アニメ『アルドノア・ゼロ』各話感想メモまとめ(13話~最終話)
その『アルドノア・ゼロ』を最終話を迎えるまで追いかけてこれて、感慨深い気持ちは強いです。
2クール目は1クール目とはちょっと違う方向性のストーリーになっていたとは思います。それも1クール目のまとめから通して読むと違いがよく思い出せるかなと。
アニメ『アルドノア・ゼロ』各話感想メモまとめ(1話~12話)
では、2クール目のまとめ行きます!
<ルール>
・13話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな
今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。
『アルドノア』ラジオに監督出ているから聴いている。
「最終話は分かりやすく作ったつもりだったが、どうやら伝わっていないみたい(苦笑)」
「作品として最初に決まったのは、強いロボットと弱いロボットが戦う話」
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
『アルドノア・ゼロ』12話のネタバレ話ね。
「虚淵さんの原案では、伊奈帆とアセイラムが撃たれる展開ではなかった」
「ただ、原案のストーリーは守っている。道筋を変えた」
のび太と結婚するのがしずかちゃんでもジャイ子でもセワシ君は生まれる理論か。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
「伊奈帆はヘブンズフォールで両親を亡くし、ユキ姉と二人で生きてきたので、あの精神力の強さと頭の回転の速さを得た」
結構これが伝わってなくて「伊奈帆の完璧超人っぷりに納得がいかない」って不満抱いている人は多いみたいね……人工呼吸の件とか、それを感じさせるシーンだったのだけど。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
ただ、伊奈帆以外のキャラ―――韻子やカームやニーナや起助の両親の話も出てこなかったので、「伊奈帆だけが特別」感がなかったのも確かなんだよね。
むしろ伊奈帆だけ家族がいて、恵まれている風に受け止められたのかもなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
鞠戸大尉が15年前のデューカリオンとの戦いでああいう人になってしまったように、伊奈帆は15年前のヘブンズフォールによって(両親を亡くしたことで)ああいう性格になった。
言っちゃえば、伊奈帆のあの性格は戦争が生んだ産物―――というのが、自分の解釈です。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
「エデルリッゾは当初は20歳くらいの大人の女性だった。」
マジか!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
「7話でヘラスにトドメを刺すのは、ライエではなくて鞠戸大尉の予定だった」
えーーーーーーーー!
おかげで何の役にも立っていないぞ鞠戸ーーーーー!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
「最終回に幾つかのヒントを入れてみたつもりだが、それがあまり伝わっていないみたい」
「何故最後のナレーションがユキなのか」
「伊奈帆は、あの状態だと死んでしまいますよね」
あれ……伊奈帆も生きているのか……?
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
面白かった。
1期OPのラストでアセイラムが誰かに銃を向けているシーンがあるように、戦争を憎むアセイラムであっても「復讐」に捉われてしまう―――って話だと思うんだよね、アルドノア。そう考えると誰が生き残っていないと話が成り立たないかが読めそうだが。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2014, 9月 28
1クール目終了後に、あおきえい監督が番組のラジオに出演されていたので、気になったところをTwitterに残しておいていました。今読むと面白いですね。
1クール目のラストで撃たれた3人は、結局のところ3人とも生きていたのだけど……「ヒント」というのはどれのことでしょう。伊奈帆もアセイラムも「頭を撃たれたけど科学の力で何とか助かりました」ってのにヒントはなかったと思うのですが、ユキ姉がナレーションをして「アセイラム姫は行方不明」と言っていたから「アセイラムは火星側に連れて行かれる」というヒントになっていたってことですかね。
伊奈帆の超人っぷりについては、2クール目のラストが終わっても「結局どうして伊奈帆があんだけすごかったのかよく分からなかった」という感想は目にしました。
私は1クール目が終わった時点で呟いていましたけど、「両親が戦争で死んだことによって、他の人よりも“戦争”や“死”に対する意識が強く育っていた」からだと思っています。1クール目でアセイラムを人工呼吸で救った際にマグバレッジ艦長と喋っていた内容が示唆していたように、伊奈帆が他のキャラと違ったのはそういう根本の意識の違いだけなのかなぁと。
だから、伊奈帆の強さに違和感はないです。
ただ、他のキャラの意識の低さが描かれていたワケではないので、伊奈帆の意識の違いが相対化されていなかったというのは確かだと思います。
【EP13: 眠れる月の少女 —This Side of Paradise—】
『アルドノア・ゼロ』第13話視聴。色々言いたいことはある!あるんだけど……なんかもう、「伊奈帆が戻ってきて韻子が笑顔になったからそれでイイじゃないか」と思ってしまったよ!あの泣き顔を見ちゃったら……「なんだよ死んでねーのかよ」なんて言えなくなっちゃったよ。韻子かわいいよ、韻子。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 10
『アルドノア・ゼロ』第13話その2。12話のラストが虚淵さんの原案と違ってたらしいのは、「伊奈帆が撃たれたラスト」を後から足したってカンジなのかな。別に撃たれてなくても問題ない2クールだったしね。
結局全員同じメンバーなのかーと思ったけど、あれ……鞠戸さんがいない……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 10
『アルドノア・ゼロ』第13話その3。スレインの取った手が「アセイラムを守りながらアセイラムに存在価値を持たせつつ堂々と地球と戦える手」で、ヤンデレというより賢い手段だと思った。にしても、雨宮さんの替え玉が夏川さんとはw そして水瀬さんが仕える『天体のメソッド』状態。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 10
『アルドノア・ゼロ』第13話その4。ネタキャラ扱いされていたエデルリッゾだけど、このキャラ配置だと一番熱いポジションになりそうだな。ライエを始めとした地球側との交流を経て、彼女が火星側にいる今何を思っているのか…
替え玉姫も思うところありそうだし、今回爆弾抱えているの火星側なのね
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 10
復活の伊奈帆!
1クール目が終わった時の予想では「アセイラムは生きているけど伊奈帆は死んだのではないか」と書いていましたが、「アセイラムは眠っていて伊奈帆は生きている」という予想外の答えでした。妙な義眼を付けているし、地球の科学力もすごいんじゃねえかと思った展開でした。
【EP14: 異星の隣人たち —The Beautiful and Damned—】
『アルドノア・ゼロ』第14話視聴。流石の高密度アニメだなぁ!2話目にして伊奈帆vsスレインと来たか!ハイテク義眼で分析力が増した伊奈帆と、タルシスでエースにのし上がったスレインと、それぞれ前期よりパワーアップしているし。腹立つくらい「こういう展開、燃えるっしょ?」を抑えてあるな!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 17
『アルドノア・ゼロ』第14話その2。とりあえず、キスで与えられる起動権は1回だけだと判明。ということはデューカリオンを1回起動させた伊奈帆にはもうアルドノアを起動できないのね。レムリナが女のコで良かったね、スレイン……これが40超えたオッサンだったら。それ考えると皇帝は何回キスを
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 17
『アルドノア・ゼロ』第14話その3。伊奈帆のハイテク義眼の性能を視聴者に見せつけるため、ひたすらセクハラを受ける韻子。この二人が二人きりで喋るの、3話以来とかじゃないのかな……それがコレとは韻子カワイソス。カワイイけど。
その後のライエとの会話も面白かった。癒された。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 17
『アルドノア・ゼロ』第14話その4。1クール目の「火星の追っ手が次々来るから少ない戦力で逃げながら各個撃破していく」『ガンダム』タイプの分かりやすい構造と比べると、2クール目は互いに戦力を整えて戦う構造でちょっと複雑になりかねないかなぁ。なので最初に説明をしたのだろうけど、さて…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 17
あおきえい監督が仰っていたように、1クール目は「強いロボットと弱いロボットが戦う話」としてすごく分かりやすい構図が続いていましたよね。アセイラム姫を守りながら地球連邦軍の基地に向かいつつ、追ってくる敵はスーパーロボット的なムチャクチャな能力を持っていて、それを量産機で倒していく話でした。「スーパーロボットvsリアルロボット」というか。
2クール目はそのままの話ではありませんでした。
火星側も量産機を用意しているし、地球側も1年半の間に「火星カタフラクトの分析」を進めていましたし、多数vs多数の戦いがメインとなっていて+スレインが火星軍の中でのし上がっていく話となっていました。視聴者が火星カタフラクトのムチャクチャな能力に慣れてしまったというのもあるのですが、「リアルロボットvsリアルロボット」な話になったかなと思っています。
なので、1クール目の面白さをそのまま2クール目に期待すると物足りなさはあったかなと思います。面白さの質が違うだけなんですが、1クール目序盤の「学生達で無敵バリアを撃破していく」みたいな展開が大好きだった自分としては1クール目の方が好きだったかなーとは思いました。
【EP15: 旋転する罠 —Toll for the Brave—】
『アルドノア・ゼロ』第15話視聴。分割2クールだと、1クール目終盤の盛り上がりに比べて2クール目序盤に上手く乗れないんじゃないかと不安だったのだけど……2クール目になってからむしろスピード感と密度が上がったような凄まじさ。途中まで韻子かわいいよ韻子とか思ってたけど、全部ふっとんだ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 24
『アルドノア・ゼロ』第15話その2。でもまぁ、言うよ。韻子かわいな!あの状態のライエにあんなカンジで接せるのも、それを見ていたニーナがニコニコしているのも、きっとかつて故郷を失ったニーナもあんなカンジに韻子に救われたんだろうなと思わせてくれてグッと来た。ジャージも可愛いじゃないか
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 24
『アルドノア・ゼロ』第15話その3。とまぁ、こんな風に韻子とニーナに癒されていて、その後の伊奈帆とスレインの第2ラウンドは「能力の見せ合い」かなと甘く見ていたら、ザーツバルムの強襲と、更にそれをスレインがハメてぶっ殺すという二転三転する展開に。タルシスの能力はキングクリムゾンか…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 24
『アルドノア・ゼロ』第15話その4。スレインの出世に利用されるだけ利用されてザーツバルム死す。でもまぁ、1クール目で姫にしたことを思い出せば当然とも言える。後ろ盾を失ったスレインだけど、逆に「その覚悟がある」ことの証明だとも言えるし、修羅の道を進む姿は格好イイとさえ思ってしまった
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 24
ザーツバルム死す!
せっかく生き延びて2クール目まで来たのに、あっさり死ぬんかい!と思わなくもなかったのですが、スレインに対するここまでの描写でむしろ2クール目で最も株を上げたキャラだったかなと思います。逆に、ザーツバルムを殺したことでスレインはもう戻れない領域に入ってしまったと。
私が好きだった韻子・ライエ・ニーナのイチャイチャ具合。
群像劇の作り方から考えると、「地球軍の中に入った火星人のライエ」と「火星軍の中に入った地球人のスレイン」の対比なんですよね。んで、ライエには韻子やニーナがいて、スレインにはザールバルムという理解者がいた。でも、地球軍の仲間を守ったライエと対照的に、スレインはザーツバルムを殺すワケで―――対照的な二人を見せるためのこの回だったのかなぁと思います。
【EP16: 熱砂の進撃 —Soldiers’ Pay—】
『アルドノア・ゼロ』第16話視聴。耶賀頼先生と鞠戸大尉の話っぷりだと、伊奈帆以外にも火星カタフラクトを撃破している地球人はいるんだね。しかし、きっかけは伊奈帆で、今回もまた伊奈帆によって助けられたワケで……
鞠戸大尉やユキ姉の反応を見ても、それが英雄視されてるワケでもないんだね。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 31
『アルドノア・ゼロ』第16話その2。「強すぎる存在」が故に持て余されている伊奈帆と、出世していくスレインの対比は面白いな。それは地球と火星の違いでもあるし、何のために戦っているのかの目的がない伊奈帆と、社会構造を変えるという明確な目的を持ったスレインの違いでもあるという。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 31
『アルドノア・ゼロ』第16話その3。スレインの攻撃の瞬間、韻子とユキ姉のハイタッチに切り替わる演出は良かったなぁ。とすると、鞠戸大尉は火星騎士を捕らえたのかな。このアニメ、敵を捕虜にするという描写がないんだけど、情報が地球側に行っていることを考えると捕らえてはいるはずなんだよね。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 31
鞠戸大尉が殻を破る回です。
しかし、結局のところは伊奈帆がいいところを持ってっちゃったので、「ありがとう!鞠戸大尉!格好イイ!」とはなりづらかったです(笑)。でも、これ以降の鞠戸大尉は普通にパイロットとして活躍するんですよねぇ。最終話ではハークライトとやりあっていましたし。
伊奈帆とユキ姉の距離は、2クール目の序盤は遠くて、徐々に近づいて、最後には二人で車に乗っている―――ということを考えると、ユキ姉ENDだったと言えるのかも知れないですね!
【EP17: 謀略の夜明け —The Turning Wheel—】
『アルドノア・ゼロ』第17話視聴。次から次へと面白いことが起こって驚かされるのに、後から考えると「それしかない」ってベストな展開ばかりなの……『まどか☆マギカ』もそうだったけど、やっぱ虚淵さんってすげーなぁ。
今週の伊奈帆の台詞が、1クール目のスレインの台詞と一緒なの上手いなぁ!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 7
『アルドノア・ゼロ』第17話その2。敵の内部に食い込むためにマズゥールカとのラインを作る伊奈帆と、伏線を積み上げるライエ……の裏で伊奈帆の行動を知ってしまう韻子。
火星サイドは火星サイドでレムリナという爆弾に、マリルシャンがどんどん火種を送ってくる一触即発状態。どっちも目が離せん
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 7
『アルドノア・ゼロ』第17話その3。ベタな演出ではあるけど、伊奈帆とユキ姉の会話から歩き出すシーンも良かった。でも、あのシーンが象徴するように伊奈帆は「地球サイドの中で孤立」していくってことなんだろうなぁ。ライエがどう活きるのか。火星サイドもエデルリッゾをどう使うのか。楽しみ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 7
伊奈帆がマズゥールカを逃がす回。もちろんこれがスレインの足場を崩すきっかけになるし、アセイラムが逃げ込める場所になるウルトラCだったのだけど……
最終話まで観た上で一人一人のキャラクターのストーリーを考えると、ライエが「火星人はみんな敵だ」という憎しみの連鎖から解き放たれる回だったのかもって思います。最終話のライエは笑顔で墓参りをしていたくらいですしね。
一方の伊奈帆は、ユキ姉と距離を置き、韻子からも疑われるという孤立する展開でした。
この展開はもうちょっと引っ張っても面白かったと思うんですけど、割とあっさりと解決してしまいましたね。「スレインが火星軍内で孤立」「伊奈帆も地球軍内で孤立」という展開にすると視聴者がつらいと判断したのでしょうか。
【EP18: 深い森を抜けて —The Rose and the Ring—】
『アルドノア・ゼロ』第18話視聴。相変わらず1話にどれだけ内容詰め込んでるんだよって密度だった……でも、やっぱり!1期の序盤から「こんなヤツ伊奈帆がどう策を練っても勝てねえだろ」と言っていたレーザー野郎の撃破には触れずにいられない!地球の丸みを利用しての撃破とは、その手があったか
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 14
『アルドノア・ゼロ』第18話その2。地球にいる火星騎士は次々と伊奈帆が撃破して、宇宙にいる火星騎士はスレインが次々と殺して、どんどん火星騎士が減って火星軍が弱体化してる―――と思ったら、まさかの新王国設立!なるほど、王族への復讐を考えるのならコレ以上ない手だ。アセイラムはどうする
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 14
『アルドノア・ゼロ』第18話その3。「韻子は報われないくらいがちょうどいいんだよ」なんて思ってたけど、今週の伊奈帆と韻子の短い会話がすごく良かった……伊奈帆も武内Pに負けず劣らず大事なこと言わないよね。でも、ユキ姉や韻子を大事に思ってのことだった。それを察した韻子の反応も良かった
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 14
地球軍の中で孤立する伊奈帆―――と思ったけど。
カエル頭の撃破のために一丸となるデューカリオンに、「姉に命令できる弟なんていません」というユキ姉、伊奈帆の言葉を受け入れる韻子……と、決して伊奈帆は一人ではないと描く回だったんですね。なので、この後のデューカリオンは分裂することもなく話が進むという。
1クール目の第2話だったかに登場して「こんなヤツ絶対勝てねえだろ」と思わせたカエル頭を、みんなで一丸となって倒していく展開も良かったです。その手があったかーと思いました。
一方のスレインは決闘に勝ってアセイラムと結婚してた。
そして、アセイラムが目覚めた。
【EP19: 楽園の瑕 —Here to There—】
『アルドノア・ゼロ』第19話視聴。いや!もう、ホント見事なストーリー構成だ。火星カタフラクトの撃破も当たり前になって、今回の敵も伊奈帆の作戦と仲間達のチームワークで楽勝かと思ったところに、これまでバラバラだった火星軍が一丸となってしまって、一気に超ピンチに転ずる。上手い展開だなぁ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 21
『アルドノア・ゼロ』第19話その2。その火星軍をまとめているのはスレインだし、スレインから躊躇を奪ったのは目覚めたアセイラムに伊奈帆の名前を言わせたからなのも巧妙だなぁ……レムリナにハークライトと、爆弾を抱えているからこそスレインはもう戻れない。下手するとハークライトに撃たれそう
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 21
『アルドノア・ゼロ』第19話その3。伊奈帆が「逆転の鍵」として仕込んでおいたマズールカだけど、現状だとスレインとのパイプはないしカタフラクトもないし、機能するのはもうちょっと先かな。まだあと5話あるからね。このまま戦って終わりじゃなくて、一波乱は起こりそうな気はする。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 21
もう戻れないところまで来てしまったスレインに、目覚めたアセイラム―――スレインの名の下に結集する火星騎士に追い詰められる伊奈帆達。ちょっとしたタイミングの掛け違いでどんどん事態が悪化して、ドキドキする展開が続きます。
構成的に考えても、前話のカエル頭戦でデューカリオンメンバーの気持ちが一つになったところで、敵も一丸となってかかってくるのでピンチになるって展開なんですよね。こっちも結束、あっちも結束。でも、あっちにはアセイラムという爆弾があるって状況。
逆に言うと、アセイラムとレムリナ周りの話を除けば、ここからはキャラクター一人一人の気持ちの動きよりも大局的な話を中心に描かれるんですね。
【EP20: 名誉の対価 —The Light of Day—】
『アルドノア・ゼロ』第20話視聴。各地に仕込まれた爆弾が爆発してどんどん誘爆していく様が凄まじいな。憔悴しきったスレインにマズゥールカを警戒する余裕はないし、地球を知らないレムリナと地球を知ってしまったエデルリッゾから化けの皮が剥がれていくのも仕方ない。エデルリッゾ可愛かったね。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 28
『アルドノア・ゼロ』第20話その2。エデルリッゾの綻びからアセイラムの記憶が戻り、レムリナの綻びからハークライトにフラグ立っちゃった。絶対的優位かと思われたスレインが徐々に追い詰められていく。
けど、伊奈帆も脳を酷使しているので破滅フラグが立っちゃったよ…どうなっちゃうんだこれ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 28
『アルドノア・ゼロ』第20話その3。内容が超濃密すぎて忘れかけてたけど、あの分身するカタフラクト超キモチワルイw 見た目はカッコいいと思ったのになぁ。
伊奈帆だけじゃなくてデューカリオンはニーナも艦長も成長している様が描かれて頼もしいけど、地球サイドはお偉方がクズだから……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 28
ようやくマズゥールカが活きる展開!伊奈帆のターンだ!!
レムリナの嘘に気付き、エデルリッゾをアセイラムの侍女と見破り、アセイラムの記憶を呼び起こすアイテムを渡すマズゥールカ。今まで仕事してなかった分だけ働くぜ!
それと同時に、アセイラムが既に目覚めていることを知ってしまうレムリナ―――と、スレインが抱えている二つの爆弾が同時に爆発していく展開です。ここでレムリナとハークライトにフラグが立ったと思ったのだけど、結局レムリナは置いていかれちゃったのですよね……それがスレインの優しさとハークライトの意地とは言え、最終的に一人ぼっちになってしまうのだからレムリナはやっぱり可哀想なキャラだったなあと。
あと、この回はニーナが可愛かったです。
【EP21: 夢幻の彼方 —The Fortune’s Fool—】
『アルドノア・ゼロ』第21話視聴。伊奈帆の戦い方、作中でも「とんち」扱いなのねw しかし、今回の「とんち」はもはや「とんち」レベルじゃなくて、「全部計算すれば何とかなる」という無茶苦茶な演算で脳に後遺症が残りそうな……それに気付いている韻子と、その韻子に気付いているライエという。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 7
『アルドノア・ゼロ』第21話その2。一方のスレインも、火星騎士を3人も失った上に、レムリナとアセイラムの反抗をムリヤリ拘束するという力技で完全に孤立無援状態。マズゥールカという爆弾にはまだ気付いていないし、誰も信用できない状態で、ここに来るのが新キャラ・クルーテオJr.だと…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 7
『アルドノア・ゼロ』第21話その3。どのキャラも幸せで平穏な結末にはならなさそうでつらい。特にレムリナなんかはサクッと殺されちゃいそうだもんなぁ。そもそもスレインの言う通り、「火星と地球」がある限りは戦争はなくなりそうにないし。火星はともかく、地球のお偉方にちゃんとした人いないし
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 7
地球サイドは火星騎士3体の同時攻略。
火星サイドは真実を知ってしまったアセイラムとレムリナが行動を始める―――と、両サイドで緊迫感ある展開が続く回です。
思っていたのとは違いましたけど、「どのキャラも幸せで平穏な結末にはならなさそう」というのは当たらずも遠からずってところでした。このアニメって、誰と誰が好き同士でくっ付いたから幸せになりました。終わり。ってキャラが一人もいなかったんですね。
「戦争を終結するため」に自ら政略結婚をしたアセイラムとクルーテオJr.を除けば、全てのキャラが独り身で物語が終わっているのです。そのため、愛に生きたスレインやレムリナみたいなキャラは報われないラストだったと思います。スレインは最後微笑んではいたけど。
【EP22: 邂逅と訣別 —Out of the Past—】
『アルドノア・ゼロ』第22話視聴。外は伊奈帆抜きで火星騎士2機と戦わなくちゃならない&中はキャパの限界を超えてボロボロな状態なのに伊奈帆一人で火星軍からも地球軍からも逃げ回りながら姫を見つけなきゃならない―――相変わらずの無理ゲー難易度をぶちこんでくるアニメだ。絶体絶命感すごい。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 14
『アルドノア・ゼロ』第22話その2。伊奈帆がなんかもう人間じゃないみたいなこと喋り始めた時は「これが地球側に仕組まれたプログラムで、伊奈帆はアセイラムに会った瞬間に彼女を暗殺してしまうのだ!」って展開になるのかとヒヤヒヤしたら全然違ってた。地球が無能集団で良かった……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 14
『アルドノア・ゼロ』第22話その3。レムリナは「ここしかもう逃げ場はない」と言ったけど、アセイラムだってそうだよね……火星側に戻って「戦争やめましょう」なんてもう言えないし、地球側についても暗殺されるだろうし。伊奈帆もスレインもこの戦いの向こうに幸せになれる気が全くしないという…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 14
ここからの逆転の一手が「クルーテオJr.との結婚」だったとは、流石に誰が予想できたろうか。
この回のサブタイトルが「邂逅と訣別」なことから分かるように、この回は「伊奈帆とアセイラムの再会」、そして「別れ」を描く回なんですよね。1クール目の最終話で撃たれる直前に手を握られたあの瞬間からここまでずっと離れていた二人が再会し、そして恐らくこれ以降の二人は(少なくとも作中は)出会うことがないのですから。
伊奈帆が気を失って義眼が代わりに喋ったのもすごく切ない話だとも思えたのだけど、伊奈帆って自分では絶対に想いを告白しないだろうから、ある意味で義眼が代わりに「貴女を自分のことのように大事に思っている」と告白してくれたとも言えるのだと思います。
伊奈帆とアセイラムは結ばれることはなかったのだけど、最終話のラストシーンでアセイラムが伊奈帆のことを「美しい思い出」と語ったように、この告白をアセイラムは大切に抱えて生きていくのでしょう。結ばれることはなかったし、切ない結末なのだけど、これはこれで淡い愛の形だったと思います。
【EP23: 祈りの空 —The Unvanquished—】
『アルドノア・ゼロ』第23話視聴。クランカイン、これぞ「漁夫の利」と言うべき展開で姫様の夫になった。たった数週間前に突然出てきたキャラだというのに、こんなの予想できるかいw
でも、そうか。車椅子を必要としないことで「今までのは偽物だったのか」と火星騎士は初めて理解できたんだもな。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 21
『アルドノア・ゼロ』第23話その2。「今までのは偽物だった」と通告して「皇帝に替わって私が女王になる」と宣言するためには、確かに上手い手ではあるし。地球と和平を結ぶためにはこれしかないとも思う。
スレインは一転して四面楚歌になるので……最後に残るのはレムリナだけって展開になるか。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 21
『アルドノア・ゼロ』第23話その3。今週「永遠の別れ」みたいだった韻子にも、棚ぼたで伊奈帆とくっつく可能性が……!ニーナという嫁がいながら、韻子め。
伊奈帆とユキ姉とか、鞠戸と耶賀頼とか、各キャラ同士で入れなきゃいけないシーンを入れて最終決戦へ。その輪の中にライエはいないんだな。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 21
『アルドノア・ゼロ』第23話その4。ライエの物語は1クール目+マズゥールカでやりきっちゃったからなのかも知れないが、最近は描写が少なくなってしまって。でも、「戦争によって憎しみを生んだ」象徴のようなキャラなので最後に使ってくるのか気になる。因縁の相手はもうみんな死んでるけど。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 21
自分はリアルタイムではあまり思わなかったのですけど、この回の出撃前って全員それぞれ「死亡フラグ」立てまくりで出撃するんですよね。父の写真を眺めるライエ、耶賀頼先生と酒を飲み交わす約束をする鞠戸大尉、「みんな生きて帰るんですから」と言うニーナ、帰ったら一緒にゴハン食べようというユキ姉……
ここで言う伊奈帆の「やらなければならないことが出来た」というのは、アセイラムに頼まれた「スレインを助ける」ということだったんですね。
で、結局のところ(地球側のキャラクターは)誰一人死なないで終わっているので、立ったフラグがことごとく潰されたとも言えるのですが……そのフラグを潰したのはアセイラムなんですよね。
地球と火星の全面戦争を仕掛けようとしたスレインの思惑を挫くために、放送を乗っ取ってクルーテオJr.との婚約を発表して地球との和平を表明し、その結果として月面基地での戦闘は「地球の命運を賭けた最終決戦」でも何でもなく「ただの消化試合」になったのです。
それはもちろん「戦争を終わらせるため」だし、「伊奈帆を守るため」「スレインを助けるため」だったと思います。もしアセイラムが何もしなければ、デューカリオンのみんなも伊奈帆もスレインも無事では済まなかった展開になったことでしょう。それを防ぐためのアセイラムの最後の逆転の一手だったのだと思います。
そう考えると、この回で「マズゥールカから伊奈帆のことを聞く」シーンと「エデルリッゾからスレインのこと聞く」シーンがアセイラムに覚悟を決めさせたとも思いますし、戦争を終結させたのはこうした人の想いだったのかなぁと。
【EP24: いつか見た流星 —Inherit the Stars—】
『アルドノア・ゼロ』最終話視聴。ハークライトさん…「最後にはスレインを背中から撃って火星軍を乗っ取っとるんじゃないのか」とかずっと疑っててゴメンなさい。最後の最後、勝っても何も得るもののない戦いに向かう火星騎士達とそれに触発されたスレインには、不毛な戦いなのに、グッと来てしまった
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 28
『アルドノア・ゼロ』最終話その2。あんなことがあってもまだスレインのために生きようとするレムリナと、レムリナを生かそうとするスレインも……生き残った者はみんな、アセイラムの「美しい思い出です」に集約されるんだろうな。これだけのキャラがいながら、驚くことに誰もカップルにならなかった
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 28
『アルドノア・ゼロ』最終話その3。アセイラムが、突然出てきた「オマエ誰だよ!」ってキャラとくっ付いて終わったことが象徴するように。キャラの人生は作中で出てきた狭い世界の中で収まらないって話なのかもなぁと。
レムリナはハッキリとは映っていないけど、耶賀頼先生が診ている患者みたいだね
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 28
『アルドノア・ゼロ』最終話その4。『まどマギ』もそうだったんだけど、虚淵さんのストーリーは「うおおお!これどうなっちゃうんだー!」と毎週毎週引き込む力が凄まじい分、最終話を迎えると「お、おう……こうなるよね、そりゃ…」って気になってしまうw キレイにまとまったからこその物足りなさ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 28
『アルドノア・ゼロ』最終話その5。もちろんそれは全然悪いことじゃないし、毎週毎週こんなにワクワクしながら観たアニメはなかったというくらい楽しかった。超豪華スタッフによるオリジナルアニメで、ちゃんと面白いものが作れるんだ。これを実現させたアニプレさんは流石だと思います。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 28
ということで、最終話を観た直後は「お、おう……」という反応でした。
アセイラムが突然出てきたクルーテオJr.と結婚して終わりって何じゃそりゃって思ったのですが、今回感想まとめの記事を書きながら振り返ってみると、アセイラムは伊奈帆とスレインのために自分の身を犠牲にしてでも戦争を終結させたんだと分かりましたし、伊奈帆の告白(正確には義眼からの)を受け取ったからこそのアセイラムの最後の台詞だったんですね。
そう考えると……確かに、アセイラムは伊奈帆ともスレインとも結ばれなかったけど「好きな人と結ばれたから幸せになりました」よりももっともっと尊い、「好きな人のために自分に何が出来るか」という愛の形を描いていたようにも思えるのです。
この作品のキャラクターは、伊奈帆にしてもスレインにしてもレムリナにしてもそうでした。好きな人がいるから、その人と付き合いたいみたいな作品ではなく。好きな人のために自分に出来ることをする作品で―――最後にアセイラムがそれを見せたのだろうと。
なので、最終話を観た直後よりも今の方が、『アルドノア・ゼロ』という作品が良い作品だったと思うし、最終話の形も見事だったと思えるようになりました。最終決戦を消化試合にしてしまったので、(地球サイドのキャラクターは)全員生き残りましたって展開は凄い逆転の発想だと思いますし。
それを言うなら、ハークライト達も生き残った方が「アセイラムのしたこと」が分かりやすかったんじゃないかとも思いますが……
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1クール目の「うおおおおお!超おもしれえええええ!」というテンションからすると、2クール目は割と普通のアニメくらいのテンションで私は楽しんでいたかなと思います。1クール目と2クール目はやっていることが全然違いましたからね。
ですが、こうして全話振り返ってみると、終盤の伊奈帆の告白からアセイラムの行動など目を見張る展開だったと思いますし。無難に全員生き残ったラストでありながら、お互いを想い合いながら決して結ばれることのなかった伊奈帆とアセイラムの愛の形など、この作品独自のエンディングを見せてくれたと思います。
全ての人が納得する幸せな結末ではなかったと思いますが、私は「これはこれで」好きな結末でした。分割2クール、存分の楽しませてもらいました!
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| アニメ雑記 | 21:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
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