だ……ということなんでしょうし、私もそう思っていました。だから、日本のプロ野球も「クライマックスシリーズ」よりも、「リーグ戦」の方が重要だと思っていたのですが。



 どちらが公平かというより……測れる「強さの基準」が違うだけだって、今の自分は考えています。
 「クライマックスシリーズ」は顕著ですが、「カップ戦」のようなトーナメント戦は特に上位に来れば来るほど「強い者同士の対決」になって、「強いチームに勝てるチーム」が勝ち上がれる。
 「リーグ戦」は、「強いチーム」も全体の中の1チームでしかないので、強い者同士の直接対決よりもそれ以外のチームとの対戦の方が重要で、「弱いチームに勝てるチーム」が上位に来る。

 これは特に……チーム数の少ない日本のプロ野球は、そうなりやすいんじゃないかと思います。同じチームと24試合も戦うので、「カモ」に出来るチームがあると、そのチームから最大「24の勝ち越し」を稼げますからね。



 では、「日本シリーズ」に進むチームはどちが相応しいのか。
 「弱いチームに勝てる」リーグチャンピオンか。
 「強いチームに勝てる」クライマックスシリーズ優勝チームか。

 そう考えると……「リーグチャンピオン」は「リーグ戦」だけの成績で決めて。
 日本シリーズに出場するチームは、強いチームだけのクライマックスシリーズを行って決める―――ただ、リーグチャンピオンには「1勝」のアドバンテージを与える。という現行のルールは、それほど悪くはないんじゃないかと思うようになりました。基準の違う「二つの強さ」を測れるルールではないかと。
 もちろんもっと「イイ案」があるのなら別ですが、現状ではこれが「ベスト」のルールかなと私は思います。



 私は別にプロ野球の関係者でも何でもないので、私が「ベストだ!」と言おうがなんだろうが何かが決まる権限なんてありませんし……日本のプロ野球の未来なんてものを真剣に考えているワケではありません。
 私が今日の記事を「どうしてもどこかに書いておきたくなった」のは、これは「ルール」を決めることの面白さと難しさを内包した話だなと思ったからです。スポーツにしてもゲームにしても、「強者」を決めるためには「ルール」を決めなくてはならない―――その「ルール」のあり方を考えたのです。


 例えば……サッカーのワールドカップでは、最初に4チームずつに分けて「グループリーグ」というリーグ戦を戦い、その上位2チームが「決勝トーナメント」に進みます。「弱いチームに勝てるチームが上位に来る」リーグ戦と、「強いチームに勝てるチームが勝ち上がる」トーナメント戦の融合ルールなんですね。
 日本は2回ほど「グループリーグ」を突破したことがありますが、2回とも「決勝トーナメント」は1回戦で敗れました。あの2回のチームは、城丘監督のバカブーズのように「リーグ最強とは言いがたいチームだからこそリーグ戦を勝ち上がるために割り切ったチーム」でした。それ故に、「強い者同士の対決」である「決勝トーナメント」ではあっさり敗れてしまいました。


 また、この「グループリーグ」の順位の決め方にも議論があって。
 FIFAの主催するワールドカップと、UEFAの主催するヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグではルールが微妙に違います。3試合(※1)の成績を「勝ち:3点」「引き分け:1点」「負け:0点」の合計点で競う“勝ち点”で順位を決めるのはどこも一緒なのですが、“勝ち点”が並んだ時の順位の決め方が……ワールドカップでは「3試合合計の得失点差」で決めるのに対し、ヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグでは「順位が並んだ2チーム同士の対決で勝った方」で決めるのです。

(※1:チャンピオンズリーグの場合はホーム&アウェイの6試合)

 つまり……ワールドカップは「弱いチームからどれだけ大量点を取れたか」で順位が決まるのに対して、ヨーロッパ選手権やチャンピオンズリーグは「強いチーム同士の直接対決を制した方」で順位を決めているのです。




 「真の強者」を決めるルールというのはそれだけ難しく、意見が分かれるものなのです。
 「弱いチームに勝てるチーム」が強いのか、「強いチームに勝てるチーム」が強いのか―――意見はそれぞれ違うでしょうし、「クライマックスシリーズ」にも賛否両論あるのは当然だと思います。

 ただ、私は「日本シリーズの出場チーム」に関しては「強いチームに勝てるチーム」が出場するべきだと思うので、現在のルールに賛成になりました。



 と言いつつ……今年は巨人がクライマックスシリーズでボロ負けしたので、来年・再来年辺りにクライマックスシリーズが廃止されているかも知れませんね(笑)。
 でも、これは「真の強者」を決める「ルール」を考える上で、野球に限らず見過ごせない視点だと思うのです。そう考えるとやっぱり渡久地ってすごいね。『ONE OUTS』大好きな漫画なんで、みんなも読むとイイと思いますよ!

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| ひび雑記 | 17:50 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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2013年3月のまとめ

 テレビ番組は12月→1月よりも3月→4月のタイミングの方が「一区切り」のことが多いので毎年3月末に書いていた「今年度観たアニメの中でお気に入りTOP5」を、今年も書こうと思います。「好きな作品」順なので、「面白かった」順でも「素晴らしかった」順でもないのを御注意ください。「俺が好きなんだ!」というものを選ぶので、「みんなにもオススメだよ!」ではないということです。

(関連記事:「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別



 ちなみに、昨年度・昨々年度・昨々々年度のTOP5はこんなカンジ。

【2009年度】
1.『とある科学の超電磁砲<レールガン>』 175点(ジェネオン/J.C.STAFF)
2.『けいおん!』 160点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3.『かなめも』 75点(スターチャイルド/feel.)
4.『青い花』 65点(メディアファクトリー/J.C.STAFF)
5.『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』 60点(アニプレックス/A-1 Pictures)


【2010年度】
1.『魔法少女まどか☆マギカ』 145点(アニプレックス/シャフト)
2.『けいおん!!』 90点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3.『四畳半神話大系』 85点(東宝/マッドハウス)
4.『放浪息子』 70点(アニプレックス/AIC Classic)
5.『屍鬼』 55点(アニプレックス/童夢)


【2011年度】
1.『ちはやふる』 150点(バップ/マッドハウス)
2.『花咲くいろは』 75点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
3.『あの夏で待ってる』 70点(ジェネオン/J.C.STAFF)
4.『シュタインズ・ゲート』 60点(メディアファクトリー/WHITE FOX)
5.『テルマエ・ロマエ』 55点(東宝/DLE)



 さて、今年度のTOP5を書きたいのですが……
 この1年間で自分が「最終回まで観たアニメ」は6本しかないので、6分の5がランクインするという非常にアレなランキングです。むしろ外れる1コが気になる人もいるかも知れませんが、それは書きませんからね!ファンの人に怒られそうだし!

 では、今年度のTOP5~。
 各作品評には多少のネタバレが含まれることを御了承下さい。




1.『TARI TARI』 95点(ポニーキャニオン/P.A.WORKS)
2.『たまこまーけっと』 92点(ポニーキャニオン/京都アニメーション)
3.『琴浦さん』 80点(フライングドッグ/AIC Classic)
4.『氷菓』 75点(角川書店/京都アニメーション)
5.『まおゆう魔王勇者』 50点(ポニーキャニオン/アームス)


 何というポニーキャニオン無双……
 今年は観たアニメの数が少ないので「飛びぬけたもの」には出会えなかったのですが、逆に言うと「最終回まで観たアニメ」はそれだけ厳選しているのでどれもお気に入りの作品だったりします。


 5位『まおゆう』
 作品名こそ「魔王と勇者」ですけど、実際には多くの登場人物が入り乱れる群像劇だったので、群像劇フェチの自分としては非常に楽しませてもらいました。物語の山場を作るのがメイド姉だったり、最終回で危機を救ったのがござるだったり、各キャラクターがあの世界の中で必死に生きて成長しているのが溜まりませんでした。

 なんだけど……「よーし!1クール目面白かったー!2クール目も期待してんぞー!!」と思ったら1クールアニメだったという(笑)。
 「これからもっともっと面白くなりそうだ」というところで終わってしまったので、「物足りない」というのが正直。「あの丘の向こう」を見ることなくアニメとしては終わっちゃって……2期ありきとか、分割2クールだったりとかしないんですかね。



 4位『氷菓』
 「どっちがオススメですか?」と言われたら、『たまこまーけっと』より『氷菓』の方を推すと思います。序盤こそ「何が面白いんだこれ……」と思いながら観ていたんですが、キャラクターに愛着が湧くようになってきた7話目くらいから「“推理モノ”ってすげーエンターテイメントなんだな」と思うようになりました。

 分からなかったことが判明する―――って、それだけでエンターテイメントですからね。
 加えて、学校を舞台にしているからこそ出てくる沢山のキャラクターのデザインや動かし方、文化祭編の4主人公が見事なまでにバラバラにかつ有機的に動く様など、やっぱり京アニ作品って凄いんだなと思わせてくれる作品でした。

(関連記事:『氷菓』の文化祭編が超面白かったという話


 でも、「好きな順」だと4番目というのが、「人間の好み」って複雑よね……



 3位『琴浦さん』
 アニメに限らず「好きな作品って何を基準に決まるんだろう」というのは、答えの出ない永遠の問いだと思うのですが。「自分が観たいと潜在的に思っていたことを描いてくれる作品」こそが「好きな作品」になるかなーと今の自分は思っています。

 『琴浦さん』はまさにそういう作品で。
 このアニメが言い続けたのは「アナタは生きてイイんだよ」という、ただその一点だけだったんですね。だから、それを寒く思えてしまう人には楽しめないし、心に響く人には「大好きな作品」になったんだと思うのです。

 また、『琴浦さん』は主人公だけが救われるという話でもなく、部長も森谷さんも通り魔も、真鍋や母親ですら、順風満帆な人生を送っているワケではなくて。どこかにみんな負い目を感じながら生きていて、「それでもイイんだよ」と全キャラクターを全肯定していくその徹底っぷりは凄かったと思います。

 最終話も、「あー!あのセリフがここに繋がってくるのかー!」と膝を打ちましたよ。
 お見事!


 でも、ここまで大絶賛しておきながら、どうして1位や2位じゃないかと言うと……
 絵柄があんまり好みじゃないからです!ぶっちゃけた俺!「自分の好きな順」だからしょうがないじゃないですか!こればっかしは!!
 



 2位『たまこまーけっと』
 11話のあんことたまこの同衾シーンで、「よし!神アニメだ!」と決めました。
 吉田さんの姉妹イチャイチャ描写への情熱は一体どこから湧いてくるんですかありがとうございますごちそうさまですまたよろしくお願いします。


 ということで……あんこがいなかったらこんな順位にもしなかったかも知れませんが。
 「1クールのアニメ」として「これがやりたいんだ!」というビジョンがしっかり見えて、そこから逆算してきっちり構成してあって、最終回にそれらがちゃんと一本の線として繋がる辺りはやっぱり自分は大好きで―――『けいおん!』1期よりは劣るけど、『けいおん!!』2期よりも自分としては好きだったなという振り返りになります。だからあんな刻んだ点数にしたのですが。

 詳しいことは後日に個別記事で書くつもりなんで、そちらで!(笑)

(関連記事:脱『けいおん!』―――『たまこまーけっと』の“鳥”が担う役割とは
(関連記事:「誰かを好きになるって楽しいね!」――『たまこまーけっと』が描いているもの




 1位は『TARI TARI』!!
 これは外せん。
 『けいおん!』系というか、女性版『ウォーターボーイズ』系というか、“美少女達の自己実現系アニメ”として一つの到達点を見せてもらった作品でした。P.A.WORKSが描く美麗な江ノ島の風景、「何にでもなれるけどもう何にもなれない」高校3年生というギリギリの時期、“かつての合唱部”と“現在の合唱部”という二つの物語がシンクロし合うストーリー――――と、細部にわたって各要素が見事なまでに仕上がっていたと思いますし。

 『けいおん!!』2期を観終わった時の「え……それでいいの……?」感への答えを、同じポニーキャニオン製作のアニメとして見事なまでに出してくれたと思います。Twitterでとある人が「TARI TARIは俺が観たかったけいおん2期だった」と呟いていたのを見ましたが、まさに自分もそんな感情で「ありがとーーー」と叫びながら観ていました。

(関連記事:『TARI TARI』は10年後まで語り継ぎたいアニメ



 以上、「今年度観たアニメの中でお気に入りTOP5」でしたー。
 来年もやるかどうかは分かりません!

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| ひび雑記 | 19:26 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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イチローって引退したら「鈴木氏」って呼ばれるようになるの?

 タイトルがオチです。
 本文にはコレ以上面白いことは書きません。




 最初に「そういうことなのか」と気付いたのは、中田英寿選手が引退した時。
 それ以前にも気付いておかしくないタイミングがあったろうけど、自分はそれまで一切気にしていませんでしたし気付きませんでした。


 スポーツ選手はニュース等で呼ばれる際は「○○選手」とか「○○投手」と呼ばれるのが本来の呼び方です。「安部首相」とか「岩田社長」とか「鈴木先生」みたいに役職名や職業名を付けることで敬称としているのと同じようなカンジだと思われます。中田英寿選手も「中田選手」と呼ばれていましたし、イチロー選手も「イチロー選手」と呼ばれています。

 でも、実際にスポーツ中継やスポーツニュースやスポーツの試合に関する新聞記事を見ると、「中田のスルーパスに走り込んだ柳沢ー!」とか「イチローは4打数3安打の活躍で打率を3割2分に戻しました。なおマリナーズは1-9で敗れました」といったカンジに「○○選手」の“選手”の部分を省いて「○○」って呼び捨てにしていますよね。
 私達が友達同士で喋っているのではなく、公的な機関が公的な媒体で「スポーツ選手のことは呼び捨てにする」としているんですね。


 これは恐らく、新聞の限られた文字数、テレビ中継やラジオ中継・テレビニュースやラジオニュースの限られた時間の中で、情報をちゃんと伝えるためには一人一人に「○○選手」と付けるワケにはいかないってことなんだと思います。
 サッカーなんてスタメンだけで22人もいますからね。全員に「○○選手」と付けたらそれだけで44文字も割かなくてはなりませんし、そこが省かれるのも当然かなとは思います。



 しかし、それに慣れすぎてしまっていて。
 中田英寿選手のことを「中田」「中田ヒデ」「ヒデ」と認識していたため、引退した途端に全ての新聞・テレビが彼のことを「中田氏」「中田英寿さん」と呼ぶようになった時の「……ん?誰のことだ……?」感は半端なかったです。

 また、中田選手が現役時代、20歳くらいで日本代表のエースになって、10歳くらい年上の大先輩達も呼び捨てで呼ぶみたいなキャラクターで。彼を持ち上げた当時の新聞・メディアの論調も「新しい時代のヒーロー」とか「日本人も世界で戦うためにはコレくらいの我がないとダメだ」と、今までの先輩・後輩といった日本式の悪しき慣習を打ち破る象徴みたいに扱われてたため。

 え?中田本人は「さん付け」で呼ばれるのかよという違和感が、自分が「スポーツ選手って引退すると“○○氏”と呼ばれるようになるんだ」と気付くきっかけになったのです。


 あと、スポーツ選手って引退するとそんなにニュースに扱われることもなくなって、ニュースに扱われる時は「○○コーチ」とか「○○監督」という新たな役職を得た時が多いので。コーチにも監督にもならず、それでもニュースに扱われて「中田氏は~~」と呼ばれ続けたって彼の特殊なポジションがそう思わせたのかもと。






 で、イチローですよ。
 イチローというのは「選手登録名」です。本名は「鈴木一朗」さんです。

 スポーツ選手として彼を紹介する時は「イチロー選手」と呼ばなくてはなりませんし、スポーツ中継やスポーツニュースでは“選手”の部分を省いて「イチロー」と呼ばれていますし、世界中のファンは彼を「イチロー」と呼んで親しんでいることでしょう。

 しかし、それは彼がスポーツ選手だからです。
 何年・何十年先になるかは分かりませんが、彼もいつかはスポーツ選手の現役を引退するでしょう。
 中田英寿選手のことを「中田」や「中田ヒデ」と呼ばなくなって「中田氏」と呼ぶようになったように、イチロー選手のことも「イチロー」と呼ばなくなって「鈴木氏」と呼ぶようになるのか―――それとも「イチロー氏」とか「鈴木一朗さん(元イチロー選手)」みたいなよく分からない表記になるのか。今から気になって仕方ありません!!


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 あと、これはニュース等ではそう呼ばれていないと思いますが、「野村監督」とか「王監督」はいつまで監督なんですかね!一度でも監督業をやると生涯「監督」って呼ばれ続けるんですかね!

| ひび雑記 | 17:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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2012年11月のまとめ

 野球のWBC参加問題について。

 今回で3回目となるWBCですが……
 第1回大会が始まる前は白けていました。ホークスの監督である王さんに監督をやらせることとか、松井が参加しないこと、大リーグ勢もメンバーが本気じゃなさそうなところ……正直「何のためにやるのこの大会?」と思ってました。
 そして実際に始まってみたら、準決勝の福留のホームランに感動して、奇跡の連続での優勝に飛び上がって喜んでいました。


 第2回大会が始まる前も白けていました。直前の北京五輪が惨敗だったこと、前回大会が奇跡の連続での優勝だったので今回はそれを(ドラマ性で)上回ることは出来ないだろうこと、韓国と何回戦わなきゃならないんだこれという不可解なレギュレーション等で、「テンション上がらないなー」と思っていました。
 終わってみれば、決勝戦のイチローの決勝タイムリーに狂喜乱舞していました。




 第1回大会も第2回大会も、「始まる前はテンション激低」で「始まったら大興奮」だったんですね。
 それを踏まえて今回の第3回大会、現時点では全く持ってテンションが上がりません。


 第2回大会の後のシーズン、参加した選手の多くは調子を落とし、特に大リーグ所属の選手はそのままパッとしない選手が多くて(イチローはヤンキース移籍後に復活したけど)―――あの経験があるので「大リーグ選手が次々と出場辞退」というのも仕方ないと思います。

 アメリカを始めとする大リーグ所属の選手を多く抱える国も同じようにそんなにやる気がないんでしょうし、「何のためにやるのこの大会?」と今回も思っています。
 西武ライオンズファンの自分からすると、今回ナカジは大リーグ移籍するだろうから出られないだろうし、松坂も出ないし……好きな選手が出るかどうかも怪しい状態で。何を楽しみに観ればイイんだろう?と思っています。




 というワケで、「全然楽しみにしていない」分だけ、「すごく楽しみ」という複雑な心境だったりします(笑)。開催まではこの「べ、べつにWBCが楽しみだなんてこれっぽっちも思ってないんだからねっ!」状態をキープしようと思います。


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| ひび雑記 | 18:29 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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2011年4月のまとめ

 色々と書きたいことはあるのだけど、取り急ぎこれについては書いておかなければ。

 任天堂は2012年に「Wiiの後継機」を発売することを発表しました。


 これに関して自分が肯定的なのか否定的なのかは、正直どういう方向性のゲーム機なのかが分かるまでは何とも言えませんし……どういう方向性のものを期待しているのかは別記事でガッツリ書こうと思うのですが。まず気になったのは発売時期発表時期です。


 Wii後継機(この記事では「Wii2」と表記します)の噂が出てきた頃、自分はTwitterやmixiで「このタイミングでWii2発表とかありえねーわ(爆笑)」と書いていました。今となってはむしろ自分の方が笑いものなんですけど、何故そう思ったのかの根拠を書いておこうかなと。



◇ 発売を2012年7~12月を予定している場合
 この「ありえなさ」は言うまでもないですね。
 来年のE3で発表すればイイじゃんってことです。どうして2011年の6月に発表するんだって話です。

 発表から発売までの期間が長いと、その分「競合他社にアイディアを持っていかれる」危険性が高くなりますよね。ライバルはSCEやマイクロソフトだけでなく、ソーシャルゲームだろうがスマートフォンだろうがSNSだろうが、まぁ無限にライバルのいる業界なんですから。

 そしてもう一つ。
 ユーザーからしても、「ちょっと待てばWii2が出るんでしょ?」と思うことでしょう。
 本体売上げが落ちるのはもちろん、Wiiリモコンプラスを同梱した『Wii Sports Resort』や『Wiiリモコンプラスバラエティ』などの売上げも落ちてしまうことでしょう(これに関しては他の説の根拠にもなるんですけど別記事に書きます)。


 Wii失速の原因に言及されているのをあまり見たことがないんですけど……
 自分はやっぱりWiiモーションプラスの展開はWii失速の原因を作ったと思いますもの。
 2008年のE3で発表→2009年の6月に発売。
 この間、1年間に発売されたタイトル―――代表的なのは『Wii Music』ですが、任天堂が想定した売上げを残せずにWiiのキラータイトル不足を印象付けた時期でした。

 だって、E3の場で「今までのWiiリモコンは未完成品でした!これからはWiiモーションプラスで新しい体験を提案します!」と言った数分後に、「では今までのWiiリモコンを使った『Wii Music』を紹介します」とやってるんですよ(笑)。


 なので、Wii2の発表からWii2の発売までに期間が空いてしまうと……その間に出ているソフトも厳しい結果になると思います。「あー、コレって前世代のゲームなんだな」と。なら、来年のE3で発表でイイじゃんかよ。



◇ 発売を2012年1~6月を予定している場合
 今度は逆に、来年のE3よりも前の発売を考えているというケースを考えてみます。
 なら、このタイミングでの発表は納得するんですが、今度は「どうしてこの時期に発売するの?」と。

 3DS本体発売から1年という時期に、Wii2を発売されてしまえば――――
 普通の人は両方は買えませんよ。3DSで25000円、Wii2で25000円(かどうかは分かりませんが)を払っちゃったら、もうソフトに使える予算なんかなくなります。ただでさえ3DSは「一人一台買え!」ってゲーム機ですしね。これでWii2が「対戦用にもコントローラ買ってね」って仕様だったら、どんだけブルジョワジーな家庭を想定してんだって話ですよ。


 ユーザーの財布だけの話じゃないです。
 ソフトを作る側も分散してしまいます。というか、3DSのソフトに任天堂自社開発ソフトがすげー少ないのってこれが理由だったのか?と思ったくらいですもの。Wii2のソフト開発に忙しくて3DSのソフトが作れず、結果3DSがソフト不足に陥って立ち上げに失敗した―――だったら、もう何がしたいんだかって話ですよ。




 つーこって、内容どうこう以前にタイミング的なことだけを考えると「大丈夫?」という印象です。
 別に僕の予想が外れたからブーブー言っているワケじゃなくて、消費者心理からデメリットが大きすぎるタイミングだろうって思うのですよ。

 ただ、「思ったよりDS市場が長引いた」のと「思ったより早くサードメーカーがWiiから撤退した」というコンボでこのタイミングしかなかったという同情も出来なくはないんですけどね。まー、後はE3で出てくる情報から色々考えようと思います。


 とりあえず現状、自分は「これで自分が3DSを買うことはなくなったかな」と思っています。少なくともLLサイズが出るまでは。


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| ひび雑記 | 18:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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