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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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アップデート可能な電子書籍のメリット

 今日は本当に宣伝のつもりはなくて、冒頭に書かないと話が伝わらないと思ったから書くのですが……先月、AmazonのサービスKDPを利用してキンドル用の電子書籍『マンガは描ける!絵が描けない人でも』 を発売させていただきました。

マンガは描ける!絵が描けない人でも
マンガは描ける!絵が描けない人でも

 んで、この本―――
 週末から週明けにかけまして、時間を見つけて更新(アップデート)しようかなと思っています。


 というのも、誤字の指摘をいただいたのと、「ここにこういう画像があればもっと分かりやすかったかもですね」という御意見をいただきまして。全ての御意見に応じることは不可能ですが、その画像ならば20分もあれば用意できそうなものでしたし、「確かにそれがあれば分かりやすくなるかも!」と私も思うものでしたので。

 なので、「誤字の修正」と「画像の追加」を行おうかなと考えています。


 恐らくですけど……既に買ってくださった人は、「端末に保存されているファイル」はそのまま発売時のバージョンのままで、「再ダウンロード」した際に修正後のバージョンになるってカンジじゃないかなぁと思います。自分も試したことがないので確信はありませんが、それを確認するためにも1回やっておこうかなと思うのですね。

 「再ダウンロード」の手間をかけさせてしまうのは申し訳ありません。
 これ……「修正後のバージョン」は、それと分かるように例えば表紙に「ver.1.01」みたいな表記を加えた方がイイのかなぁ。「初版のままが良かったのに!」という人からすると、そういう表記を嫌がる人もいそうですけど、どうでしょう。




 さて、こんな風に「電子書籍」は発売後の内容を修正できるのです。
 「紙の本」も「初版」「第2版」「第3版」と進むタイミングで誤字の修正などが行われることがありますが、既に「初版」で買っている人の本を「第2版」にアップデートすることは出来ません。あまりに酷いミスでもあれば交換対応してもらえることもありますが、基本的に「紙の本」は「アップデートされたバージョンが欲しければもう1冊買ってね」と言われるのが普通だと思います。

 以前「電子書籍がイヤだ」という人が挙げていた理由に読んだことがあるのですが、「内容が書き換えられてしまうかも知れないから電子書籍はイヤだ」という人もいるみたいなんですね。恐らく、表現規制などで「昔はOKだったけど今はダメなもの」があった場合、再ダウンロードした際に修正が加えられていたらイヤだという話だと思います。
 気持ちは分からなくはないです。思い出のエロビデオを10年ぶりに観てみようと思って再生したら、「モザイクが濃くなっている!」となっていたら私もショックですもの。


 しかし、作り手からすると、「ミスを修正できる」「やり残したことを追加できる」ということは非常に魅力的で。
 例えば、今回私は「トレース」と書かなければならないのに「トーレス」と書いてしまったところが1箇所あったのですが、これが未来永劫「トーレス」のまま残るのだとしたら、何百年後かの未来人から「こいつwwwwwトーレスとか書いてるよwwwwスペイン代表のサッカー選手かよwwww」と笑いものにされてしまうに違いありません。一サッカー好きとしても、今すぐ修正したいのです。

 もちろん「ミスを修正できる」からといって、ミスだらけのものを出して「後で修正すればイイや」みたいなことになってはマズイと思いますけどね。ゲームなんかは最近結構見かけますよね……バグだらけ、バランス激悪なものを出しておいて、後でパッチ当てて直せばイイやみたいなやつ。


 でも、逆に考えると……『Splatoon』みたいに「毎週毎週、無料で新しい要素が解放されていく本」も理論上は作れるはずなんですよね。ユーザーに再ダウンロードを強いるのはどうなんだとか、Amazonから「そんなに頻繁に修正されると審査が大変じゃねえかゴラア」と怒られるんじゃないかとかありますから、実際にやるかは置いときますけど……理論上は、「電子書籍なら出来るはず」なんですね。

 それで何か面白いことが出来ないか……は、正直思いつきませんが。
 とりあえず今回、自分の本では「読んでくださった人からいただいた“こういう画像があったら”という画像の追加」をやろうと考えています。

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| ひび雑記 | 17:59 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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2015年1月のまとめ

 PCからでもキンドル本が読める無料ソフトが、日本でも配信開始になりました!

 昨年9月のまとめ「Kindle Cloud Reader」を紹介しましたが、「Kindle Cloud Reader」がブラウザ上で漫画・雑誌などの形式のキンドル本が読めるサービスだったのに対して、今回の「Kindle for PC」はPCに保存するソフトで漫画・雑誌だけでなく活字のキンドル本も読めるようになりました。
 また、「Kindle Cloud Reader」は、タブレット端末でキンドル本を読む時に使えた機能の幾つかが使えなかったのですが……「Kindle for PC」はそうした機能に対応していたりもします。

kindlepc1-s.jpg

 例えば、「目次」機能だったり。


kindlepc2-s.jpg

 「拡大」機能だったり。
 この辺は「Kindle Cloud Reader」では「なくて不便だ」という声があったので、対応して良かったですね。



 また、活字の本の場合。

kindlepc3.jpg

 単語をドラッグすると、その意味が即座に表示されたり、そこから検索したりが出来ます。


kindlepc4.jpg

 活字の本は全ての文字がデータ化されているので、「この本に○○という言葉が出てくるシーンを検索する」ということも出来ます。「このキャラ、前に出てきたと思うんだけど……どこだっけ?」という時に便利です。


kindlepc5.jpg

 「明るさ」の調節、「文字サイズ」の変更、「白背景に黒い字」ではなくて「黒背景に白い字」にしたりも出来ます。



 自分はタブレット端末を持っているんで、PCで読むことはほとんどないんですけど……「タブレット端末は持っていないけど、キンドル本がセールされているから気になる」みたいな人が試してみるにはイイ手段かなと思います。


 「2015年1月のまとめ」は私事・創作活動の報告などが大半なので、今月も読みたい人だけ「続きを読む」をクリックして下さいな。

≫ 「続きを読む」

| ひび雑記 | 17:42 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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どうして電子書籍を積んでしまうのか

 きんどうさんの記事を読んでいて、自分のキンドル本の読了率がどれくらいか興味が出たので計算してみました。

クラウドに記録されているキンドル本:全104冊
ちゃんと読み終わっている本:79冊
「もうこれはイイや…」と投げた本:7冊
これから読む予定の本:18冊

 読了率76%!!



 ちなみに端末に保存されているキンドル本で計算すると……

端末に保存されているキンドル本:全52冊(辞書は除く)
ちゃんと読み終わっている本:36冊
「もうこれはイイや…」と投げた本:0冊
これから読む予定の本:16冊

 読了率69%!!



 というか……いつの間にかキンドル本の購入数が100冊越えていたんですね。
 きんどうさんの「廃課金者オフ会」の参加資格にギリギリ達している(ギリギリ間に合っていない)ペースだったとは。そんな人間は余程の富裕層の人々だと思っていましたよ!


 自分が使っている端末はキンドルファイアHD1台なので、フォルダ分け(タグ分類)が出来ません。なので「もう読まない」「しばらく読まない」本はさっさと端末から削除しています。端末に残してあるのは「これから読む予定の本」と「いつでも読み返せるようにしておきたい本」だけです。それでもグチャグチャに並ぶから50冊以上の中から目当ての本を探すのは面倒くさいんですけどね……


 「積みゲー崩さなきゃ……」「積んでる本を読まなきゃ……」としょっちゅう呟いているので誤解されているかも知れませんが、恐らく私は平均の人より「積みゲー」や「積み本」は少ないんじゃないかと思います。

 「紙の本」で積んでいる本は……多分10冊もないと思いますし。
 「ゲーム」も「これからやるつもりの所有ゲーム」は、パッケージソフトは3本だけでした。自分でも「思ったより減ったなぁ」と意外でした。

 ここ数年は「新しい本やゲームを買うのではなく、積んでいる本やゲームを消化していく」ことを意識していたため、「積みゲー」や「積み本」はかなり減らせたことと思います。物理メディアというか、「紙の本」や「パッケージソフト」はもう部屋に置き場所がないのでやたらめったら買ってしまうということは少なくなりました。


 でも、「電子書籍」や「ダウンロードのゲーム」はガンガン増えていきます。

 実際に積まれているワケではないので、「積み電子書籍」や「積みダウンロードゲーム」と呼ぶのはか分かりませんが……デジタルメディアの商品はどんどん端末にダウンロードされていっています。
 いや……「購入する」ボタンを押しているのは自分なんですけど、ホント「何か知らん間に増えている」って感覚なんですよねぇ。


 実際「これから読む予定の本」が端末に溜まっていると、待ち時間を潰すのに有効ですし、今日ちょうど父の付き添いで行った大学病院の待ち時間にヒマだったので端末に入っている「これから読む予定の漫画」を6冊読みましたもの。これを全部「紙の本」で持ち歩くのは大変です。
 1000冊以上キンドル本を買っている人はどうだか知りませんけど(笑)、100冊レベルの私にとっては「積み電子書籍」は必要な「積み」であって、“「積み電子書籍」が減ってきたからそろそろ補充しなきゃって感覚になる”くらいです。



 あとはやっぱり「セールが多い」というのもありますね。
 「電子書籍」とか「ゲームのダウンロード販売」とかを体感する前には、「夜中に急に欲しくなってもすぐに買って読める(遊べる)んだよ」というメリットが言われていましたし、そのメリットを実感することもなくもないのですが。

 それ以上に、「セール中にまとめて買う」→「端末にダウンロードしておく」→「待ち時間を潰すのに使う」ってことの方が自分は多くて。「読みたいから買う」というより、「いつか読むかもしれないから買う」のが電子書籍かなーと、自分の用途としてはそんなカンジの使い方です。

 キンドル本は特にしょっちゅうセールをやるので「まだ読む気はないけど買っておくか」とポチポチ押している間にどんどんダウンロードされていくので……私の場合、「セールやキャンペーンではない時に買った本」は1割もないと思いますし。


 「ゲームのダウンロードソフト」の場合……
 さっき「パッケージソフトの積みゲーは3本しかない」と書きましたが、ダウンロードソフトの「積みゲー」を数えてみたら……パッケージソフトのDL版が1本、ダウンロード専売ゲームが3本、バーチャルコンソールが6本。今、同時並行に5本のゲームをプレイしているのですが、その内4本ダウンロードソフトで……「現在進行中」および「積んでいる」ダウンロードソフトの計14本の内、キャンペーンでもらったり期間限定セールで購入したりしたものが11本でした。
 これらも「今はやる時間がないけど、いつかやりたいから安い内に買っちゃおう!」と思って購入して、まだ手付かずのままという。「いつかやるはず」と思って買っている『リンクの冒険』、いつやるんだろうコレ!


【支離滅裂になってきたので三行まとめ】
・「電子書籍」や「DLゲーム」はセールに惹かれて買ってしまいがち
・実際、「積み電子書籍」は待ち時間を潰すのに超役立つ
・流石に大学病院の待合スペースで百合漫画を読む勇気はなかった



 『GIRL FRIENDS』が1巻100円、2~5巻が250円でセールしてて「安っ!」と思って全巻購入して積んでいたら、翌週1巻69円、2~5巻が175円と更に重ね掛けセールになっていた時の私の心境を!

(関連記事:電子書籍の超お買い得キャンペーンに思うこと



○ 余談
 いつかどこかで書かなきゃと思っていたのだけど、なかなか機会がなくて書けず……今回イイ機会なので書いておこうと思います。
 電子書籍の話題をウチでは以前から出していますが、1年くらい前に「電子書籍にはカバー裏のオマケページも収録されているのですか?」と訊かれたことがありました。でも、私は「紙の本」と「電子書籍」で同じ本を買わないので「知らん」としか答えられなくて。その後ずーーーっと気になったり、世界の行く末を案じたりしていたワケなのですが。

 『一週間フレンズ。』の1巻(スクウェア・エニックス)のキンドル版を読んでいたら、ちゃんと「カバー裏」のイラストが収録されていました。何故“「紙の本」と「電子書籍」で同じ本を買わない”のに分かったのかというと……

coverua1.jpg

 「※ コミックス発売時の表紙用イラストを収録」と思いっきり書かれていたからです。スクエニの電子書籍がみんなそうなのかは分かりませんが、少なくとも『一週間フレンズ。』のキンドル版は「カバー用著者コメント」「カバー裏2ページ」「裏表紙」と、全て収録されていましたね。


 んで、気になったので……端末に保存されているキンドル本をチェックしてみたところ、『いなり、こんこん、恋いろは。』(角川書店)と、『ご注文はうさぎですか?』(芳文社)は「カバー裏2ページ」だと思われるものが収録されていました。以前に読んだ時は気にしていなかったけど、多分これは「カバー裏」ですよね。

coverua2.jpg

coverua3.jpg


 他は……ちょっと分からないですね。
 「紙の本」の方をチェックしていないので、「紙の本にはオマケページがあるけど電子書籍化の際にカットされた」のか「紙の本の時点でオマケページがなかった」のかが分からないのです。KDPで使える容量が増えたという話がありましたように、キンドルの容量問題が緩和されると「わざわざオマケページを削る」出版社なんていないんじゃないかと思いますけど。


 それはそうと、どうして「カバー裏」って言うんでしょうね?
 カバーの裏って白いじゃないですか。『一週間フレンズ。』の注釈に「コミックス発売時の表紙用イラスト」と書いてあったように、あそこは本来「本体の表紙」であるはずなのに……いつのまにか「カバー裏」と呼ばれるようになってて、どこにそのルーツがあるのか気にならなくもないです。

| ひび雑記 | 17:52 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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キンドルで漫画を売りたい人に向けてKDPが本気出してきた!

 5月19日の朝―――
 Amazonが行っている電子書籍サービス「キンドル」の、個人が出版社を介さずとも電子書籍を発売できるサービス「キンドル ダイレクト・パブリッシング(以下KDP)」の運営からメールが届きました。文章をコピペすると「コラッ!」と怒られそうなので、要約しますと。

 「今までKDPにアップロードできる電子書籍のファイルは50MBが上限でしたが、その上限を650MBに変更しました」


 って、オイ!!
 その10日前に、「50MBの上限に収まりきらなかったので3冊に分けて出版します」って漫画短編集を発売したばかりなんですけど!!もう3ヶ月早く教えてくれませんですかね!!


 『春夏秋冬オクテット』3冊同時発売しているので、みなさん買ってくださいね!
 告知記事はこちらです![PR]

 自分がキンドル版の製作を始めた2月にガイドラインを調べた際には「50MB」が上限だと確かに書かれていたのですが、今調べてみるとどうやら3月にはそこが書き替わっていたという話もあって、メールで教えてもらえたのが5月……「もうちょっと早く教えてくれないかなぁ」というのは本音ですが、これで「KDPで漫画を発売する」際の最大のネックだった容量問題が解決しました。
 これまでのレギュレーションだと、どんなに画質を落としても120ページ前後が限界じゃないかなーと思っていましたが……その容量制限が13倍に跳ね上がったので、1560ページの漫画が200円で売れるということ?そんな単純な計算でもないか(笑)。




 また、もう一つ……
 これは昨年の8月から変わっていたらしいのですが、自分は気付いていませんでした。

 70%ロイヤリティを選んだ際、それまでは「配信コスト」として「1MB=1円」が差し引かれる計算だったのですが……10MB以上の本に関しては「配信コスト」がかからないようになっていたそうです。

 なんのこっちゃ分からんという人に向けて説明しますと、「ロイヤリティ」というのは超単純に言ってその本が売れた際に著者に入る収入のことです。
 KDPで電子書籍を販売するとロイヤリティは「35%」か「70%」かを選べて、当然「70%」の方が得だろうと思われるのですが、「70%」を選ぶには条件があることと、2013年7月以前は「70%」から「配信コスト」が差し引かれていたんですね。ちなみに私が分割せずに『春夏秋冬オクテット』を発売したパブーは一律「70%」のロイヤリティで「配信コスト」もかかりません。


 思考訓練として、パブーで発売している“分割していない”『春夏秋冬オクテット』(88MB)(300円)をキンドルでも発売したら、私に入る収入は1冊辺り幾らになるのかを計算してみましょう。
 以前のKDPでは50MB以上のMOBIファイルはアップロードできなかったので、「現実ではありえない」思考訓練なのですが、「こんなに得になったのか!」と分かるためにも例として出してみます。

<キンドル・35%ロイヤリティを選んだ場合>
 300円×0.35=105円の収入

<キンドル・70%ロイヤリティを選んだ場合/2013年7月以前>
 300円×0.7-88=122円の収入

<キンドル・70%ロイヤリティを選んだ場合/2013年8月以降>
 300円×0.7=210円の収入

<パブーの場合>
 300円×0.7=210円の収入


 ということで「配信コスト」によって、同じ70%のロイヤリティを選んでも他社に比べて明らかに収入が減ってしまっていたKDPですが。10MB以上の本には「配信コスト」がかからなくなった現在なら、他社に比べてのデメリットが随分となくなったと言えます。

(関連記事:キンドル(Kindle)とは
(関連:キンドルで自作漫画を出版する際に注意したい「容量」と「最低価格」について



 もちろんこれらの変更が恩恵を受けるのは「漫画」に限った話ではありません。
 「写真集」でも「絵本」でも「レシピ本」でも「ライトノベル」でも、KDPで発売しようとした際には大きなメリットです。今回同時に変更された点で「活字の本で使える画像ファイルの1枚辺りの上限が127KBから5MBに変わりました」というものがあったので、ライトノベルなんかも恩恵が大きいと思います。

 ただ、やはり……これは「日本の漫画家」を狙い撃ちにした変更じゃないのかなと私は思うのです。この「10MB以上の本は配信コストが無料です」という仕様は、世界中で日本だけなんです。
 細かいところを見れば日本が不利なところがあるかも知れませんが、自分が見た限り「KDPで大容量の本を発売しようと考える」と日本は相当優遇されているように思えますし、日本市場を獲るためには大容量の本が売れるようにしなければならないとAmazonが認識しているように思えます。まぁ……漫画ではなくて、日本の女性に写真集を出して欲しいのかも知れませんが(笑)。


 そういう意味では、ようやく「KDPが本気だ!」と言える変更点だったのは間違いないです。自分がKDPで何を出すのかということもありますが、この変更点でKDPでどんな本が出てくるのか非常に楽しみです。

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○ 余談:しかしKDPで「70%ロイヤリティ」を選ぶ難しさ
 とは言え……という話。

 去年の5月に「キンドルで自作漫画を出版する際に注意したい「容量」と「最低価格」について」という記事を書いた時から変更になったのか、それとも自分が読み違えていたのか、正直よく分からないのですが。

 KDPで「70%ロイヤリティ」を選ぶ条件が、思った以上に厳しいな……というところです。

 1年前の記事には「70%のロイヤリティオプションを選ぶためには、90日間は他の手段でデジタル本を販売・配布しちゃダメだよ」という規約があると書いてあるのですが、今KDPの規約を読み返してみると……70%ロイヤリティを選ぶには「90日間ではなくて“ずっと”キンドル以外でデジタル本を販売・配布しちゃダメだよ」と書かれているみたいです。

 もちろん……例えば、ゲーム業界でも「全部のハードで出します」というゲームよりも「任天堂機だけで出します」というゲームの方がニンテンドーダイレクトで紹介してもらえるみたいなことがありますし。「キンドルでだけ出します」という本を優遇するのは分かりますし、ビジネスとして当然のことだとは思います。

 ネックなのはむしろ「どうやって宣伝していけばイイのか」という問題。
 販売促進のために「第1話だけWEBで読めます」ってのも、キンドル独占のレギュレーションに違反するので……「70%のロイヤリティ」は選べないんです。


 ちなみに、全てのキンドル本は「冒頭10%」を無料サンプルとして読むことが出来るので……この「冒頭10%」をWEBに載っけるのはどうもOKみたい?ただ、この「冒頭10%」はページ数ではなく容量で計算されるみたいなので、漫画の場合は狙ったところまでをサンプルにするのは難しそうです。
 既に発売した『春夏秋冬オクテット』のキンドル版3冊を、とりあえず無料サンプルを送信して読んでみたところ……『春夏』は『shine』の12ページ目まで、『秋』は『コマンド?→A/B/C』の8ページ目まで、『冬』は『絵のない世界』の7ページ目まででした。

 思ったよりも短いですよね……これだと販売促進にはなかなか難しそうです。



 と考えると、実際に電子書籍を販売していくにあたって。
 例えば、最初の3ヶ月間は「キンドル独占」にして「WEBでの公開もしない」。この間は「70%のロイヤリティ」がもらえて―――4ヶ月目になる直前に、キンドルを「35%のロイヤリティ」に変更。
 4ヶ月目から「他社の電子書籍サービスでも発売」して、「WEBで第1話を公開」開始。キンドルでもらえるのは「35%のロイヤリティ」になるけど、パブーでは「70%のロイヤリティ」がもらえる。

 こういうスケジュールが妥当なところですかね。
 「PCで読みたいからキンドルだけじゃなくてパブーでも出して」と言われたことがありますし、「WEBで第1話を公開」をしないと目にもかけてもらえないんじゃないかという不安もありますし。こうすれば「1円でも多く稼ぎ」つつ、「みんなに読んでもらえる」んじゃないかと今の段階では考えていますが。果たして。

※ 5月27日:一部に分かりづらい表現があったので修正しました

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| 漫画作成 | 17:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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見開きで読むか1ページごとに読むか、電子書籍時代で漫画はどうなる

 日本版のキンドルが始まって、もう1年半が経過しました。
 キンドルに限った話ではありませんが、電子書籍はしょっちゅう期間限定セールを行うこともあって、自分の場合「新しい作品に手を出す」時には電子書籍で買うことが圧倒的に多くなりました(※1)

(※1:流石に、紙の本で集めている漫画の続刊は紙の本で買いますけど)


 んで、最近ちょっと気になることがあります。
 電子書籍の漫画をタブレット端末で読む場合……縦に持つと「1ページごと」に表示され、横に持つと「見開き」で表示されます。

1pagegoto1.jpg
<縦に持った場合>

mihiraki1.jpg
<横に持った場合>

 「されます」と自信満々に書きましたが、機種によっては「されない」ものもあるみたいですね。設定で変えることやロックすることも出来ます。とりあえずこの記事は「される機種で読んだ」自分の経験をベースに語ります。



 作品によっては「見開き」で表示した際に、左右のページがきっちり合わさって「見開きの絵」が「1枚の絵」に見えるようにしてくれるところもあって。物理的にどうしても2枚の紙に分かれてしまう紙の本と比較して、電子書籍で漫画を読む利点に思えるところですね。問題は「全部の作品がそうではない」ところですが(笑)。

1pagegoto2.jpg
<『ヤマノススメ』1巻より・縦に持った場合>

mihiraki2.jpg
<『ヤマノススメ』1巻より・横に持った場合>



 ということもあって……
 電子書籍で漫画を読む場合、私はほとんど「見開き」表示にして読んでいます。
 7インチのタブレット端末に「2ページ表示」するとかなり小さくなってしまいますが、元々小さい文字を読むのが苦手ではなかったため、抵抗があったのは最初だけですぐに慣れました。
 紙の本で読むために作られている漫画は「見開きで読むこと」を前提にコマ割されているでしょうし、それを電子書籍に“移植”したものはやはり「見開きで読む」方が作者の意図通りに楽しめるんじゃないかと思いましたんで。


 ただ、恐らく「見開き」表示だと画面が小さくなるから、「1ページごと」に読んでいるよって人もいることでしょう。タブレット端末やキンドルペーパーホワイトならまだしも、スマートフォンのようなもっと画面の小さい端末で読んでいる人もいるでしょうし、そもそも「見開き」表示にする必要のない漫画も多いですもんね。4コマ漫画とか。
 先ほど私は“ほとんど「見開き」表示にして読んでいます。”と書きましたが、4コマ漫画は「1ページごと」に読んでいます。コマ割の変化がありませんし、文字も多いですから。



 この「読む人がそれぞれの好みの環境で読むことが出来る」というのは、電子書籍最大の利点だと私は思っています。以前に、大型タブレットならば紙の本の単行本より大きなサイズで読めるという話を書いたことがありましたよね。

(関連記事:サイズが小さくならない漫画単行本――電子書籍の可能性


 ただ、同時に……「読み手の環境を統一できない」ことは欠点でもあるなと最近は思うようになりました。

 作り手としては「見開きで読む人もいる」「1ページごとに読む人もいる」状況ですから、どちらに合わせて作ればイイのか難しいと思うのです。
 先ほどの『ヤマノススメ』の見開き絵は1ページ目だけ見てもよく分からなかったことでしょう。見開きで読む人に合わせて「見開きの絵」を使うと、1ページごとに表示している人には「ん?何だこの絵?」→「あー、見開きだったのかコレ」と思われてしまうのです。せっかくの見せ場なのに!
 逆に1ページごとに読む人に合わせて「見開きの絵」を使わないと、「見開きの絵」を期待して見開きで読んでいる人には物足りなく思われてしまうかもですし。


 また、読み手としても「どちらで読めばイイのか」分からない状況だと思います。
 初めて読む作品の場合「見開きを使う漫画なのか」「字は細かいのか」なんて分かりませんし、もっと言うとこれから電子書籍で漫画を読もうって人がどのサイズの端末を買えばイイのか悩むと思うのです。

 環境が自由に選べることによって、どれを選べばイイのか分からなくなる――――キーコンフィグなどの細かい設定をプレイヤーが選べるゲームの方が、どう設定してイイのか分からなくなる、みたいな話が電子書籍にもあると思うのです。


 KDPで「電子書籍でしか読めない漫画」を発売した自分が思うに、それなら作者の側から「この漫画は見開きで読むことを想定して作りました」「この漫画は1ページごとに読むことを想定して作りました」と提示することも手かなと思いましたが……
 実際に今、電子書籍で漫画を読んでいる人が「見開き」と「1ページごと」どちらで読んでいるのかが気になったので、困った時のアンケートを取ろうと思います!!



―投票は受付終了しました。結果は後日、別の記事で書く予定です―



 これは「4コマ漫画」等のコマ割が固定されている漫画ではなく、普通のコマ割が固定されていない漫画を“どんな漫画なのかも知らずに”読む場合に、とりあえずどうやって読むのかという質問です。「作品に依るよ」と思われるでしょうが、とりあえず最初はどう読むのかを知りたいのです。

 電子書籍に限った話なので、「電子書籍なんて読んだことがありません」という人は申し訳ないですが参加対象外です。
 電子書籍のサービスはキンドルに限りませんし、使う端末もタブレット端末やキンドルペーパーホワイトに限らず、パソコンやスマホで読んでいるという人も意見をくださると助かります。コメントで「使っている端末は○インチの××です」みたいなことを書いてくださるとありがたいかな。

 「もっと拡大して読んでいる」は、例えば1ページの上半分ずつ表示させて読んでいるとか、1コマずつ表示させるサービスで読んでいるとか―――画面の小さいスマホ等では活用している人がいるんじゃないかと思ったので選択肢に加えました。
 「その他」は、その三つの選択肢のどれでもカバーしきれない場合、私が想像もしていないような読み方をしている場合は、コメントでそれを教えて欲しいなと思ったので選択肢に入れてあります。



 電子書籍の今後の発展のため―――なんてお題目ではなく、単純に「みんなはどうなんだろう?」と知的好奇心を掻きたてられたのでアンケートにご協力いただけるとありがたいです。

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| 漫画読み雑記 | 17:56 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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キンドル版『春夏秋冬オクテット』販売開始しました!!

 昨年の夏にパブーから発売した『春夏秋冬オクテット』に対して、多数あった「キンドルで出して欲しい」というリクエストにようやく応えることが出来ました!


春夏秋冬オクテット(春夏): やまなしレイ漫画短編集
春夏秋冬オクテット(秋): やまなしレイ漫画短編集
春夏秋冬オクテット(冬): やまなしレイ漫画短編集

 三冊同時発売で、価格はそれぞれ200円です。
 上巻にあたる『(春夏)』には『shine』『shining』『エロ本を買いにいこう!』『アタシハ許サレマスカ』の4本が収録、中巻にあたる『(秋)』には『コマンド?→A/B/C』『コンティニュー?→Yes/No』の2本を収録、下巻にあたる『(冬)』には『絵のない世界』『たのしみのない家族』の2本を収録しています。

 どうして三冊に分けるのかとか、どうしてこの価格なのかとかは、こことかこことかこことかこことかの流れを読んでくださればありがたいです。


 内容は、パブー版とほぼ一緒です。
 「ほぼ」ということで、異なる点を今から書きます。

1.「表紙」「目次のイラスト」「あとがき漫画」は描き下ろしです。
 元々が一冊だったものを三冊に分けて出すのだから、新たに描かなくてはいけないところが出てきますよね……三冊とも同じ表紙というワケにもいきませんし(笑)。


2.『(秋)』『(冬)』には「おまけページ」を追加
 『(春夏)』は容量が限界ギリギリでしたが、『(秋)』と『(冬)』は一冊に収められないものを二冊に分けただけあって容量に余裕が出来ました。なので、パブー版を出した時の販売促進用のイラストや、それぞれの作品の初期設定画などをおまけとして収録しました。

3.縦横のサイズが微妙にちがう
 すっごい細かいことですが……
 元々『春夏秋冬オクテット』はキンドルでのみ出すつもりで、手元のキンドルファイアHDで一番見栄えが良かった解像度「800×1050」で全ページを作っていました。今回出したキンドル版はこれを使っています。
 ただ、昨年の夏にキンドル版を挫折してパブー版を製作した際、パブーで出す場合には解像度「724×1024」と決まっていたために全ページこの解像度で作り直したんですね。

 じゃあ、画質はどうなのか……というと。パブー版もPerfectViewerで読むとサイズに合わせて補正してくれる機能があるので、描いた本人が2枚の画像を見比べても分からないレベルです(笑)。

<左がキンドル版、右がパブー版をPerfectViewerで表示した画像>
<どちらもクリックで拡大表示されます>
oct-kindle2.png oct-paboo2.png

 キンドル版の方が若干クッキリしていますかね……
 明らかにちがう部分としては、「キンドル版は上下が狭い」です。縦横比率の問題で上下のタチキリの部分は犠牲にしました。

 それにしてもこういう記事を書く際にいつもこのシーンが使われて、睦月くんがパンツの人になってしまわないか心配です。



 もちろんパブー版を買ってくださった人にもキンドル版を買ってもらえたら嬉しいですけど、基本的にはパブー版を買ってくださらなかった人に向けて作っています。キンドルの方が「お金を払って電子書籍を読む」というハードルが遥かに低いのは確かですからね。よろしくお願いします!!そしてカスタマーレビューを書いてください!



※ この企画は終了しました


○ 『春夏秋冬オクテット』の手描きPOPを掲載してくれるブログ&サイトを募集!
 パブー版の時に行った企画を、今回も行おうと思います。
 パブー版を宣伝してくださった人でも、再びキンドル版を宣伝してくださるのなら今回も応募してくださってもちろん歓迎ですよ!


 詳しいレギュレーションは当時の記事を!

 【お申し込みメールフォーム】


<一連の流れの一例>
1.“あなた”がメールフォームから必要事項を記入して送信
お名前:やまなしレイ
メールアドレス:yamanashirei@gmail.com
ホームページURL:http://yamanashirei.blog86.fc2.com/
リクエストするイラスト:
 やまなしレイさん、こんにちは!やまなしレイというものです。
 ブログ、たまに拝見しています!

 リクエストは「魔法少女姿のシャインちゃん」をお願いします。
 『shine』の頃のロリロリなシャインちゃんがイイです。



2.リクエストを受けて、私がイラストを描く
 作業には数日・数週間かかることがあるかも知れません。


3.“あなた”のメールアドレスに返信が届く
 やまなしレイさん、ありがとうございます。
 リクエストに応えて手描きPOPを描きました。添付ファイルに付けて送ります。

 今後とも、漫画とブログをよろしくお願いします。


4.“あなた”が手描きPOPを紹介記事に載せる
記事タイトル:漫画を紹介します

 やまなしレイさんから手描きPOPを頂きました!

シャイン@魔法少女調整


 『春夏秋冬オクテット』という漫画短編集を電子書籍で発売しているそうです。
 ロリロリなシャインちゃんが出てくる『shine』は試し読みで冒頭が読めるので是非!


</こんなカンジ>


 基本的にはパブー版の時と同じレギュレーションですから、当時の記事を読んでいただければイイのですが……一つ今回だけの注意点として、今回はAmazonのアフィリエイトを行っている人にお願いしたいです。
 「“あなた”のブログやサイト」で「“あなた”が普段使っているアフィリエイトのID」で「私の本」を紹介して欲しいのです。この辺のIDとか何とかが分からない人だと、様々な問題が起こりそうなので今回は御遠慮お願いしたいというところです。

 あ、でもパブー版の宣伝POPも今でも募集していますんで、そちらはどなたでも構いませんよー。


 では、みなさん。どうかよろしくお願いします。
 何か分からないことがあったらコメント欄にて質問してください。出来る限り答えます。

 【お申し込みメールフォーム】

| 春夏秋冬オクテット | 18:57 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

≫ EDIT

キンドル利用開始から1年経って、自分がキンドルに抱いている不満点

 日本でのキンドルが始まったのは2012年10月ですが、自分がキンドルファイアHDを起動してキンドル本を読み始めたのは2013年2月なので―――いつの間にやら1年が経過していました。今やもう、自炊も含めて「電子書籍を読むこと」がない生活なんて想像できないくらいです。

 キンドル(Kindle)とは
 超初心者の自分がキンドルファイアHDを起動して漫画を読んでみた
 電子書籍で実際に漫画を読んでみて思った“メリットとデメリット”


 「キンドルファイアHDという端末について」や「電子書籍について」の話はこれまでにもたくさん書いてきました。上に挙げた3つの記事が代表的ですけど、それ以外の記事も電子書籍の関連記事まとめという記事にまとめてリンクを貼ってあるのでそちらを読んでもらえたらなと思います。


 今日書きたいのは、たくさんの会社が行っている電子書籍サービスの中の「Amazonが行っているキンドルという電子書籍サービス」についてです。
 1年経ってつくづく思ったのは「やはり電子書籍を語るにキンドルの存在は無視できない」ということでした。「絶対王者」になるかはともかく、「市場の中で存在感を表し続ける」のは確かだと思うのです。ゲーム業界で言えば、「苦戦している」「今はスマホに勢いがある」と言われつつも任天堂の存在はファンもアンチも無視できないみたいな話で。


 ただ、それゆえに「不満点」もあります。
 これから10年・20年と続けてくれないと困るサービスですから、無視できない「不満点」は解消して欲しいと思って今日は書きます。キンドルがダメなサービスだという話ではなくて、基本的には良いのだからここだけは直してということを書いていくのです。



1.購入した本をフォルダごとに分けたい
 これはキンドルファイアHDを使っている身としての不満点です。
 iOSの端末でキンドルアプリを使ってキンドル本を読む際にはフォルダ分けが出来るそうですし、検索したらキンドルペーパーホワイトではフォルダ分けが出来るなんて話も出てきたのですが(真偽は分かりません)。


 自分の使っているキンドルファイアHDは、買ったキンドル本がズラッと並ぶだけなんです。それぞれの本を好きなところに移動させることも出来ませんし、「著者順」「最近使用した順」「タイトル順」のどれかで並べることしかできません。


 「フォルダ分けなんてしなくても“タイトル順”で並べればイイんじゃないの?」と思う人がいるかも知れません。そうすれば順番に揃うはずだ――――と。しかし、そうならないのが困るのです。


kindlehondana1.jpg

 これは実際に「タイトル順」で並べてみた私のキンドル本の本棚。
 左上から『いなり、こんこん、恋いろは。』7巻、『かなめも』1巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』4巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』5巻、『クドリャフカの順番』、『この世界の片隅に』下巻、『この世界の片隅に』上巻、『この世界の片隅に』中巻、『大辞泉』、『遠回りする雛』、『ふたりの距離の概算』、『プログレッシブ英和中辞典』、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』1巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』2巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』3巻、『愚者のエンドロール』、『我輩は猫である』、『自炊ノ全テ』……

 上中下巻が順番に並ばないのは置いといて……
 『い』『か』『き』『き』『く』『こ』『こ』『こ』『だ』『と』『ふ』『ぷ』『き』『き』『き』『ぐ』『わ』『じ』って、『ぷ』の後にどうして『き』が来るんだよ!!というか、どうして『クロスボーンガンダム ゴースト』の1~3巻が『クロスボーンガンダム ゴースト』4~5巻より随分後に来るんだよ!!!



 じゃあ、「著者順」にすればイイんじゃ……という人もいると思うので、そちらも。
 事例として分かりやすくするためにラインナップは変えています。

kindlehondana2.jpg

 左上から敬称略で、「荒井チェリー(『未確認で進行形』)」「まな(『THE IDOLM@STER』)」「よしだもろへ(『いなり、こんこん、恋いろは。』)」「米澤穂信(『遠まわりする雛』『ふたりの距離の概算』)」「松村明?(『大辞泉』)」「荒井チェリー(『未確認で進行形』)」「米澤穂信(『クドリャフカの順番』『愚者のエンドロール』)」……

 荒井チェリー先生が二人いる!?
 こちらも『未確認で進行形』の1巻が、『未確認で進行形』の2~4巻より随分後に来ているのです。

 こんな風に「同じ漫画の1巻と2巻が別のところに並んでしまう」みたいなことがしょっちゅう起こるんです。これはキンドルのミスというよりかは、出版社がキンドルに登録した際の情報入力のミスじゃないかと推察されるのですが……どこに責任があっても、利用者が使いにくいのは変わりありません。

 また、自分の本棚にある「古典部シリーズ」もそうなのですが、小説の場合は「同じシリーズの作品だけどタイトルが毎回変わる」ものも多いです。そういう作品を一つの場所にまとめるためにも「フォルダ分け」が欲しいのです。



2.パソコン用のキンドルアプリを出して欲しい
 これはKDPで自作漫画を出版しようとしている身としての不満点です。
 KDPには「容量制限」とか「設定できる最低価格」とか「他社で出しているコンテンツをキンドルで出す場合の制限」など他にも不満がないワケもないのですが、それらは「ビジネスとしてそうしなければならない理由」があるのも分かるので目をつぶります。


 しかし、これは目をつぶれないこと。

 詳しくは冒頭に紹介した「キンドル(Kindle)とは」という記事で解説しているのでそちらを読んでくだされば助かるのですが、キンドル本を読むのには「キンドルファイア」や「キンドルペーパーホワイト」は必ずしも必要ではありません。
 スマートフォンやタブレットPC向けの無料アプリが配布されているので、それを使えばiPhoneやAndroidのスマホでもキンドル本は読めるのです。


 しかし、活字の本はスマホでも何とかなるとしても漫画はスマホの画面サイズでは厳しいものがあります。日本ではタブレットPCがそれほど普及していないと思われます。
 だから、「パソコン用のキンドルアプリ」を出してもらって、タブレットPCを持っていない人にキンドルを体験させることで市場を拡大させていって欲しいのです。海外ではパソコン用のアプリがしっかりと出ているみたいですしね。

 日本でのみ「パソコン用のキンドルアプリ」が出ていないことを、私は当初「日本の出版社が権利関係でごねているのか?」と思っていたのですが……例えばeBookJapanのサービスでは買った電子書籍をパソコン上で読むことができるので、日本の出版社のせいでもないみたいです。



 自分がパブーで電子書籍を出した時も「タブレットPC持っていないので、パソコンでも読めるパブーで出してくれて良かったです」と言われたこともありますし、「パソコン用のキンドルアプリ」の需要はあると思うんですけどね……
 KDPでキンドル本を出そうとすると「キンドル独占にしてください」みたいな制約がある割には、他社のサービスならできることができないので、独占で出すワケにもいかないというのが何とも。

(関連記事:電子書籍のマンガを読むのに、タブレット端末は必須ではない



3.まとめ買いできるようにして欲しい
 キンドル本を購入する際の不満点。
 キンドル本は、Amazonのアカウントを持っていて決済の方法を設定していれば、「1-Clickで今すぐ買う」ボタンを押すだけで即座に登録している端末にダウンロードされるという手軽さがあります。これ、いつぞやのソーシャルゲームの時みたいに、小さい子どもがガンガン押しちゃったーみたいな問題にならなければイイと思うのですが……まぁ、それは置いといて。

 そういった「1クリックで本が買えてしまう手軽さ」はとてもイイと思いますし、それとトレードオフなのだと思いますが、キンドルで漫画を全巻購入しようとすると1冊1冊買っていかなければならないんですね。1クリックで1冊ずつ買えても、10巻とか20巻の漫画をまとめて購入しようとすると10クリックや20クリックが必要なんです。


 例えば、『のんのんびより』の1巻を1クリックで買った後、「この商品を買った人にはコレもオススメ!」という欄に続きの巻が出てくるのですが……「わーい、じゃあ2巻も買っちゃおう」と1クリックで2巻を買うと、そこに出てくる「この商品を買った人にはコレもオススメ!」に『のんのんびより』の1巻がまた出てくるという(笑)。
 1巻→2巻→3巻と連続でクリックしていると、「あれ……俺は今何巻まで買ったんだっけ……」とワケが分からなくなってしまいます。「『のんのんびより』1~6巻セット」を1クリックで買えるようにしてくれたらイイのに!!


 まぁ……キンドルでは「1商品」ごとに購入したかどうかを管理するためにセット販売はしていないということなのかも知れませんが、何十巻も続いている『ワンピース』とか『ジョジョ』とかをキンドルで揃えようとしたら一苦労だなーと。




 ここまで不満点を書き続けたことで、「そんなに文句があるんならキンドル以外の電子書籍サービスを使えよ!」と思われたかも知れませんので……逆に「キンドルならではの魅力」も書いておこうと思います。これがあるから1年かけて「やはり電子書籍を語るにキンドルの存在は無視できない」と私が思った理由でもあります。



1.しょっちゅうセールをやる
2.1クリックで買えてしまう手軽さ
3.アフィリエイトリンクが簡単に貼れるのでブログで話題に出しやすい



 まず「1」のセールについて。
 キンドルはしょっちゅうセールをやっています。「セールやるよー!」と大々的に宣伝することなく、実はひっそりと安くなっているということもしょっちゅうあります。
 セールをやりすぎて、セール以外の時には買わなくなるとか、セールをやっていない時の元々の価格が幾らなのかよく分からなくなるとか、問題もありますけど……結果、気付いたら手元のキンドルファイアに大量のキンドル本がダウンロードされているなんてことがしょっちゅうあります。


 何故そんなにキンドルがセールをやっているかというと……えげつない話なんですけど、キンドルは競合他社(楽天のkoboとかeBookJapanとか)がセールをやると追っかけセールをやるんです。これは一体どういう構造で行われているのかはよく分からないんですが……キンドルは自分とこのセール+koboがセールしたら自分達もセール+eBookJapanがセールしたら自分達もセール、としょっちゅうセールをやっているのです。


 たまたまこの記事を書いている間にも、どうやらキンドルがkoboの追っかけセールをしているらしく「漫画4万冊が30%オフになっているらしいぞ!」という話題をTwitterで見かけたので……とりあえず欲しい漫画を検索してみたら、これがセール価格なのかどうかもよく分からなかったのだけど、なんか安かったのでつい衝動でポチポチしてしまったですよ!




 アニメが終わったら買うつもりだった『未確認で進行形』原作漫画を既刊全部購入(1巻が250円、2~4巻が350円)。




 紙の本で集めるつもりだった『のんのんびより』原作漫画を既刊全部購入(全巻300円)。





 昨年のゴールデンウィークのセールで99円で買った『アイマス』1巻の続きが、これまた安くなっていたっぽいので購入(280円)。
 あとなんでか知らないけど『ヤマノススメ』1巻が無料だったのでダウンロード、検索したらアース・スターの記念セールで10作品が「1巻が無料・続刊が50%オフ」というムチャクチャなセールをやっていたらしく『マジカルシェフ少女しずる』1巻と『こえたま』1巻もダウンロードしました。まだ読んでいないけど、面白かったら2巻以降も50%オフの間に買っちゃおう。



 あ、一応。
 価格はこの記事を書いている3月13日の夜の時点での価格なので、その後に変更になる可能性もあります。「自分も買おうっと」と思われた方は、必ず購入前に価格をチェックしてくださいね。昨年のゴールデンウィークの時は色々ありましたから。


 この他にも幾つかの漫画を衝動で購入、あんまり面白くなかったのでそれらは紹介しませんけど……たった1時間の間に衝動で20冊前後の漫画を買ってしまっていて(一部無料のもあったけど)、この手軽さは「2」の1クリックの魅力だなぁと。いや、散財してしまうということは恐ろしいことですけど(笑)。




 そして、言うまでもなく「3」。
 他の電子書籍サービスにもアフィリエイトがないワケではないのですが、多くのブログに浸透しているAmazonのアフィリエイトのリンクで紹介できるキンドル本は―――「ブログで話題に出す」ことがしやすいんですね。誰かがブログで紹介したことでセールが行われていることも知るし、それを私がブログに書くことができるし、それを読んだ皆様がセールを知ることができるし。
 「電子書籍の超お買い得キャンペーンに思うこと」という記事を書いた際にいただいたコメントだったかで、「koboがセールをやっても、セールが話題になって各ブログで宣伝されるのはキンドルの方なんだ」というものがあって。パワー勝負だとそりゃAmazon有利だよなーと、自分もブログで宣伝したくせに他人事のように考えてしまいました。


 とりあえず、前回の角川のキャンペーンで買ったキンドル本もまだほとんど読んでいないのに、また新たに20冊近く漫画を買ってしまって「いつ読むのこれ?」感が半端ないです私。

| 漫画読み雑記 | 18:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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